走水沖のビシアジ、中型主体でおかず十分

10月14日(土)、走水の海福丸からアジに行ってきた。
前回、出撃した時は、大潮回りのぶっ飛び潮&北北東の風14mと条件最悪。さすがにあの海には降参、今度また天気をみて小潮回りの日にでもやりましょう!とS大さんと約束し、あの日は午前で退散。今週あたり天気が良ければ再出撃してみますか?とS大さんと話をしていたのだが、台風18号が北上中のため、最悪の場合、週末は前回と同じような気圧配置になりそう。前回と同じじゃ嫌だな〜!で、前日夕方の天気予報と睨めっこの結果、日曜日はヤバそうだけど土曜日は何とか大丈夫でしょう!との最終判断。ヨッシャ!頑張るぞ〜!このところの釣況はと言えば、20〜30cmの中アジが良い日には半日で40〜70尾となかなか好調。去年、今年と中の瀬のアジが不調だったため、お楽しみのLTアジも運が良くてお刺身程度と寂しい限り。ここいら辺で一発、干物製作に回すくらいの釣果が得られれば良いのだが・・・そんな期待を持っての釣行である。しかし、釣れているだけに混みそうな予感。すると、明日は4時に行きますから!とS大さん。出船7時30分だよ!気合入れ過ぎじゃないの〜?ところがどっこい5時前に船宿に到着してみると、既に先客が3名・・・恐るべしアジ乗合。乗船名簿さえ記入してしまえば出船まで2時間半たっぷり暇なのだが、乗船時間(6時過ぎ頃)に船宿に居ないと、早く来た意味が無くなるので要注意。S大さん、カップラーメンにお湯を入れた途端、船が着いちゃったよ。

先客の常連さん2名は左のトモに入るとのこと。もう1名はミヨシに入られるそうで、我々は右のトモに入るよう事前の申し合わせとなった。船がロープで固定され、梯子が掛けられると名簿の順に乗船。打ち合わせ通り右舷トモに入ると、前回同様、S大さんに大ドモを譲って頂いてしまい、すみません!お言葉に甘えさせて頂きます。その後、お客は増える一方で、予め船縁の穴1個置きにセットされているコマセのリングは余ることなく、出船1時間前には満船。スパンカ下にも1名入り乗客は25名。今日はもう1隻が仕立のため2杯出しはできないらしく、もしかしたら乗船できなかったお客さんも居らしたのではないだろうか。7時25分、ようやく出船である。前回に比べると北北西に進路を取り、ここは猿島の東方沖、何度か旋回して反応に当てること7時43分、水深50mから開始となった。東北東の風やや強く薄曇り、潮色は濁り。潮時表によると小潮の中日で実釣時間はダラダラと上げ潮の予報。この時間、特に流れは無く道糸は素直に立つが、若干左舷突っ込みの動きを感じる。何回か入れ替えるが、船中音沙汰無し。今日に限ってご機嫌斜めか?頼むぞ〜!30分経ったが何も変化は無く、8時15分、船長は東寄りに船を走らせた。第3海堡Iブイの北側、水深38mで再開すると1投目からアタリ。無事26、7cm級の初物を取り込み速攻で入れ替え。しかし、さっきの反応は食わなくて何故ここは食うのか?イカ様の気持ちも分からないがアジ様の気持ちも分からない。


いざ出船、風強くちょっと飛沫を被りますね。片舷12人+スパンカ下で25人の満船。

2投目、3投目も食ってほぼ入れアタリ状態。ところが今日はコマセがゆる過ぎて持ちが悪い。困ったな〜目の細かいビシ持って来なかったし。船宿のビシを借りた方が良かったかな?ビシをレンタルしたS大さんに聞くとやはり持たないそうだ。じゃあ釣り方で調整するか。着底したら道糸のマーカーで3m巻いて待つ。たったこれだけ。一切コマセは振らない。振らなくてもコマセの寿命は短いと思われ、タナを切るだけで3〜5秒の間合いでアタリが出るが、それ以上経つと確立は下がる。タナを取り直す頃にはコマセは空っぽだが、たまに当たるのは他の人のコマセの効果だろう。今日はバラシが多く、せっかく一荷で掛けても必ず下針の1尾を落っことす。もったいないな〜。潮が無い分、先針のアジの方が低いタナで食っちゃってるせいで、余計に掛かりが悪いのだと推測できる。仕掛けは惜しまず交換できるよう、いつもは市販品を使うのだが、今回はちょっと気合を入れて自作してきた。シーガーエース2号2m、針はアジ船頭10号の3本針仕掛けで始め、食いが良いので、この時間はハリス2.5号2m、針は初めて使うビシ針12号の仕掛けを使用。ビシ針はフトコロが狭いのでどうかな?と思ったが、意外に掛かりは良い。そもそも何故一般的なムツ針を使わないのか?それはヒネリが嫌いだから。本当は先がネムっている伊勢尼みたいな針が欲しいのだが見当たらない。さて実釣の方だが、途中、少し上ずって4、5mのタナでも当たるようになったが、9時を回ると急に減退、ポツリポツリの食いから次第に生体反応が無くなってしまった。


午前のピークは第3海堡Iブイ北側。第3海堡撤去工事中でブイの内側は立ち入り禁止。

血抜きするついでに数えてみたら16尾しか居ない。今日はバラシが多過ぎ。一荷を3回やって3回とも片方を落とすし、他に水面バラシが2回、途中で居なくなったのが数回。毎度の事ながらアジ釣りでは税金を払い過ぎる。ホント下手クソだな〜。9時30分、第3海堡を後にして北寄りに移動。ここですぐに1本取ったが単発。その後、再び第3海堡周りに戻るが、止まれる反応が見つからず、30分走っては15分やって、また30分走るというパターンで、釣れないイカ船のような状態。11時30分、仕立船からの情報か、港前の水深38mに移動し、2隻並んでの操業。開始直後はレスポンスが無かったものの、船長のラスト10分コールと同時に急に入れアタリになった。時間が無いぞ〜!最後の10分、一荷で両方とも落とす大失態もやらかし、2本しか追加できず19本、S大さんもほぼ同じく17本となったところでタイムアップ。せっかく食い出したのに終わりだよ。後ろ髪引かれる思いで帰港となった。午前船の成績は1〜23本で左舷トモとスパンカ下のお客さんが20本超えた模様。お土産取れたら午前で上がろうと思ったが、何だか中途半端。午後も乗ると帰りが遅くなるし迷うところ。う〜ん、午後もやっちゃいますか?ということで、宿で腹ごしらえして仕切り直し。第2ラウンドは13時少し前に出船となった。我々の釣り座はそのまま、半分ほどのお客さんが入れ替わり、午後船は15名程度に落ち着いた。風は弱まったり強まったりだが、東っ気なので海はさほど悪くない。


午後は第3海堡Jブイ北側から。幅が広く厚みのある旨そうなアジ。

てっきり午前の終わりに食った港前から始めるのかと思ったら、船長は迷わず第3海堡Jブイの北側に着けた。ここは朝方食ったIブイの並びで水深は38m。僚船が数隻操業中で、アジを取り込む姿が見られる。こちらも1投目からアタリが出て1本、2本と順調。派手な食いは無く、ちょっと間が長い地味な食い方で、焦らずに落ち着いてできるペースだ。ポツポツと1時間で8本ほど上がったところで怪しい雰囲気。そのうちアタリは止まってしまったが移動する様子も無い。20分くらい置いたままの竿にいきなりガクンとアタリが出て1本追加、またしばらく置き竿で1本。コマセは空っぽだけど、下げ潮が後ろに流れているので、きっと他のお客さんのコマセが効いて偶然食い付いたのだろう。しかしそんな釣りもそうそう続くわけもなく、14時30分、12本となったところで完全停止。このままじゃちょっと寂しいな〜。15時30分、ようやく移動。船長は迷わず走水の港前に船を走らせた。旋回して反応に乗せるわけでもなく、止まっていきなり投入のアナウンス。待ち伏せ作戦か?きっと時間で食う場所っていうのがあるのだろう。水深は28mで今日イチの浅場。しばらく打ち返すが何も当たらない。自信があるのか移動する気配は無い。しばらく粘ったが食い出さないので、少し観音崎寄りの同じ水深に移動。すると16時30分、急にアタリが出始め、気が付けば入れ食い。やっぱり時間で食うのが分かっていたのか?今日初めての一荷も決めて順調。型は一回り小振りの22〜25cmだが、どれも幅広の極上品だ。


午後はポツリポツリの滑り出し。船団は比較的広範囲にバラける。

16時50分、だいぶ日が暮れ始め、船長のラスト10分コール。16時30分からの20分で8本追加、最後の10分は再び食いが止まってしまい、1本だけの追加に留まり、21本で終了。S大さんはちょっと波に乗れなかったようで、午後は9本止まりだったそうだが、最後の最後に嬉しい大サバゲットでおめでとうございました!午後船の成績は0〜22本だったようで、最初と最後は良い食いだったのにボーズが居るとはちょっとビックリ。私は午前と午後でちょうど40本になり目標数クリア。中の瀬のLTアジに比べるとサイズが2回り以上デカイので、クーラーはかなりのボリューム。これだけ釣れれば今年としては上出来でしょう。すべては場所取りのため早い時間に迎えに来て下さったのと大ドモを譲って頂いたS大さんのお陰です。本当にありがとうございました!一日まったくコマセを振らず、3、4mタナを切るだけだったので、肩も凝らずに楽な釣りだった。釣技的にはやはり取り込み時のバラシが多く、約20%の税金は高過ぎる。もう少し上手いこと行かないものかと思うが、バラすバラさないは食ったときの針の掛かり方次第。と言うことは如何に上顎に掛けるか、延いては如何にベストな食いダナで釣るかということに行き着くのかも知れない。改めて奥の深さを実感させられた次第である。さて、久し振りに干物も作りたいし、これだけあれば、お刺身、焼き物、煮物、揚げ物、飯物とフルコースで楽しめそう。宿を出ると外はもう真っ暗、満足の行く釣果に疲れも忘れ、笑顔で帰路に着く。アジ万歳〜!


本日の釣果、マアジ 40本(22〜28cm)(午前19本+午後21本)。25、6cm級主体で食べるには十分!

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