今季初アマダイ、良型ヒットで幸運

10月21日(土)、腰越港の多希志丸からアマダイに行ってきた。
10月下旬ともなればそろそろアマダイが気になる季節。早々に開幕した久比里の釣況を見ていると若干苦戦模様?潮も濁り気味のようで、アマダイの潮になるまでもうしばらくの辛抱かもしれない。この様子だと出漁しても船中数本?半数以上のお客が型を見られないなんていう結末は容易に想像が付くところではあるが、思い立ったが吉日、今週はアマちゃんに決定!いつもは巳之助丸から乗ることが多いのだが、釣況が思わしくないのと、この季節はカワハギ客がどっさり押し寄せる関係だろう、HPを見たら今週末は出船しないと書いてある。な〜んだガッカリ。出ないんじゃしょうがないな〜。隣の山下丸もアマダイやってるけど、週末に限り要予約と書いてある。久し振りに行って隣の宿から乗るのも気が引けるしどうするか・・・そうだ!腰越の多希志丸っていう手があった。早速HPで情報を見ると、こちらも状況は芳しくない様子。今年はどこも遅れ気味なのかな?毎年こんなもんだっけ?週末の多希志丸と言えば満船自殺釣行(笑)のイメージしか無いが、どういう訳かボーズも無い。そう言えば、この時期の相模湾はイナダとカツオで盛り上がっているし、アマダイは釣れてないから客も少ないかもしれない。そんな読みもあり、とりあえず行くだけ行って人数凄かったら帰ってこよっか。

始発電車に乗り込み、6時20分、港に到着。腰越港には10軒前後の船宿があると思われるが、メジ・カツオなどの6時船が出た後にも関わらず、釣り客の往来は多く活気に満ちている。多希志丸の受付周辺を見回すと殆どがカワハギ客、アマダイらしき道具を持った人が居ないのでこれはシメシメ。受付を済まし船に乗り込むと、やっぱり左右3名づつでガラガラ。一方のカワハギ船は片舷13名と大盛況。近くに着けている池田丸や仕立船もカワハギ、イナダと満船状態。ふと見ると、池田丸のカワハギ客の中に渡辺釣船店の常連さんの姿を発見。カワハギとなれば、皆さんフットワーク軽いな〜と妙に感心。さて、今日は北東風で潮は西に流れる予定?なので、左舷大ドモの常連さんにご挨拶して、私は左舷トモ2番に釣り座を構えることにした。他の船宿に行ったけどアマダイ出ないと言われ、慌ててこっちに来たよ!というお客さんを最後に乗せて左舷6名、右舷5名の11名となり、定刻7時に出船となった。ヨッシャ!こんなに空いてる多希志丸は初めてだ。この人数だと釣れそうな気がしてくるから現金なものである。船はいつものように江ノ島を右に見ながら沖に出ると航程15分でスローダウン。船長はスパンカを立て、船を回し直して開始のアナウンス。北東の風やや強く曇り。海上は凪で潮色は薄濁り。大潮の2日目で干潮が10時20分頃の予報。最初は水深73mからの流しで、終日70〜80mの間が中心となる。


お隣のカワハギ船、凄い人気です。7時出船、江ノ島沖へ走る。

潮は予想通り西へ流れ、左舷突っ込みの抱え込みだが、上っかわがちょっと速めで底は殆ど動いてないようだ。開始10分程経った頃だろうか、1本出たよ!と船長。右舷で初物が上がったようだ。7時35分、左舷胴の間、出船ギリギリに乗船されたお客さんに30cm級、そして8時には左舷ミヨシで30cm台中盤が上がり、ポツリポツリだが一応本命の型は出る。カイワリ、アカボラ、カナガシラなど美味しい外道期待のアマダイ釣り、今日は外道のアタリが少なくちょっと寂しい。9時頃、右舷で良型が出たようだ。それを境に急に潮が淀み始め、道糸は垂直。これまで小型のガンゾウビラメ2枚の釣果だったが、更に厳しい展開になってしまいそうだ。上げ潮が動けば良いけど、このままだと限りなく難しい状況。今日は試しにリーディングXA−82を持参。アマダイでは初めて使用するが、80号のオニカサゴやマルイカで使ったことがあるので、湘南の60号オモリのアマダイではまったく問題無い。いつも愛用のファイアバロン30−240と比べて自重が軽く、今日はオモリも軽いので、誘いは軽快。ただし、長さが50cmばかり短いため、仕掛けの誘い幅が物足りない感じがする。リールはいつもの1000Hだが釣りを始めてビックリ。前回のビシアジでお祭りが酷かったため、PEが30mくらいボロボロ。今日はアマダイだから大丈夫だろうが、帰ったら50mくらい切り落とさなきゃダメだ。

仕掛けはハリス3号全長2m、中間に親子サルカンを接続し、枝素30cmの2本針が私の定番。針は金オキアミチヌ4号(ヒネリ無し)を使用している。最初、赤い針(エビハナダイ用の長軸針)を使用していたのだが、周りを見て金針の方が外道の反応が良さそうな気がしたので換えてみた。蛍光玉などは特に付けていない。竿が短いし潮も無くなったので、仕掛けの元素を50cm詰めて全長1.5mにしてみる。と言うのも先針のチモトや餌に泥が着いてくることが多くなったから。これは仕掛けが海底を引きずっている証拠で、泥が着いた餌にアマダイは食い付かない。一方、大ドモの常連さんは、見た目2mの2本針から、こちらは3mの3本針に変更。う〜ん?アタリが少ないから長い3本針仕掛けを出したのかな?しかも長竿に交換して置き竿だ。この潮の状況から判断すると、やることがまったく逆だと思う。さあどっちに出るだろうか?潮止まり予報の10時20分を回っても一向に潮は動き出さない。かれこれ2時間くらい外道のアタリも何も無い。水温はまだ20度以上ありそうだけど、海底はこんなに活性が低いものかね〜。もっと水温が下がらないとダメなのかな?アマダイの活性が高い日は外道もよく当たるけど、今日は外道が殆ど当たらない割りにアマダイは忘れた頃にどこかで顔を出す。予測はできたが、一日一回有るか無いかの貴重なアタリをモノにできるかどうか、最後に笑っていたいものだ。


アマダイは宝くじ状態、外道の活性も低く、皆さん苦戦モード。

時既に12時に迫る頃、右舷トモで久し振りに1本上がったようだ。舳先は東を向いてミヨシ突っ込み、潮がチョロっと動き出した感じがする。その直後、誘いながらタナを切って待つと穂先にモゾモゾッとした違和感、そしてグッという押さえ込み・・・微妙なアタリだが、その重量感から小魚の触りではないのが分かる。これはもらったぞ!その場で居食いしていると見て、竿を下げながらリールを巻き込み、大きく聞き合わせに移行する。次の瞬間、ドスンと竿に重量感が乗り、激しい抵抗に竿が大きく叩かれた。お〜お〜、コレちょっといいよ!手巻きで底を離し、落ち着いたところで電動巻上げに移行。途中、二回ばかり激しい抵抗に見舞われ、ハリス3号が不安になるほど。リールのドラグを調整しつつ竿の操作でいなす。巻き上げがやたら長く感じたがそろそろ取り込み。ハリスを手繰るとデカイ!と周りの声。無事、船長に救って頂き、ヨッシャ!獲ったど〜!デップリ幅広の立派なアマダイ、1Kg近くありそうだ。船長がメジャーで計測したら42cmとのこと。やはり長さはそんなに無かったが、引きがビックリするほど強かった。久し振りに魚掛けて緊張したよ。血抜きしてからクーラーに仕舞ったが、なんだか手が震えているような気がした。東京湾口部では48〜54cm級の超大型アマダイも居て私も何度か目撃しているが、湘南で42cmだとけっこう大きい方ではないだろうか?とにかく、ようやく巡って来た貴重なアタリをモノにできて良かった良かった、フゥ〜。

その後、上げ潮が効いて船はミヨシ突っ込みに動くが、底潮がどっち向いているのか分からない酷い二枚潮。無論、お祭りも多くなり非常に釣り辛い。大ドモのお客さんも仕掛けを短い方に戻し、手持ちで釣りをされている。何度かミヨシ流しで潮回りしたが、急にトモ流しになったり上っかわもグチャグチャ。船長も読めないのではないだろうか?ただ、午前よりいくらか外道のアタリが増えて、お待ちかねのアカボラを辛うじて3尾ゲット。本当は刺身と塩焼き用に10尾以上欲しいところだが、アマダイ釣れたのだから贅沢は言わない。定刻の14時近くに左舷ミヨシで30cm弱のアマダイが上がり、このお客さんが2本で竿頭。14時15分まで延長して下さったが、最後はまた潮が淀んでしまい、本命からのシグナルは得られないまま納竿。結果、11名で0〜2本、船中7本程度と思われる。最大は私の42cm。連日の釣果情報がだいたい0〜2本とか3本が相場だから、要はこういう釣りなのだが、早めの時間帯に1本取れるかどうかで精神的プレッシャーは大違い。しかも一日一回有るか無いかのアタリが何時訪れるか分からない訳で、集中を切らすと確立も下がる。毎回毎回、楽に釣らせてもらえないが、ことアマダイに関しては相性が良いのか悪運が強いのか、この4年間(たぶん16釣行)ボーズ無し神話はまだ続くのであった。(そのうちあっさりボーズ喰らう日も近いでしょう!笑)今夜は久し振りにアマダイのしゃぶしゃぶ食えるぞ〜!(涙)


本日の釣果、アマダイ 1本(42cm)、アカボラ(ヒメコダイ)3尾、カナド、トカゲゴチ?その他、小型のガンゾウビラメが5枚釣れましたが放流。

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