LTアジで釣趣と食味を満喫

8月21日(土)、横浜本牧の濱生丸からライトタックルアジに行ってきた。
「そう言えばそろそろアジ食いたいよね〜」と言うと、「そりゃ食べたいけど・・・」と妻。「・・・」の部分は「だって釣ってこないんだもん!」という意味に勝手に解釈して、一ヶ月超振りにLTアジに出掛けてみることにした。今日は単独電車釣行だから、みなとみらい線の元町・中華街駅5番出口に6時15分、送迎車で送って頂くつもりだから、ゆっくり5時47分の電車に乗る。前回も良い釣果に恵まれたLTアジだが、魚のサイズがアップして、そんなのが百何十も釣れたらクーラーの容量が心配なので(笑)、今日はいつもより大き目の20リットルクーラーで気合の出撃である。

駅から送迎車で向かう釣り人は私を含めて3名。皆、LTアジのお客さんだ。途中、シーウルフで受付を済まし、そのまま船着場まで送って頂いた。右舷ミヨシに先客が1名いらっしゃり、私はそのお隣に。他2名は左舷ミヨシに入り、午前船は4名の乗客。7時前に帯金船長の操舵で出船となったが、横浜港に出ると東っ気の風が少々、風向き悪く被りそうなのでキャビンに避難する。キャビンの中に枕があったので、少々チャプチャプした海に揺さぶられながら、床に大の字になってポイント到着を待つ。30分強で中の瀬に到着すると、船長は反応を探しながら徐行。そしてアンカーが打たれ、7時45分、開始のアナウンスとなった。さあ釣るぞ!


アンカーを下ろす船長。いつもの中の瀬。

北東の弱風、薄曇りで非常に涼しい朝、何となく秋の気配を感じる海である。潮色は濁りで多少波有り、水深は約19mである。今日は中潮の最終日で、満潮が8時頃、干潮が14時頃の予報。釣りを開始すると上げ止まりか潮がまったく動かない。最初の3投は空で回収するが、4投目に待望のアタリ。ところが初っ端からバラシで幸先の悪いスタートとなった。潮が動いてないのにタナが低めである。地底からコマセを振り、ビシダナ1m前後でアタリが出る。その後、爆釣とまでは行かないが、まずまずのペースでアタリが続くようになった。タナが低いため針掛かりが悪く、掛け損ないやバラシが増えてしまう。試しにタナを上げてみると極端にアタリの間が空いてしまう。これが最近の傾向でもあるようだ。

開始1時間で23尾。型は前回釣行したときより一回り大きく、20cmを超えるサイズもよく混じるようになったから嬉しい。そして今日はシコイワシの邪魔も無く、アジ釣りに集中でき、大変釣り易い。しかし順調なのも束の間、8時30分を回ると急激にアタリが遠くなってきた。潮は下げに入り、道糸が艫方向に斜めに入る。時間とともに船中音沙汰無しとなり、9時を回ったところで移動である。丹念に反応を探してここぞとアンカーが打たれる。9時30分、後半戦の始まりだ。ここでも最初は反応が無かったものの、3投目くらいからポツポツとアタリが出始めた。潮が速くなった分、タナはさらに低く、地底でコマセを振ったら、ビシがたまに海底にトン!と着くくらいの本当のベタ底である。

上で食えばアタリも掛かりも良いので上で釣りたいのだが、タナを上げるとまったく反応が無い。3回に1回くらいは掛かり損ないや巻き上げ中のバラシに泣き、なかなか数が上乗せできない。しかし、極端に間が空くことも無く、同じようなペースでポツリポツリと地味に追加。そして11時、35尾となった時点で午前の部が終了となった。入れ食いだったら午前で上がろうと思ったが、少々物足りないので、この時点で午後も通すことに決定。そうなる確立が高いと思い、予め昼飯を買ってきて良かった。風は無くなり海上はベタ凪となった。帰りはお隣の釣り人(wasiさん、吉久でやすださんのことをご存知でしたよ!)と色々釣りのお話をしながら港に向かった。


昼休み。午後LTアジ船の出船前。

午後は幾分お客さんが増えて右舷5名、左舷6名の11名。私は右舷ミヨシに釣り座を移動した。午前からの通しのお客さんがもう1名いらして、一緒に送迎車で来た女性客である。船を降りずに船上で昼食を済まして待機。そして待つこと12時30分、午後船が出船となった。午前と同じく中の瀬に向かう。Cブイの脇を通り南下、Bブイの千葉側に多少のアジ船団があり、その周辺で反応を探す。13時20分、アンカーが打たれ、午後の部がスタートとなった。さあどうだろう、お土産倍増することができるか、頑張ってみたいと思う。潮は下げ止まりか、まったく効いていない。最初の15分はアタリゼロで空の打ち返しが続いた。船中まだ1、2尾しか出ていないようである。

午前中のパターンから行くと、潮が無くても低めなので、地底でコマセを振って、少し上げる程度のタナを攻めると、ようやくポツリポツリとアタリが出始めた。しかし、午前と同じようにアタリだけで掛からなかったり、掛けても巻き上げ中や水面でのバラシが多く、我慢の時間が続く。ベタ底でしか当たらない場合のヒット率向上は今後の課題である。14時を回ってもペースが上がらないので、色々誘いを掛けてみると、これが割りに奏功。特に少し持ち上げてからの底への落とし込み、ユラユラと上下に動かして下げて止める誘いは明らかに好反応、少し叩いてから止めるような誘いにも、魚が周辺に居れば即効性があるように思えた。しかし、開始1時間で6尾とアタリの数からするとビックリするほど釣果は伸び悩みである。

14時30分、タナを1m前後切ってアタリが出始めた。意識して上へ上へと魚を突っ込ませるようなイメージでコマセワークと誘いを行う。徐々にアタリの回数が増え始め、気が付くと空で回収することが殆ど無いくらいの連釣モードに突入していた。様子を見回っていた船長も、船全体で食い気が出始めたので一安心したに違いない。さあお土産確保はここからが勝負である。上げ潮が効き始めたのか、活性は上がる一方だ。狙ってダブルもしばしば。逆にダブル狙いで最初の1尾が外れることも何回かあり、もったいないことをした。あまり待たずに1尾づつ確実に取りこむようにしよう。

活性が上がったと言っても、タナがどんどん上ずるような食いではなく、高くてもビシダナ1m強止まり。従って、魚が針に乗ったら少し合わせるような気持ちで、竿を持ち上げて確実に針掛かりさせる。アタリはほぼ毎回出るから、上手く掛かれば釣果は着実に伸びる。途中ダブルが4、5回、トリプルが1回。一方バラシも多数あったが、16時頃まではほぼ入れ食いで、午前中の釣果をあっさりクリアできた。16時を回ると、少し間が空き始めたが、こうなるとコマセを振ったらあまり待たずに誘ってやった方が当たる確立が高いようだ。まだまだやれば釣れる状況は続くが、16時30分定刻となり、満足の釣果が得られたところで、本日の釣りは終了となった。


今日は満足して帰港。

後片付けの最中、船長に数を聞かれたが、途中からカウントが怪しくなっていたので、港に戻る途中数え直してみた。クーラーから93尾出てきたので、午後の釣果は58尾ということが分かった。案の定、数え間違っていた。(笑)今日は入れ食いに機械的に対応するような爆釣は無かったが、まったく当たらない時間も少なかった。一日を通じて状況変化が数回あり、色々釣り方を工夫してアタリを出したり、バラシに悩んだり、適度な入れ食いタイムがあったりと、釣技も楽しめ、お土産も十分というバランスの良い釣りに大満足の一日であった。帰路、肩に食い込むクーラーの重みが辛いやら嬉しいやら。これで数日は鯵三昧が楽しめそうだが、飲み過ぎ警報発令である。


本日の釣果 アジ 17〜24cm 93本(午前35本+午後58本)。今日はシコイワシがゼロで助かりました。

【船宿HPコメント】
8月21日(土) ライトタックル鯵乗合船釣果
午前 17cm〜24cm  7〜35尾
午後 17cm〜25cm  6〜58尾
竿頭 午前 小峰 俊之様  午後 小峰 俊之様
午前は、ポツンポツン釣れました。午後は、バリッとはいきませんでしたがマズマズの食いでしたよ。シコイワシは、殆どいなかったです。残念ながら外道も、殆ど混じりませんでした。


午前・午後 竿頭 小峰さん
今日も美味しい鰺を沢山食べて下さい。

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