マルイカ、やっと乗る日に当たったよ〜

5月29日(火)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
乗客が多いからダメなのか、それとも潮が気にくわないのか、一昨日の釣行は乗り渋りで苦戦。帰宅後、インターネットで色々情報を見ていると、船や地域によって差があるのは当然としても、やはり前日比で落ち込んでいる船が多いのは明らかであった。何回やっても烏賊様の気持ちは理解し難いが、各船で同じ傾向が顕著に表れるということは、船上の人数以前にきっと烏賊様一族に共通する気に入らない何か?があるのだろう。これでまた平日の好乗り情報を聞かされ、のこのこ週末に出撃するとリズムが悪そうなので、今週は背水の陣と言うほど大げさな話ではないが、平日リベンジに打って出ることにした。ただ、日曜日に行って火曜日っていうのは自分的にはけっこう大変で、月曜日の夜はアルコール摂取量は控えめに釣行記やら仕掛けの補充を淡々と済ませ、寝床に付いたのは日付が変わってからとなった。そんなこんなで、さすがに今朝は目覚まし時計に起こされ、予定通りの時刻に自宅を出発。6時20分、マルイカの23号船は左右大ドモだけ先客が居られる様子。同じ電車だった常連S水さんが左舷ミヨシに入られたので、私は右舷ミヨシに荷物を下ろすことにした。受付や買い物を済ませ、準備を始めるとポツポツお客さんが見えて、左右5名づつの10名で確定。ちょうど一昨日の乗客数から間一人づつ抜けたのと同じで、平日の割りに人数多目とは言え、かなり楽に感じる。


平日なのにマルイカ船は10名の乗客/最初、久里浜堤防沖に向かったが、一週してUターン。

そろそろ出船時刻という頃、船着場の上に見覚えのある人が・・・なんだ剥ぎ原さんじゃないの!そうか今日は火曜日だった。案の定、シロギス船に乗船されるそうだが、今日はお一人で大名釣りですね!とりあえず1本頼みますよ!と人差し指で軽くプレッシャーを掛けつつ、こちらは一足お先に出船となった。ご健闘を祈りたい。さて、本船は久里浜港でスパンカを上げて沖に出る。今日はどっちに向かうのか。最初、直進していたが面舵に切り直すと久里浜堤防の南東沖。ここはグルッと反応をチェックしただけで止まらず、今度は速度を上げて北上。乗客の立場でも他船の行き先は気になるものだが、船長同士で情報交換したり、他船の出方を窺ったりもあるのだろうか。久里浜沖の北側で徐行に入ると反応が見つかったようで、何度か旋回の後ブレーキが掛かり、7時58分、投入の合図となった。北東の弱風で晴れ、海上は申し分の無い凪、潮色は濁りだが、一昨日ほど酷い色ではなく、薄っすら茶色味掛かった落ち着いた濁りに変わっている。水深は20mと前回より更に浅い。一投目、ブッコミ着底からの聞き上げで早くもゴツゴツ触りが出たが、ちょっかい出すだけ。続いてオモリを切って、激しく叩いてからの聞き上げでハイ乗りました、グイグイグイ〜!小型だが一投目で初物ゲットは幸先良し。他のスッテ2本も墨まみれにされてしまい、ブラシとタオルで掃除するや速攻で投入。

今日の仕掛けは直ブラ6本角。昨夜、急いで2セットだけ作ったのだが、幹糸5号で枝素は4号、角間は水深が浅くなってきたので1mとし、枝素はヨリ取りビーズから約1.5cm。その後、旋回して最初の投入で1杯づつ地味に拾う展開で、可も無く不可も無い状況だが、相変わらず掛けられないアタリは膨大な数。ここ最近の釣行は意識的に直ブラ主体でやっているが、何回かやってみた感じ、アタリの出るタイミングやアタリの出方が割りと分かってきたというのはあるかもしれない。ただ、アタリが出てもその後のアクションで乗せられる場合と押しても引いても絶対乗らない場合があって、実際これが大多数なのである。この状況をどう考えるか?で今後の釣りが変わる訳である。仕方無いものと割り切って考えるのか、何とか打率を上げる術があるものなのか・・・しかし、これを掛けるとなるとアタリを視覚的に検知してからでは遅いので、その前に気配を感じて乗せろ!ってことなのか、何か他にやり様によっては明確な乗りアタリに持っていけるものなのか・・・奥が深くて私には未知の世界。ただ、どんな釣りでも共通して言えるのは、雑誌やら色々なメディアから知識を得るのも大事だけど、実際にその道のベテランや名人と一緒に釣行したり、お話を聞かせて頂く機会を作ったりは上達への近道。それによって目から鱗の話があったり、名人芸を直に拝見したりもできますよね。でも一番大事なのは自分で回数やって経験とイメージトレーニングを積むこと!


ご覧の通りの潮色。

話が逸れてしまったが、5杯ほど釣ったところで足踏み状態。周りのお客さんも釣れてる風には見えないが、船長は船を回し直さない。何か変だぞ!もしや?一瞬のひらめきで仕掛けチェンジ。取り出したのは『おっぱいスッテ』枝素25cmブランコ5本角仕掛け。流しの途中だが、コレに替えて投入。するとナナナント!着底後、ゆっくり聞き上げればグイグイグイ〜、重たくてすぐに巻けず竿で溜めていたらグイグイグイの大合奏。思い切り締めてあったドラグが滑るほどで、『極鋭ゲーム180テク』はこれまで未経験の重量感に襲われた。何とか騙しだまし巻き上げて中オモリをキャッチ。仕掛けを手繰るとジェット噴射でグイグイ引っ張られる。回収すると2個目のスッテに良型マルイカ発見、無事ゲット。まだ居るぞ!4個目のスッテにはデカイ!後の計測で胴長27cmの良型。これで騒ぎは収まらず、なんと一番下にも同級のマルイカが・・・上のマルイカと一緒に抜き上げたらジェット噴射でサヨナラ〜。嬉しいのと悔しいのとごっちゃだが、こんなの初めての経験。3杯掛けは珍しくないけど良型が3杯、しかも2杯は弁慶クラス。(大型マルイカを弁慶と呼びますが、由来を知りません!どれくらいから弁慶なのでしょうか?)見たら、バレた一番下のスッテはカンナが伸びちゃってた。う〜!『おっぱいスッテ』よく乗るけどカンナが0.5mmの4本じゃ弱くてダメだな。しかし、仕掛け替えた途端コレだもん、やっぱり持ってなきゃダメだわ。

それを皮切りに入れ乗りモード。今日は大潮前の中潮最終日で干潮が9時前の予報。気が付けば船は南に向いて上げ潮が効いてきた。ブッ込んで着底、少し間を取ってから聞けば百発百中で乗るが、バレも多くて多点掛けするとことごとくシングルになってしまう。一投目ほどではないにしろ型も良く、反応も早く、週末激渋釣行に慣らされている自分にとっては信じられない状況が続くのであった。潮が少々速く、お隣のお客さんが船宿指定の80号でやられてるので、私も『おっぱい』は潮の抵抗が大きい関係上、80号に合わせてオマツリを防止する。周りを見回すとそこまで釣れている様子でも無く、何故かゴールデンタイムは私だけ?完全な潮ケツなんだけど烏賊様の行動は人間には理解できない。しばらくすると、着底と同時にまたまた強烈な重量感に襲われ普通に巻ける状況ではない。やっと回収するとムギ、マル、マルの3点掛け。なんと一番下のマルがさっきよりデカイ!胴長30cmくらいの弁慶サイズだったのに取り込みでボッチャン!あちゃ〜、またカンナ伸びてるじゃん!バカもん!こんな調子で入れ乗りの割りには逃げられ放題。この辺りきちんと取れれば一気に数も伸びるはずなのだが・・・。しかし、『おっぱい』がこんなにイイ仕事したのは今日が初めてだが、流石の『おっぱい』も墨だらけにされたらきれいに掃除するか交換でもしないと、触りだけで乗ってこないケースが増えるのは明らかであった。強力な電動墨取りブラシでも開発したら儲かりそう?それより『おっぱい』を0.6mm5本立てに巻き直しちゃおうかな。


久里浜〜鴨居沖下の水深15〜20mで探索/釣れているだけにどの船も乗客数は多目。

10時30分に30杯に達したが、次の投入で着底後、オモリが底を切れない。マジかよ!まさかこんなところで根掛かりするとは。サルカンかまして幹糸のオモリの直上だけ1ランク細いハリスにして切れ易くしたつもりが、こういう時に限ってなかなか切れてくれない。嫌な予感がした次の瞬間、道糸からプツン!巻き上げれば風に舞う道糸が悲しいやら。捨て糸方式は今回まったく意味をなさず、中オモリ、『おっぱい』×5、下オモリ、一式ロスト。同じ仕掛けの予備は無かったので、この際だから直結仕掛けでも試してみるか。取り出したのは直結6本角で一番上と4番目が鉛角、他はチビイカ5、ミッドスッテ48、MISAKI−SP50の混合。釣り方は直ブラと同じでアタリは出るが、やはり触りだけっていうのが多くてなかなか乗りアタリが出ない。ただ、海も穏やかなので、乗せてしまえばバラすこともなく3杯程度を追加したが、直結の方が仕事が早くて有利というほどの状況でもないので、無難に最初の直ブラに戻すことにした。11時を回ると空振りの流しが増えてきて少々怪しい気配。旋回に要する時間も長くなり、反応が見つけ難くなったのだろうか。数もすっかり伸びなくなったが、たまにブッコミでタイミング合えば拾える程度。掛からないお触りは時々あるので、居るには居るけど渋い状態なのだろう。お昼の時点で43杯。好調だった時間は上げ潮が速めに効いていたが、この時間、流れは殆ど止まってしまったようだ。

13時40分、こんな状況を打開すべく一気に走って久里浜堤防の沖に移動。ここでは1投目からアタリが出て、もうひと盛り上がりできそうかな?水深は18〜20m、さっきの場所より潮が効いているのが分かる。明らかに状況は好転、回し直す度にアタリは活発化。オモリが着底すると同時に変化が出たり、一呼吸待ってテンション掛けるとガクッ!ガクッ!とたぶん放すアタリかもしれないが、頻繁に生体反応が出始めた。着底の瞬間グイグイと乗って多点掛けも達成。着底で乗らなければ、オモリを切って叩いてから聞き上げる。ここまでのプロセスで100%近い確率でアタリが出るから凄い。大流しで数回入れ替えられるほど反応も大きいようで、それに伴って釣果もグングン伸びる。そのまま納竿の15時を迎えるまでアタリは途絶えること無く、バケツで泳いでいるマルイカを加算し、67杯という釣果を得て終了となった。アタリの数はもちろん数えてるわけじゃないが、触りも含めればたぶん300回以上はあったと思われ、アタリの5分の1が釣果?何だか自慢できない統計値になりそうだが、少なくとも100杯前後乗せているのは確実で、逃げられた割合もかなり多い。顔から墨被るわ、Tシャツが墨だらけになるわ、釣れない日には無い嬉しい悲鳴。弁慶クラスの多点掛けなんていう初めての出来事もあり、今日もまた経験値プラス1、リベンジ成功と相成りました。


本日の釣果、マルイカ 67杯(胴長10〜27cm)、ムギイカ少々混じり。

【船宿HPコメント】
丸いか(29日)・・久里浜沖、潮;濁り、水温;19度
今日の丸いかは、潮の濁りが相変わらず酷かったですが乗りはまずまずでした。入れ乗りは無かったのですが、どの場所でもポツポツと顔を見る事が出来ました。今日のトップは港北区の小峰さんが67杯でした。(功一)

ホーム目次前のページ次のページ