ムギイカ、難易度高いが攻略報われ・・・

7月14日(火)、大津港の小川丸からムギイカに行ってきた。
このところ北日本を短い周期で低気圧が通過するため、関東は南西強風となる日が多く、3日に1日から2日はシケという状況。先週は木曜・金曜がシケ、今週に入ってまた月曜がシケで、水曜、木曜がまたまたシケ予報。船宿さんも開店休業が多くなってしまい大変でしょうけど、私は今週一週間、一足早い夏休みを頂くことになっているので、ホント頼みますよ!こんな調子じゃ釣行日が限られてしまい、最初、土・月・水・金・月などと企んでいたのだが、実際は土・火・金+天気次第で週末もう1回かな?10日で4釣行かぁ、これだけ行けりゃ上等か!(笑)まっ、釣りに行かない日は普段出来ないHPの整理とか、最近着手した和竿作り、その他諸々、家に居てもやることは沢山あって、十分充実した夏休みにはなりそうだが・・・。さて、土曜はシケ後のイサキ釣行で苦戦してきたが、水色良くなってスルメが爆だった模様、釣り物選択は完全に裏目に出てしまった。で、月曜がまたシケだから火曜はスルメで間違いないだろう・・・と言いつつ、これまでイカ様にはずいぶん裏切られてきたので、まさかのことも頭に入れて、釣れれば御の字、ダメで元々のつもりで、一ヶ月振りにイカ道具をバッグに詰め込んだ。話は変わって、先日、九州の親戚にスルメの一夜干しと塩辛を送ってあげたらこれが大好評!特に塩辛が大絶賛で、今度来るときはお土産、塩辛だけ持って来れば何も要らない!だって。そう言われても、こっちも漁師じゃないので、たまたま行った時に釣れればいいけど、あまり当てにしないでね!今度、8月の初旬に行かなきゃいけないので、それまでに塩辛仕込んでおこうかな・・・暗にそんなプレッシャーを掛けられているのだが、@事前に釣果を約束すると撃沈、A出船前、他のお客さんにレクチャーすると撃沈、コレ個人的には2大撃沈法則だからねぇ。まぁ約束まではしていないから大丈夫か?(笑)さて、いつもの時間に船宿に到着すると、偶然、同じ電車を降りた釣り人と同時に右舷ミヨシ2番の札に手が伸びてバッティング。四隅から数名先客が居られるが、左舷側も空いてたので、ここは気持ち良くお譲りして、私は左舷ミヨシ2番の札を抜いて受付を済ませた。先日、貴光船長にこのHPのアドレス聞かれて、それ以来、お気に入りに登録してご覧くださっているそうでありがとうございます!毎回、釣りに行ってはテキトーなこと書いておりますが、本人、実は船長に見られるのはけっこう恥ずかしかったりするもので、見てるよ!なーんて言われると妙に照れるし、悪いこと書けなくなっちゃいますよねぇ。(汗)さて、船上は平日独特ののんびりした雰囲気の中、準備も整い、左右4名づつの8名を乗せて7時ちょうどに出船となった。


今日は金谷沖で反応見つからず・・・/富浦沖の上手では横浜・横須賀勢が探索開始。

航程30分で現場に到着すると、まだ僚船の姿は無く、単独で捜索を開始するが、なかなか反応が見つからないようだ。海上は北北東の微風で晴れ、ウネリもすっかり取れてベタ凪、最高の釣り日和となった。水色は土曜の剣崎沖に比べるとやや濁り気味だが、色そのものは悪くない。この水色、イサキの活性が上がりそうだけど、剣崎沖はどんな塩梅だか。10分ほど旋回して1回投入するが空振り即回収。その後、ぜんぜん止まれず、のっけから状況は厳しい。頼むぞ〜!(汗)8時5分、ついに魚探を上げに来た船長、見切りを付けて富浦沖に移動するようだ。巡航速度で10分少々南下してスローダウン、岩井沖辺りから徐行に入り、南に向かって反応を探すが、こちらもすぐには見つからない。富浦寄りに松輪のK平治丸2隻と地元内房の船が4、5隻、早朝出船と見えて沖干しがズラリ。釣ってる船は釣ってるようなので、ダメってわけでもなさそうだ。水色も金谷沖より気持ち透明度が高そうな感じもする。しばらくすると、やはり金谷沖がダメと見えて、本船より上手の岩井寄りに横浜勢の姿も見え始めた。しかし、こうしてクルージングしているだけでも素晴らしく気持ちが良い。海上は意外とカラッとしていて風も涼しい。波飛沫が発散するマイナスイオンを深呼吸、これは船に乗らないと味わえない爽快感だろう。8時35分、北向きに探索中、前方に一瞬船団が出来かけて狼煙が上がった。ついに現れたか!本船も回り込むと急ブレーキ、船体が完全に停止する前に投入のブザーが鳴る。この独特の雰囲気がたまりません。指示ダナは80から60m、落とし込み中に触りは無く、定石通り一旦底まで下ろすと水深は85〜90mくらいか。着底即乗りを見るがこれは無し。底付近で誘いを入れたり、オモリをストンと落とし直して、再度シャクリを入れたら穂先をグイッと抑える重量感。これは乗ったでしょ。竿をグングン伸す確かな手応え。回収すると上から2番目に1杯、もう1杯居そうなんだけどなかなか出て来ない。ナント着いてたのは下から2番目で、中8本空けての2杯掛け。そしてすぐに反応に乗って2投目。やはり着底即乗りは無く、誘いにムギイカ級が単発で乗ってきた。さぁこれからだ!と思ったのも束の間、呆気なく船団解散となり、再びクルージングに逆戻り。う〜ん、今日はどうなんだろうか?その後も大きく間が空くこともなく投入できるのだが空振り率が高い。9時、急ブレーキと同時にブザー。オモリを放り込んだら、仕掛けがダンゴになってグッチャグチャ。何がどうなっちゃったのよ?目の前で発生したことを冷静に分析すると、どうやらオモリが竿側の幹糸に交差してたのに気付かずに投げちゃったらしい。修復のため1回休みとなったが、こういう時に限って全員乗せて巻き上げ中。(笑)


多少間が空いても良い投入があると一瞬でこの結果/狼煙を上げて投入する僚船。見るだけで気が逸ります。

9時30分、急に船が接近し始め慌しい雰囲気に。こりゃ行けそうだ。本船も後ろから回り込むと急ブレーキ。指示ダナは70〜50m。今日は着底即乗りが一回も無いので、試しにマーカーで50mちょっとまで沈めて中層で停止。自分の仕掛けは全長20mなので、ちょうど指示ダナを同時にカバーできるはず。すると作戦成功か、止めてるだけで勝手にグイグイ引っ張って行くではありませんか!間合いを取ってシャクリを一発大きく入れるとズシ〜ッ!ヤッホ〜!これは何杯か着いたよ。回収するとニセムギ級が4杯。続いて次の投入も同じ作戦で今度は5杯掛け。これで一気にツ抜けて12杯。ところが今日はイカの足が速いようで、即刻船団は解散。その後、10時台はやや苦戦で2杯掛けが1回のみ。それにしても直結仕掛けが一番威力を発揮する着底多点掛けがまったく無く、電動シャクリにも一切乗らないとは両羽をもがれた鳥のよう・・・とは大げさな例えだろうか。(笑)そう言えば、去年も夏場に似たような活性の日があったなぁ。底付近で地味に誘わないと乗って来ない。おまけに今日は中層反応で群れの移動が速いようなので、空振りの投入が多い。回りを見回すと我が左舷は自分以外皆さんブランコ仕掛けで、主に底付近の誘い釣りと見え、直結の私がカスリもしない投入でも地味に拾って居られ、釣りとは分からないものである。しかし、直結仕掛けで着底即乗りと電動シャクリの2大釣法がまったく利かないとなると、ここは引き出しの見せ所かもしれない。その後の投入も空振りは多く、なかなか掴みどころの無い展開。しばらく伸び悩みの時間が続くが、反応はポツポツ見られるようなので、どうやって攻略しようか。11時30分、再び船が固まり接近戦。確信を得るためにさっきと同じく中層でストップ。そして1シャクリするとノシ〜ッ!こりゃ着いたぞ!追い乗りするかどうか、巻き上げながらアクションを付けるが、リールの巻き上げ速度が上がらない。ジワジワ大事に巻き上げ、糸を滑らさないように慎重に手繰り上げると1杯、2杯、3杯・・・上から下まで平均的に着いていて6杯掛け。しかも下の何杯かはスルメ級だから重かった訳である。これはチャンス!次も底まで落とさず指示ダナでストップ。よし、また乗った!今度は8杯着いていたが、水面で2杯落ちてしまい6杯回収。この2投で12杯追加して26杯。ちょうどブリッジから船長が下りて来て、何杯?って聞くから、8杯着いてたけど2杯落っことしちゃいました!(笑)よく見るとズボンがいつの間にか墨だらけ。釣りに熱中してて墨吐かれたのすら気付かなかった。乾かないうちに洗い流しちゃおう。この天気ならすぐに乾くだろう。その後、3杯掛けの2連荘もあってお昼で32杯。最初苦戦気味だったけど、ここに来てだいぶ盛り返したぞ〜。


乗り目が良い時合は接近戦/今日はこういう時合が最後まで何度か訪れて数伸びました。

ところがどっこい、午後に入るとクルージング時間は長めとなり、ほぼ30分に1回ペースの投入となったが、ブランコのお客さんが誰かしら型を出したりして、居るには居るのだろう。しかし今日のイカ様は意地でも着底で乗らないと見えて、今度はオモリを底に着けたまま中オモリをブルブルと叩き釣り。ピタッと止めるとアタリが出るんだわコレが!何だかマルイカ釣りみたいだけど、これでポツンポツンと2杯ばかり拾って応戦。中層での叩き釣りも試してみたが、これはアタリだけは出るけど、船が上下するせいか、すぐにアワセても掛からないことが多く難しい感じ。で、結果からすると、右舷でブランコ仕掛けでやられていた常連F島さんが66杯で本日の竿頭になるのだが、帰港中にずっとお話していたら、やはり指示ダナの上限からの誘い下げ、今日は殆どがコレだったそうだ。やっぱりそうでしょ!上から攻めるのは攻略上間違っていなかった訳だが、如何せん直結だと誘い下げができないから、そういう乗り目の時にどうやって攻略するか、これは今後の課題である。今日できるのは、とりあえず落とし込んで中層でストップ、群れの芯にタイミングよく入れば多点掛け、それで乗らなければ、底まで下ろして誘い釣りか叩き釣りで1杯づつ拾う。そんなイメージで、ポツンポツンと単発2回とダブルが1回あって37杯。まずまずのボリュームにはなってきたが、釣り的には今ひとつ暖簾に腕押しというか、掴みきった気がせず、もう一盛り上がりして確信を得たいところ。13時を回ると船数は減って、僚船は八景I丸、Y丸、K丸、八幡橋K丸、鴨居K丸と本船の6隻。13時30分、一気に船団が過密化してあちらでもこちらでも狼煙が上がる。本船もすかさず反応を捕らえ、前進からバックに入れて、位置を戻して急ブレーキ。まだ船体が止まらぬうちに投入のブザー。僚船の動きと船長の操船で明らかに好反応であることが分かる。期待を込めてオモリを投げる。指示ダナは75から50m、同じく50mちょっと下ろして停止。するとすぐに穂先をグイグイ、ヨッシャ乗ったぞ!一呼吸入れて大アワセするとギシ〜ッ!何度味わってもいいね〜。取り込むと良型含みの7杯だったが、1杯水面で落っことし。反応はまだ続いてるようで、もう1回入れると、同じく中層で今度は単発ヒット。その後、接近戦は比較的長続きしたのだが、相変わらず動きが速いようで、なかなか上手く捕らえ切れない。何度か空振りした後、14時を回って再び中層で6杯掛け、続いてラスト投入が告げられると、最後は3杯掛けでフィニッシュ。結果、52杯。今日は個人的にやや難易度が高かったが、その分やりながら考えさせられ、試したり検証したり、イカ釣りの面白さと奥の深さを体感、それでいておかず大漁なのだから最高の一日であった。


本日の釣果、ムギイカ(スルメイカ) 52杯(胴長16〜25cm)。今日はニセイカ級中心にスルメ級が少々、胴長20cm以下のムギイカ級もかなり数交じりました。翌日も休みだったので、全部生で持ち帰って、家で処理しました。塩辛1.5Kg仕込んで一応ミッション達成!(笑)

【船宿HPコメント】
日中スルメイカ シケ後で金谷沖での爆釣を期待しての出船でした!が、思ったより水色が濁っていて、1時間程探索しましたが、早々に諦めて富浦沖に移動しました!反応は有りましたが、薄くて幅も無く乗り目も悪くてポツポツと乗る程度でしたが、たま〜には良い反応にも遭遇出来て、全員巻きの多点掛けも何回か有りました!終日反応は見れ続けたので最後まで富浦沖で粘りました!暴走しないで結果は良かったと思います。本日は釣り人8名で66・52・36・34・23・22・22・17杯で皆さんオカズ以上はキープ出来ました!このまま安定してくれる事を願いたいトコです。明日も頑張ります! 貴光船長

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