マルイカ、週末満船、終日乗り渋る

5月27日(日)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
前回の釣行は好乗りとまでは行かないものの、メタルトップの新調竿は相当数の生体反応を視覚的に表現してくれ、新しい発見もあり釣技面でも得るものが多い釣行だったと思う。その経験を生かすべく、すぐさま再挑戦と行きたいところではあったが、次の土曜日は遠征イサキ釣り(コレは最高でした!笑)、翌週土曜日はまた強風に見舞われたりでなかなかタイミングが合わず、本日遅ればせながらの出撃である・・・と言うのもこのところ丸烏賊様のご機嫌はこの上なく良好のご様子で、先週辺りから束釣りの声も頻繁に聞かれるようになり、まさに最盛期真っ只中といった状況なのである。昨日も竿頭の方は110杯も釣られたらしい。さすがに土曜日となれば乗客が多いせいもあるだろう、平均的には2、30杯との話しだったが、それでも悪い時を考えれば上等である・・・斯くなる状況ゆえ、本日は混雑必至!もはやどうなろうがお構い無し!心中覚悟の出撃である。いつもの電車で6時15分頃、京急久里浜に到着したが、船宿までの道のりが何故か遠く感じる。恐る恐る23号船の様子を見れば何てことは無い、左舷に3名グループが2組、右舷はミヨシとトモに1名づつで思ったよりぜんぜん余裕。とりあえず右舷のトモ2番に荷物を置いて受付やら買い物を済ませる。2番の特急が到着する時刻になるとドドッと増えたが、まあこんなもんならまだマシでしょ。当船は出船ギリギリの乗客も珍しくないのだが、それもこれも出船時刻が遅いし、駅からも近い!電車釣行のお客に優しい船宿ならではのことである。


カワハギ船は2杯出し/平作川を下って久里浜港へ。

・・・とは言え、今日はお客の出足は良いみたいで、早々に17号船も入船してカワハギは2杯出し態勢。我がマルイカ船は左右9名づつ?の18名となり、突き出しに乗っかる人が居ない状態でギリギリOKの線。まあ水深は浅そうだし、潮がぶっ飛ばなきゃ大丈夫だろう。後は烏賊様のご機嫌次第である。さて7時25分に出船。久里浜港でスパンカを上げると右手の青壁から徐々に離れると予想外に船は取り舵方向。航程5分足らずの鴨居沖の手前あたりで徐行に移ると船長は早速反応探しに入った。幾度も旋回を繰り返すが止まれる反応が無い模様。10分以上探したがダメみたいで、今度は一気に久里浜堤防の沖はアシカ島の南側まで移動。こちらは既に数隻の僚船が操業中で、本船も何回目かの旋回で迷うことなくビシッとブレーキが掛かり、8時7分、投入の合図となった。現場は南南西の風、大して強くはないが風向きが良くない。位置的に久里浜堤防の外でもあり、沖ではけっこう吹いているのだろうか、ダボダボして良い海とは言えない。天候は薄曇りでマルイカ的には悪くなさそうに見えるが、それより何より潮色が良くない。前日までの海況は分からないが、この濁りは今日から始まったのか前からなのか、こんな潮でも乗っていたのだろうか?水深は予想通り25m程度で、前回の釣行が40m線だったことを考えればだいぶ浅くなったものだ。

この水深でもオモリ指定は80号のまま。道具との関係で、できれば80号は使いたくない。そこで出船前に周りのお客さんと申し合わせ。大ドモのお客さんに聞くと60号、左隣のお客さんは60号の方がいいけど80号って書いてあったから持ってこなかったとのこと。それならばと言うことで私の予備の60号をお貸しすることに。その向こうのお客さんも話し声から60号と聞こえてきたので大丈夫だろう。皆さん多かれ少なかれ気にしている訳で、水深に応じてなるべく軽めの指定にして欲しいというのが本音である。仕掛けは前回とほぼ同じで一番上だけ直結鉛角、2番目以降は4.5〜5cmのスッテによる直ブラ5本で計6本。水深が浅い時は角間を狭く取った方が良いらしいが、今回はそこまで手が回らず130cm間隔のまま。幹糸は5号、枝素は4号である。前回と異なるのは直ブラの枝素接続方法で、これまで直接結んでいたのだが、マルイカは抱き付いた後、違和感を感じると逃れようとしてスクリュー回転するらしく、前回のようにアタリが多い日は直ブラの短い枝素ではあっという間にチリチリ、その状態から回転の凄さが窺い知れる。これをそのまま使っていると乗りが悪くなったり、バレが多くなったり悪循環。回避するにはヨリ取りビーズを使うしかなさそうで、本当は枝素を5号や6号と太くしたいのだが、その太さの枝素が使えるヨリ取りビーズとなると大きい物になってしまう関係でギリギリ通る4号ハリスを使用している。


場所は久里浜堤防沖25m前後/3杯から増えない・・・。

さて実釣一流し目、早くも胴の間のお客さんに初物。私もアタリは出たが掛からず。見回すとちょこちょこアタリだけは出ているようだが、上げれば墨ベットリやら足だけやらで、乗りは良さそうに見えない。二流し目、私もようやく初物をゲットしたが、他の2本のスッテにも墨や粘液が付いており、やはり乗せるタイミングが遅くれているのか?のっけから半信半疑。触りはけっこうあるけど相変わらず掛からなかったり途中で居なくなるのは前回と同じで、なかなかイメージトレーニング通りに事は運ばないのである。一流し1杯ペースで3杯釣ったところ、早くも足踏み状態。両隣のお客さんも仲良く同じ釣果。7cmの浮きスッテにロングハリスのブランコ仕掛けで釣っている人もけっこう居られ、見ているとブランコ優勢か?ここまでの印象では、直ブラは触りだけで掛かりが良くないのに比べ、ブランコのお客さんはマイペースでポツンポツンと上げている。う〜ん、迷うところだが、直ブラでもアタリ自体は出るので、もう少し我慢してみよう。しかし、その後も乗りは活性化せず、船中、ポツンポツンと船を回し直せば誰かが乗せるが、とても全員には行き渡らないし、何回も続くような乗りも無い。私もブッコミ着底でゆっくり聞き上げて乗らなければ、今度はオモリを切って激しく叩いては聞き上げ。時には強烈なアタリが出る場合もあるが、得てしてこういうのは放す時のアタリと思われ、アタリ方が派手な割りにぜんぜん掛からない。たまには着底と同時にグイグイという理想的な乗りもあるが、上のムギイカだけ着いて来て、下のマルイカ2杯は逃げられたりで地団駄の連続である。


仕掛けを換えてもコレばっかり/終盤は18mの浅場で反応。

平均的に見て、今日はどうなのかイマイチ判断できない。烏賊様の活性は悪くないが、乗客が多過ぎてプレッシャーが強いのか?そもそも潮が気に入らず乗り渋り?どちらにしても居る割りには素直に乗ってくれない状況には違いない。ポツ〜ンポツ〜ンとお昼前に7杯になり、その後、状況好転どころかアタリ激減。相変わらずイイ日選んで来るぜ!まったくも〜!これじゃ束釣りどころかツ抜けも危ういぞ!そう言えば船中誰もツ抜けしてないんじゃない?そうこうするうちにいよいよ反応が無くなってしまったようで、僚船も何時の間にか姿を消した。本船もその後、約1時間半の間、反応見つからず止まれない状態。船長は魚探と睨めっこしながら徐行と旋回の繰り返し・・・お疲れ様です。おにぎりも食べ尽くしちゃったし、いい加減暇である。たまに投入の合図が出ても1分も経たずに回収のアナウンス。気温も上がり睡魔が襲う。釣り座で横になる人も出始め船上はダレ模様。頼むぞ〜!13時20分、久々に船団ができたのは先程より堤防に近い18m線。濁りがキツイから群れが浅場に突っ込んでいるのだろうか、一段と浅くなってきた。投入すると早速アタリが出て、ここは釣れそうな気配。ところが、完璧なアタリに上手いこと乗せたつもりが回収すると足だけとか相変わらずそんなのばっかり。風は大したことないけど、午前中のダボダボした海からしっかりしたウネリになりつつあり、深いときは落差1、2m程度ありそう。これがバレる原因なのかもしれないが、どうにもこうにも烏賊様が船に上がらない状態。

14時を回っても不調そのもの。一か八か最後の1時間はブランコ仕掛けでやってみよう。7cmの浮きスッテにハリス25cmの仕掛けにチェンジ。直ブラに見慣れると7cmのスッテが巨大に見えるから慣れとは恐ろしい。交換してすぐ1杯乗ったが、思ったほどアタリ続かず早くも疑心暗鬼。大ドモのお客さんが終盤に入って『おっぱいスッテ』が好調なので、私も同様のものに換えてみると、すぐにアタリ。今日の正解はコレだったのかな?『おっぱいスッテ』に換えてから短時間に10回近くアタリが出たのはいいが、釣れたのはたった2杯。結局、仕掛けを換えても打率は上がらず仕舞いで、コレと言った打開策も見つからぬまま、少し延長の15時10分に納竿となった。今日は混雑するのは予想してたけど、肝心のイカがイマイチやる気無し?だったのか、連日、80〜110杯という釣果が続いていたが、今日は竿頭が21杯でいきなりの凹み。私は10杯(マル8、ムギ2)で、たぶん全体の平均的釣果だと思います。アタリ自体、前回ほど多くは無かったものの、もうちょっと上手いことできれば30杯くらい取れても不思議ではないというのが実感。触りだけで引っ掛からないアタリをもう少し何とかできないか?せっかく乗せてもバラシが多過ぎるのはどうしたら良いのだろう?何だかひとつのことに気が付けばスルスルと紐解けそうな気もするが・・・もう少し経験を積むためにも状況良いうちに再出撃しなければ!とりあえず今日は我が家の食材だけ最低限の確保でした。


本日の釣果、マルイカ 8杯、ムギイカ 2杯で計10杯(胴長9.5〜14cm)。

【船宿HPコメント】
丸いか(27日)・・久里浜沖、潮;薄濁り、水温;19度
今日の丸いかは、潮の濁りが厳しく気に入らないのか、かなり乗りの渋い状態になってしまいました。どの反応も船中で顔を見る程度で、今日は数が伸びませんでした。今日のトップは中野区の○○さんが21杯でした。(功一)

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