マゴチ風雨で大苦戦も1本確保

8月15日(日)、横浜新山下の渡辺釣船店からマゴチに行ってきた。
朝5時、家を出ると同時に降り出し、今日は予報通りの雨となった。船宿到着前に本降りとなり、カッパを着る前からびしょ濡れである。先客は左舷ミヨシに1名のみ。予報が悪いのでお客は少なめ、私は右舷ミヨシに荷物を下ろし、キャビンでカッパを着込む。前線南下の影響で天気が崩れているが、風向きが北東に変ったおかげで気温は低く、連続真夏日記録40日も今日で終わりとなるだろう。

本降りの中、出船まで船着場で餌のハゼ釣りをする。ここのハゼはスレているので難しい。弛ませ聞き合わせでないと掛からない。1時間弱でやっと7尾。今日は小さいのが多く、手頃なサイズは3尾程度か、でも無いよりはマシである。出船間近にお客さんがぞろぞろ現れ、この悪天候の中、左舷8名、右舷6名の14名が集まった。連日大爆釣のN田さんは今日は乗らないと言っていたが、結局午前だけ乗船することにしたようだ。ここ数日、羽田沖が活発化し、小型が多いものの連日数は絶好調。アタリが多いので、最初に頂ける餌が3尾から5尾に変更となったようで、これはありがたい配慮である。自分で釣った分と合わせて12尾あるから、多少当たっても午前は足りそうだ。

定刻7時に宮地船長の操舵で出船となった。操舵室に潜り込み話をしながら沖に出るが、陸で感じるより北東風が強く、横浜港新堤の外に出るや否や別世界、2〜3mの風波とうねりに航行が阻まれる。横浜方面はこの風向きには滅法弱いが、今日は久し振りに気持ち良いくらいにぶっ壊れている。釣りになるのかさえ危うい状況である。船長は一応羽田に行ってみようと船を北東に向けるが、「運河を通ると釣れない」というジンクスから外回りで航行。そして他船と連絡を取りながら情報収集である。船首をうねりに突っ込んで海水がデッキを洗う。操舵室に居ても猛飛沫で外がほとんど見えないが、目の前が海になったり空になったり、餌のバケツなんて何処にどう転がったか知るよしも無い。

東京の船から、上手も相当悪いらしいとの情報が入り、船長は羽田を断念。やっとのことで扇島まで進んだが、Uターンして根岸湾に逃げることになった。というか、こうなると根岸湾しかできそうな場所が無い。南下するに連れてますます波が高く、南本牧の水路周辺はしわ寄せと岸壁からの返しで三角波が立ち、近づくことすらできない。南本牧の外側を回り埋立地の裏に入ると、徐々に海は平になってきた。根岸湾内は風裏になるため、予想通り釣りになりそうで一安心である。そして7時50分、新日石の凹の角からようやく開始となった。


最初のポイント、根岸湾内新日本石油の凹、水深約7m。

依然、雨脚は強く気温も低い。これまでの猛暑が信じられないくらいの冷え込み様で、Tシャツ、短パンの上にカッパを着ただけでは半日持つか心細くなるほど寒い。悪天候の際には予備の衣類を忘れずに持参したい。潮はトロトロと湾内に入る流れで左舷潮先となった。開始早々左舷でアタリが出ている。左舷のミヨシで2本、艫寄りで1本。そして8時5分、私にも待望のアタリ。ズン!と穂先を引っ張られるが、そのまま動かない。少し聞き気味にテンションを掛けてやると、グーグーと2回持ち込んで、次の大き目の持ち込みで思い切りアワセをくれると乗った〜!ここでズシ〜ンと竿が立たないくらいの重量感を期待したいところだが、そこまでの重みは無く、そこそこの引きを見せて上がったのは47cmのまあまあサイズ。この悪条件で早めに型を見られたのは大きい。

9時前までは船中ポツポツとアタリがあり、私にもその後2回のチャンスがあったが、食い込みに至らず合わせられなかった。左舷ミヨシの人が3本、その他1本が数名で船中10本。今日は大潮で干潮が11時前の予報だから、概ね午前は下げ潮、午後は上げ潮となる。9時を回り潮が淀むとパッタリとアタリが遠くなった。船長は湾内をくまなく探索し、本牧市民公園、根岸駅、幸浦と回るがアタリが出ない。最後、また新日石の凹に移動するも潮動かず不発。そのまま11時に午前の部は納竿となった。結果、私は3打数1安打。船中0〜3本、最初の1時間で10本上がったのみとなった。

風雨は未だ衰えず、大波をかわしながらの帰港である。本牧沖は特に悪いので沖目を走る。横浜港の入り口を左折しなければならないが、第一新堤と第二新堤の間を大回りしてようやく港内に入った。船長が初心者の頃、初めてシケに遭った時の話だが、恐いので岸に近づこうとしたら、他船から「沖に出ろ〜!」と怒られたらしい。陸に近づくとウネリと返し波がぶつかって余計危険なのである。こんなエピソードを話してもらい、午後はどこでやろうかと思案しながら、無事、船宿に到着となった。

店の中でとりあえずカッパを脱ぎ、体を乾かす。暖かいお茶を頂きながらおにぎりを3個。昼食後もハゼ釣りをしようと思ったが、この雨ではさすがに気力が湧かない。飲み物も補充の必要が無いので、とりあえずタバコだけ買いに行って、キャビンで待機することにした。午前からの通しは私を含めて3名。その他のお客さんは入れ替わり、午後は左右4名づつの8名。船長を入れて9名となった。餌のバケツが動かないようにクーラーとバックで周りを固めて準備は万全。定刻12時30分、午後船が出船となった。私はまた操舵室に潜り込んで沖に出る。

さあ、どこに行こうか。風が南に変る予報だから、羽田に行くだけ行ってみようかということに。外はまだ悪そうなので、京浜運河の中を進む。浮島に出た瞬間の海況が懸念されるが、意外と酷くは無かったので一安心。まだ荒れ気味だが朝よりはだいぶマシである。そのまま羽田の南東岸に向かい13時10分、午後の部がスタートとなった。波はまだ1〜1.5m程度あるが、午前中から考えるとこの程度は凪のうちだ。水深は7m前後、上げ潮が多少はあるが物足りない流れである。開始早々2回のアタリを捉えたが、アワセに至らず。


午後船、目下爆釣中の羽田沖も・・・。

船の温度計によると、海面温度が午前より2度前後下がった模様。浅場だけに水温低下と底荒れの影響があるかもしれない。一流し毎にあちらこちらでアタリは出ているが、30cm級の小型が多い。お隣の名人はよくアタリを出しており、掛けたり空振りしたりと忙しい。一方の私はその後アタリに恵まれない。うらやましいな〜。潮先のはずなのに悩むところである。潮が無いので少しタナを高めに取った方がアタリが出やすいようだが、色々やってみてもダメである。この場所は下げ潮の方が通すので、大潮周りは午前中に分があるかもしれない。

時間と共に空が明るくなり雨は止んでくれ、風は東北東から東南東に回り弱まってきた。流しの途中で少し浅くなった根回りに入ると、右舷で30cm級のソイが2本上がった。思わぬ高級外道に釣り人は大喜びだ。特餌で餌釣り用に頂いたアオイソを着けちゃおうかと思ったが、そこは我慢である。エイも多いようで、船中3枚くらい上がった。掛けると道具がぶっ壊れそうな程の引きである。船長もマゴチ1本と1kg級のマダコを釣って大喜び。こうなったら何でもいいから魚を掛けたいが、何しろアタリが全然出ない。せっかく羽田まで来たのにな〜。

このまま私はアタリに恵まれず、16時30分、納竿のアナウンスとなった。お隣の名人は10回当たって4本のマゴチを取り込んだ。流石の一言に尽きる。結果、私は2打数ノーヒット。船中0〜4本で計8本。最近の好調振りを考えると絶不調という結果に終わったが、やっぱり浅場は荒れちゃうと影響が大きいようで厳しい。気が付くと風は微風、午前中のシケが信じられないほど、海はまっ平のベタ凪である。カッパもほとんど乾いたので、後片付けと同時にバッグにしまう。そして帰りもまた操舵室にお邪魔して、雑談しながら運河を通って帰港となった。


本日の釣果、マゴチ 47cm 1本(午前1本+午後0本)。

【最近の状況】

8月15日(日)
午前.38〜52p   0〜3匹  本牧沖 羽田沖行けず 船中10匹
午後.35〜45p   0〜4匹  羽田沖 潮流れず苦戦 船中8匹
本日は朝から東風強風と時折大雨の中を御来店されたお客様、ありがとうございました。午前マゴチ船はポイントの羽田沖行けず本牧沖で開始いたしました。波もありバラシもありましたが、釣れれば良型多かった様です。 午後船は羽田沖で出来ましたが、少々の底荒れで昨日ほどの当たりなかったが、適当に当たりはあるものの最後の一流し以外潮流れず当っても食い込み悪かった様です。魚影は依然濃いので今後も期待できます。

8月14日(土)
午前.25〜55p   0〜12匹 羽田沖 船中81匹
午後.25〜48p   0〜9匹  同所  船中35匹

8月13日(金)
午前.25〜52p   0〜13匹 羽田沖6m 計55匹
午後.25〜58p   0〜6匹  同所    計31匹

8月12日(木)
午前.25〜58p   0〜4匹  羽田沖 船中33匹
午後.25〜48p   0〜6匹  同所  船中23匹
マゴチ船が活発になってきました。羽田沖を攻めています。当たりも多数あり楽しめていますよ。出船前に船着場で活きの良いハゼを釣ってみてください。特餌ですから当るチャンスも大きいですよ。

8月11日(水)
午前.25〜52p   0〜6匹  羽田沖 船中26匹
午後.25〜53p   0〜7匹  同所  船中35匹

8月10日(火)
午前.25〜43p   0〜5匹  羽田沖5m 9名様 19匹
午後.25〜50p   2〜5匹  同所    5名様 20匹
当たり大多数、バラシも大多数。羽田沖開幕!今シーズン第二弾目の大爆釣が始まりそうです。午前船で20回当った○○君は20打数5安打のお見事バラシまくりでした。

8月09日(月)
午前.35〜46p   0〜4匹  横浜沖 船中11匹
午後.30〜41p   1〜4匹  羽田沖 船中10匹
マゴチ船が羽田沖を攻め始めました。今日は波あり釣り辛いが、当たり少々あり今後有望です。昨年の再来まではいかないかも知れませんが、激釣日が今後ありそうな予感がします。期待しましょう。

ホーム目次前のページ次のページ