洲崎沖のオニカサゴ、左右で明と暗

4月11日(土)、三崎港のえいあん丸からオニカサゴに行ってきた。
このところ何やかんやと忙しく、先週は土曜日にオニカサゴの予約を入れていたのだがキャンセルとなり、日曜日も用事で陸止め。(涙)そして本日、待ちに待った出撃である。だいぶ桜も散って、一気に初夏を思わせる陽気となった今日この頃、水温も上昇傾向で魚の活性も上がってくる季節である。先週はI澤さんが釣行されて、800g級4尾にノドグロ、フサカサゴ多数と上々の結果を残された模様。今週は予約人数が多めだし、潮周りが大きいからどうだろう。いつもの時間に三浦海岸駅に到着すると送迎客は私ともう1名だけ、以前、アオリで同船したお客さんで、今日は別船のイカダイだそうだ。最近、ヤリイカはジャンボが多いので、餌になるイカが釣れるかどうかが問題かもしれませんね。ご健闘をお祈りします。オニカサゴ船は左舷6名、右舷5名で、私は右舷トモ2番を予約済み。周りの皆さんにご挨拶して準備に取り掛かる。先日、定額給付金はえいあん丸で使いましょう!という葉書が届いて、定額給付金は横浜市ではまだもらってませんがコレ持参で千円引き。ちなみに普段は乗船券の半券を翌月同日までに持参すれば千円引き(お正月の半券はお年賀で2千円引き!)。それを過ぎたらHPのプリントで¥500引き。釣り座は予約できるから急ぐ必要一切無し、駅からの送迎も無料、餌も使い放題で¥8,000〜¥8,500だからナントも良心的である。さて、準備も整い8時ジャストに出船。先週のI澤さん情報では洲崎沖のヤリイカ船団の近くでやったとの話。今日も三崎東口から出たので、たぶん同じ漁場に向かうものと思われる。航程40分、案の定、洲崎沖でスローダウン、位置取りが決まると早速開始のアナウンスとなった。西北西の弱風で晴れ、暑くも寒くも無く最高の釣り日和。朝方まで南西風が残っていたせいで沖から1、2mのウネリが入って船体がややローリングするが良い凪である。水深180mとのアナウンスで仕掛けを投入すると道糸のマーカーで185m。大潮の3日目で干潮が11時40分頃の予報、上げ下げ両方あるので、どこかでチャンスを物にしたいところである。のっけから深場の釣りとなったが、潮が西から東に良く流れ、水深がどんどん浅くなる。160mまで昇ったところで初の生体反応、本命のアタリでは無いが、針掛かりしたので回収。取り込んだのは25cmのノドグロカサゴ。とりえずおかず1号ゲットなり。その後もノドグロっぽいアタリが数回あったが針掛かりせず。


三崎東口から航程40分、到着したのは洲崎沖のヤリイカ船団の近く。

振り返ると大ドモのお客さんが巻き上げ中。タモ要りますか?と聞くと、う〜ん?重さはあるけどイマイチな感じ?念のため玉網持ってきてスタンバっていたのだが、浮上したのはドンコの一荷。このお魚が顔出すと悪い日ってイメージが強いんだけど大丈夫かな。食べられるかどうか悩んでいらしたので、お勧めの『キモ入りのなめろう』をご紹介。ソレやってみます!とのことで、こんなことでお役に立てれば嬉しいです。左隣のお客さんも気さくな方で、私がノドグロ釣った時に見に来られて、コレも美味しい魚なんですよ!なんて話が弾んで、お天気も爽やかだし船上の雰囲気も最高なのだが・・・。さて、140mくらいまで昇ったところで、右舷ミヨシのお客さんに500gくらいの本命イズカサゴ、たぶんコレが船中初物。120mくらいまで昇るとフサカサゴらしき細かいアタリ出始めるが、これは掛からないようにかわしながら続行。アタリの多さに釣られてついついこっちにターゲットを傾けてしまうと、いつも通りの撃沈必至である。目標はあくまでもキロオーバー1尾!最後の最後に笑えるような釣りができれば最高なのである。水深100mまで昇るとほぼ平坦でこれ以上は浅くならないようだ。一流し約50分、かなりの距離を流したが、流れの割りに本命らしきアタリは一度もキャッチできなかった。トモ流しでチャンスだったんだけどな〜。二流し目は水深160mからやはり徐々に浅くなる流し、三流し目は170mからの流し。だんだん流れが淀んできて、小魚のアタリも出なくなってしまい厳しい展開。10時半を回ると今度は潮型がおかしくなってきてオマツリ頻発。経験上、この海域は潮周りの大きい日の潮止まり前後、もしくは上げ潮時に二枚潮になることが多いと思われるが、今日の二枚潮は強烈で、普通に道具を上げ下げするだけで反対の舷の2人の仕掛け持ってきちゃうような状況。逆に自分の仕掛けを釣られることも多くて釣りにならず。潮型メチャクチャですね!船長に言うと、潮目悪いね〜と船長。少し走ってくださったが状況変わらず。船上、どこかしらでオマツリ解きをやっていて、ミヨシの方もかなり重症。両隣より舷同士でマツってお互いに強引に巻き上げようとするから最悪。自分の釣り座はペラが近いのでヒヤヒヤもの。道糸は傷むし、仕掛けの消費も増える。たまにフサカサゴが掛かるとこれも途中でオマツリしてしまい、回収すると居なくなっている。嫌気が差して11時半頃、道具を上げて、ゆっくり昼食を摂ることにした。バケツの中は今だノドグロ1尾、本命らしきアタリは一回も感知できないまま時既にお昼。


大き目のシコイワシ、ぜんぜん意味無し/ミズダコの赤ちゃんは放流。

午後になると船首は南向きで安定、潮向きが午前とは逆に東から西への流れに変わり、徐々に上っかわがぶっ飛び。こりゃマズイな。我が右舷は強烈な抱え込みとなり、仕掛けを投入すると一気に道糸は船下に入り込む。仕掛けが着底する頃にはたぶん左舷の遥か前方にあるものと思われ、竿真下に向けてタナを切って、次に仕掛けを着底させるのに道糸が5、6m出ちゃうような状況。釣りにならんぞ〜!相変わらず底潮が違うようでオマツリは多い。タナ取りもままならず、あまりにも糸が出て行っちゃうので、無駄な抵抗かもしれないが回収しては再投入で応戦。そんな中、左舷側で玉網の木の柄がガタガタとベンチに当たる音が聞こえ、きっと釣れてるに違い無い。この潮型だったら払い出しの左舷の方がどんどん糸伸ばせる分、釣りになるでしょう。完全な裏目である。右舷では全員道糸が船下45度に入り込み、朝イチにミヨシのお客さんが上げたきり本命の姿はまったく見ないままこの時間。トイレのついでに左舷の様子を見に行くと、案の定、大ドモの常連さん(ムシガレイのSさん)のバケツには中型が何尾か入っている。玉網も今使ったばかりと言わんばかりに釣り座の横に置かれたままである。終盤14時半を周り、水深100m。投入した仕掛けが70mちょっとで止められた。マズイ!サバに食われた。タダでさえオマツリだらけなのにこれでサバに走られたら最悪だ!最高速で巻き上げ無事回収。これからの時期、サバは子が入ってきて脂っ気が抜けちゃうので、食味は?だが、ノドグロ1尾ってのも寂しいので持って帰るとするか。血抜きしてクーラーに仕舞おう。そして次の投入、底でタナ切ったらゴゴゴゴゴン!またしてもサバらしきアタリ。お隣さんにまたサバですよ〜!と言いながら竿を真下に向けて最高速で巻き上げ。するとボンヤリ海面に浮上したのは、なんだか形が違うぞ。ナナナント!カイワリである。てっきりサバだと思って酷い巻上げをしたが、意外とバレないものである。船長も同じ仕掛けで釣れたの?と珍しそうだったが、以前、S大さんがやはりオニの外道でキロオーバーの特大カイワリ上げたっけな〜。意外とこんな身餌にも食い付くんだねぇ。ちょっと得した気分になったところで残り10分。ようやく潮が直ってきてこれからだ!というときに定刻15時を向かえジ・エンド。結果、左舷は大ドモの常連Sさんが800g級を頭に4尾、トモ2番の常連さんも500〜600g級3尾、そのお隣はキロ級1尾と左舷は全員型を見たようで、それも殆ど午後からとのこと。右舷は結局、朝イチミヨシで上がった1尾だけ、なんだかな〜。疲労感が残る一日となった。


本日の釣果、カイワリ(28cm)、ゴマサバ(38cm)、ノドグロカサゴ(ユメカサゴ)(25cm)、フサカサゴ 3尾(19〜22cm)。

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