マダイ、上げ潮で活性上がるが時間切れ

5月28日(日)、剣崎間口港の尚二郎丸からマダイに行ってきた。
この春、6度目のマダイに挑戦である。前回は5月21日、同船宿から出撃したものの船中1枚の貧果に終わり、帰り際に本日の予約を入れて退散した。過去5回の釣行は「昨日の食いはなんだったんだ!」の連続で、釣果を手にしたのはたったの1度だけ。その一度というのも師匠佐Tさんが型を見られなかったなど、決して活性の高い状況ではなかった。松輪瀬もそろそろサバが出てきて煩い時期に入り、乗っ込み期も終盤を思わせる状況だが、3Kgオーバー、欲を言えば大鯛と呼べる4Kgオーバー、数なら3枚以上を目標に今日も出撃である。週末恒例の悪天候か低気圧の接近で、昨日は一日中本格的な雨模様。今日は低気圧のど真ん中に入る最悪の予報だが、遅れてもうひとつの低気圧が続いており、こういう気圧配置の時は意外と風が強まらず穏やかなことも多いのだが、時間の問題で南西強風になるのは必至、何とか前半戦だけでも持ちこたえて欲しいものだ。朝4時、佐Tさんが迎えに来てくださり、剣崎は間口港へと向かった。5時前に到着し、店員M君の隣に駐車。程なく岡Bさん、TAKIさんコンビも到着し、本日のメンバー5名が全員集合。


雨に煙る剣崎沖、5時30分、スタートダッシュ!

小雨降る駐車場でカッパを着込み、船着き場に向かった。釣り座は右舷ミヨシから店員M君、私、岡Bさん。左舷ミヨシからTAKIさん、佐Tさんの順に決まり、準備を開始。5時20分、舫を解き港の外に出て待機。協定時刻の5時30分、各船一斉に煙を上げてスタートダッシュを切った。船は10分ほど走ったところでスローダウン。今日は松輪瀬の手前側のポイントが戦場になるようだ。既に形成されつつある船団の東側に回り込み、船の位置を調整すると、ハイやって!・・・22メートル!と開始のアナウンスである。北の弱風で雨。海上は気持ちウネリがあるものの良い凪。潮色は海面を見る限り、真水っぽい薄濁りである。1投目からサバの猛攻。コイツらいきなり来やがったか〜!釣れるサバは殆どがマサバで40cm前後の良型。丸々太っているように見えるが、お腹は卵か白子でパンパン、捌いてみると腹身が薄く脂っ気が無い。ブランド物の『松輪サバ』には違いないが、この時期はどうにも・・・。一流し目はサバを避けて早めの潮回り。サバの猛攻は収まったが、生体反応が何も無い。船長に聞くと、潮が殆ど動いていないそうだが、反応は出ているらしい。今日も居るけど食わないモードか・・・朝一のゴールデンタイムは何事も無く過ぎ去り、早くも我慢の時間に突入である。


今日は松輪瀬の手前側に船団。朝一、竿を曲げるのはサバばかり・・・。

店員M君の竿が入った!ちょっとデカそうと本人。見ると竿が下へ下へと伸され、なかなかモノが良さそうだ。私は船尾から大きい玉網を持ってきて待機。上がりそうになったら教えてね!ビシを回収してハリスを手繰るとジャ〜ン!なんか色が変?て言うか長いよ。(爆)上がってきたのは丸々したマサバだった。でしょ〜!コレ騙されるだろ!前回、私も完全に騙されたけど、サバによってはこういう引き方するヤツが居るんだってば。騙されるのは私だけじゃないことが証明されてチョー嬉し〜。まあ時間はいくらでもあるから頑張ってちょーだい!(笑)さて、今日の潮周りは大潮の最終日、朝から落として11時30分頃が底リ、その後上げに入る予報だが、ここ湾口部は潮時表通りに潮が動くことは殆ど無い。船長は海面からタナの指示を出すが、反応はあれども底ベッタリのまま持ち上がらないらしい。ハリス8mを基準に水深−ハリス長(水深30mだったら22m)で出しているそうだ。回収すると餌がそのまま残ってくるので、餌取りの反応じゃないと船長。何かしら潮の変化があれば食いだすんじゃないかとのことだが・・・コレっていつもの展開だよね。(笑)7時30分、やっと本命か!またも店員M君が竿を曲げた。これはサバじゃないだろ、タイみたいだけどな〜と船長。


船中初ヒットはM君。・・・がしかし、上がったタイは黒かった。

しかし上がってきたのは色違い。私が差し出す玉網に収まったのは1.5Kg級のクロダイ。いいぞ!色は違うけど形が近づいてきたじゃん!(笑)その10分後、またまた店員M君にヒット。しかし、よく釣るね〜!竿の動きを見てこれは100%タイだよ!と船長。へ〜分かるモンなんですね、流石船長!またしても私が差し出す玉網に収まったのは今度こそ正真正銘1.2Kg級のマダイだった。タナはハリス分とのこと。僚船を見ると先程からちらほらとマダイが取り込まれる様子が見えるのだが、船長曰く置き竿の船ばっかり食わしてるから、あまりマメにやらないで、少し置いといた方がいいかもよ!とのこと。そして20分経った8時、食わしたのはまたしても店員M君。難なく800g級のマダイをゲット。何よ〜!一人で楽しんじゃってさ。1枚は黒かったけど、タイと名の付く魚、30分で3枚も上げちゃったし。店員M君はハリス9mで底から取ってるようだが、タナが合っているようなので、全員1度底まで降ろして自分でハリス長くらいのタナに合わせた方がいいかも知れないと船長のアドバイス。これ以降、海面からの指示は出なくなり、各自でタナを取る方式に変更となった。

今日はハリス4号8m、マダイ針9号の仕掛けで始めたが、朝から活性が悪かったため色々換えて、この時間はハリス3号10m、マダイ針8号の仕掛けだった。潮も行かないし何となく1ヒロちょい詰めて8mに結び直すことにした。海底にビシが着いたらハリス分の半分、約4m巻き上げて1回目のコマセを振り、6mと8mで振って置き竿という感じで様子を見る。潮が動き出したが、たぶん二枚潮で、海面は艫方向に下げているけど、底潮が違っているのかお祭りがやたら多い。しかも海面は海草や葉っぱ、ゴミなどが流れてきて道糸にまとわり付くから余計にうっとうしい。きっと海面は真水なのだろう。その後、生体反応といえば、たまに誰かがサバを上げる程度で延々と小康状態が続く。気配が無いもんね〜、でもアオキアミがそのまま残ってくるから、魚探に映し出される反応はタイなのだろう。今日もこのままなのか?早く潮が変わらないかな・・・。そのままイベントは何も起こらず、時既に12時。左舷ヨミシのTAKIさんに大物が食ったが、一気に突っ込まれハリス切れしたらしい。そういえば、潮が変わり二枚潮も直ったような気がする。最後に来てチャンス到来か?

納竿時刻まで残り30分しかないが、私もオキアミの頭だけスパッと切られたり、ちょっと気配が出てきたぞ。いつしか天気は回復し、海上はベタ凪で蒸し暑い。12時10分、水深34m、タナは底からハリス分。餌は大き目のオキアミを切って上半身のみ。すると私の置き竿に変化が・・・穂先がグングンと入り、今にも胴が絞り込まれようとしている。すかさず手持ちに変えてアワセのタイミングを見計らうが、タナが低いせいか一気に入り込まない。少し我慢すると確信の持てる乗りが伝わってきたので、竿を持ち上げて針掛かり!ドラグの設定が緩めだったので、最初は糸を引きずり出されたが、大したサイズでは無い。ドラグを少し絞め込んで慎重に巻き上げる。途中の突っ込みが小気味よく幾らかリールが逆回転。船長がタイか?と聞くが前回の例もあるので、タイっぽいけど分かりません!(苦笑)と私。ビシを回収してハリスを手繰ると素直に上がるので、まず間違いない。そして無事店員M君に救ってもらったのは後の計量でジャスト1Kgのマダイだった。いや〜型はともかく最後に顔を見られてラッキーだった。ちょっと活性出てきたから、まだ次があるかもしれない。ハリスをチェックして急いで投入だ。


ようやく私にも食ってくれました。納竿間際、TAKIさんに来た大鯛(5.9Kg)。

12時25分、幸運にもまた私の置き竿が入り込んだ。ヨッシャ!また食ったぞ。ところが手持ちに変えて竿を起こしたところで痛恨のスッポ抜け。(涙)食い出したけど食い方が浅いな〜と船長。気配濃厚で、まだまだ食いそうな予感。朝からさっぱり食わなかったのが、ようやく食い出したからということで、船長は30分の延長宣言。もうちょっと潮が早く来れば皆に行き渡ったかもしれないのに・・・と船長。しかし、今までずっと魚探に反応が出ていたにも関わらず、まったく食わなかった魚が潮が変わるといきなり食い始めるから不思議なものだ。それほど潮が魚の活性を左右するということだろう。12時30分で終わるつもりで2回目のコマセのお代わりを遠慮気味にしてたので、この大事な時にコマセ切れになってしまった。補充しに行ったら品切れなので、船長に言うと、なんとデッキの下が冷凍庫になっていて、そこからガチガチに凍ったオキアミブロックを出してくれた。出してもらったのはいいけど、半端な硬さではない。海水に漬けておいても何時溶けるか分からないし、アイスピックで強引に砕いて海水で溶かす。早く仕掛けを入れたくて気が焦るけどどうにもならない。コマセ無しじゃダメかな〜?(笑)

12時40分、店員M君に本日3枚目となる700g級がヒット。そして土壇場、残り10分を切ったところ、今度は左舷ミヨシのTAKIさんにヒット。背中越しに随分やり取りしているのでデカイのかな?ようやくビシを回収してハリスを手繰りに入ったようだ。店員M君がアシストしに行ったと思ったらデケ〜!と叫んだまま何処かに逃げた。(笑)すかさず船長が飛び出してきて取り込まれたのはナント!後の検量で5.9Kgのビッグワン。やったね!船長も久しぶりに見たという6Kg近い大鯛にご本人も興奮が隠せない様子。記念撮影をしようにも大鯛が暴れてなかなかポーズが決まらない。ピンボケだと大変だから念のため2枚撮影だ。おめでとうございます!かくして本日の釣りはTAKIさんの逆転サヨナラ満塁ホームランで締めくくりと相成った。私が乗船してこんな大鯛が出たのは初めてだから、もちろん見るのも初めて。しかしデカイ!こんなのが同じ時合に同じタナで食ってくるんだからね。しかも私の仕掛けから数メートルのところに居たなんて・・・。これだから夢が膨らもうというものである。残念ながら左右大艫氏は型見れませんでしたが、GWに釣り貯めしたからいいでしょ!(笑)ということで、皆さんお疲れ様でした。またよろしくお願いしま〜す!


本日の釣果、マダイ 1枚(1.0Kg)、マサバ 3本(TAKIさんがサバとメジナを交換してくれて、サバ1本はメジナに化けました。ラッキー!)

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