好調マダコ、道具要らずで簡単おかずゲット

6月24日(日)、腰越港の池田丸からマダコに行ってきた。
今週は釣りものが決まらなくて困っていた。この時期、アジ・サバはノンオイルでしょ、LTはサイズ細かそうだしちょっと早い?マルイカももう一回くらいはやりたいけど、そろそろ家族からそっぽ向かれそう。シロギスは先週親子で2束も釣ってしまい今週も行ったら怒られる。フグは白子パンパンらしいけど、この釣りやったことないし。スルメのガシッ!ズシッ!もいいけど考えたらこれもイカだった。前日、S大さんやOKAZUさんと釣行の相談をしていたのだが、話の成り行きでS大さんは独り東京湾のフグを偵察に、私とOKAZUさんはマダコ釣りに決定。しかし、なんでいきなりタコなのよ?ってOKAZUさんに聞かれたが、大した理由なんて無い。とにかく、海は凪だし何でもいいから釣りには行きたかった!それと最近マダコの湧きが良いみたいで、例年マダコ船を出さない船宿も看板を揚げるほど好調らしい。情報を見ていると、おかず程度は堅そうなので、早めに一回やっておくのも悪くないかな?それに我が家はイカは要らないけどタコなら要るって。(苦笑)そんなこんなで今週はタコのモチB↑最初は東京湾出船のつもりでいたのだが、OKAZUさんに情報をチェックして頂くと、腰越の池田丸は6時出船12時沖上がりのショート船だけど普通より1時間短いだけだし、漁場が近いので実釣時間は長いかもしれない。予約乗合で道具も全部貸してもらえるそうなので、それじゃ池田丸から乗ってみましょう。

しかし、竿もリールも仕掛けも持たずに釣りに行くってのは忘れ物だらけのようで妙な気分。4時、OKAZUさんが迎えに来てくださり、行程40分ほどで港に到着したが、店はまだ開いていなかった。先に場所だけ取っちゃいましょうか!と言っても船がどれだか分からない。5時になって店が開くと、マダコは新兵衛丸というチャーター船で出ますと女将さん。違う船で場所取らなくてよかった。堤防に新兵衛丸を見つけると早速乗船。潮向き読めないし、とりあえず右舷ミヨシにOKAZUさん、胴の間に私が並び、トモにもう1名が乗って右舷は3名、左舷には2名入って合計5名の乗客。船は小さいが、この人数なら余裕のスペース、これで釣れれば言うこと無しだが・・・。木枠に巻かれた渋糸とテンヤを船長からお借りした。テンヤはオモリ40号でワタリガニが装着されたまま冷凍されている。渋糸の先にナイロン20号ほどの先糸が1ヒロくらい繋いであり、その先端のスナップサルカンとテンヤを接続するだけ。後は仕掛けを海底に下ろし、小突いてタコが乗ったら合わせて手繰り込めば一丁上がり?口で言ってしまえば簡単なのだが、毎週タコ釣りに通うマニアも居らっしゃるほどだから、やはりどんな釣りも極めようとすれば奥が深いのだろう。何故か私は昔からタコ用の網袋を持っていたので一応持参してみたが、船に常備されていないので正解だった。さて、準備も整い5時55分、出船である。


貸し道具・・・渋糸に40号のテンヤ、餌は冷凍のワタリガニ/新兵衛丸で出船。

思い起こせば16年前(1991年)に東京湾でマダコが異常発生したことがあった。当時は黒鯛釣りで横浜沖堤に通っていた時代、誰もがビニール製の擬似ガニが付いたテンヤをバッグに忍ばせ、黒鯛が食わない時間帯にお土産釣り。サイズは300〜500gの小型中心だったが、2時間もやったら釣れ過ぎてしまうほどで、海底一面タコの絨毯と言っても過言ではない状況だった。今年はそこまで行かないにしても、冬場に雪が少なかったり水温が高めで推移した影響か、例年より好調という声が色々な釣り物で聞かれるのは良いことだ。そう言えば、1月に城ヶ島沖でカワハギを釣っているとき、マダコの赤ちゃんがオモリに抱き付いてきて凄かった記憶がある。空中戦でタナを切っていても飛び付いてくるほどで、捨て糸が短いお客さんはだいぶお土産を稼げたのではないだろうか。たぶんあの時の赤ちゃんタコが育ち、今頃になって釣り人を楽しませてくれているのだろう。港を出ると船は鎌倉方面に進み、稲村ヶ崎の少し手前で停止。はい下ろして!6時7分、投入開始となった。南東の微風で曇り、海上はベタ凪、潮色は濁りだがそう悪い色でもない。最初は水深15m前後。海底にテンヤを下ろし、オモリが浮かない程度に指先で小突き続ける。たまに止めたり小突きのリズムを変えたり、乗らなければ海面まで手繰り上げてから落とし直したりはタコ釣りにおいても有効だと思われる。潮が効いておらず、船長は船を突っ込み気味に操船して根をトレースしているようだ。

二流し目、右手の人差し指の小突きが何気に押さえ込まれ、これは根掛かりかタコかどっちかだぞ!タコなら早アワセは禁物、擬似ガニではなく本物のカニを使っているので、十分抱かせる間を取ってから、一手二手大きく合わせると微妙な重みはある。コレ何か付いてるよ。上げるとナント可愛い、後の計量で180gの小ダコだった。とりあえず船中初物ゲットでOK牧場。タコは足先が出る程度の隙間があれば簡単に脱走してしまうので、網に入れて口を紐でしっかり縛ってからバケツで生かしておく。今日は長潮で朝一が干潮、その後、実釣時間一杯上げる予報。しばらくすると逗子・葉山方面から入る潮が効き始め、船はトモ流し。タコ釣りも潮先有利なのか、お隣の右舷トモのお客さんがひとり好調。1Kg級含みでポンポンと3杯もゲット。他にバラシもあるようなので、回数的にはもっと乗せているのだろう。他、左舷トモでも水面バラシがあった模様。こちらはたまに合わせても殆どがワカメで、あれ以降なかなか乗りが来ない。型が出ないとなると移動は早く、腰越から稲村ヶ崎の間をモグラ叩きで水深は15mから深いところで25m程度。かなり厳しい根の中も攻めるので、ガッチリ根掛かりしてテンヤごと失うお客さんも発生。ちなみにテンヤを船で購入する場合は別途¥600を支払い、餌のワタリガニはお代わり自由である。海底でフグなどに攻撃されていると思われ、カニの足がだんだん取れ、胴体が割れてくると、その先バラバラにされるまでは呆気なく、こうなったら新品に交換するしかない。


OKAZUさん、なかなか乗りませんな〜/好調、右舷トモ氏、また乗った〜!

9時、良い場所に入ったか左舷ミヨシのお客さんが2連荘でヒットさせたが、2回とも抜き上げ時にボッチャン!他にもう一度バラシがあったようで、短い時間に3打数ノーヒットとはお気の毒様。どうやら先ほど根掛かりでテンヤを交換した際に餌の着け方が良くなかった感じ。カニが大きいので、テンヤ針のフトコロが死んで掛かりが甘くなっているように思われる。もうちょっとフトコロ幅を生かすように餌付けできればバレが減るような気がしますがどうでしょう?時合か場所か、ここでようやくOKAZUさんにも初物がヒット。私のより一回り大きいくらいの小型だったが、まずは型を見てホッ。直後、私も乗ったが手繰り上げ中に抜けてしまった。タコが小さいほど掛かりが甘くなり易いような感じ。数分後、またも乗りが伝わり、じっくり抱かせてからアワセ。これも小型だったが、だいぶまともな300g超で久々の2杯目。不思議とこの時間、好調右舷トモ氏はダンマリ、これはちょっとした潮加減のイタズラかもしれない。ついに私もガッチリ根掛かりしてしまいテンヤをロスト、止む無く¥600で新品に交換。その時、船長から渡されたカニが巨大で、どう考えてもテンヤとバランスが悪い。仕方ないので左右の大きなハサミをもぎ取って余計な足もカット。例の如くフトコロが甘くなるのを嫌って、縛り付ける際には若干針と距離を取り、尚かつ針側が低くなるよう傾斜を付けて装着。素人考えの対応策だがどんなもんだか。潮は右舷抱え込みで少々釣り難いが、右舷トモ氏はアタリ復調し数を伸ばす。

11時を回ると雨がポツポツ、予報より降り始めが早いな・・・。左舷ミヨシで1杯出た後、私も乗りが続いて短時間で3打数2安打と好調。本日ラストチャンスにOKAZUさんが酷い根掛かり。この時合に付いてないね!またまたテンヤお買い上げ?ミシミシとワカメの株でも引っ掛けたらしい。船長の指示で引っ張ったり急に緩めたりを繰り返すと、ちょっとした拍子に外れたが、手繰り上げる手が何だか重たそう。ご本人、頭の中はワカメの株?それタコじゃないの?先糸を掴むと海面近くにボワーッと赤い物体が・・・やっぱタコだ!デカイ!一気に抜き上げたのは後の計量で2.5Kgの船中最大。やったね!根掛かり三振が逆転ホームランへ。すると手繰った渋糸の上をタコが這いずり回ってしまい重度のオマツリ。解くのに20分も掛かってましたが、この型が釣れればもういいですもんね!終了間際、私はもう1杯追加して、これが本日自己最大の580g。そのまま沖上がりの12時を迎えて終了。結果、右舷ミヨシ(OKAZUさん)2杯、胴の間(私)5杯、トモ7杯。左舷ミヨシ4杯、トモ1杯、船中5名で19杯。ここ数日の平均からすれば低調だったけど、それなりに数出るからやはり当たり年なのだろう。釣り味的にはもうちょっと良型(せめてキロオーバー)を乗せたかったけど、おかず的には十分過ぎ。小突く指をジンワリ押さえ込まれ重みが増す・・・乗ったか?勝負ッ!ウリャーって合わせると十中八九がワカメの束。でも乗ったときの重量感と水面下に赤い物体が浮上したときの喜びは何とも言えず・・・船タコ初体験は斯くなる結果と相成りました。


OKAZUさん、一発逆転の2.5Kg/私は小型ばかり・・・。

P.S.
帰りに漁港で生シラスと釜揚げシラスを買って帰りました。当日は生シラスを生姜醤油で賞味、翌日は大葉と一緒に掻き揚げ。釜揚げシラスは毎朝、納豆と一緒にご飯のお供です。日頃食しているシラスと比べれば、一尾一尾が大きめでしたが、味も濃くて大変美味しかったです!そう言えば、釣りをしている最中も海面にシラスの群れが泳いでいるのが見えました。相模湾は港の目の前が豊かな漁場ですね。


本日の釣果、マダコ 5杯(180g、320g、450g、480g、580g)。何故かこの順番で釣れました。


内臓を取り除き、塩もみしてヌメリを取った状態/足先から順に熱湯へ・・・茹で過ぎに注意。


いい感じで茹で上がりました/早速お刺身で賞味、まいう〜!

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