南房遠征第二弾!白浜沖の爆釣キントキ五目

7月21日(土)、南房乙浜港のしまや丸からキントキ五目に行ってきた。
南房遠征第一弾は5月に伊戸からイサキ釣りに乗船して絶好調、こんなに簡単に釣れてしまっていいのか?と朝一から良型交じりの入れ食いで、ゆっくりセーブしつつも50尾オーバーの大漁。これに味を占めたのはもちろんのこと、つい先日館山道が全面開通したお陰で、東京湾アクアラインを利用すれば横浜から富浦までノンストップ、これも房総方面の釣りが身近に感じられるようになった大きな要因。本日お世話になる乙浜港しまや丸は、S大さんが何度か夜キンメやキントキ五目で予約を入れたことがある船宿だそうだが、毎回荒天に恵まれ?一度も出船できたことが無いらしい。白浜と言えば房総半島最南端、湾内に比べれば出船できる日も少ないはずである。先週も旅行を兼ねて乗船を予定されていたそうだが、台風4号により出船できず。一週間スライドして今週こそは大丈夫だろうと私にもお声掛け頂いた次第である。キントキ五目は予約乗合で15名限定、2日前にS大さんに予約を入れて頂くとギリギリセーフだったらしい。さすが連日好調なだけあって週末は満船のようだ。仕掛けの仕様をメールで教えて頂き、前日にちょこっと準備しただけ。足りなければ船でも買えるはずだから大丈夫だろう。4時半集合なので、余裕を見て深夜2時10分にお迎えに来てくださり出発。勘違いして横羽線に乗ってしまい一般道からアクアラインに入ったが、途中の買い物時間を入れても4時前には到着、横浜駅周辺を基点に考えれば、所要時間は1時間半といったところかもしれない。


岸壁で船長が来るまで待機/出船準備中。

岸壁に横着けされている船は想像より大きく、これで定員26名とは!オモテ側にも男性用トイレ、後部にはキャビン、海水循環ポンプも完備で申し分のない設備である。まだ夜が明けきらぬ中、続々とお客さんが到着、船着場の目の前に駐車できるのでありがたい。4時を回ると目の前にある宿に灯りが点った。どうやら座敷に上がって受付するらしいが、名簿に記入しただけで料金は後払いのようだ。宿の外にはボードが掲示してあり、予約単位で釣り座が決められている。これなら場所取りのために早く来る必要も無いし気が楽である。岸壁で待機すると船長が現れ、まずはペットボトル氷を支給。我々の釣り座は左舷ミヨシから2席、S大さん、私の順で並んだ。2名キャンセルが出たそうで、この大きな船に片舷6名づつとスパンカ下に1名、ほぼ満船でこんなに余裕の釣り座とは何とありがたいことやら。釣り物によって仕掛けや水深が違うので、それによって定員を設定しているようだが、乗客の立場としては安心でありがたい配慮である。さて、オモリは80号なので、竿は『リーディングXネライ210M』と『ファイアバロン30−240』を持参したが、餌がイワシなので、当たってから比較的持ち込む余地のある『リーディングXネライ210M』を選択し、『電動丸1000スペシャル』を装着した。船長がアミコマセを支給し始めたので、アレ?もしかして最初イサキでもやるの?と面食らったが、朝一食いが上がるまで、仕掛けの上部にカゴを着けてやってみて!との話だったので、サブマリンカゴを2人分お借りすることにした。さて、準備も整い5時15分に出船である。


今日の道具はリーディングXネライ210Mに電動丸1000スペシャル/餌の冷凍イワシです。

港を出ると船は面舵、陸地と並行に西へと進む。航程約20分、野島崎灯台を過ぎて白浜沖で停止、魚探を見ながら反応に当てるようで、船を回し直すこと5時45分、開始のアナウンスとなった。南南西の微風で雨がポツポツ降ったり止んだり、海上は凪だが東側から1〜1.5mのウネリが入る。潮は薄濁り、風とウネリの角度が違うので、船は若干ローリング気味だが釣りに支障は無し。さて、水深43mで第一投、早くもS大さんにアタリ、周りでも電動巻上げの音が鳴り響き、バタバタ慌しい雰囲気に一変。キントキなんて専門に狙うの初めてだし釣り方よく分からないから、とりあえず底まで下ろして徐々に誘いつつオモリが底上5m切った所、穂先にガタガタ激しいアタリが!食い込ませようと少々送り気味に待つと一気に食い上げて穂先が戻った。アワセを兼ねて電動レバーを高速に倒すとズシン!と竿の胴に重量感が乗った。ガツガツ激しい突っ込みは、トルクがあって一定速度では巻き上げられない。ドラグが緩めだったので滑ってしまい、適正に調整しながら巻き上げ。竿をキーパーに掛けると海面下にオレンジ色の影が2つ。一投目からいきなり中型の一荷とは恐れ入りました!もしかしてこの調子で釣れたら今日こそ大変なことに!?ちなみに仕掛けは自作の胴付き3本針。幹糸6号枝間80cm、捨糸4号30cm、枝素はクレン親子サルカンを介して5号35cm。針はムツ15号と17号をハリス付きで15本程度結んで来た。幹糸は3本作成し、それぞれ別個に持参して現場で結ぶ方式にしている。ハリス付きの針を多めに用意しておくと針を飲まれたりハリスが痛んだ時に修復が楽である。(「仕掛けメモ」の方に掲載しておきました。)


一流しで良い時は8枚くらい釣れました/白浜沖は雲が低く垂れ込んで降ったり止んだり、左遠くが洲崎です。

キントキの群れは上ずっているようで、5mくらい底を切るとほぼ確実にアタリが出るのだが、一応五目釣りということで、カサゴやハタ、ヒラメも視野に入れての釣りなので、面倒でも一旦底まで下ろして、少し間を取って何度か誘ってからタナを切るようにする。隣のお客さんが35cm近いカサゴを上げ、そのまたお隣では1Kg前後のハタが上がってうらやましいやら。船長によるとハタは船中3尾目だそうだ。キントキだけ狙うのならタナ決め打ちで底まで下ろさないのだが・・・。2投目以降も食いは活発で、早々にコマセカゴを外す。餌だけ取られたり、巻き上げ中にスッポ抜けたりバラシも数回あったが、あっという間に8枚をゲット。ところが、ある時を境にバッタリとアタリが遠のいてしまい、もう終わり?聞くとS大さんもアタリが無くなったらしい。右舷でまだ食っているのかどうなのか潮回りする気配は無い。ここは根魚に絞って底狙いに徹してみよう。地底で誘っているとたまにアタリを感じるが、フサカサゴか何か小魚ばかりで食い込むような力強いアタリは出ず、餌だけズタズタにされて帰ってくる。しばらくするとようやく潮回り。二流し目は空振りですぐ回収、三流し目はやはりタナを切るとキントキがポツポツの食い。タナを上下に探ってみるとけっこう幅があって、高い時は底上15mくらいでもアタリは出る。水深40m前後で仕掛けの長さも計算すれば、正真正銘の中層魚なのである。魚をクーラーに移すと25枚、時計を見るとまだ7時半だぜ。このペースで行くと80枚かよ!?ウソだろ!そんなことは無いはずだ!きっと食いが落ちてそれなりの数字に収まるに決まってるのだ!(笑)


圧巻!トリプルの連続!1枚は床に落ちました。

小潮の2日目で満潮が8時20分頃の予報。釣っている感じ、コレと言って流れは感じないが、潮回りの方向からして東から西に行っているように思われる。やはり潮時表が示す満潮時刻前後は食いが落ちて、その後はポツリポツリと9時の時点で33枚。キントキの群れは団子になって上下に広がっていると思われ、私は釣り過ぎ防止?のため、敢えてベタ底から浮かさず、根魚を狙いながらたまにアタリが出るとキントキ。一方、S大さんは隣で中層からの落とし込み釣法でヒットさせていて、聞くと海面から25mくらいのタナから下ろしているそうなので、その幅は単純計算で15mの差。先にも書いたように食いダナには幅があるが、中小型が一荷で食ってくるタナと、すぐには当たらなくても良型が単発で食ってくるタナがあるような気がする。S大さん曰く、なるべく上で食わした方が良型の確立が高いとのことで、確かに他の魚でもそういう傾向は聞くことがあるが、私の本日最大魚はベタ底で食わしたので、その説は実感として確証は得られなかった。10時、殆どクーラー満タンなのでどうしようかと思ったが、車にもう1個20リットルクーラー積んであるし、S大さんの大型クーラーはまだ余裕があるそうなので、えい!最後釣っちゃうか!ということで、禁断の『上からタナ直撃釣法』に切り替える。お隣さんと重度のオマツリをしてしまい、仕掛けバラバラにしたついでに2本針に減らすとダブル、ダブル、シングル、ダブルと怒涛の入れ食い。アタリが止まると潮回り、少々反応探しの時間が長いものの、投入すればアタリが戻る。終盤、潮が通すと食いが立って、納竿の11時30分までS大さんとともに入れ食い。余った飲み物と氷のペットボトルを取り出したら何とかクーラーに収まった。

いやいや噂に違わず凄い食いっぷり。キントキ五目のはずが一目で終わっちゃったのが計算違いだったけど、船長によれば今日は外道の食いが悪かったらしい。船中カサゴが7尾前後、ハタが5、6尾、ガンゾウビラメの良型など。良い日にはヒラメ、ハタ、ホウボウなどがけっこう交ざるそうなので、ヒラメ道具に活きイワシ餌でやったら水深もちょうど良く面白そう。さて、本命のキントキは初めて狙ったけど、魚影が濃いせいか基本的にはタナに仕掛けが入れば、まずアタリは出る。しかし、アタリの出方がその時によってモワモワしたまま入り込まなかったり、いきなりガツガツ食い込んだり、食い上げたりと色々パターンがあって、タナの取り方や誘い方、食わせ方を調整する面白さも感じたし、数を狙うか型を狙うかもきっと何か違う戦略がありそうな気がする。そして何より、想像していたより引きが強烈で、特に30cmオーバーの良型ともなれば重量感も相当なもので、釣り応え十分だった。陸に上がると今度はブロック氷が支給されたが、朝頂いたペットボトル氷は完全に溶けてしまっていたので、これは最高にありがたいサービスである。船宿に戻ると、お座敷で冷やしうどんをご馳走になり、釣果報告とお会計をして退散。奈美悦子さんクリソツの女将さんによれば、この後、お盆過ぎまでキントキ五目主体、その後は青物メインに出船する予定とのことなので、ご興味のある方は是非!ちなみにお盆の頃、キントキは浜値で¥2,800/Kgにもなるそうです。S大さん企画、南房遠征第二弾、白浜沖のキントキ五目は一目だったけど、第一弾に続き爆釣で幕を閉じたのでありました。



本日の釣果、チカメキントキ 48枚(21〜35cm)。23〜25cm級中心に30cmオーバーが8枚。

【船宿HPコメント】
白浜沖の水深30〜40m おもり80号
キントキ 25〜40cm 20〜48尾 / マハタ 0.7〜1.5キロ 1〜2尾
他にかさご多数混じり13名がほぼク-ラ-満パイ!15名で受け付け満員御礼で、2名キャンセル!潮の流れが朝のうち速かったので13名で満員御礼にさせていただきました。朝からポツポツあり、遊んじゃう方は底を狙ってハタ、カサゴも!同じ場所ですがキントキの型物は棚が違います・・・。

【キントキ料理色々】
こんな感じで美味しく頂きましたが、塩窯焼きや蒸し物、冬なら鍋も良さそうですね〜、ご馳走様でした!海に感謝!


煮付け/干物

刺身/フライ

ソテー/皮の唐揚げ

雑炊/キムチ汁

お吸い物

ホーム目次前のページ次のページ