マルイカ、終日地味乗り、活性上がらず

7月7日(土)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
今シーズン絶好調のマルイカだったが、ピークが早かった分、そろそろ下り坂なのかもしれない。それでも日によっては束近い釣果が聞かれる日もあって、条件さえ良ければまだまだ楽しめそう。自分としてはシーズン中あと2回くらいはやりたいところだが、それも釣果によりけりで、あまり数持って帰ってしまうと持て余し気味になるので、貧果であればあるほど連続釣行はし易いという皮肉な図式もある。さて、少し間を空けたこともあって、今週末はひとり電車でマルイカのつもりで居たら、前日になってS大さんも参戦決定。5時にお迎えに来てくださり、行程約50分で到着。夫婦橋の袂で先に荷物を降ろし、S大さんは駐車場へ、私は竿だけ持って取り急ぎ釣り座の確保に向かった。まだ一番電車が到着する前だというのに四隅には1、2名づつの先客があり、今日はちょっと多くなりそうな予感。午前中はウネリが残っている可能性もあるので、左舷トモの2、3番に陣取ったが、これが表に出るか裏に出るか・・・。受付や買い物を済ませ、船に戻るとポツポツ始まっていた雨が本格的になってきた。カッパを上下とも着込むが、気温が低く不快感は無い。予報では降っても朝だけと言っていたので、時期に止むだろう。道具を準備したり談笑したりで、二人だと待ち時間も苦にならず、気が付けば7時を回り、もう少しで出船時刻である。雨予報だと電車のお客さんが少ないのか、我々のあとは思ったほど人数増えなかったようで、右舷8名、左舷6名の14名と週末にしては余裕の乗客数で7時23分に出船。


出船前から本格的な雨模様/アシカ島の南、水深23m、海上は前夜の強風からウネリが残る。

久里浜港でスパンカを上げると、船は東電の青壁を過ぎてアシカ島の南側へ進んだ。既に4、5隻のマルイカ船が固まって操業中のところに回り込むと、特に反応を探し回ることもなく、7時45分、難なく停止して開始の合図が出た。東の微風で雨。案の定、海上は昨夜吹いた南西強風の余波で1〜1.5mのウネリ。水深は23m、潮色は濁り。小潮の2日目で満潮が9時15分頃の予報なので、朝一上げ潮の後、最後まで下げ潮の予報。船が東を向いてウネリが南から来るので、船体が左右にローリングしてマルイカ的には微妙な重さの変化が取れずかなり釣り難い。開始早々、頻繁に触りだけは出るが、活性はイマイチのようで、ぶっ込みで飛びついてくれるような状況ではない。このところ浮きスッテのブランコ仕掛けが優勢との情報だったが、最初は様子見で直ブラ5本角で開始した。二流し目、ようやく叩きからゆっくりした聞き上げに違和感。スッと乗せるように合わせるとグイグイとヒット。小型だったが早めにゲットできて一安心。その後、S大さんも無事初物をゲットし、船中ポツリポツリ状態。型は出るが、連続して何回も乗るような群れはなく、乗りも渋いとしか言いようがない。やっと引っ掛けてもウネリがいけないのか、足先に掛かっているのか、上下動に合わせて大事に巻いてるつもりが途中で居なくなる。時計は9時を回り、もう何十発当たったか数え切れないが、バケツの中には3杯の可愛いマルちゃんが赤くなったり白くなったりしながら元気に泳ぐ。

潮時表通りで、この時間、潮が止まってしまったようだ。触りも朝一ほど頻繁に出ない。時期に下げ潮が来そうだから、今のうちに仕掛けを換えておこうと思って、以前から使っている『おっぱいスッテ』のブランコ仕掛けを取り出した。接続が完了し、ちょうど船が回り終わって投入の合図。オモリをポーンと放り込み、サミングしたリールのスプールが逆転して道糸が勢いよく出るはずが、仕掛けだけがきれいに姿を消し、目の前は静寂。4、5秒の間、何が起きたか理解できない。アチャ〜!仕掛け上部のサルカンと道糸先端のスナップサルカンを繋いでいなかった!仕掛け一式奉納。(泣)前に同じミスをした人の話を聞いて笑っていたが、自分も同じことをしでかしてしまった。ショックを隠しきれず、S大さんにその旨を報告し苦笑。もう1個予備の60号オモリはS大さんにお貸ししていたので、船長からオモリを購入。ヨリ取りビーズ付きの幹糸は何セットか持っていたので、その場で7cmの浮きスッテを5本セレクト、ハリス3号25cm程度を目見当で結び、ブランコ仕掛けを作成。直ブラでは私もS大さんも『チビイカ5』のK3(青緑)とP5(茶黄トラ)が好成績だったので、ブランコ仕掛けでは『マルイカ7』の同色を下から2番、3番にセット。すると1投目でシャクった腕がズシッと止められた。案の定、乗ったのはK3。これは作戦成功か?予想通り下げ潮が効き始めると、船を止めるためエンジンで前進する幅が増す。必然的に道糸がトモに向かって流されるので、頻繁に巻き上げては落とし直しの繰り返し。10時、風は北に回り、依然雨。ウネリはだいぶ収まり傾向。

ブランコ仕掛けの場合は、オモリを底に着けて4、5秒間隔でシャクリ上げる釣り方が基本。ハリスが長いので細かいアタリは分からない。イカが乗って勝手に絞り込んでくれるか、シャクった時に乗っていればズシッと引っ掛かる。あれよあれよと連続3杯ゲット。このところのブランコ優勢情報は、やはり下げ潮が速いことに起因しているのかもしれない。先程から見ていると、ミヨシのお客さんが同じくブランコ仕掛けのシャクリ釣りで数が伸びているようだ。他、直ブラのお客さんにも注目するが、状況は思わしくない様子。しばらくはブランコで大丈夫そうだ。S大さんもブランコに換えたり、ヤリイカ用のプラ角仕掛けを引っ張り出したかと思ったら一流しで仕舞ったり(笑)、色々試行錯誤で攻略中。ブランコ用のもうちょっと手前が軟らかい竿を持って来れば良かったと後悔。その方が強くシャクれるし、ウネリの上下動も吸収、イカが乗ってからの引き込みも楽しめるのだが・・・。すると、シャクった竿がグイグイと引っ張られ、これは1杯じゃないぞ!大事に巻いたがガクッとなって途中で1杯逃げられたのが分かる。海面に2杯のマルイカが見えたが、下げ潮ぶっ飛びのため、イカが水の抵抗を背負って仕掛けがトモ寄りに全部浮いてしまった。お陰で取り込みがスムーズに行かず、2杯とも水面でボッチャン×2。クッソ〜!3杯乗ってゼロかよ!(涙)こういう時って両隣の釣り人は、あ〜もったいない!って言ってくれるのはいいけど、顔がメチャクチャ嬉しそうなのが気に食わない。(笑)結局、すべて単発、お昼の時点で15杯を数えて一旦クーラーに納めることにした。


終盤は久里浜港口の浅場、水深16m前後で探索。14時頃にようやく雨が上がり・・・。

お昼を少し回ったところで1杯乗って16杯。ちょうどブランコ仕掛けで10杯取った計算、地味だね〜。(笑)速かった下げ潮もこの時間淀んできたので、最初の直ブラ仕掛けに戻す。多少はスッテの入れ替えを行ったが、基本的には『チビイカ5』主体の組み合わせ。もちろん本日当たりカラーのK3とP2は欠かせない。仕掛けを交換すると、すぐに細かい触りが出始め、居るには居るようだが・・・。船長は反応が見つからなくなったようで、一気に久里浜の港口まで北上。しかし、ここは止まれず、さらに北上。港口の鴨居側の浅場、水深16m前後で旋回を繰り返すと13時前に再開。ブランコで稼いでいたミヨシ寄りのお客さんも、私と同じ竿『極鋭ゲーム180テク』に交換し、叩きを入れ始め、直ブラに換えたのが遠目に見て分かる。こちらもイカ様のご機嫌は似たようなもんで、触りばかりで引っ掛からない。ちょっと良い時間があれば伸びるんだけどね〜。14時の流しは、ぶっ込みで船中かなりの率で割り当てが回ったようだが、私は空振り。しかも入れアタリなのに逃げられ放題でかなり焦る。地団駄踏みながら意地で1杯取り込んだものの後が来ない。反応自体小さいようで、その後、ピンポイントで回し直しては、誰かが型を見る程度。結局、最後まで状況好転せずのまま、定刻15時に納竿。私23杯、S大さん13杯。HP発表は6〜36杯で、竿頭、次頭ともに左右ミヨシのお客さん?全体では10杯前後の人が多かったのかもしれない。今日はマルイカ日和と思いきや一日地味乗りに終始し、バラシも多過ぎ。修行が足りないのは承知の上だが、シーズン終盤、もうちょっといい釣りして終わりたいところ。


本日の釣果、マルイカ 23杯(胴長9.5〜15cm)。今日は乗りが渋く、型も小さめでした。

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