カワハギ、一昨日の食いは何だったんだ!

11月5日(日)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
8月に好感触だった剣崎沖、あの時釣れた魚は乗っ込み真っ最中。卵ハタキ終わったら状況一変しちゃうかも・・・と想像したが、やはりその後はパッとしない状況。竹岡沖も湾奥のカワハギ船が続々開幕した9月後半には、今年は良さそうだぞ!と手応えを得たものの、何故か一瞬で急降下。あれだけ居たカワハギは一体何処行っちゃったのか。頼みの久里浜・鴨居沖の近況もイマイチみたいだし、ここ数年は食ってもあまり長続きしないのがパターンのような。以前は11月ともなれば各地で最盛期突入、もうちょっと盛り上がる季節だったような気がするが、ここ数年、たまに大釣りの情報を聞くことがあっても3日と持たず、週末になればまたドッチラケ状態もありがちな話。秋口に一旦食っても、その後低迷する傾向が強く、シーズン全盛は地上だけ?と感じるのは気のせいだろうか。昔と海の様子が変わってしまったのか?それとも早い時期から多くの船が攻め過ぎる結果そうなるのか?情報を見る限り、このところ東京湾側で好調と言えば内房金谷・勝山くらい。確かにあっちは船数も少なそうだ。一方、相模湾側に目を向けると、湘南方面は知る限りポツポツ平年並みで安定?佐島〜小網代出船もイマイチだったが、このところようやく頭で3、40枚台の数字が出始めたようで、そういう意味では三浦西側が目下一番ホットなフィールドなのかもしれない。

本日、お世話になる角田丸でも一昨日のカワハギ仕立船でトップ42枚の好釣果が上がり、場合によっては60枚、70枚も夢ではない程の凄い食いっぷりだったと聞く。ようやく運が巡って来たか!と勝手に期待を膨らませ、いつもより多目にアサリを準備したが、やる前から期待値上げ過ぎるとロクなことが無いぞ!コレいつものパターン。(笑)さて、5時40分にOKAZUさんが迎えに来てくださり、途中でITAMASAさんと合流、3人で港へ向かった。釣れ出したので今日はお客さん多いかもしれませんよ!そんな覚悟で恐る恐る到着すると、なんと乗客は我々3名だけとのこと。船長、日曜日だと言うのに貸し切り状態でホント恐縮です!頑張りますので、一日よろしくお願い致します!さあ気合入れて釣るぞ〜!準備も整い7時5分に出船、船長は最近好調な西側へ迷わず船を向けた。カマ根のブイのチョイ沖で始めるのかと思ったら、意外や城ヶ島西沖まで進んだところでスローダウン。7時15分、早々に開始となった。北東の弱風で薄曇り。海上はベタ凪。潮色は透明度は高いが、色そのものはちょっと青みに欠けるかな?水深40m前後からの流しでスタート、深いぞ〜。(笑)ここは前回、酷い二枚潮の中、帰り際に何枚か顔を出した場所と同じじゃないかと思うが、今日は一本潮で悪い感じでもない。しかしのっけからこの水深、一日覚悟しなきゃ。


いざ出船。/最初は城ヶ島西沖から。

ところで、最近は釣行記が長過ぎて、書く方も時間掛かるし、読んで下さる方も大変でしょうから、せめてこの段落4つ分くらいで収まるように書こうと思うのですが、実釣に入る前に今回も2段落を使ってしまった。相変わらず前置きが長いですよね〜・・・と言うのも今日は本題に入りたいような入りたくないような・・・。(笑)さて、釣りを始めたが何かおかしいぞ。イメージトレーニングでは1投目から入れアタリで朝飯食う暇も無い予定だったはずが・・・マズイ、生体反応な〜んにも無し、餌も取らない。コレって何かの間違いに決まってますよ!まだ朝早いからハギ様が目を覚ませばバタバタ食い出しますって。しばらく様子見ですなハハハ。一抹の不安を打ち消し余裕をかますが顔は真剣。7時30分、ポツポツとアタリが出て、早めの時間帯に一応ボーズだけは全員脱出。やっと来たか?と思ったが後が続かず、スイッチはOFFのままモードに入ってくれない。大潮の2日目で干潮が10時頃の予報だが、この時間、トロトロと下げ潮で、右舷オモテのOKAZUさんは抱え込み、左舷の私とITAMASAさんが払い出し気味のトモ流し。右舷トモが潮先に入り、乗客が多い場合は理論的に有利だと思われるが、この人数だと釣り座による影響は釣り易いか釣り難いか以外は殆ど無い。どうしたことか当たってもポツリポツリの単発。掛けても引きが弱々しいし、釣れるハギ様はみんな色が黒っぽく、これは活性が低い証拠だろう。こんなはずじゃ・・・。


序盤戦、私は2枚目、二枚目じゃないですよ!/OKAZUさんも早々に片目が明きました。

船長は筋をずらしながら何度も流し替えて下さったが、状況はまったく上向かず。叩こうが叩くまいが、弛ませようがタナを攻めようが気配は薄く、1時間半頑張って私4枚、他の皆さんも似たり寄ったり。こういう時は型も小振りが多い。経験からしてハギ様が潮を嫌う日っていうのは大型ほど食い渋り、アタリ少なく平均サイズも下がる。やっぱ今日はこのパターンといわざるを得ない?一昨日の食いは一体何だったんだよ〜!だよ〜!だよ〜!と毎度お決まりのセリフがデジタルディレイを通して頭の中に響き渡る。我慢できず、魚居ね〜気配もね〜と独り言をブツブツ。混んでる船なら、テメ〜うるせんだよ!と怒鳴られそうだ。(笑)急に底潮が冷えたとか濁ったとか、ハギ様のご機嫌を損なう要因が何かあるに違いない。やれやれ、毎度現実は厳しい。上げの潮変わりに期待するしかないか。9時を回り、船長は思い切って諸磯沖に北上。水深31mから再開すると早々に22cm級の中型が2枚上がり、今日はこっちが当たり?と思ったが、ここも続かない。城ヶ島西に比べて外道のアタリが凄く、とりわけキュウセン、ササノハ、トラギスと言った定番外道+今日はテンス&テンスモドキの親分子分さん総出でお出迎え。たまにハギ様っぽいお触りを感じないでもないが、他の色物が五月蠅く半信半疑。それでもハギ様単発のアタリは明確に伝わり、食い込み自体は悪い感じでもない。食い渋り仕様の仕掛けを使っているせいもあるのかな。移動後1時間半は6枚取って10時30分にツ抜け。普通の状況なら可も無く不可も無しといったところか。


OKAZUさんとITAMASAさん、ダブルヒットかと思ったら・・・ガクッ〜相変わらずイイ仕事するぜ!青くて憎いヤツ。

一昨日は爆食いだったと言われても、やっている限りそんな余韻すら感じられず、ハギ様が団体でお食事中だなんていう光景はまったく信じ難い。そんなのウソに決まってるよ!(笑)松輪周辺の船もワラサの食いが下降してしまい、昨日今日からカワハギを開始した船宿が多いようだ。やはり目の前の剣崎沖が食わないと見るや、こちら西側の諸磯〜城ヶ島西に集結。船数が急に増えたことも関係無くもないだろう。魚の食いに対する直接的な影響はともかく、船長が思い通りに船を回せないことは別の意味で影響がゼロでは無いはずだ。干潮は10時頃の予報だったが、10時半を回って何となく潮が変わりつつあるような。ここは一転北向きの潮流を期待するが、なかなか動き出してくれない。いつしか潮は完全に淀んでしまい、外道の猛攻も静まり加減。潮変わりに期待したが、どうやら情勢は悪化してしまった感じ。こうなると打つ手が無い。船は多少トモ流しだが底がまったく着いて来ない。なす術無く出会い頭のアタリを逃さないように集中しようものの、その後、まったくカスリもせず時間だけが経過。12時前、船長は再び城ヶ島西へ走る。一昨日はこっちで食ったのだろう、潮変わりで食い出すのでは?という船長の目論見が伝わるが、今日はテコでも口を使わないハギ様。ITAMASAさん、OKAZUさん、ITAMASAさんと続けて3枚出る場面が一度だけあったが、本当に居るの〜?餌は針先も出ずそのまま残ってくるから何もせず再投入。約20分やって再び北上、諸磯船団の下手に着けて再開。


テンスの幼魚?諸磯沖に移動直後はこいつの猛攻。/せっかく良い凪なのにな〜。

12時40分、水深40m強。2時間10分振りに1枚釣れた・・・というか釣れちゃった。小さなアタリで何か着いちゃったと思ってそのまま叩いたりして誘っていた。餌を着け直そうと仕掛けを回収したら本日最小15.5cmのカワハギ。このサイズのカワハギでも活性が高い時ははっきりアタリが出るし、引きもガココンガココン!と力強いのだが、今日はまったく元気が無い。そしてしばらく経過した13時30分、ITAMASAさんと私にアタリが続いてポツポツ4枚ゲット。しかし、場所が狭いようで通過すると再びハギ様どこ行った状態。外道の活性だけがやたらと上がってしまい、トラギス類の猛攻を避けながらの釣りとなる。着底後、すぐに当たるが、間違って掛けてしまうと最悪。水深が深いので巻き上げるのが面倒だし時間も掛かる。餌と時間をロスするだけ。14時、船長は再び城ヶ島西の深場で再試行。時間的にもこれが最後の勝負になりそうだ。潮はトロトロ西に流れるが気配まったく無し。ぶっといクラカケトラギス、アンタはお呼びでない!頼むからこの深いところで食わないでくれ〜。(笑)結局、ここではITAMASAさんがベタ這わせからの聞き合わせで1枚ゲットしたのみ。そのまま定刻14時30分を迎え、本日の釣りは撤収。今日の成績、私15枚、ITAMASAさん14枚、OKAZUさん手が合わず苦戦されたようで4枚とのこと。一昨日の食いは夢か幻か、これがホントの「おととい来やがれ!」ってヤツですか・・・お後がよろしいようで。次回に期待、またやりましょう!


本日の釣果、カワハギ 15枚(15.5〜22cm)。潮を嫌う日っていうのは数はもとより良型も出ませんね。決して悪い釣果ではありませんが、期待値が高かっただけに裏切られたという感じは否めません。

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