城ヶ島周りのジャンボシロギス仕立船

5月14日(日)、三崎港の角田丸からシロギスに行ってきた。
今日はTAKEさんにお誘い頂き、ジャンボシロギス狙いの仕立船に参加させて頂くことになった。シロギス釣りは実に10ヶ月振り、私がシロギス釣りを始めてもっとも長いブランクだったかもしれない。前日はスピニングリールがちゃんと回るかオイルを差して点検、自作の和竿も癖が付いたままになっていたので、綺麗に磨いて火の入れ直しである。仕掛けは新しく作ろうと思ったが、仕掛け入れを久し振りに覗いたら昨年の残りが十分あったので、これでいいか!とちょっといい加減。荷物の準備が終わるとバッグの軽さにビックリ。こんな軽かったっけ?久し振りのシロギスなので、何か忘れてないかな〜とちょっと不安。それより釣り方覚えてるかな〜?もしかしたらこっちの方が不安かもしれない。(笑)さて、朝一番の京急の特急に単身乗り込み、6時33分、予定通り終点三崎口駅に到着。改札を出るとTAKEさんご一行が待っていてくださり、荷物を積み込むこと一路三崎港へと向かった。今日のメンバーは10名で、くじ引きの番号順に好きな釣り座を選ぶ形となった。私は6番を引き、左舷ミヨシ2番に入れて頂くことにした。


出船準備中。約半分のメンバーは初対面でした。

7時15分出船。私の面識のある方は約半数、左舷胴の間に渋谷サンスイの店長、右舷ミヨシに横浜サンスイの店長、右舷艫からシロギスさんとTAKEさんといったところ。他、左舷艫に片瀬M司郎丸の名人やTAKEさんとサンスイ関係のお客さんのようである。皆さん釣り好きの気さくな方々ばかりなので、一日楽しくやれればと思う。先日、通り矢(船着場の地名)の岸壁から投げ釣りで、31cmの尺ギスをはじめ28cm級までの超ジャンボが3本出たそうだ。航程1分、と言うか船着場の堤防の外に回したところでハイどうぞ!と言っても面白いと思ったが、さすがにそれじゃ怒られそうと船長は港の外に船を進めた。航程約3分、三崎東口前の赤ブイ周りから開始となった。ほとんど無風で曇り時々雨がパラパラといった天気。海上はベタ凪、潮色はこのところ梅雨の走りで雨が多いせいか海面は真水っぽい色だが濁りは無い。一流しめ、水深14、5m、船中ポツポツとシロギスが上がり始めたが、私にはアタリ無し。取り込まれるキスはどれも20cmオーバーの極太キスである。太さがあるので、抜き上げた瞬間かなりデカくみえる。潮はあまり動いていないが、若干西側へ水路に突っ込むような動きが感じられる。


最初は三崎港の東口から。航程たったの3分。

やる前から想像は付いていたが、私の好きな速め高めの誘いには生体反応がまったく無い。最近水温は17度台で安定しているようだが、やはり攻撃的な釣り方をするにはまだ時期が早いか・・・。型を見ているメンバーの釣り方を見ると餌はデカめ、と言うか房掛け?普通のシロギス釣りでは考えられないが、さすが大型狙いとあって胴付き1本針にデカ餌で狙う人も居れば普通のテンビン仕掛けでやっている人もいて、誘い方にしても人それぞれで見ていて面白い。私の道具と仕掛けはいつもと同じ、ハリス0.8号、全長70cmの2本針、テンビンは自作のステンレス製、オモリは15号。慣れた道具と仕掛けは変えずに誘い方を変えて対応するのがいつものやり方。この仕掛けでもジャンボキスが居れば反応すると思うし、ジャンボだけをターゲットにするのは難しいので、シロギス自体が一番反応する誘いを見つけて、数釣っているうちに大型も混ざるだろうという楽観的な考え方である。と偉そうなことを言ってもシロギスが当たらないぞ〜!(汗)見ているとやはり餌は大きめ、誘いは地味めで食わしているようなので、私も餌を大きめにしてあまり動かし過ぎないようにして様子を見る。

大きめのアオイソを1本掛けにしたり、房掛けにしたりしてみるが、どうにも私は仕掛けを動かしてしまうので、ようやくアタリが出せてもアオイソを半分だけ盗られて針掛かりまで持ち込めない。二流しめ、何発かやられた後、ようやく初物をゲットしてホッ。結局は普通の餌着けでゆっくりめの誘いに食ってきた。昨年この時期にやった時と同じようにカワハギがけっこう居るようで、良型交じりでポツポツ上がっているようだ。私もそれらしきアタリをバラシてしまった。この浅い粒根のような場所が良い乗っ込み場所なのだろう。でも狙うとなかなか食わないんだよね〜。その後、ポツンポツンのアタリで連荘までの濃さは無いが、当たればガツンという勢いの良い食い込みも出始めた。8時45分、船長は少し東に船を走らせ毘沙門の風車前、水深は16〜20m。ここでも船中シロギスとカワハギがポツポツ見られるが、アタリは多くない。ほとんど無風のため船の向きが安定せず、どっちがどうとは言えないが、あまり陸に向かって投げるとアタリが出ないようだ。相変わらず船下で置き気味の方が優勢。大きい餌で船下にオモリを着け、たまに聞き上げるという形が好調なようで魚もデカイ。

10時、少し潮が効いてきたと思ったら正直なもので、これまで殆どアタリを出せなかった遠投しての誘いにアタリが出始める。ただし速め高めはダメ。叩きは効果的に見えるが、その後の待ち時間を長く誘い上げも仕掛けがあまり浮かないようにゆっくりやらないと追って来ない。10時半頃からアタリが続いて遠めから一発掛け損なってもその手前でもう一回アタリが出せる感じで、今日一番の状況。10時45分、叩きを入れて少しテンションを抜いて待っていると道糸がビクビク揺れている。すかさずリールを巻き込んでから大きく誘い上げるズドドド〜ンと会心のヒット。これシロギスだったらちょっと良さそうだな。慎重に巻き上げ一気に抜き上げたのは22cm級のダブルだった。これでやっとツ抜け達成。しかしアタリは少ないけど、掛ければサイズが良いので、引き味もドキドキである。ピンギス主体の数釣りも面白さがあるけど、ジャンボ狙いの言葉通り、今日は太くて立派なシロギスばかり。時期によってはこんなのが入れ食いになったりするのかな〜。そんな釣りができるなら是非やってみたいと思う。期待の超大型はなかなか顔を出してくれないようだが、これまでのところ右舷艫のシロギスさんが26cmを上げたという情報。まだまだでしょ!絶対居ますよもっとデカイのが!


西口の堤防内側(通称管理釣り場)にて。

11時、船長は西に船を走らせ城ヶ島の水路に入る。いよいよだな?西口堤防の内側、いわゆる管理釣り場でやるに違いない。ここが見た目と違って潮通し良く、居るんだよね〜デカイのが!水深12m、開始早々、マダイの赤ちゃんが釣れて苦笑。すると右舷ミヨシの横浜店長にも。コマセでマダイやると食わないのにね〜と言いつつこちらも苦笑。早々に右舷でシロギスが上がったが、左舷はなかなかアタリが出ない。潮が巻いているようで船も流しの途中でどんどん向きが変わる感じ。色々な方向が試せる分、全員にチャンスがありそうだ。しばらくしてようやくアタリが出てしばらく振りの1尾。これも丸々太ったナイスバディ。お隣の左舷ミヨシのお客さんも当たれば良型ばかり。25cmを上げたところで記念撮影。堤防の外に抜ける水路の本筋が一番流れが良いみたいで、ちょうど左舷が東側を向いたときに水路の奥の方へ投げ込み手前に誘って何尾かゲット。やはりアタリが出易い方向というものがあるようだ。ここにもカワハギがけっこう居るようで、それらしいアタリを掛け損なうとアオイソが刻まれたようにボロボロになって帰ってくる。これは間違いなくカワハギの仕業だな。専門に狙っても釣りになりそうなほどアタリがあって、これまでカワハギに見放されていた私もようやく2枚ゲットである。


お隣さんに良型。最後はまた東口に戻る。

13時40分、終盤に差し掛かり、船長は再び東口に移動。朝一で攻めた赤ブイ周りだ。艫の方を振り向くとポツポツとシロギスが出ているようだが、こちらはカワハギとトラギスのアタリが先行してしまい、シロギスのアタリは遠い。散々やられてようやく掛けたのが15cm級のカワハギ。なるほどね〜これが居たら掛けられないわ。でもこんなところでこれだけカワハギのアタリが出るんだから、そろそろカワハギを専門に狙ったら面白そうだな〜と思わせられるが、気合入れて狙うと食わないのかな?潮が濁らないうちがチャンスかもしれない。水温も上がってきて、浅場でこういう餌取りが増えればこそ小物釣りも時期本番ということであろう。これからが楽しみである。14時20分、船長からラスト10分のアナウンス。1尾でも追加したいと思って最後までやってみたが、ここではシロギスの顔は見ることができず、釣果21尾で終了。(ピンギス1尾放流を入れれば22尾か)自己最大は管理釣り場で上げた25cmだった。結局、大物賞はシロギスさんの26cmに決定。他、24cm以上26cmに迫る良型が数多く出たが、特大が顔を出すことは無かった。今日は降ったり止んだりの中、風が無く絶好の釣り日和。久し振りのシロギス釣りは新鮮で、タイとかイカもいいけどシロギス釣りはやっぱり面白いのだ!今日は皆さんお疲れ様でした。またよろしくお願いします!


本日の釣果、シロギス 21尾(18〜25cm)。その他、カワハギ、オニカナガシラ、シロアナゴ、ムギイカの持ち帰り。キュウセン、ササノハベラ、トラギス、サビハゼ、イイダコなども釣れました。

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