イワシカサゴ、期待ハズレで不完全燃焼

4月24日(金)、茅ヶ崎港のちがさき丸からイワシカサゴに行ってきた。
以前から、機会があったら一回どうですか!と言われていた、ちがさき丸のイワシカサゴ。看板はイワシメバルで、船宿HPにもオモリ15号、幹糸1.5号、ハリス1号、胴付き2本針のイワシメバル仕掛けが紹介されているが、実際のところメバルは混ざる程度らしく、カサゴ主体にヒラメ、マハタ、マトウダイといった高級外道、時にはマダイ、カンパチ、ヒラスズキといった回遊魚も顔を出し、不意の大物にハリス切れも日常茶飯事という。活き餌だから何が食ってくるか分からない、まさに夢の根魚五目釣り状態。今回お誘い下さったI澤さん、前回の釣行では大型カサゴやマハタをゲットしてホクホクのご帰還だったそうだ。お話を聞いただけでワクワクしてくるが、この手の釣りは人数多いとダメだから、できれば平日行きましょう!ということで、調整の結果、本日の釣行となった。今週は火曜、水曜とシケ模様だったが、明けた木曜もやはり船中カサゴ多数にヒラメ2枚、マハタ1尾、マトウダイ多数と上々の結果だったそうで、弥が上にも期待が高まるのだが、最近、魚運に見放されてるし、過度な期待は撃沈への第一歩?普通に事が運んで、前日通りの釣りが再現されることを祈りたい。さて、始発電車でI澤さんと乗り合わせ、茅ヶ崎駅からタクシーでワンメーター、6時過ぎには現場に到着。西浜の漁港前には数々の有名船宿が軒を並べ、平日と言うのになかなかの賑わいを見せている。向かって右手にちがさき丸の宿、こちらは受付時に釣り座を決めるシステムで、見ると先客が9名も!マジっすか〜?昨日は乗客3名で上記の結果だったそうだが、そんな好情報の影響か、それとも週末の予報が悪いせいか、せっかく休み取って平日来たっていうのにいきなり裏目。まぁ仕方ない、右舷トモ2番にI澤さん、3番に私の順で名前を記入した。荷物と一緒にトラックの荷台に乗せてもらい船着場まで移動。マダイ船の横に着けられているのがメバル船との案内だが、I澤さん曰く、いつもと船が違うらしい。もしかして?そう言えば店で女将さんが、今日は配船が云々言ってたな・・・嫌な予感が働く。船に乗り込み準備を始めると船長らしき人が現れたので様子を伺っていると、案の定、いつもの船長が今日に限って休みらしく代打の船長だそうだ。ガ〜ン!後で聞いた話、シロギスの船長だそうで、(その船長には大変申し訳ないけど、)これまた裏目。釣れてくれれば結果オーライなんだけど、朝から思惑が裏目裏目に出てしまい、今日は何やら付いてなさそう、大丈夫かな。参考までに、本日用意した仕掛けは幹糸5号、枝間80cmの2本針、捨て糸4号50cm、ハリス4号60cm、尾長グレ10号とムツ14号にハリスだけ結んでバラで持参、道糸が2号で幹糸も太いので、オモリは標準より重めの20号を装着した。


平日とは言えなかなかの賑わい/序盤、烏帽子周りから始めたが・・・音沙汰無し。

6時50分に出船。まずは航程5分、港の目の前、烏帽子群礁周りから開始となった。北の微風で薄曇り、海上はベタ凪、水色はやや濁り。水深20〜25mで海底は岩礁帯。1、2mの起伏は当たり前、オモリが岩に当たってゴツゴツ、根掛かりに気を付けながら丹念にトレースする。東から西へ程良い流れがあって、右舷は払い出し気味に動いて約15分間で二流し、アタリ一回も無し。次は5分ほど東に走って辻堂沖の水深20〜25m。ここも険しい根の中だが、誰も何にも釣らないし自分もまったくアタリが無い。餌はまともなシコイワシで、いわゆるイワシメバル用の小型ではなく、ヒラメ船などで普通に使うサイズ。餌がこれだから、細かい魚が食って来ないのは分かるけど、如何せん生体反応ゼロで我慢我慢の序盤戦。カサゴ釣りで、しかも活き餌使ってこれだけアタリが無いと心細くなる。I澤さん曰く、いつも朝のうちは釣れないそうで、だいたい10時頃から日が昇って食い気が上がってくるそうだ。ホントですか?そうだといいんですけど・・・。ここでは約1時間、右舷は釣果何も無し、左舷は分からないけど、大ドモで小振りのカサゴが1尾上がったのが見えたくらいか。何でもいいけど、早く魚のアタリ欲しいよ〜。8時15分、更に5分ほど東に走って、到着したのは江ノ島の真沖、水深15mから再開。こっちは北東の風で流れが東へトロトロと右舷突っ込み気味にミヨシに流れているものと思われる。しばらく音沙汰が無かったが、ようやく船中あちらで1尾、こちらで1尾とカサゴが姿を見せ始め、8時30分、お隣のI澤さんにも初物、良型のカサゴを取り込んだ。そして続けて2尾目がヒット。アタリあっていいなぁ、依然、鳴かず飛ばずの私だが、動揺せずにオモリを底から10cm浮かせるかどうかの低めのタナ取りで辛抱していると、8時50分、やっときました!開始1時間50分経過して初のシグナル。ゴツゴツゴツっとカサゴ独特のアタリにやや送り気味に食い込みを促し、少しテンションを掛けてやったら、次の瞬間、勢い良く胴まで持ち込んだ。大事に巻き上げ、スポッと抜き上げたのは24cm級のカサゴ。東京湾では良型の部類だが、今日はこのサイズが当たり前、狙いは30cmオーバー、そういう内容を期待してる訳で元々の期待値が高い。今日は新調のD社メタリア64−190の初使用だが、この釣りのために作られたような竿で見事にマッチしている。全長1.9mなので、下針に掛かった魚を竿で抜き上げ易いよう、上の枝素を出している親子サルカンに直接道糸を接続しているが、これがなかなか具合良し。その後、何度かカサゴらしきアタリを捉えたが、魚が小さいようで食い込ませに失敗。底潮が冷たいのか最初に訪れる魚信が弱めで活性は高くない。しばらく我慢の時間が続き、2尾目が来たのは9時40分。品物がいいからツ抜けすれば上等と思うが、釣り的にはアタリが少なく間が空き過ぎる。


前日とは天と地の差?殆どアタリ無く完全にハズレ日/江ノ島沖で辛うじておかずはゲット。

I澤さんが言っていた通り10時頃からやや状況は上向き加減となり、11時までの1時間に4尾を追釣。どれも23cmオーバーの良型で、デパ地下相場で言えば1匹¥1,000クラスばかりだが、本当はこんなもんじゃないという頭があるから、このままじゃ納得はできない。昨日上がっていたヒラメ、マハタ、マトウなどがまったく顔出さないから、明らかに場所が違ってることは素人でも分かる。根魚釣りで船長が違うのはやはり痛い。大潮の初日で干潮が10時40分頃の予報。この時間、潮がまるで行かなくなり誰一人アタリが無い状況。11時30分、更に東に走って腰越沖でスローダウン。ここじゃ潮が一緒だから変わり映えしないだろうな。いっそのこと西に戻るか、30〜40mのちょっと深場でやってみたいところだが、船長の判断だから仕方ない。それでもこのクラスのカサゴがポツポツでも出ていれば、カサゴ釣り的には良い方だが、11時に6尾目を上げてから如何せん丸々2時間、まったく何にも無しはツラ過ぎる。ようやく待望のアタリが出たのは13時ジャスト、しかしこれが期待しない小振りで17cm。今日はまったく眼中に無いサイズだが一応キープ。腰越沖に来てから周りで釣れる魚を見てもサイズが落ちた。しかも海底はカジメの林と思われ、針が海草に引っかかってやたら釣り難い。そんな場所だからか、ミヨシ寄りで28cm級のメバル、I澤さんにも良型のメバルが食ってきた。アタリがあるなんて羨ましい、メバルでも何でもいいから食ってくれ!と自分も若干タナを上げたりしてみるがダメ。13時を回って、午前中、少し模様があった江ノ島沖に戻って、やはり水深15mから再開。早々に私に8尾目のカサゴがヒット。ようやく上げ潮が来始めて、流れは東から西へ、風は東南東に回って右舷突っ込み気味にトモに流れる。すると正直なもので、すぐに大ドモのお客さんにキロ級のフッコが来た。フッコが食うくらいなら底潮は悪くないと思うが、水温が低いのかな、どうにも根魚系の食いが上がらない。あと2尾釣って、ツ抜けして終わりたいと真剣に釣り続けるが、状況は一向に好転せず、その後、アタリ皆無のまま定刻14時を迎えてジ・エンド。あ〜毎週毎週イイ釣りできません。今日は完全にハズレ、昨日来てればな〜とタラレバを言っても始まらないが、完全なる不完全燃焼。全体成績は聞いてないけど、見た感じ、私の隣のお客さんは可愛そうにボーズ、他も2〜5尾くらいが多かったかな。I澤さんがツ抜けしたかどうかでトップじゃないでしょうか。撤収のアナウンス後、なかなか走らないと思ったら、クラッチオイル抜けちゃって走れないって。マダイ船がお客さん下ろしてから迎えに来てくれて、沖で乗り移って帰港というオマケ付き。これが釣りの最中だったら踏んだり蹴ったりだが、いずれにしても思いと実態が噛み合わない釣行となった。


本日の釣果、カサゴ 8尾 (23.5〜27cmの良型7尾に17cmの小振り1尾)。

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