オニカサゴ、アタリ多く中型主体に好調

12月26日(土)、三崎港のえいあん丸からオニカサゴに行ってきた。
今年は初釣りでオニカサゴが好漁だったが、良かったのは最初の1回だけ。4月の2釣行は潮型メチャクチャでコントロール不能、恐るべし春の速潮。グッタリ来てその後すぐに立ち上がれず、9月に重い腰を上げたが、これもアタリ皆無で沈〜!(涙)オレって、この釣りセンスないかも・・・。蓋を開けてみれば、正月以来、型を見るどころかアタリすら無しのドツボ状態。諦めずにしょっちゅう挑戦していれば、たまには良い日に恵まれるのかもしれないけど、あまりの内容の酷さに「オニカサゴ=釣れない」の図式が出来上がってしまい、リベンジする気力も失いかけていた。鬼師I澤さんの情報から、通年オニカサゴの状況は伺い知ることができるが、12月に入ると船宿の釣果情報だけ見ても明らかに模様は上向き。今年もやる物リベンジ釣行ばかりで、だいぶ宿題は片付いたところ、そろそろ時機の到来か?ずっと頭のどこかで引っ掛かっていたオニカサゴ、年末までに一度行ってみようかと思っていた矢先、I澤さんからメール着信。26日、オニのリベンジでも如何ですか?オニ船の右舷大ドモを押さえてあるけど、リベンジするなら自分はアマダイ船に乗るから譲ってもいいですよ・・・というありがたいお話。これは鬼の神様からのお導きに違い無い?(笑)いきなり降って湧いたリベンジチャンス!危なく用事を突っ込まれそうになったが、なんとかかわしてセーフ!ヨッシャ!モチベーション上げて行きますよ〜!で、今回は特餌ってほどでも無いけど、10月にカワハギの外道で釣ったトラギスの冷凍と、前日、魚屋さんで小アジが一山150円だったので、それを購入して半分ほど持参。最寄駅を5時46分発の電車に乗り込むと、決まった車両にI澤さんのお姿が。おはようございます!朝方、雨予報だったけど今のところ大丈夫そうですね〜。しばし談笑しながら行程順調に三浦海岸駅に到着し、よっかつ船長の送迎車は5名を載せて港へと向かった。毎度の事ながら、電車で来ても自分の席がちゃんと空いてるってのはホント気持ちイイですよね。焦って早く来る必要まったく無いのが良い。予定通り右舷大ドモに荷物を下ろすと、何やら前日キャンセルが出たそうで右舷は3名減って2名だけ?拍子抜けしちゃうけど、名人に譲って頂いた席だから、今日こそは釣れそう?今日釣れなかったらマズイよ!アマダイ船に乗り込んだI澤さんにプレッシャーを掛けられるが、不思議と釣れそうな気がするから、釣りも気の持ちようですかね?(笑)結局、本船は左舷5名、右舷2名の7名、別船アマダイも7名の乗客で定刻8時に出船となった。三崎西口から出ると船は取り舵、城ヶ島西を真南に下って航程約20分でスローダウン。船首を北東に向けて8時20分、ハイいいですよ!水深110mです!とのアナウンスで開始。北東の微風で曇り、海上はベタ凪。水色は澄み。着底すると道糸のマーカーで116m。雲の間からはたまに薄日が差し込み、心配した雨は無さそうだ。


出船前、左アマダイ船と右オニカサゴ船/本船、前日キャンセルが出て右舷は2名のみ。

潮周りは若潮で満潮が11時過ぎの予報?沖の潮はどっちに流れるか行ってみないと分からないが、今のところ下げ潮っぽくトモ流し?一本潮で道具がちゃんと立って釣り易い。しかも、水深120m前後でオニカサゴとしては浅場、海上ベタ凪なのもあって、外道の細かいアタリも確実にキャッチ可能な絶好のコンディションである。一流しめは約30分、徐々に深くなって135mまで下ったところで潮回り。生体反応は3、4回あって、もしかしたら1回は本物だったかもしれないが食い込みに至らず。二流しめは水深118mから再開。程無く海水循環のスイッチが入ったので左舷で型が出たのかもしれない。しばらく流し込んで9時10分、竿先を海面に向けて底を取り、水平まで1m程度のゆっくりした聞き誘いに確かな押さえ込みを察知。そのままやや送り気味に、且つ、緩めずのテンションで食い込みを待つと、次第に穂先を揺らす本アタリへと移行。これは間違い無い!確信を持って大アワセ。重量が乗り切らなかったので、電動リールのレバーを倒して追いアワセ、ズッシリした重量感が胴に乗った。電動中速で巻き上げ開始。途中まで殆ど動きが無かったが、残り40mくらいのところで思い出したかのように暴れ始めたかと思ったらすぐに収まった。この感触、正月以来だな〜。オモリを回収すると海面下にボンヤリしたオレンジ色の魚影。海面で針を振り外そうと大暴れしたが、上唇斜め45度にガッチリ針掛かりしているのを確認し、そのまま抜き上げて一丁上がり!やりましたね〜!と左舷大ドモは常連S藤さん。600g台後半だろうか、城ヶ島沖特有のズングリした魚体は食べて美味しそう。もしかしたらキモパンかもしれない。出船前、I澤さんに11時までは釣れないと言われていたけど、こんなに早い時間に型見られるとは、出船前の妙な自信は本物かもしれない。針は18号でタコベイトなどは装着せず、チモトに夜光玉を着けているだけ。餌はトラギスを頭付きで3枚に下ろし、骨を取り除いてピラピラ状にしたものと、サバタンの抱き合わせ。前回、I澤さんもコレで食わしたそうなのでマネしてみたけど、もしかしたらイイかも?サバタンの匂いと脂+魚らしき見た目をプラス。ポイントは背骨を除去し、身も薄く削いでピラピラにすることでしょうか?唇の硬い所に針を掛けると餌持ちも良い。今度からカワハギ釣りやアマダイ釣りで小型のトラギスが釣れたら餌用に持って帰ろう。今日は小アジを持参したので、同じ方法で使おうと思う。程無く右舷ミヨシで300g級が上がって場所か時間か。同じ流しで9時30分、再び穂先に違和感。食い込みを確信してアワセを入れると、またもやヒット!400g弱の小振りだがキープサイズ。ヨッシャ!続く投入は着底して1回目の誘いで早くも変化が!これまた上手いこと食い込んでくれて再び同級。そして次投、ウッソ!着底して最初の誘い、目を疑うが明らかにアタリである。しかも、ちょっと良さそうな気配。慎重に食い込ませ、確信を持って大アワセ。海面で針掛かりが見えなかったので、大事を取って玉網で救ったのは今日イチの890g!


初物釣ってから30分、怒涛の3連荘もあってこの状態/トラギスの頭付き3枚下ろしとサバタンの抱き合わせ。

あれよあれよと怒涛の3連荘、初物ゲットしてから30分で4尾とは!左舷のS藤さんも、入れ食いじゃない!と言いつつ目が点。もちろん自分もこんなの初めてで、海底はオニカサゴの絨毯か?こんなに釣れちゃっていいの?魚の活性も悪くないようで、食い込みまでの時間は比較的短め、最後、食い込みを確信できる本アタリがちゃんと出たので、アワセのタイミングもバッチリ決めることができた。釣れる時はこんなもんなんですね〜。釣り方だって従来の形と特に変えているわけでもないし・・・どんな釣りにも共通で言えるけど、釣れる時は呆気なく釣れちゃうから、釣れない時は何だったんだろう?って思っちゃいますよね。さすがにこのペースで増えたら大変、その後しばらくアタリが遠ざかったが、10時10分、左舷真ん中で1Kg級が上がると、10時30分、再び明確なシグナルからアワセが決まって5尾目をゲット。10分後にもう1尾追加してまたまた絶好調。11時、これまで音沙汰が無かった左舷S藤さんにもようやくヒット。S藤さんが巻き上げ中、私にも再びアタリが出て、ナント!釣れないと言われていた11時までに7尾を確保してしまった。左舷S藤さん、800g級の初物を上げてからは、堰を切ったように30分ほどで3尾をゲット。11時半を回ると潮が止まってしまいやや小康状態か。12時、昼飯前に船を一周してみると、左舷ミヨシの常連さんも1Kg絡みを含む2尾上げて居られ、今日は全体に型が出ている模様。こんな日なかなか無いだろうね、船長もホクホク?良い日に当たってI澤さんには頭が上がりません!今頃、アマダイ釣れてるかな?(笑)午後に入ると船首が南東を向いて、右舷は抱え込みがキツくやや苦戦。ようやくアタリを出しても300g弱の小型が続いて、数には入れますが今日はもちろん放流。後半、置き竿にしちゃう人が増える中、誘い続けているとしばしばアタリが出て、今日は本当に一日中チャンスあり?こんな日はホントに初めてだ。12時50分に再び700g弱のコロコロして美味しそうな魚がヒットして、まさかのツ抜け達成。14時ジャストに今日2の770gがヒットしてダメ押しの11尾!なんとかキロオーバーを1匹・・・と思ったけど、これだけ数釣れたら今日はも〜十分!いつも薄切りでしゃぶしゃぶしかできなかったけど、今回は惜しみなくブツ切りで鍋ができますよ〜!(笑)14時45分、船長が釣果を聞きに来たついでに写真撮ってくれて、一足早く道具を畳むことにした。ホント悪いことばかりじゃありませんよ、やっていれば運が見方してくれる日もあるってことです。今日良かった要因・・・一日風が無くてベタ凪、水深が浅く一本潮、流れも緩く釣り易い、場所的にフサカサゴが居ない、水深的にノドグロが居ない、オニカサゴがけっこう居て食い気もある。そして一番の要因は?I澤さんが絶好のタイミングで誘ってくれたこと!これに尽きますね。おかげさまで、年内中にひとつスッキリさせることができて良かったです。ありがとうございました!


本日の釣果、オニカサゴ(イズカサゴ)11尾(890g、770g、680g、640g、620g、550g、390g、380g、360gで300g無さそうな2尾は放流)。他、オキトラギス、ヒメ、ウツボなどは放流。

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