シロギス潮動かず苦戦も数はマズマズ

5月28日(土)、久比里の巳之助丸からシロギスに行ってきた。
今週は今季初のマゴチ船に乗ろうかと思ったが、先週はヒラメで大撃沈、来週はマダイの予定なので、今週マゴチなんぞに行って撃沈すると3週連続お魚ゼロの可能性大。しかも、今週はN西さんも釣行との事。これまでN西さんの隣でマゴチやって型見たこと無し、逆に私が隣に居るとN西さんは確立100%、この相性といったらもう最悪なのである。(笑)何やかんや考えた結果、今週A名人が束釣りを記録し、そろそろ盛り上がり始めてきた久比里のシロギス船に乗ることにした。で、N西さんはシロギス船でマゴチの竿を出すという作戦。下浦沖の浅場はマゴチの魚影が濃いらしいが、専門に狙う船は居ないし、シロギス船だからマゴチ狙いのお客は少なく、居れば自分に回ってくる確立が高いかも?という誰でも考えそうな魂胆である。(笑)

京急久里浜駅でN西さんを見つけ、いつもの時間に船宿に到着。今日は大潮前の中潮で干潮が14時30分頃の予報、風は東っ気らしいので、右舷ミヨシを目論んだが既に先客あり。右舷はミヨシと艫に5名程入っていたので、我々は左舷のミヨシに釣り座を構えることにした。目下最盛期のカサゴ船は片舷10名を超える大盛況、ビシアジ船も片舷5名前後とそこそこの乗客。一方のカワハギ船は寂しい限り、6時30分を回っても隅が2箇所ほど空いている状況だ。右舷ミヨシにY本名人を発見、アサリ剥きに集中しているところ「おはようございま〜す!」と声を掛けると「ガラガラだよ〜!」とY本さん。今年は剣崎の刺し網に入るカワハギも数が少ないようで、カワハギ外れ年の噂を耳にする。もうすぐ6月、水温も18度台まで上昇し、潮が良くなれば爆釣もあるだろうと私も様子を見ているところだが、なかなか好釣果の情報が聞かれず、名人がやっとツ抜けという状況が続いている。


今日の17号船はビシアジの仕立船。梅雨の晴れ間のようにモッタリした海。

準備は5分もあれば完了するので、出船まで相変らず暇な時間を過ごす。我がシロギス船は最終的に右舷8名、左舷6名の14名の乗客となり、定刻8時、ようやく出船の時を向かえた。N西さんは前半餌のメゴチ釣りを兼ねてシロギス狙い、後半マゴチ狙いの一人リレーをやるのかと思ったら、マゴチ竿とベイトリールしか持参して来なかったようだ。こうなったらマゴチを4、5本上げてもらって、帰りにシロギスと交換できれば良いのだが・・・。船はまっ平の海を滑走し、8時20分、長沢の沖、三ツ磯よりだいぶ陸寄りで停止すると開始の合図となった。北の弱風、薄曇り、海上はベタ凪、潮色は澄み加減の薄濁りである。水深は船下で10m程度、我が左舷は陸に向かって仕掛けを投げるとそれより浅い7、8mといった感じである。1投目で細かいアタリが出るが掛からず、3投目でようやくシロギスのアタリをキャッチし初物を取り込んだ。12cm程度のピンギスである。一番潮が速いはずの時間帯だが、全然動いてない。

N西さんは餌のメゴチを狙うが、いつもあれだけ煩いメゴチも専門に狙うとなかなか釣れないから皮肉なものだ。しばらくしてやっと私にメゴチが食ったので、とりあえずはマゴチ開始の最低条件は揃った。ちょくちょくアタリは出るが、ピンギスばかりで食いも渋いから掛けるのが難しい。アタリの半分も掛けられず、開始1時間でやっとツ抜け。みんな型揃いのピンギスである。(笑)場所によってヒイラギの猛攻、派手に誘うとガツン!と一荷で食ってくる。序盤戦はそんな調子でヒイラギやらフグにハリスを切られたりやら、シロギスの数は伸びない。メゴチが3尾溜まったところでN西さんは仕掛けをマゴチ用にチェンジ。しかし、この潮じゃシロギスもマゴチも厳しそうだね〜。今日のシロギスは活性が高いのか低いのか、叩きには反応するようだが、空中戦や上への誘い上げにはまったく当たらないし、ジャリメの頭を着けると針掛かりせず頭だけ残ってくる。


また知らないお魚、アナハゼとも違うようです。ハリスを切る厄介なヤツはクサフグでした。

10時、少し移動して津久井浜の沖、水深は4、5mの浅場。去年は真夏になっても浅場で食わなかったので今年は期待である。オモリ12号の仕掛けでも着底するのに3秒も掛からない。仕掛けの着水直前にベールを返し、着底すると同時にラインが張るようにすると手返しが早い。ここも同じような感じで、小型ながらシロギスのアタリはあるが、掛け損ないが多い。今日はジャリメの頭は取った方が掛かりが良いので、潮回りの時間にある程度切っておくか、親指の爪でカットしながら餌を着ける。潮が動かないので、風に押させて艫流しとなる。正面に投入するとアタリが出なくなったので、ここでいつもの船ズル作戦。ミヨシから舳先方向に投げ込んで、船に仕掛けを引っ張らせながら、ちょっとした誘いを入れるとブルン、ブルン、ズズズズズ〜とアタリが出る。11時を回り、ようやく20cmを超える良型が顔を出したが、小型揃いだったせいかやけにデカく見える。水深が浅いので、リールを巻くと随分遠くで浮いてしまい、そのまま水面を割らないように竿を下向きに慎重に巻き寄せる。船下まで来ると勢いよく横っ走りして、浅場ならではの釣り味が堪えられない。

12時で43尾、実のところ今日は束釣りを狙っていたが、如何せん潮が動かな過ぎる。仕掛け着底後にそのまま引っ張って行くとか、同じ誘いに反応して速攻でアタリが出るとか、パターンに嵌ったフィーバータイムがあれば届くんだけどな〜。この調子じゃ殆ど無理である。風は微風ながら東から南に回った。空もきれいに晴れて蒸し暑さが増してきた。下げ潮のはずだが幾分上げ方向の潮が流れ始め、船はトロトロと艫流し。午後に入ると、正面に遠投して、ちょっと派手めな誘いに反応が出始める。相変らず上はダメだけど、地底中心に小突きの幅を変えながら手前に速めに誘うと、午前中より待ち時間短く強いアタリが出る。叩きの後、待ち時間を入れずに早めに引くと条件反射で良型がガツンなんていう活性を感じる食いも出てきた。明らかに上向きで、少しは連釣もあったが、13時を回るとまた潮が淀みプチ入れ食いはあっという間に終了。1時間弱で17、8尾を追加したが、まだまだ本格的な食い方じゃないな〜。


今日はマゴチ狙いのN西さん。船上の様子、釣り方は皆さん様々。

その後はポツリポツリと良型交じりで、低目安定ペースのまま推移。まったく食わない時間帯も無いが、入れ食いも無いようなゆったりペースだ。そして14時15分、待ってました!N西さんの竿先に生体反応。横で見ていても穂先がズンズンとマゴチの引き込みであることが分かる。船が艫に流れているので、完全な食い込みまで待ちきれるか。絞り込んでくれれば楽なのだが、そうは問屋が卸さない。よく「ヒラメ40コチ20」と言われるが、「ヒラメ3秒コチ3分」である。ここでN西さんは一か八か大アワセ。次の瞬間、竿が満月になる予定だったが、海中からオモリが凄い勢いですっ飛んで来て、お隣さんの竿にグルグル巻きだ。残念〜!食い気の無いマゴチは本当に難しいよね。でも居ることは証明されたし、餌のメゴチも沢山あるし、残り時間でもう一度アタリが出るように願う。そうこうすると14時50分、N西さんのお隣さんの置き竿にマゴチのアタリ。あ〜あ隣に行っちゃったか〜。こちらは竿に乗っけたけど巻き上げ中にスッポ抜けてしまった。

最後の1投で1尾追加し、都合86尾となったところ、定刻の15時を向かえ納竿となった。とにかく今日は潮が動かず状況は厳しかったけど、4月の上旬に挑戦したときに比べると、釣果も2倍以上だし圧倒的にアタリは増えている。細かい魚も多いが、ここはこれを取らないと数にならないのだ。去年不調だった4、5mの浅場にも魚が上がってきているので、これからが非常に楽しみである。高め速めの動かしっ放しの誘いにガンガン反応してくれる日に期待したいが、この調子ならそう遠いことでも無いだろう。近々もうちょっと潮が良ければ軽く束釣りもできそうな印象である。N西さんは一日辛抱してマゴチに専念したが、唯一のアタリを物にできずに残念な結果となった。居ることは分かっているので、潮がもうちょっと良ければアタリはしょっちゅう出るのかもしれない。ということでN西さんは残念ながら獲物が無かったので、私のシロギスを少しばかりお裾分けして帰路に着くことにした。


本日の釣果、シロギス 11〜23cm 86尾。その他、メゴチ、ヒイラギが十数尾づつ。メゴチはN西さんのマゴチ餌に回りました。

【船宿HPコメント】
白ぎす・・下浦沖、潮;薄濁り、水温;17度
今日も下浦沖10〜15mの根周りを流しました。今日もとっても食いが活発〜です。朝の一投目から良い食いが続きました。夏も目前、これからが非常に楽しみです。トップは港北区の小峰さんが86匹、2番手は日野市のxxさんが65匹でした。これからも水温の上昇と共に白ぎすの活性が上がって来るのが楽しみですね!

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