久里浜沖のマダイ、潮ぶっ飛びでお手上げ

4月29日(水)、大津港の小川丸からマダイに行ってきた。
当初の予定だと、この時期はマルイカ中心の釣行になるとばかり思っていたのだが、今年はいったいどうしたことか、東京湾は今のところ好転の兆しまったく無し。初期に出船していた船もすべて止めてしまい再開の目処が立たず。相模湾でも依然一桁釣果はザラ、ムギイカ込みでやっと二桁に乗るかという、船長の胃が持たないような状況が続いている。当てが外れて釣り物に困るが、GW初日の本日、たまにはコマセでも振りたい気分になって、旬のマダイ釣りに出掛けてみることにした。これまでマダイと言えば松輪港からの仕立船に参加させてもらうパターンが殆どだったが、今年は何にも予定無し。よく考えたら久里浜沖のマダイってやったこと無いなぁ、松輪瀬とは船の流し方も違うと聞いたし、どんな感じなのか楽しみである。人気の釣り物なので、横浜、横須賀辺りでも船宿の選択肢は多いけど、そう言えば先日、小川丸が午前タチウオを終了してマダイの一日船を始めたようなので乗ってみようかな。GW初日にマダイ乗合か〜、しかも晴天ベタ凪予報で、前日は乗客3人で3〜5枚と好成績。これはかなりの冒険?どれだけ混雑するかとも思ったが、皆さん混雑を敬遠して、蓋を開けてみれば意外に空いていることも多いのがこのGWの特徴?行くだけ行ってみて激混みだったら帰ってこようか。(笑)さて、いつもの電車に乗り込むと見慣れたお顔が、I澤さんじゃないですか!おはようございます!今日はえいあん丸のアカムツ乗合だそうですが、この電車じゃ早く着き過ぎるんじゃないですか?(笑)お話しながらあっという間に堀の内、ここで私は浦賀行きに乗り換え、それじゃ頑張ってください!前回は見事46cmの良型アカムツを仕留められたI澤さん、今日はボーズだよ!と言っておられたが、タダじゃ終わらないことでしょう。ご健闘をお祈りします。さて、船宿に到着すると思ったよりゴッタ返している雰囲気は無く、釣り座札の掛かった船形を見ると、マダイ船は右舷が4名、左舷が3名だけ。いいじゃん、いいじゃん、ぜんぜん空いてるじゃん。左舷トモ3番の札を抜いて、これで左右4名づつ。受け付けはいつもの貴光船長、込み根さん、タイもやるんですか?ハイ、何でもやるんですよ!(笑)お会計時に付け餌のオキアミブロックと氷をもらって早速乗船。見ると午前アジも激混みというほどじゃないし、ヤリイカ・アジのリレー船も総勢10名と余裕の人数。高速料金¥1,000均一などもあって遠出する人が多いのかな?これでお魚のご機嫌が良ければ最高なんだけど、このところの私、めっきり魚っ気無くなっちゃったからなぁ。まぁダメモトで運が良けりゃってところでしょう。一日、気持ちの良いお天気の下、穏やかな海でコマセ振ってるだけでも健康的でいいじゃないですか!(笑)大した期待は持たずに7時少し前、乗客8名+上乗りのお兄ちゃんが右舷で竿出すようで、釣り手9名で出船となった。


アジ船団の下手でスローダウン/開始早々トモ2番の常連さんに1キロ級のマダイがヒットしたが・・・。

7時18分、久里浜沖でスローダウン、出来掛けのアジ船団のやや下手で船首を返してブレーキ、早速開始のアナウンスである。北東の微風で晴れ、海上はベタ凪で、これ以上は無い好天。水深は道糸のマーカーで48m、水色は濁り気味。プラマイゼロか潮の感じで調整して!というのが船長の指示。プラマイゼロとは、例えばハリス8mならビシの位置で底から8mという意味である。松輪瀬のように大流しせず、ここの場合はポイントに船を止めるように操船するので、流れで仕掛けが浮き上がり易く、おのずとタナ取りも低めというのが通説だが、本当にそのようだ。私の仕掛けはテンビンからクッション1mにハリス3号8m、マダイ針8号の1本針。コマセはアミコマセだが、前日のお客が余ったオキアミを混ぜたようでミックス状態、それをそのまま使うことにする。ビシが海底に着いたら糸フケを取り、4mと6mで1回づつ振って8mで様子を見ることにする。開始15分、お隣トモ2番の常連さんが置き竿のまま巻き上げを開始したが、竿の伸し方がソレっぽいので、念のため玉網を準備。ビシを回収してハリスを手繰るとやっぱり!1Kg級の綺麗なマダイである。私が救って差し上げて船中第1号。聞くは一時の恥、タナを教えて頂くとマイナス1mとのこと。横からタナ取りを拝見すると、たぶんハリスが6mで、底から5m巻いたところでコマセを振って置き竿。私もコマセを詰め替えて再投入。ハリス長が違うけど、底から5mで振って7mで置き竿。すると仕掛けが馴染んだと思われる頃、トント〜ン!とイイ入りをしたが、針掛かりせずに穂先が戻った。クッソ〜!今のはタイの当たり方だな。相変わらず運が悪い。回収すると餌が無くなっていた。その後、私はコレと言ったアタリが得られないが、大ドモで300gくらいのハナダイ、右舷でもハナダイが2枚ほどポツポツっと上がる。さっきタイを上げた常連さんは30cm級のアジを上げ始めるが、私には何にも来ない。たぶんタイのタナもアジと一緒でいいはずだからアジの当たるタナを探さないと!ちなみに左舷は私以外みなさん2本針仕掛け。こちらではコレがスタンダード?常連さんはタナを取るとすぐにアジが食ってきて、あっという間に良型を3本ほどをゲット。それにしても食わないなぁ、タナに迷うのがこの釣りの面白いところでもあるけど、あまりに当たらないとシャレにならない。試しにハリス長を6mに詰めて5mに合わせてみても食わない。どうしたもんだか、上手いこと行かずに試行錯誤しているうち、下げ潮が速くなってきて段々道糸が立たなくなる。今日は中潮の3日目で干潮が13時半頃の予報、9時を回ると下げ潮が本格化してしまい次第にぶっ飛び状態。しかし速い!オマツリも増え始めて船上てんやわんや。時間とともに激流に拍車が掛かり、船は殆どクラッチ入れっ放しで、走るくらいのスピードで前進。このところ速潮に悩まされる日が多くていかん。


だんだん糸が立たなくなり・・・/仕舞いにはこんな状態になってしまい大苦戦、水色も悪くなりました。

道糸は45度どころの騒ぎではない、30度くらいまで行っちゃって見た目殆ど真横。底まで下ろすと60m以上出ちゃう。仕掛けを回収するとビシが大ドモの後方にボコッと浮上して海面を滑ってくる。このような状況ではもはや底からのタナ取りは断念、どうせ激流でタナに合わせる頃にはコマセ全部抜けちゃってるだろうけど、一応コマセだけは詰めて上からタナを取る。すると水深48mで道糸のマーカーを50mに合わせるとアジのアタリが出始めた。まさにハリス分マイナス10mである。何度か餌だけ取られているうちに10時15分、ようやく本日初のヒットは21cmのアジ。続いて同じタナでゴマサバ。やっと魚っ気出てきたけど、まったくシンドイ釣りである。道糸は相変わらず真横、上からタナ決め打ちでコマセも振らない。ナント!ハリス分マイナス15mの55mでついに30cmのアジをゲット!そして今度はサバ、そしてアジ!アジがヒットして巻き上げ中、2回に1回は誰かの道糸を釣ってしまい、引っ掛けた道糸が針ハズシの役目をしてしまい、魚が居なくなる。イライラするけど、この状況じゃ止むを得ない。近所で操業中のつり幸は片舷11人も乗ってるけど、この速潮で船上どうなっているかは想像したくない。(笑)この時間までにアジはたぶん8匹くらい掛けてるけど、上がったのは4匹だけ。20cm級の群と30cm級の群が居るようで、私は各々2匹づつゲット。タイを上げた常連さんは見た目40cm級の大アジも上げて自ら玉網を入れていたが、潮がぶっ飛んでからは、短い2本針仕掛けに換えて専門に狙っていたようだ。なるほど、松輪と違ってアミコマセだから、80号の網目ビシとアジの仕掛けをバッグに忍ばせて来れば、こういう時の保険になるかもしれないな。船長も、いいアジが食ってるから釣りたい人はマイナス1mくらいの低めでやってみて!とアナウンス。しかし今の食いダナ、マイナス10mなんですけど。(笑)速かった下げ潮も12時過ぎると急速に衰えてきて、オマツリも無くなり釣り易くなってきたのだが、世の中、上手く行かないもので、魚のアタリも無くなった。よく潮変わりでタイが口を使うことがあるので、気配何にも無いんだけど、何時来るか分からないので集中。それにしても水色悪くなっちゃったな〜。底まで濁ってしまったのか、お隣さんにクロアナゴ。長物系が食ってくるようじゃダメかな。潮時表通りに13時半頃から上げ潮に変わり、風は南に回ったが船は北向きのままキープ。風と船の向きが違うから、入れ替え時に足元にハリスが絡んでうっとおしい。上げっ端、ラストチャンスと思ったが、水色悪化して万事休すか。最後まで諦めずに入れ替えてみたが、船中何事も起きないまま定刻14時30分、本日の釣りは終了。まぁダメモトとは思ったけどホントにダメだった。それにしてもこの4月は惨憺たる釣りばかり、そろそろイイことあっても良さそうなんだけど・・・。


本日の釣果、マアジ 3尾 (30cm×2&21cm)、ゴマサバ 3本(37cm×2&36cm)。アジがもう1匹居たのですが、落っことした時に排水溝の蓋が外れてしまい帰還。

【船宿HPコメント】
日中マダイ 今日は喰い渋かったです・・。釣り人8名でマダイ1枚・ハナダイ3枚でしたが、大アジが多数交じりましたので皆さんオカズはキープ出来ました! 敏夫船長

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