アオリイカ朝の時合で明暗分かつ

3月13日(日)、剣崎松輪港の瀬戸丸からアオリイカに行ってきた。
今日はKOBIさん、OKAZUさん、963さん、釣りムーチョさん、そして私の5人で出撃となった。先週末は予報悪くお休みにしたので、前回のヤリマル軟体リレー以来2週間振りの釣行となるが、本日も引き続き軟体種目に挑戦と相成った。今季のアオリイカは釣果情報などをトレースしている限り、昨秋から通して好不調の波はあれども、平均すれば当たり年と言って間違いないだろう。最近では1.5〜2Kg前後の大型もよく顔を出すようなので、釣りバイオリズム低迷中?の私だが、ここいら辺で一発ドスンと景気よくカマしたいところである。今日はKOBIさんが先々週に釣行され好成績を収めたこともあり、剣崎松輪港は瀬戸丸から出船することになった。

打ち合わせ通り、OKAZUさんに5時に迎えに来て頂き、横浜で釣りムーチョさんを加えた3名は一路松輪港へと向かった。6時過ぎには到着し、KOBIさんと963さんの到着を待つ。全員集合すると恒例の釣り座抽選である。事前にKOBIさんが船宿に連絡してくださり、右舷大艫から5席確保されているが、くじ引きの結果、艫から順に釣りムーチョさん、963さん、私、KOBIさん、OKAZUさんという並びとなった。ミヨシに1名予約客がいらっしゃり右舷は6名、左舷は2名とバランスが悪いので、乗船してからの状況で散らばろうという話になった。出船時刻は7時30分だが、今日は電車のお客さんがいないので、集合次第出船するらしい。6時40分を過ぎると荷物を担いで乗船、各自道具のセッティングに入った。


いざ出船、釣りムーチョさん、963さん、KOBIさん、OKAZUさん。

準備を進めていると、乗船者数が予定外に多く、最終的には左右7名づつの14名。定員30名の船ではこれ以上増えると厳しいかな?というギリギリの人数に達した。散らばることはできず、1人分詰めなければならない状況となった。予約乗合なのに予約無しで来るお客が多いのかどうかは分からないが、いつものことながら乗船すると予約人数よりお客が多いのは謎である。船上準備も完了し、7時10分、親父船長の操舵で出船である。江奈湾を出ると取り舵方向、剣崎灯台の東沖へと進む。昨日は南西〜西の強風が吹き荒れ大シケだったが、夜半には風は北向きに変わり、未明までは強めに吹いていたようだが、この時間はすっかり落ち着き、海上は申し分のない凪となった。気温はさほど低く感じないが、薄曇りの空からは何やら白い物がちらほら落ちてくる微妙な空模様である。

15分ほど走ったところでエンジンが低速に切り替わり、船長は入念に山立てを行い船を停止させると、早速開始のアナウンスが出た。北東の弱風、薄曇り。海上は凪で潮色は済み。水深は40m前後。タナの指示は上から出たり、下から出ることもあるが、下から取る場合は、ハリス分+1〜2mとのこと。ちなみに中オモリは水深があるので15号、ハリスは4m統一である。皆さん黙々とシャクリを始めるがなかなか反応が出ない。今日は中潮の2日目で満潮が7時前、干潮が12時半過ぎの予報なので、この時間下げっ端のはず、少し潮の動きを期待したいが、思うほど船が動かない。竿は自作のアオリ竿と先日購入したティムコの「アクアプロジェクトヒラメ210」の2本をセットしたが、最初はおニューのティムコでシャクってみることにした。

開始30分経過も音沙汰無いまま8時前、少し北寄りに船をずらして再開。少し下げ潮が効いてきたようで、右舷突っ込み気味の艫流しとなり、良い感じの動きになってきた。ふと右に振り向くと釣りムーチョさんが竿を曲げた。慎重に取り込まれたのは800g級の良型。ようやく気配が出てきたようだ。ここはチャンスとシャクリに集中する。するとその5分後、私にもゴムを引っ張ったような重みが竿に乗った。何だか小さそうだけど丁寧に巻き上げる。無事、963さんの差し出す玉網に納まったのは、後の計測で340gの小型のアオリイカ。タナは若干高めのハリス分+3m、エギはマーブルトマトである。とりあえずボーズは逃れたが、こんなサイズでは満足できるはずはない。速攻で仕掛けを投入し3回くらいシャクるとすぐさまヒット。今度は先程より重みはあるが、煽るような引きはあまり無い。上がってきたのは良型のスミイカであった。ちょっとガッカリだけど、おかず的にはOK牧場だ!

その後、OKAZUさん、KOBIさんと連続ヒットで次々にボーズ脱出。後は963さんが乗せれば最低線のハッピーエンドは保障されるはずだ。頑張れ963さん!と心の中で応援していると、竿を曲げたのはまたしても釣りムーチョさん。これも良型で1Kg級である。サッスガ〜!見る限り今日は餌木に偏った傾向は無さそうで、地はマーブル系を使う人が多いが赤テープでも乗る。背の色はマチマチで特に傾向を特定できる要素は無い。私も色々試して当たり餌木を探ってみる。取り替えて即ヒットは気持ち良いものだが、現実問題なかなかそう上手くは行かないのであった。この竿、グリップが長いので、脇に抱えてリールの部分を両手でシュッと持ち上げると軽快にシャクれて気持ち良いな〜なんて思ったその瞬間の出来事である。今まで聞いたこともない鈍いクラッシュ音とともに真ん中辺から直角に垂れ下がる我がティムコ竿。

目の前で起きた事態を把握するのにそう長い時間を必要としなかった。(当たり前か・・・)冷静を装い折れた部分をよく見ると、逆インロー継ぎの芯が入っている終端部分で破断しているのが分かる。折れたブランクスは首の皮一枚繋がっていたが、これでは糸が巻き取れないので、手でちぎって完全に切断してから仕掛けを回収した。オモリ負荷20〜80号のヒラメ竿が15号オモリの空シャクリで致命的な位置からボッキリ。何じゃコリャ〜!これはもちろん無償で対応してもらうべき事故だが、新品に交換してもらっても怖くて使えないかもしれない。後日、釣具屋さんと相談してみることにしよう。大枚はたいて購入した新品の竿が寿命たったの1時間、酷い話である。もしかしてこのヒラメ竿、ヒラメ釣りで使ってたら寿命は10分持たなかったかもしれないと思うとなおさら恐ろしい。設計不良か?それとも不良品か?まあこの場で怒ってても仕方無いので、自作の短竿に切り替えて釣りを再開することにした。

その後、釣りムーチョさんは絶好調モードで1.6Kgの自己記録をゲット!うらやましい限りだ。8時30分、またまた私にアタリ。竿をシャクリ切ったところで、一瞬フッと触ったような気がしたので、そのまま巻きアワセに入り、急いでラインを巻き取ると、グイグイという重たい手応えに変わった。ヨッシャ、2杯目ゲッツだ!さっきよりはだいぶ良さそうだが、1Kgには到底及ばない手応えだ。ちなみに4.5号のマーブルピンクである。中オモリを回収し、ハリスを手繰り上げるとガクッという手応えと共に手が止められた。アッチャ〜!船が抱え込みに突っ込んでるので、イカが船下に入ってしまい、運が悪いことに船底の凸部分の赤い塗装にカンナが刺さってしまったようだ。緩めても外れない、どうしよ〜。覘くとイカの足だけが見えるが、このままでは取り込めない。すかさず船長が出てきて玉網で餌木を突付いて外したが、同時にイカもバレてしまった。あ〜もったいないことをしたもんだ。もうちょっと船から離して取り込めればよかったんだけど、後の祭りである。

時刻はまだ8時35分、始まって1時間ちょっとしか経ってない。竿は折れるわ、カンナは引っ掛かるわ、何だか1日分の不運、否それ以上の不運を一度に味わったような何とも消沈した気分に襲われるが、この乗りならこれから取り返して最後には笑顔でハッピーエンドも夢ではないから、気を取り直して頑張ろう。しかし、「この乗り」と言っても現在までの成績は釣りムーチョさん大型揃えて3杯、KOBIさん、OKAZUさん、私が1杯づつ。何と左舷はスミ1杯のみでアオリの型を見ていないらしい。良いんだか悪いんだか・・・。8時40分、良い感じで下げ潮が流れていたので、もう1回流して欲しい感じはあったが、毘沙門沖で喜平治丸が入れ乗りとの無線情報が入ったらしく、船長のアナウンスで本船も毘沙門沖に移動となった。結論から言ってしまうと個人的な釣行記はこれで終わっても結果は一緒。この後、納竿までアタリゼロである。潮がバッタリ止まってしまい船がまったく動かない。風も止んで日差しがポカポカとベタ凪の海上でひたすらシャクるのみ。しかし、シケも嫌だがこの池のような海では緊張感はまったくゼロなのであった。


剣崎沖から毘沙門沖に移動。そしてドカン!釣りムーチョさんに本日最大の2Kgのアオリイカ。

毘沙門沖に移動してからは本日のハイライト、釣りムーチョさんが後の検量で2Kgという大物を上げた。釣った直後はもっとあったであろう。それにしても間近で2Kgのアオリを見たのは初めてのこと。デカイの一言、まさに圧巻である。一日で自己記録二度更新は快挙、おめでとうございます。そして同じく毘沙門沖でKOBIさんに良型、城ヶ島東でまたまたKOBIさんに本日3杯目、こちらも自己記録となる1.4Kgの立派なアオリだ。いいな〜!何しろ潮が動かないので、船長は痺れを切らして後半は走り丸。剣崎→毘沙門→剣崎→城ヶ島東→毘沙門→剣崎と行ったり来たりで、潮の流れを探して走り回ったという状況で後半は撃沈モード。13時を回り、剣崎沖で回収の合図と共に左舷でようやくヒットしたようで、そのまま再投入の合図が出るも後は無し。最後、朝一のポイントで一流しするが船中型が出ないまま14時10分、「ダメなので上がりましょう!」と納竿のアナウンスとなった。

あ〜あっと、今日も冴えない釣りをしてしまったな〜。朝の時合に竿が折れたり、カンナを船底に引っ掛けてバラシたり、まったく何やってんでしょうね〜。結果は船中14人で11杯、釣りムーチョさんとKOBIさんで過半数の7杯は独占禁止法違反で逮捕されてください!(笑)その他、OKAZUさん、私、右舷ミヨシ2番と左舷のお客さんで各1杯づつだから、過半数のお客さんが型見ず。そんな中、スミイカも釣れたし、アオリも1杯取れたので良かったと言えば良いのだが、やっぱり2杯目のバラシで運も落としたかな・・・。取り返せると思ったがそれが素人の何とやら、その後はまったく潮が無くなり、8時30分以降は沈黙の5時間40分。寝不足もたたり、移動の度に睡魔との闘い。前日までの気合が空回りしたか、アクシデントにも見舞われるわ、体調的にも内容的にもイマイチな一日となった。


釣りムーチョさんの釣果、2Kg、1.6Kg・・・。4人で船宿HP用記念撮影、持っているイカは全部釣りムーチョさんの釣果。(笑)

どこかの誰かが釣り座の差は腕でカバー、自分のおかずは自分でゲットなんて偉そうなこと言ってたような気がしたが、何処の何方様でしょう?(笑)帰りにしっかり釣りムーチョさんから大物1杯をお土産に頂き、喜んで帰った私であった。963さんも餌木を何本か購入されたことですし、なかなか全員に回るほど良い日に当たらないかもしれないけど、またの機会にリベンジしようではありませんか。その節は是非お供させてください!まだまだ気候の変化は激しいけど、確実に春を感じる海。今日は釣りムーチョさんにも初めてお会いできたし、ポカポカ穏やかな海上で皆さんと和気あいあい竿を振れたことだけでも感謝しなければならない。KOBIさん、OKAZUさん、釣りムーチョさん、963さん、今日はお疲れ様でした。さ〜て来週はどうしよう、そろそろアタリが多い釣りが恋しいところだが、また軟体系に嵌っちゃおうかな!(笑)


本日の釣果、アオリイカ 340g、スミイカ 640g。写真の特大アオリイカは釣りムーチョさんが釣り上げた2Kgの大物です。こういうの釣らないとね〜。このアオリ見て家族はビックリ仰天、お土産ありがとうございました。

【船宿HPコメント】
今日は朝のうち潮がそこそこ動き、アオリイカの機嫌も良く良い感じでした。しかし、後半になると潮がまったく動かなくなってしまい、いろんな場所に移動して、なかなかアオリイカが顔を出さない状態になってしまいました。ここ最近は安定して潮が動いてたのですが、今日は動きがイマイチでした。まぁでも少しでも潮が動けば良いん感じで当たってきますので、今年のアオリイカはロングランです。まだまだ爆釣の時もいっぱいあると思っています。明日も出船できたら今日と同じ感じで狙っていきますので、釣果を楽しみにしていてください!!ちなみに今日は型が良かったです。最大で2.0Kgのアオリイカも出ました。

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