シケ後で激渋、また釣れないアマダイ

11月1日(土)、三崎港のえいあん丸からアマダイに行ってきた。
えいあん丸では定番オニカサゴの他、リクエスト乗合というシステムがあって、言い出しっぺが希望の釣り物で予約を入れ、当日までに3名以上集まれば出船決定となる。仕立てたいけど人数が集まらない、やりたい釣りがあるけど乗合が出ていない、8時出船でワラサをやりたいなどなど、釣り物によっては船宿さんが対応できなかったり、人数集まらずボツになったりもあるかもしれないが、お客さん主導型のなかなか面白いシステムである。10月の上旬、ふと船宿HPを覗いたら、11月1日にアマダイ五目のリクエストが入っており、先客が左右大ドモに2名だけ、これで私が予約入れれば出船決定だなぁ。コレちょっといいかも・・・一応頭には入れておいて、まだ日が早いので様子を見ることにした。すると数日後、沿線にお住まいのI澤さんからメール着信。11月1日、えいあん丸でアマダイやるけど・・・とのお誘い。な〜んだ、この企画、I澤さんが言い出しっぺだったんですか。それならば!と言うことで、早速予約を入れさせて頂くことにした。釣り座は大ドモ以外どこでも空いていたが、何となく左舷トモ2番を確保した。えいあん丸はHPで釣り座の予約ができるので、後は当日、いつもより遅い電車でゆっくり家を出ればOK、本当に気楽でありがたい。そして数週間が過ぎた釣行前日、予想天気図を見て気分は一気にブルー、行楽には絶好だが釣りには最悪!前日の午後から高気圧の裏に入り、日本海側を低気圧が東に進むという南西強風必至のパターン。案の定、午後から大島で15mを越えてきたと思ったら、夕方には三浦半島にも届いてしまい剣崎で南西17m。普段の単独釣行だったら釣り物を変更するか中止にするところだが、これが仕立や予約乗合の一番の難点、ドタチャンするのも迷惑掛けるので、とりあえずは行くしかない。早朝、北寄りの地域から徐々に北風に変わり始め、朝5時、剣崎でも西7m、この調子なら出船時刻には三浦地方も北風に変わるだろう。出船自体は大丈夫だろうけど海悪は覚悟、そしてシケ後でアマちゃんのご機嫌は如何に。


支給のオキアミはコマセ用のブロック/女将さんが来て船上で受付。

7時7分、三浦海岸駅に到着、送迎車には一足早く来られたI澤さんともう1名の常連さん、そして私の3名。今日はオニカサゴが2名だけだそうで、アマダイを大きい船で出してもらえるそうだ。後から乗船しても釣り座が決まっているのはいいね。何のためらいも無く左舷トモ2番に荷物を下ろして、大ドモの常連さんにご挨拶。I澤さんは右舷大ドモに入られた。予約は10名だったが、当日に1名来られて左舷5名、右舷6名、船が大きいのですこぶる快適である。女将さんが操舵室の中で受付を行い、餌や氷も支給されて準備OK。定刻8時、若船長の操舵で出船となった。三崎東口から出て毘沙門沖で始めるそうだが、これにはちょっとガッカリの私。毘沙門沖は久比里の船が9月の終わり頃から散々攻めていて新鮮味がまったく無い。しかも、個人的にはここで良い思いをしたことが一度も無い。いわゆる鬼門の毘沙門。ダメでもいいから東京湾側の船が攻めない城ヶ島沖〜相模湾側でやりたかったのだが・・・。8時20分、水深70m強からスタート。この時間、予想通り風向きは北東に変わってくれたが、けっこうな強風で天気は快晴。たぶん大島ではまだ南西が残っていると見えて、沖からウネリが1、2m、風とウネリが反対の状態だが、釣りには支障無し。水色は明るいが、いかにも吹いた後というバスクリーンのような緑っぽい潮に塵交じりで、底荒れがちょっと心配。潮は東から西へトロトロと左舷トモ側が潮先でここまでは読み通り。やはりシケの影響だろうか、たまにトラギスがつつく程度で、海底の活性は思わしくなさそう。二流し目は60m台、三流し目は50m台と徐々に浅みに流し換えていくが、掛かるのはトラギスや小型のカナガシラ系。しばらくアタリが無いので回収すると、オキアミの頭だけしゃぶられている。久比里山下丸のアマダイ船もしばらく同じ筋で操業していたが、状況良くないと見えやがて姿を消した。松輪瀬か岩井沖に向けたのだろうか。こういう日は場所と時合いで良い流しにパタパタっと顔見てお仕舞いか最後まで食わないか・・・半分以上予想していたが、厳しい展開。


風ビュービューです/左がトゲカナガシラ、右がオニカナガシラ。

開始1時間、I澤さんに船中初物のアマダイ・・・と言っても20cm級。放流できないのでもちろんキープ。お隣、大ドモの常連さんに30cm級のマハタ、これは高級外道で拍手。他、船中、右舷でカイワリ、オニカサゴ、全体ではイトヨリダイ(ソコイトヨリ)がポツポツ&トラギス、レンコ、カナガシラ系と言った定番外道の型は出るが、居るのか居ないのかアカボラがまったく食わない。17mの南西風は水深50m超の海底にも少なからず影響を与えているようで、流し換えてみた感じでは浅みほど底荒れし、泥が舞っているのか外道のアタリも悪い。70〜80mに落とすと多少は元気な感じがしないでもないが良くもない。私にはイトヨリがまったく食わないが、釣れているお客さんは皆さん仕掛けに夜光玉を着けている。底潮が暗いのか、この差は今日はありそうな気がする。昨夜、酔っ払って仕度したので、バラの針と夜光玉を入れたタッパーをバッグに入れるの忘れた。何か足りないような気がしていたのだが・・・失敗したかも。9時55分、流し換えて一投目、水深は60m強、左舷ミヨシ2番のお客さんに30cm級が上がった。同時に私にも食ったが、残り17mくらいのところで変な動きをしたと思ったらハズレた。なによ〜!型は同級だと思うが、アタリと引きは確実にアマちゃんのソレだった。今年はアマダイへの道が遠いこと。潮は南西への下げ潮に変わって、風が北東なので、形的にトモ流しのはずだが、その後も鳴かず飛ばず、おかずにもならない。支給餌はコマセ用のオキアミブロックをカットしたもので、解凍してみると付け餌に使えるモノが殆ど無い。この餌じゃ勝負にならない。自前で丸特オキアミ1箱持参して正解。11時を回ってお隣、胴の間で同級が1本上がるも、こちらは気配も無し。13時を回ってようやく移動。15分程走って西側は小網代沖、水深60mから下ろして、その後、水深98mの深みまで探ったが、まともなアタリはサメの一発だけ。そのままアマちゃん顔見れずのまま14時45分、ジ・エンド。船中20〜30cm3本と大撃沈。どうにも今年はコマセ無しの中物系全敗、条件恵まれず、運のかけらもありません。


本日の釣果、レンコダイ(キダイ) 4尾(13〜21cm)、カナド、トゲカナガシラ、オニカナガシラ 4尾。他、クラカケトラギス多数、オキトラギス、ヒメ、ガンゾウビラメ、サメ。

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