マダコ、潮濁り&潮流れずで乗り不調

7月17日(金)、金沢八景の一之瀬丸からマダコに行ってきた。
ここ数年、この時季になると1、2回乗船するのが旬のマダコ釣り。手釣りで狙う東京湾のマダコ釣りは、その釣り味もさることながら、何と言っても食味が最大の魅力。釣り物のマダコはほのかな甘みと濃厚な旨みがあって、市販の茹でダコとは一線を画す極上品。一週間頂いた夏休みも後半戦に入り、今日は一年振りのマダコ釣りに出掛けてみることにした。で、最近の模様はと言うと、実際のところあまりパッとしないようだ。羽田、鶴見、本牧といった上手寄りの船はまずまずの成績を上げているようだが、本日お世話になる一之瀬丸のメインフィールドである竹岡沖は、今年は湧きがイマイチ?7月1日解禁になった八景〜富岡沖も低調のようで、コレと言った好情報は今のところ聞かれない。そんな状況下、大釣りは無いにしても、何とか家族のお腹に収まるくらいの釣果は稼いで来たいところだが・・・。6時を少し回った頃、船宿に到着すると流石平日、マダコ船は左舷ミヨシに先客が1名だけ。南西風の上げ潮予報なので、単純に右舷トモの札を抜いた。他の釣り物はだいたい乗客5、6名と言ったところだが、スルメ船はこの時間、すでに12名と相変わらずの人気振り。受け付けや買い物を済まし、乗船しようとしたが、誰も乗ってない船がいっぱいあって、船に釣り物の看板も立っておらず、どれがマダコ船だろう?スタッフに確認して乗船すると去年と違って一回り船がデカイ、多少乗ってもこれなら楽だなぁ。すると船長が現れて、人数少ないときは左舷に並んでもらうので、今のうちに札交換して来た方がいいかもしれない・・・との話で、早速左舷側に移動。その後、お一人だけ胴の間に入られて、結局、乗客は3名のみ。準備は支給の石ガニをテンヤに固定するだけ。タコ釣りは竿もリールもキーパーも要らずホント荷物が軽くて楽チン、電車釣行には持って来いの釣りである。さて、殆どの船が出払って、残るは本船と午前シロギス船のみとなったところ、ようやく7時30分、定刻を迎え出船となった。野島橋の架け替え工事もだいぶ経つけど、何時終わるのだろうか?八景島の前で停泊し、スパンカを上げると、竹岡沖に行くので30分くらい走ります!とのアナウンス。風向き正面で被りそうなので、しばしキャビンに避難である。8時10分、現場に到着すると、何度か旋回しながら位置取りを決めてブレーキ。ハイどうぞ!え〜水深12mです!北北東の弱風で曇り、海上はベタ凪。南西風のはずが180度逆の風で、涼しいを通り超して肌寒いほどの陽気。しかし、水色悪くなっちゃったなぁ。何時の間にこんな濁っちゃったんだろう。潮周りは長潮で、干潮が7時前、満潮が14時半頃の予報、実釣時間はほぼ上げ潮。この時間、気持ち上げ潮気味だが、殆ど動いているうちに入らない。船長が無理やり船で引っ張っているものと思われ、形的にはミヨシ突っ込み。


こんな感じで準備OK/朝イチ、北東風でベタ凪・・・が、水色悪く流れも無い。

どちらかと言うと細かめの小突きで、たまに止めたり変化を付けながらアピールするが、なかなか乗って来ません。すると、何やらテンヤを押さえ付けられる手応え。ここはよ〜く抱かせてから大アワセ一発。ウリャ〜!乗ったのは地球。物凄い根掛かり、ガッチリ食い込んでしまいコレ絶対無理。やれやれ、自力で簡単に切れず、船縁の柱に渋糸をグルグル巻いて、船の動きで切ってもらう。早くもテンヤ1個ロスト也。ちなみに仕掛けは・・・25号の渋糸の先に大型サルカンを介してナイロン20号1.2m、その先に更に大型のクレン親子サルカンを介してフロロカーボン12号30cm、その先にスナップサルカンを結んでタコテンヤは50号。先端に12号を30cmを結んであるのは根掛かりの際に切り易くするのと(自分じゃ切れなかったけど、笑)、テンヤを放り込んだりタコを抜き上げるときに、クレン親子サルカンの部分を持つと具合が良いため。さて、気を取り直して釣り続行。するとまた怪しい押さえ込み。ジックリ抱かせて大アワセ。ウリャ〜!やっちまった、また根掛かり〜!(泣)見かねた船長が船を動かして上手いこと外して下さり、すみませんです。怖いな今日は、やたら根掛かりするぜ。そんなこんなでビクビクしながらやってると、恐れていることはすぐに起こった。今度も自力じゃ切れず、柱にグルグル巻いて船の動きでプスッ!はぁ、2個目。タコが乗ったときも根掛かりみたくなるから、そこで思い切りアワセちゃうと根掛かりの時にホントに外れなくなっちゃうので、タコの場合一回乗ったら放さないから、一回スーッと引いて確認して、タコだと思ったら一旦下ろしてから大アワセ、根掛かりだったら軽くキュッと引っ張ってパッと放せば何回かやってるうちに大概外れるから!と船長から教育的指導。テンヤ3個しか持って来てないので、残り最後の1個。開始30分は地球の入れ乗り。3回根掛かりしてテンヤ2個ロスト。最後のテンヤにカニを縛り付けて恐る恐る投入。すると間も無く恐怖の押さえ込みが到来。言われた通り、軽く引いてみるとコレってなんかタコかも?根掛かりだったらどうしよう、ここは勝負!ウリャ〜!すると、乗った〜!この気持ちの良い重量感。小さめだけど間違い無い。そのままスポンと抜き上げたのは440gのマダコ。フゥ〜!9時10分、船中初物ゲット。10分後、胴の間のお客さんにも小さめながら1杯。そして9時30分、また私にも乗りが・・・。満を持してアワセを入れたが、タコが小さ過ぎたようで、半分くらい手繰ったところで居なくなる。舳先が南西向きに変わって雨がポツポツ。え〜!雨降るって言ってたっけ?少しの間、我慢していたが、粒が大きくなってきて、止む無くカッパを取り出す。


海上は予想外に本降りの雨/終盤、八景沖、沖の根ブイ周辺に戻るが・・・。

9時50分、再び乗りを捕らえて、これがさっきより一回り小さい350g。10時台に突入すると左舷側はまったく乗りが無くなったが、操舵室から右舷側に道具を出している船長に1杯。そして10時30分、またまた船長で2杯目。これを最後に船中本当に乗りが無くなる。一流し5分から10分で、マメに流し替えてくださり、底をトレースしていくが、今日は水色も悪いし流れも無いしで、どう見ても状況は厳しい。雨は一旦止んでカッパを仕舞ったが、この時間、また降ってきてしかも本降り、再びカッパを取り出す羽目に。一之瀬丸に来るといつも予期せぬ雨に見舞われるなぁ。船中、ダンマリ状態が続いていた11時30分、私に久々の乗りが訪れたが、5、6手、手繰ったところで痛恨のバラシ。アワセが効いてないんですよぉ〜!!と船長。すみませ〜ん、貴重な乗りをやっちまったぜ、はぁ。1杯目と同じような重さだったが・・・。この後、船中まったく何にもイベントは起こらず、発生したのは得意の根掛かりだけ。上手く外れたと思ってホッとしたが、回収すると針が1本折れていた。ガ〜ン!ラストテンヤもこれでオシャカ。止む無く船長から購入したら¥700。MISAKIのテンヤ、船で買った方が安いじゃん!(笑)もう1個買う羽目にならないよう気を付けよう。しっかし、乗りませんねぇ。12時45分、潮っ気も何も無いので走ります!と堪り兼ねた船長。40分ほど走って13時25分、八景の真沖、沖の根のブイ周りに戻って再開。こっちは更に水色悪く強烈な茶濁り。流れは気持ち下げ潮気味だが、船で前へ前へ引っ張ってトレース。抱え込みが厳しく頻繁な入れ替えを強いられる。船長は丹念に流し替えて下さるが、こっちも気配すら無いねぇ。あ〜あっと。ようやく雨が収まって帰るまでにカッパ干せそうで良かった。心配した南西強風も今日はまったく無く、ス〜ッと吹き込んで、ついに来たか!と思うと雨になって風が収まり。まぁ風より雨の方がマシだけどね。小柴方面に場を変えていよいよ大詰め。あと5分、3時になったら上がって行きますので、了解して置いてください!と丁寧なアナウンス。サヨナラ逆転ホームランを狙って小突き続けると、乗ったのはナント胴の間、ちょっとデカイかもよ!と言いつつ、一気にボコッと抜いたら船縁にブチ当たって危ない危ない。今日イチの1Kg前後級。隣に行っちゃったか。するとジャスト15時、私の腕にも異変。一か八か大アワセを入れると、乗った〜!でも大したこと無〜い!(笑)無事、水面に浮いたのは大きな貝殻を抱いた小さなマダコ。ガク〜ッ!まぁいっか、最後に顔見れただけ。逆転サヨナラホームランならず内野ゴロ?最後に1杯上げて私3杯、胴の間のお客さんと船長が2杯づつ、ミヨシのお客さんはゼロという低調な成績に終わり、最低限のおかず程度となりました。こりゃもう一回かな。


本日の釣果、マダコ 3杯(440g、350g、230g)。

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