城ヶ島沖のカワハギまた二枚潮で苦戦

11月19日(土)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
さて、今日も懲りずにカワハギである。前回、11月5日にやったときは二枚潮で苦戦し、なかなか良好なコンディションでやらせてもらえない今日この頃、何とかまともな潮でやらせて欲しいと願うばかり。気がかりなのは城ヶ島周りの水温の変化。19度くらいだった水温がここ3、4日で23度まで急上昇。たぶん黒潮分流の影響だろう。お陰で潮色は極澄みらしいが、この水温の変化がカワハギの活性にどう影響するのか?何時ものことだがやってみないと分からない。東京湾、相模湾共に10月と比較すると最近は低迷状態だが、昨日は佐島海楽園で某大名人が突然50枚と見事な釣果を上げられた情報もある。場所が当たったのか、潮具合が良かったのか、腕の問題なのか、そもそもカワハギの活性は事前に読み難いし、逆に言えば何時でも期待が持てるということを大名人が証明してくれたのかもしれない。11月も後半に入り、少し深場に固まってくれて、アタリ多く30枚前後の釣果が出せるような白熱した釣りを期待したいところである。今日は隊長こと川さんも参戦、三崎口駅に6時54分着の京急で待ち合わせ、船長の送迎で港に向かった。

集合場所(最近場所が変わりました)に到着すると今日のメンバー9名が揃い、釣り座抽選。5人組みの皆さんは右舷に並ぶことに。左舷はミヨシから隊長、もう1名のお客さん、A子さんの順で、大艫に私が入ることになった。準備も整い、定刻7時30分に出船。三崎西口から沖に出ると船はほぼ直進、城ヶ島西の赤灯沖でスローダウン。7時40分、船長は潮向きを見て投入のアナウンスとなった。北北東の風やや強く晴れ。潮色はこの上無く真っ青。海上はウサギが飛ぶが、場所が風裏のため波は1m前後と釣りに支障は無い。最初は水深40m強からの流しだが、魚の反応は無し。回収すると餌がそのまま残ってくる。今日は大潮後の中潮初日で満潮がちょうど今頃で、その後、お昼過ぎまで下げる予報だ。今のところ風で押されるだけで流れは特に感じない。一流しを終えて回収すると右舷ミヨシのお客さんにカワハギが着いていた?らしく、これが船中初物。二流し目、水深45m超の一段深みからの流し。潮も緩く地底から4m上までのタナを探るが、外道も当たらず魚の反応は何も無い。このところ40m超の深場がメインなので、オモリは30号を使用しているが、竿の方もいつもの軟調和竿から鯨穂先の硬めの竿で始めてみた。


今日は三崎港西口から出航。

何回か流し直すと右舷でポツポツ型が出始めて、一荷だ!とかデカイ!とか歓声が聞こえてくるが、左舷は別世界のようにダンマリ。おっかしいな〜左舷が潮先のはずなのにカスリも触りもしないよ。カワハギ釣りでこういうことはよくあるんだけど、本当に謎である。アタリゼロのまま右舷ではもう3、4枚上げたお客さんも居るようで、正直言ってちょっと焦り気味。(汗)船長、船180度向き変えて流してくれないかな!(笑)今日の竿は久し振りに使ったけど、やっぱり鯨穂先は最近の自分の釣り方に合っていないような気がしてきて、いつものグラス穂先の和竿にチェンジ。もちろん気分転換の意味もある。状況を打開する術も無いまま船長は船を少し南に走らせて城ヶ島の南西側に回した。水深は45m強。1〜1.5m程の空中戦をやっていたら、突然クッ、クッ、ガココン!とこれはまさしく本命のアタリだったけど掛けられず。仕掛けを入れ替えてまた同じようなタナで誘っていたらクッ、クッと来たぞ〜!そのまま穂先を下げつつ、穂先が跳ね上がったところ(この時もう針を食っている状態)でストンと仕掛けを落とし込んでこれがアワセ。道糸がフケてピクピク動いているところを持ち上げてズドドドド〜ン!で一丁上がりだ。取り込んだのは20cmジャストのカワハギだった。

時既に8時40分、参ったな〜、今日も型見るまでに1時間も掛かっちゃったよ。どこかで入れアタリにでもならないと目標20枚は今日も厳しそうだね〜。風が段々強くなってきて、微妙な穂先の変化を取れる状況じゃないし、下げが効き始めると上っ面が突っ張り気味になってきて弛ませもままならない。海底からの反応と言えば、トラギスが食う程度で、殆ど餌も取られない状況。9時40分、1時間振りに1枚掛けてやっと2枚目。ドン!なんていいアタリは出ずにモゾモゾっと前アタリを感じたので、もしやと思い、送り込んで穂先がヒクヒクっと少しお辞儀をしたところで思い切り合わせちゃった。やれやれ、この調子じゃ今日は5、6枚ペースだな〜。朝方景気の良かった右舷も何だか声が上がらなくなってきたから我慢の時間帯かな。そのまま状況まったく好転せず11時で2枚のまま。今日は(も)ドツボである。(笑)船長は船を北に走らせ、ここは油壺マリンパークの沖。西側に払い出す潮で、30m半ばから40m程度までの流しである。開始早々お祭りが増え始め、二枚潮でガチャガチャ。ミヨシの隊長と祭ったり、右舷と祭ったり。ところがカワハギの気配は今日一で、それらしく餌を取られることもしばしば。カワハギ居るよ!と隣のA子さんに呟く。しかし、トラギスの活性が上回り、先に反応が出てしまい時間が稼げない。


城ヶ島西〜油壺沖を攻める。

気配を感じたら結果はそれなりに出るもので、11時40分までの30分間で4枚追加。ところがアタリがはっきり判ったのは正直なところ1回くらい。他はすべてウン?って感じで半信半疑で合わせたらズドドドド〜ン!のパターン。二枚潮の影響かアタリをはっきり出せず、何となく違和感を感じただけ。でも針はガッチリ唇に貫通しているから分からないものだ。今日は難しいよ〜。型は25cm級も混ざり良型中心だが、引きは弱い感じ。巻き始めの抵抗はそれなりにあるが、その後は殆ど素直に上がってきてしまう。水温急上昇でのぼせてしまったのだろうか?釣り上げたカワハギの魚体は白っぽく、活性は高いように見えるが・・・そうでもないのかな?船下をシイラが行ったり来たりで、海上は真冬、海中は真夏のようだ。お昼近くになると、そろそろ潮止まりの時間が近いようで、二枚潮はだいぶ大人しくなってきたものの同時に底潮も止まってしまったようで、煩かったトラギスのアタリも小康状態、カワハギらしき気配も全然出なくなってしまった。餌が残ったままの手返しが続く。風は少し弱まって海上を跳ねるウサギは落ち着き、この状態で当たってくれれば釣り易いのだが上手くいかないな〜。お昼で6枚、このペースで行くと頑張ってツ抜けだな。

13時、上げの時間帯に入り、止まっていた潮がまた西にトロトロと動き出す。期待通り二枚潮は直り、風が先程より東に回ったので完全な艫流し。これは今日最高の流れだろう。案の定、潮が良ければアタリも明確に出るもので、先程とは打って変わってはっきりしたアタリの到来。モゾモゾっと来てからドン!次のドンドンドンでバッチリ合わせると24cm級の良型。いつもこう来れば簡単なんだけどね。食い込みも良く、30分程の間に4枚追加で13時30分、あっさりツ抜けて船長にご報告。この状況に船長も、今はいい潮行ってるよ〜と言いながら苦笑。その後、トラギスが着いたまま誘っていたら、急に重たいモタレに押さえられ、聞き上げると重量感のあるカワハギの叩き込み。これは本日の大物賞だ!と思ったら巻き上げでフッと軽くなってしまった。回収するとハリス止めの所から切れていた。ハリスの着け方が悪かったのかな?そう言えば、お祭りで仕掛けを交換したときに、前に着いていたハリスを外して新しい幹糸に着けてしまったから、弱っていたのかもしれない。あ〜大失敗。仕掛けをケチっちゃダメですね、反省。

13時40分頃、20cm弱を取り込んで11枚。その後、急速に底潮が止まってしまうと外道も当たらない状況に逆戻り。今日はこれまでかな。その後、納竿の14時30分までカワハギのアタリは一回も出せないまま本日の釣りは終了となった。全体の結果は2〜11枚とのこと。今日はアタリ自体が少なく、実釣時間の大半が餌も取られない状況で、餌がたくさん余ってしまった。上手くやれば取れそうなアタリが他に3、4回あったけど、全部取るのは所詮この釣りでは無理。二枚潮の影響で釣り難く、水温や潮の動きがカワハギの活性にどう影響していたのかは判らないけど、当たれば食い込み自体は悪くなかった。魚は固まっておらず、どれも単発のアタリだから、どんなに上手くやっても20枚、30枚に届くような条件ではなかったと思う。毎回、二枚潮やら何やらで苦戦続きのカワハギだが、この釣りの面白さ=釣果では無いので、今日もそれなりに釣り方を考えながら、状況に合わせた釣りを模索し、勉強になった一日だった。とは言っても、この時期、そろそろ2、30枚の釣果が得られる釣り、要するに一回掛け損なってもやり直しの効く釣りが恋しくなってきたのが本音である。今日も経験値プラス1、また近いうちに再挑戦である。


本日の釣果、カワハギ 11枚(18.5〜25cm)。18.5〜20cmが5枚、22.5〜25cmが6枚と良型中心でした。

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