５月２５日（木）、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきた。
以前、Ｋ山さんに作って差し上げたカワハギ竿の修理依頼で、４月３０日に船宿さんに竿を預かって頂いたまま、なかなか顔を出せず仕舞い。そろそろ取りに行かなきゃ！と思いつつ早一ヶ月が過ぎようとしていた。私が本格的に船釣りに嵌るきっかけとなった角田船長が昨年三崎で独立開業したこともあり、最近はもっぱら角田丸にお世話になる機会が多いのだが、今日お邪魔する巳之助丸は私がカワハギの”カ”の字も分からない頃から単独通い始めて、カワハギ釣りの奥深さを勉強させてもらった船宿でもある。なので、たまには顔出さないと怒られちゃうもんね。で、怒られるの嫌だから前日に電話して、ご無沙汰してます！明日３人で伺いますのでよろしく！と事前防衛。（笑）カワハギ釣りは正月に初釣りで角田丸から出撃して以来、今年２回目。初春の激渋期をようやく脱出、このところは水温も上昇し、浅場で乗っ込み気配。トップが安定してツ抜けできる程まで状況は上向いてきたようだ。
今日は平日釣行にも関わらず、ＯＫＡＺＵさん、Ｎ西さんにもお付き合い頂けることになり、久しぶりのカワハギ釣り、この釣り本来の魅力でもあるエキサイティングな釣りになることを期待したい。さて、京急の一番の特急でＯＫＡＺＵさんと合流、そして久里浜駅でＮ西さんと合流。予定通り６時２０分頃に船宿に到着した。昨日の模様が良かったようで、お客さん３名で２６、２０、１８枚とのこと。その情報効果なのか既に２１号船は艫から２、３名づつの先客。我々は左右ミヨシに分かれて陣取ったが、その後もポツポツ平日の割にお客さんは多めかもしれない。昨日の夕方から未明まで降り続いた豪雨の影響で平作川は真っ茶色の泥水。これを見て海の方がちょっと心配になった。最近、何か釣りに行くと、前日までの食いは一体なんだったんだ！シリーズが多いので、ことさら神経質な私なのであった。結局、右舷６名（ミヨシ２番にＯＫＡＺＵさん、３番にＮ西さん・・・後から来たお客さんがミヨシに入っちゃった！笑）、左舷５名（ミヨシ１番に私）の１１名を乗せて７時５５分に出船。
最初は空いてていいかと思ったけど・・・。ポイントは終日、剣崎間口港沖周辺の浅場が中心。
８時２５分、剣崎間口港の前でスローダウン、船を反転させて開始の合図が出た。見た目、随分陸地に近いと思ったら水深なんと１２ｍの浅場。なるほど、昨日はこの浅場で食ったのか・・・。北東の弱風で晴れ。高気圧の中心に入り、海上は最高の凪。潮色は海面が何となく真水っぽい薄濁りで、やはり昨日の大雨の影響が出ているのかもしれない。開始早々、右舷のＯＫＡＺＵさんに初物。その後、周りを見回すとポツ〜ンポツ〜ンとカワハギの姿を見るが、こんなペースなの？と自分にアタリが出ないことを他所に（笑）序盤戦は至って冷静＆客観的。潮は東から西に流れ、剣崎の東面に当たって南に向けていると思われる。この陸際のポイントは南へ流れて右舷艫流しの格好となった。どうやら潮先となる艫側が優勢で、こちらはなかなか本命らしきアタリすら出ない。試しに底上１〜１．５ｍの中層を探るもまったく生体反応無し。船中、カサゴがポツポツ上がるので底潮が濁っているのかもしれない。それにしてもアタリが遠いし、餌も盗らないよ。参ったな、話が違うぞ〜！（笑）
開始１時間程経過して未だ型見られず。カワハギらしき掛け損ないはあるにはあったが、簡単に掛けられるような食い方じゃなかったし、だいたい餌が殆どやられないで残ってくる。気分転換に右舷の様子を見に行くとＯＫＡＺＵさん、Ｎ西さんは既にそれぞれ３枚くらい上げている。こりゃ完全に出遅れたな・・・まあやっていればそのうち釣れるだろうと楽観的になりたいけど、少しは焦りが出始める時間でもある。そして開始２時間、気持ちだけが空回り。たまにアタリが出るが上手く掛からない。ガッガッ、ゴンゴンゴ〜ン！と重量を乗せて巻き上げに入るところでバラシが３回。１枚はけっこうデカそうだったからなおさら悔しい。ちょっと払い出しの潮が速過ぎて、アタリが出てから食い込ませるまでの間が取り難い感じ。また、エンジン流しの前後幅が広く、船が大きく前後にスライドするから糸が全然立たないし、サイドスラスターで向きを調整するので、ミヨシ席は糸が船下に入ったり出たりもあってやたら釣り難い。アタリが出たときに限って引っ張られ、余計タイミングが合わずにイライラする。
しかし、当たらない日に限って何度もバラシちゃって意気消沈するよな〜。お隣さんは既に６、７枚上げて比較的好調の様子。横で煽られるのもあって、だんだん自分に掛かる気がしなくなってきた。カワハギってどうやって釣るんだっけ？（笑）針は新しいんだけど、こうなるとそういう問題でもない。これまでこの釣りを幾度と無くやってきて、こういう精神状態が更に悪循環を生み出すことは分かっちゃいるけど止まらない。今日は何かが合っていないのは間違いなく、イチローのバッティングのようにその場で分析して矯正するほどの腕は持ち合わせていない。（笑）もうそろそろ１１時だぜ、今日は人生初のハゲボーズかな？とマジでマイナス思考に入り始めても無理は無い時間帯に突入である。開き直りの１０時５５分、アタリだわ。これは間違いない。ちょうど真下に仕掛けがある時に当たったのでタイミングが取り易い。しっかり食い込ませて竿に乗せるとやっと掛かったじゃん、バレるなよ！１７ｃｍ級の物足りないサイズだが、開始２時間３０分でようやく初物ゲット。ボーズは脱出したけど、どうやら船中最後のボーズ脱出者になってしまったみたい。（汗）
右舷に入ったＯＫＡＺＵさんとＮ西さん。左舷の様子・・・皆無言。
１１時、少し沖に移動して水深約２５ｍ。特に調子が上がることもなく、たまにそれらしいけど食い込まないアタリがあるのみ。１１時５５分、潮の流れが南に行っていたのが、さっきから下浦方面に抜けるように変わったのに気付き、左舷ミヨシ突っ込みにチャンス到来を予感していた。すると正直なものですぐにアタリ。しかも食い込まない地味なアタリではなく、勝手に食い込んでゴンゴンしてくれるくらい楽なアタリで２枚目。その後２０分間、１枚はバラシ、３枚を追釣して１２時１５分の時点で５枚となった。潮先になった途端コレだもんね。はっきりし過ぎてるんじゃないの？（笑）海上は殆ど無風で蒸し暑く、Ｔシャツ１枚になっていたところ１２時３０分、風が一気に東から南に回ってソヨソヨ。風向き変わったお陰でまた艫流しになっちゃったよ。ついてないよな〜！その後、叩いて飛び付くのはベラばかり、這わせて当たるはトラギスばかり。１２時５０分、張ったり弛ませたりのテキトーな誘いで２３ｃｍ級を１枚。１３時５０分、これも同じ感じで本日自己最大の２６ｃｍを上げて７枚。１枚／ｈのスローペースでツ抜けへの道は険しい。
最近お気に入りのＨ社の『速掛カワハギ』５号を今日も使用していたが、この時間、気分転換でたまたま（って言うか消費したかった）某社の『Ｐワーフック』５号を使っていた。さっき２６ｃｍを抜き上げて幹糸を持った途端、針先が５ｍｍくらいポッキリ折れて魚がデッキにズドンと落ちた。この針、刺さりは抜群だけどホント弱いよね。これまで何度も折れたり伸ばされたりで泣いているけど、やっぱり良型が多い時期には怖くて使えないわ。余計な話かもしれませんが、某社の『Ｔナメントカワハギ』は試した中では最軟で、ちょっとした力ですぐに伸びる。愛用されている方にはゴメンナサイね！でも私は二度と使わない。出船前、Ｎ西さんに曲げて見せてあげたらビックリしてた。（笑）さて、実釣に戻るが、残り１時間で３枚なんて釣れる気しないよ。今日はツ抜けは無理だな・・・。１４時１０分、タナを切ったが生体反応無く、ゆっくりオモリを底に近付けて行くと、だいぶ下げたところで特有のモタレが・・・来たな？そのまま落としていくと道糸がポワ〜ンと弛んだのでオモリが底に着いたかと思ったら、勝手に食い上げていたようで、道糸をだいぶ巻き取ってからズドドドド〜ン！
２３ｃｍ級をゲットして８枚目。ラスト３０分、また陸寄りの浅場に移動したが、私はトラギスのプルプルアタリばっかり。いつの間にかＯＫＡＺＵさんと同数に追いついたようだったが、終了間際、さすがの執念で１枚追釣されてＯＫＡＺＵさん９枚。Ｎ西さんはバラシが多かったようで６枚＋ウマ１枚となったところ、定刻の１５時を迎え、本日の釣りは納竿となった。カワハギはいくら水温があっても潮が濁るとてき面にダメですね。誘いが全く通用しないので、行き当たりバッタリ的な釣りになってしまい、戦略も何もあったもんじゃない。４枚連釣した一瞬以外は一日殆ど艫流し。潮尻に入っちゃうと他のお客さんのアサリ食った後なのかアタリがスレてる感じだし、活性の高い魚、デカイ魚を潮先で取った後だから、アタリが少ないし型もイマイチ。経験上、これは典型的な濁り潮のパターンである。今日もまた「昨日の食いはなんだったんだ！」シリーズ第？段になってしまったが、ホント上手く行かないモンです。ＯＫＡＺＵさん、Ｎ西さん、今日はお疲れ様でした。私、これ以上他の釣り物で嵌る（精神的・金銭的・時間的）余裕がないので、しばらくリベンジは自粛しま〜す！と言いつつ・・・好きだからね〜。（笑）
本日の釣果、カワハギ ８枚（１５〜２６ｃｍ）。その他、カサゴ、キュウセン、ササノハベラ、トラギスなど。
【船宿ＨＰコメント】
皮はぎ（２５日）・・剣崎沖、潮：薄濁り、水温：１９度
今日も昨日大漁だった浅場のポイントから始めました。１０時頃までは好調に船中ポツポツと良型混じりで釣れてましたが、夕べの大雨のせいか、濁った潮が流れて来て、アタリも遠くなったので、やや沖へ移動して根回りを転々と移動しながら釣りました。今日はこちらの方が大型が良く出ました。今日のトップは１３枚がお二人様、次いで１２枚、１１枚と平均に釣れました。＾0＾（浩喜）
