横須賀沖のアジ、大型交じりで充実の一日

12月19日(土)、金沢八景の米元釣船店からビシアジに行ってきた。
早いもので、今年も残すところ2週間を切ってしまった。2009年は前半、色々と週末が潰れることが多かったり、夏場にモチベーション上がらず間が空いたりもあって、例年に比べると釣行回数が伸び悩んでしまった。気候が良くなる秋口から少しペースを上げようと思ったけどなかなか、本日でようやく47回目。先週は前夜の飲み過ぎがたたって、目覚ましが鳴った途端NG決定!瞬間的にスイッチ切って、気付いたら10時半だったし。そんな失敗も多々あって、残り年末まで頑張っても50回がMAXか・・・やはりここ10年で最も少ない年になるのは確定のようだ。そんなことは置いといて、今週は木曜日の夕方頃から金曜日一杯、冬型の気圧配置により西〜南西の強風が吹き荒れ、陸は晴天だが釣り的には悪天候。特にこの風向きは水を冷やして魚の活性を下げるので歓迎できない。参考に久里浜沖の水温を確認してみると、案の定、この2日で2度前後低下している模様。先日、鯛竿を新調したので(回数やらない割りに竿ばかり増えますが、笑)、早く使ってみたいのだが、予報ではこの週末も引き続き西風が強めに吹くようだし、この急激な水温低下がどう影響するか・・・。スズキンさんやIさんと連絡を取ってみたところ、やはり皆さん同じ懸念を抱いていて、相談の結果、私はIさん御用達の八景米元丸のビシアジ船にご一緒させて頂くことにした。(スズキンさんはマダイに出撃したのかな?)このライトタックル全盛の時代に、米元丸のビシアジは130号ビシで横須賀沖の良型に拘りを持って釣らせているそうだ。そんな話を聞いて以前から興味を持っていたので、本日は大変楽しみである。5時40分、横浜駅で京急に乗り換えると携帯に着信あり。別の車両に居たIさんが呼びに来てくれた。おはようございます!金沢八景駅を降りると、今日は釣り人少ないですよね。昨夜辺りは忘年会の人も多いでしょうから、そんな影響でもあるのかな?6時を少し回った頃、船宿に到着すると、ビシアジ船は右舷大ドモに先客が1名だけ、左舷大ドモから私、Iさんと並ぶことになった。それにしても久し振りのビシアジ、以前は毎週のようにやっていたけど、最近は脂の乗る夏から秋にLTで釣るのがメインになってしまって、130号のビシアジは昨年の3月に小川丸の午前船でやって以来。ちなみに乗船料は¥9,000だけど、お友達割引?で自動的に¥1,000引いてくださり、青イソは別途¥200で船で購入。本船は攻める場所柄、マダイやクロダイなどの嬉しい外道も多いようだし、先日は泳がせで3.5Kgのワラサや7Kgのブリ級も上がっているので、そういう意味でも期待できそう?7時15分、お隣マダイ船は左右3名づつの6名で出船、本船も準備が整い、定刻7時30分、同じく6名の乗客で出船となった。


朝焼けの平潟湾/忘年会の翌朝?今日はタイ船もアジ船もお客少ないです・・・。

沖に出ると風はナライに変わっていて穏やかそのもの。強い西風はいったい何処行っちゃったのでしょうか?船も空いてたしマダイにしときゃ良かった?(笑)とか何とか言いつつ航程20分、現場に到着したようだ。八景から猿島方面に南下、位置的には田浦の沖くらいでしょうか?船長は低速で旋回し、ようやく位置取りが決まると7時53分、開始のアナウンスである。北の微風で晴れ、海上はちょー凪、水色は薄濁りで良好。蓋を開ければ最高の釣り日和だし。水深は道糸のマーカーで47m、指示ダナは2mとのこと。1投目、お隣Iさんにいきなり15cmくらいの小アジ。仕事が速いですね!早速、泳がせ用の餌確保か。(笑)しばらく音沙汰が無かったが10分ほど経過すると、船中、細かいけどパラパラ出始めた。私は青イソがデカ過ぎるのでまったくアタリ出ず。回収すると噛まれてボロボロ。更に5分ほど経過した頃、左舷ミヨシの常連さんに別格の魚が食ったようだ。玉網に収まったのは遠目で40cm級の大アジ。デカッ!小アジに混ざってあんなのも居るの?ちょっと真剣にやらなきゃ。ドラグも再度調整だ。するとお隣Iさんの竿が絞られ、今度は右舷大ドモでも玉網が入り、Iさんも40cm級を取り込んでニコニコ顔。デカッ!アジってこんなに大きくなるの?って思うほどの良型。しかも太っててまん丸だ。船中、あちこちで玉網が入り、左舷は私を除く2名様はほぼ入れ食い?ヤバイぞ、完全に乗り遅れてるじゃん。自分だけ生体反応まったく無いってのはいったい何故だ?(汗)聞くは一時の恥、タナ2mですか?2mだよ!餌は青イソですか?青イソだよ!焦りは隠せないが、ここは心を落ち着かせてアタリを待とう。周りの皆さんが大型を何本か取り込んだ後の8時25分、ようやく私にもアタリ。グッと来たと思ったら、一気に竿を伸す強烈な引き込み。おいおい、デカイぞこりゃ!ドラグの設定が緩めで滑っちゃうので調整しながら巻き上げ。すると10mも巻かないうちにプチッと嫌な感触。バカモン!居なくなったし!やっとのことで来たと言うのにガックリ。大事にやり過ぎて裏目に出たかも。余計に暴れさせて口切れしたのか針がハズレた。平静を装って入れ替え。程無くアタリが出て、これはさっき程の引きでは無く、Iさんに救って頂いたのは37cm級。ってことはさっきのは40cm級だろう。まっ、とりあえず1本取ってホッ。ペースに乗れず四苦八苦する中、周りの皆さんは流石に慣れて居られて、次から次へと玉網が入る。すぐにアタリが出て、今度は玉網を入れようとしたら水面でハズレるし!(泣)何やってんのよ〜!アタリ出始めた割りにクーラーの中まだ1本。落胆するのは後からで十分、何時まで続くか分からないので、今頑張るしかない。そう開き直るとポツンポツンとアタリが続く。押さえ込むような前アタリを取ったら、大きく突っ込んで向こうアワセになる前にこっちからアワセて掛けちゃうと高確率で上顎に針掛かり。これが決まり始めてからは殆どバラシ無し。


久々に黄色い竿の出番だが・・・/朝方はこのサイズのアジが船中ボコボコ上がってビックリ!

9時前、ようやく3、4本上がったところ、同じように前アタリらしき押さえ込み。ウン?と思ってそのままテンション掛けると、アジとは異質の重量感に襲われ、次の瞬間、竿が伸されるのに任せて竿を寝かせ気味にするとドラグが滑った。実に絶妙なドラグ調整である。(笑)Iさん、これタイっぽいですよ。ハリス2号で130号のビシ背負ってるので、大事にやり取り。キロ以上はありそうな手応えだ。徐々に浮かせると最後は大人しくなってきたので、間違い無いだろう。横でIさんが玉網を構え、自分は仕掛けを手繰ると、アレッ!何だか色が違うよ?海面に浮いたのはタイはタイでも黒い方だった。なんだよ〜!(笑)でも、キロ半は超えてそうな良型クロダイ。(帰宅後の計量では48cm、1.85Kg)昔、堤防の落とし込み釣りでよく釣って、美味しいイメージはまったく無いけど、沖の魚だから美味しいかな?これまで同船者がクロダイ上げるのは何度も見てるけど、自分で釣ったのは初めてなので、食味の方がけっこう楽しみである。なんやかんや言って、早々にお土産できちゃったなぁ。(笑)しかし、この道具立てで大アジやクロダイが食ってきて、ここまでやり取りが必要な釣りになるとは思ってもいなかった。このクラスをメインにしたアジ釣りってのは、これまで経験が無かったので、正直なところ色々と認識を新たにさせられる。この竿は手返し重視で中アジ釣るには扱い易いけど、このクラスを狙うには硬過ぎる。昔1本持ってて今はS大さんにお譲りしちゃったけど、やり取りが必要なので、やっぱり胴に入る竿の方が良いでしょうね。それを考えるとIさんの特注竿は良い曲がりするよな〜。(また病気が出ちゃいそう、笑)ハリスを太くしちゃうと食いが悪くなるかもしれないので、細ハリスで大物を取れる道具立てが重要性を帯びてくる。そういう意味で、対象魚は同じでも手返し重視の数釣りとは道具選びの観点が変わってくることを実感。さて、船中ポツンポツンと大アジが食う中、Iさんにも2Kg級のクロダイ、右舷大ドモの常連さんにもクロダイ。昨日は1.5Kgを頭にマダイが船中3枚出たそうだが、今日は色が違うようだ。すると私にも別格のアタリが!最初一気に5mくらい出されて、ホントに来たか?慌てず慎重に浮かせると、時折、下に突っ込まれドラグを滑らす。これタイだったら3、4Kgあるよ。しかし、2号ハリスって丈夫だよね。130号のビシを介してこんなにやり取りしても切れないモン。間違ってタイが食ってくる頭もあったので、通常のアジ釣りより長めのクッションを着けていて正解だったかもしれない。だいぶ浮かせて残り10mを切ったが、弱らずまだ突っ込むので違うか?内心疑い始めてはいたが、ここまで来たら一応顔は見ないと・・・。後5mです!Iさんが玉網持って待機。すると海面下にボンヤリと魚影が浮上!


Iさん、またデカそうなの掛けてやり取り中/上がって来たのは2.5Kg級のクロダイ!

込み根さん、なんか長いよ!と言い残して自席に戻るIさん。バカモン!おかしいと思ったら案の定、1m級のサメだった。10分近くやったかな。よりによって真冬の装備で全身汗だく、腕には乳酸が溜まりまくって、ドッと疲れだけが押し寄せる。あ〜イイ運動になった。(笑)10時、私を除く左舷の2名様はポツンポツンと大アジを食わしては玉網が入る。しかし、皆さん上手だよな〜、何が違うのかなぁ。私も釣れたけどアタリの間隔が違うもんね。10時10分、Iさんがまたまたデカそうな魚を掛けてやり取り開始。ビシを回収すると玉網の要請。浮いてきたのは先程より2回りデカイ2.5Kg以上ありそうなクロダイだ!デカッ!これでIさんクロダイ2枚目、船中4枚上がって全部良型。これでキロオーバーのマダイでも食ってくれれば最高なんだけどね〜、なんて言っていたら私に久々のアタリ。今度はアジっぽい引きだが、思いの外重量感があって、途中ドラグが滑る。ビシを回収すると海面下に2つの魚影が!なんとまぁ40cm弱のアジが一荷だよ。玉網で救おうとするけど先針の魚を先に救わないと枝針の魚が救えないから困った。先針の魚を寄せると手前の魚が宙に浮いちゃうし、ひとり不格好な体勢のままスッタモンダ。見ると2尾ともガッチリ掛かってたので、抜き上げた方が早かった。これで40cm絡みのアジは7尾となったが、私を除く左舷の2名様は余裕でツ抜けていることでしょう。潮周りは中潮の2日目で干潮が12時半頃の予報。10時半頃になると潮っ気がまったく無くなってしまい、明らかに食いが止まった。話によるとここの大アジは、時間が経つとスレてしまって、朝しか食わないらしい。11時、猿島沖まで走って、水深58mで再開。1投目で小振りのアジが何尾か上がったが後が続かず。30分ほどで細かく移動を繰り返すが食い気のある反応になかなか乗らない。お昼頃から西の風がそよそよ、晴れてるからいいけど、やはり空気は相当冷たい。珍しく久比里の巳之助丸が同じ場所で操業・・・ってことはあっちはダメなのかな?14時、水深57m、移動して2投目で1時間振りのアタリ。回収すると18cm級のトリプルで、これを機にいきなりスイッチON!17〜22cmほどのアジが船中入れ食い状態。コマセ振ってタナ切って3秒以内にアタリが出てほぼ毎回ダブル、トリプルももう1回。誘って誘って小物を数釣るのが得意分野?の私としては、ここぞとばかりにマシーンと化す。午前中の大アジ釣りは掴みどころが無いまま終わったが、この時合は一点の迷いも無い。14時半までの30分間食いが続いて24尾を追加。その後、急に止まってしまい14時45分に納竿となった。今日は込み根さんの性格が分かって面白かったとIさん。そうでしょ?だから何やっても細かいのしか釣れないんです!(笑)そんなこんなで、今日はAM大アジ+クロダイ、PM中小アジ、一日で二度美味しい充実したビシアジ釣行となりました。


本日の釣果、マアジ 45尾(17〜40.5cm)、37〜40.5cmの良型が7本、40cm超は1本、次が39.5cmでした。


クロダイ 1枚(48cm、1.85Kg)、イシモチ 4尾(20〜23cm)。他、シロギス、ホタルジャコ、サメなどは放流。


当日は小振りを選んでタタキで賞味、脂ありますよ〜!/クロダイの兜焼き、沖のクロダイは超マイウ〜でした!


クロダイの刺身、脂の乗りと歯応えの両立。絶品です!/皮は硬いので焼きました。皮岸の脂と表面のパリパリ感。

【船宿HPコメント】
アジ20〜40cm/10〜30尾
横須賀沖40〜60m/今日も朝からアジ君の食いが活発!?船中でポツポツ上がり皆さんニコニコ(^^)と、していると・・・次第にシグナルが途切れて移動!時間にはいいおかずになりました!今日の交じり魚は・・・クロダイ!イシモチ多数が釣れました!

(船長が釣果を聞きに来ましたが、20cm以下の小型は数に入れないで!とのことなので、上記のような釣果発表となっているようです。小さくても釣れれば全部数に含めちゃうのが普通だと思いますが、今時珍しいですね・・・。細かいアジは狙ってないっていう拘りでしょう。)

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