最高の釣り日和、久々に親子でシロギス釣り

6月17日(日)、久比里の巳之助丸からシロギスに行ってきた。
ご存知の通り、先週のシロギス釣りは、出船直後から激しい雷雨に見舞われ10時早上がり。まったく想定外の展開でトホホ〜。が、釣果は22尾と食べるにはちょうど良かった。(笑)それにしてもあんなに酷い雷雨も珍しく、個人的には至上最短の早上がりだったかもしれない。横浜サンスイ店員M君からは、込み根さん最悪の日選んで行く名人だよね!と言われつつ苦笑、ホント自分でもそう思う。そして木曜日、この日も雨予報だったが、曇天マルイカ日和を狙っての釣行。結果、肝心の丸烏賊様はご機嫌イマイチで釣果23杯。これも食べるにはちょうど良かったのだが、翌日はナント束釣り続出!と聞かされたら心中穏やかなはずはない。しかし、そんな情報を聞いて土曜日にのこのこ出向こうものなら満船撃沈間違い無し!と多少の学習効果もあって自粛。その夜、家族揃って食事していると、長男(高校2年)はどうも翌日暇らしく・・・そう言えば巳之助丸のスタンプカードが貯まって1回乗船無料なのを思い出した。明日は凪ぎだし久し振りにシロギスでも行くか?行く行く!ということで、『S大が行く!娘さんとルンルン早朝アジ釣り』に触発されたわけではないけど、我が家も親子でシロギス釣行と相成った。その後、お父さんは酔っ払いながら二人分の荷物を纏めたのだが、ちょっと待てよ・・・普通に事が運べば二人で2束か!?(油汗)とりあえず後のことは考えないようにしよう。

いつもの時間に到着するとシロギス船は左右トモに先客あり。風と潮の予報から空いてたら今日はトモに入ろうと考えていたのだが、仕方ないのでいつもの右舷ミヨシに2人並んで座ることにした。しばらくすると取材っぽいグループがゾロゾロ乗船し、持ち物はD社一色のプロ集団?今日もいい日に当たっちゃったかな・・・。(苦笑)後で聞いたら『週刊釣場速報』だったらしいが、かの有名人M澤さんもお見えになり、総勢5名様で左舷4名、右舷1名(記者さん)に分かれた模様。他にもポツポツお客が見えて、最終的には左右6名づつの12名とそこそこの人数が集まり、定刻8時より少し早めの出船となった。平作川を下ると風も心地よく爽やかな陽気。先日、入梅発表したと同時に週間予報から雨マークがきれいに姿を消してしまい、まったく皮肉なものである。今日も梅雨明けじゃないの?と思わせるような好天だが、湿気が少なく快適である。船は一気に金田湾に向けて快走すると長沢沖でスローダウン、船首を回して停止、8時15分、開始の合図が出た。東の微風で快晴、海上はベタ凪、潮色は薄濁りで条件は良好に見える。一投目、軽く投げて速めに誘うとカツン!カカカン!とピンギスと思われるアタリが明確に表れるが掛からない。水深は3〜5m程度で前回より一段と浅い。2投目、ジャリメを口から『通しチョン掛け』にして、2cm強と短めに装着。難なくヒットしたのが13、4cm級の小型。たぶんこのサイズが山ほど湧いていると思われ、これを取りに行かないと数は伸びないのだ。


何年経っても看板は『ツロギス』のまま/長男、久々の釣りでワクワク。

実に4年振りに釣りをする息子は、小学生のときにかなり仕込んだ甲斐あって教えることは特に無い。体が覚えているらしく、横から口でアドバイスする程度で手は掛からない。自ら早々に型を出し、ヒットパターンを模索しているようなので、放っておいても大丈夫そうだ。さて、お父さんも少し集中してやってみるか・・・。水深が浅いので高めの誘いなんてのは無くて、基本的には投げて叩いて誘っての繰り返しだが、あまり速い誘いよりは、叩いた後、少し間を取ってやり、そこで食わせるか、ズル引き気味にジワーッと手前に聞いてやる方がアタリは出易く、叩きは入れないより入れた方が魚の反応は速いと思う。ピンギスの二回りくらい大きいデカピン主体ながら、たまに18cm級も顔を出し、最初の1時間は30尾と束釣り宣言としては合格点?今日は大潮後の中潮初日で朝から下げてお昼頃が干潮、午後は上げ潮に変わる予報。朝一は東向きの下げ潮だったので、我が釣り座は潮先となり、アタリ多く期待の出だしとなったが、その後、みるみる潮が行かなくなってしまい、急激に食いが落ちてしまった。まったくアタリを出せないまま空の回収も多くなり、もう終わりか?短いモーニングサービスであった。潮が淀むとメゴチに捕まるケースも増え、シロギスだけなら仕掛けの消耗も少ないが、変に回転して結び目ができたり、針を飲まれたり、ガッチリ掛かり過ぎて外すときに針が曲がってしまったり、余計な仕掛けの消費が増える。今日はただでも後が大変なので、メゴチは良型だけキープすることにした。


息子も一荷釣りがちょくちょく、サイズは小振りだが魚影は濃い。

9時半を回ると潮向きは早くも上げに変わり、船首は徐々に南を向いて、恐れていたトモ流し。(笑)ブッ込みで良い場所に入ると一荷もあるが、流しの途中で入れ替えていくとムラが激しく、アタリが続いたかと思ったら、数投アタリが無かったり上手くリズムを作れない。ミヨシが潮ケツに回った影響は少なからずありそうだし、流しの後半はちょうど投入場所が海草の林になっているらしく、百発百中でひも状の海草が絡んでしまい、これもペースダウンの大きな要因。遠めでも近めでも毎回引っ掛かってきて息子と二人でかなりイライラ。お昼の時点で72尾とペース的に束は超えそうだが、釣りの内容はどうもシックリ来ない。息子は38尾、これまでの最高記録は忘れたが、新記録達成は間違いなさそうだ。お昼を回ると南側からゴミだらけの真水っぽい濁り潮が被ってしまい、まったく生体反応が無くなる。ゴミが道糸や仕掛けに絡んでやり辛い。酷いものでメゴチも食わなくなった。おいおい大丈夫かよ、このまま終わっちゃうんじゃないだろうな・・・何だかオモリも冷たく感じるし、この潮じゃ魚食いそうに無いわ。我慢すること30分、悪い水は抜けてくれたようで、潮色がだいぶ元に戻ってきた。すると真っ先に活性が上がってきたのがメゴチ。普通にシロギスの誘いでガツン!と来て引きも強い。後が大変なので、あまり持って帰らないつもりが、良型を上げるとついついキープしたくなり、これが自分で自分の首を絞める。シロギスを釣りに来てるのだけど、メゴチの方が美味しい?っていうのも悩みどころではある。

13時、真の上げ潮が効き始め、船の動きは速い。南風がそよそよと涼しく快適。船首は南向きで流れは北東へ、左舷突っ込みのトモ流しとなり、右舷ミヨシは相変わらず潮ケツ。型は細かいながらポツポツとシロギスも口を使い始め、これなら束は達成できそう。息子はペースアップして80尾くらい行きそうとのこと。4年振りにやった割りに、すっかり勘を取り戻したようだ。しかし、この潮だと反対側の方が食ってそうだな〜。大げさに言えば、こちらは底引き網の後を釣っているような状況で、パタパタ続いたかと思ったら、急に間が空いたり、アタリもスレて食い込み渋かったりで楽ではない。そんな中、何故か私だけサビハゼの一荷が続いたり、ヒイラギに好かれたり、なんなんだよ、まったくも〜!20cm級のカワハギが食って来たかと思えば水面でサヨナラだし、付いてない時は良い魚ほど逃げられる。すると、またもガツン!と一気に食ってドラグが滑るほどの走りを竿でかわす。なんだこりゃ、サバでも食ったか?と思ったらとんでもない!24cmのシロギスでビックリ。ピンギスに目が慣れているせいでやたらデカく見える。たまにはこんなサイズも混ざるんだね〜、水深が浅いから凄い引きだった。しかし、さっきから見ていると、息子の方がぜんぜんペースが上。右舷は速めの払い出しになっているが、叩きを入れながら、船の移動で仕掛けを引っ張り過ぎないように送り込んでは上手いこと間を作って食わせている。なるほど、横で見ていて大変参考になってしまったではないか。(焦)


終日、長沢沖の水深3〜5mで、最盛期の水深になってきました。

13時45分、私も何とか目標の1束には届いたが・・・イマイチ、モヤモヤ、スカッとしないぞ〜!(笑)その後、息子は相変わらず好調、手が合っているのが見ていて分かる。そろそろ終盤となった14時30分、潮回りの間に魚をクーラーに移すと82尾。この顔は密かに束釣りを狙っているな。う〜ん、30分で18尾か・・・微妙だな。でもこのペースで行けば何とかなるかも。私は束に届いて、とりあえず目標クリア、後は息子に抜かされなければどうでもいい感じ。聞くと、束釣りしてみたい!そう呟くとひょうひょうと釣り続ける。時計の針はいよいよ15時を指す。1尾上げて99尾、もはやこれまでか、早く入れろ!撤収のブザー鳴らされたら、あと1尾サインを船長に送る覚悟まではできていた。こっちはとっくに魚掛かっているけど、上げたら終わっちゃいそうなので、船長と目を合わせず誘い続ける。次の瞬間、息子の穂先にビビビビッとアタリ。ヨッシャ!最後の1尾を抜き上げてジャスト100尾だ!ドッと疲れながらも安堵感に浸る。私も回収すると、やはり1尾付いていて124尾だけど、そんなことど〜でもいい。直後、納竿の合図となり、ヤッホ〜!親子で束釣り達成!朝の状況からは想像もできなかった。そして最後の18尾/30分も正直厳しいと思った。プレッシャーに負けず集中力を持続して釣り上げた。普段は難しい顔ばかりしている年頃だけど、釣りをすれば童心に返る。久し振りに見せた子供のような無邪気な笑顔と目標に向かって集中する真剣な表情。今日は久し振りに息子といい時間を過ごせ、価値ある釣行となった。(最後は完ペキな親バカ釣行記になってしまい、お許しを!笑)


本日の釣果、シロギス 私124尾、長男ジャスト100尾(10〜24cm)。型はピンから13、4cm級主体で、2人の釣果合わせても20cmオーバーはたぶん3尾程度、18cm以上でも10尾居ませんね。最大は1本だけダントツの24cmでした。その他、メゴチ、ヒイラギ、サビハゼ、チャリコなど外道多数。船中、カワハギ、ホウボウ、イイダコ、大きなマダコも上がってました。

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