アマダイ、初釣りも相変わらずの小物揃い

1月4日(月)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
振り返ると今シーズン6回目のアマダイ釣行。例年に比べると全体としては好調と思われるが、個人的には如何せん型が小さい!20cm台多数で最大でも36cm止まり、これだけやって40cmオーバーが1本も上がらないもんね。今季は小型が多いとは言ってもちょっとね〜。同船上ではちょくちょく良型の姿を見るのだが、自分の場合、どうしても誘って誘って細かい魚ばかり呼び込んでいる傾向が否めず、針掛かりさせている小魚の総数は、たぶん毎回船中1、2を争う?かもしれないが、その分、デカイ魚がまったく食って来ない。2008年の年末にバラした推定50cmオーバーの引き味が未だに忘れられず、ハズレた瞬間のあの嫌な感触もはっきり腕に残っているが、あれ以来、あんな魚に遭遇することができず、今となっては逃した獲物は大き過ぎる。誘わないアマダイ釣りなんてやる気しないし、性格的にもできないので、何とか誘って誘ってデカイのを食わせたいと思うが、現実はなかなか難しい。大晦日から2日に掛けて強烈な冬型の気圧配置となり海上は大シケ、3日も朝方は西風が強く吹き込んで、沖のコンディションはかなり悪かったようだ。今日はたぶん凪て来ると思われるが、朝の冷え込みは想像以上に厳しい。いつもの時間に到着すると、まだ暗い船着場、21号船と23号船の2隻がカワハギ船で、せっせとアサリを剥くお客さんたち。一番外に着けられた17号船がアマダイ船、四隅はまだ右舷ミヨシが空いていたが、右舷は既にトモから5席ほど場所取りされているし、たぶん、風と潮の関係からトモ流しになると思うので、左舷トモ2番に荷物を下ろした。

食料は持参したのでコンビニに行くつもりは無かったが、あまりの寒さにホカロン2枚と暖かいお茶を購入。ホント今朝は寒いです。時間が経つに連れて続々とお客が乗り込み、昨年の激混みほどではないけど、アジ船とアマダイ船が片舷6名づつの12名で確定、カワハギ船は片舷10名前後だろうか。本船は右舷大ドモに常連S水さん、お隣左舷大ドモは常連K山さん。(カワハギのK山さんではありません。)準備も整い、定刻8時、友康船長の操舵で出船となった。海上は思ったより風が強く東電久里浜堤防を回るまでは被りそうなのでキャビンに避難。巡航速度に乗って約20分、スローダウンすると船首を北向きに回してブレーキ、8時30分、早速、投入の合図である。北東の風やや強く曇り、海上は多少波があるが態勢に影響は無い。水色が濁り気味との情報もあったが、真っ青で綺麗な潮でこれなら良さそう。水深は76m。場所は松輪瀬を北東側に下った斜面と思われる。大場所毘沙門沖は初期から攻め込んでいるし、変化に欠しいのであまり好きな場所ではないが、こっちは以前に良い思いをしたこともあって比較的好印象である。1投目で早くもそれらしきアタリを捕らえて穂先に微妙な重み。アタリはアマダイっぽかったけど・・・回収すると案の定、21cmの小型だ。また釣っちゃったよ、今季はコレが多くてイヤだ。誘いがピンアマにバッチリなんでしょうね。(笑)しかし、30日のアジ釣りもそうだったけど、1投目から釣れるっていうのは良さそうで、実際に良かったことは殆ど無いからこの後が心配になる。

カワハギ船が本船より沖目で操業しているのが見えるが、あそこは瀬の上だから水深はここの半分くらいしか無いだろう。ここが75mなので100m以上ありそうに見えるけど実際は逆である。潮周りは中潮の3日目で、満潮が7時15分頃、この時間下げっ端で干潮が13時頃の予報。案の定、船はトモ流しとなり、水深は少しづつ浅くなる。潮は思ったより穏やかで釣り易いのだが、風が冷たく鼻水が勝手に滴り落ちて風で飛び散る。今朝、家を出てすぐ気が付いたのだが、カメラをバッグに入れるの忘れてしまい、今日は写真撮れませんのでスミマセン。さて、開始10分、早くも右舷で玉網が入った。覗いてみると45cm級の大型だ。いいなぁ、ああいうの釣りたいんだけど、こっちに来ないんだよね〜。一流し約30分で潮回り。9時10分、一時的に抱え込んで道糸が船下に入ったので、定石通りタナを低めに取り、海底で仕掛けをスライドさせるとグッと押さえ込み。一呼吸置いてから竿を立てると穂先が叩かれた。これもアマダイだけど大きくないなぁ。抜き上げたのは30cmジャスト。数は早くも2本だけど、私に食ってくる魚は相変わらず小さい。二流しめは船中ポツポツ上がって、右隣のお客さんやオモテの方でも30cm前後の同級。今日は右舷胴の間が好調のようで、またしても40cmオーバーが上がったようだ。程無く大ドモのK山さんにも30cm級。二流し約1時間で船中過半数に行き渡ったようで、今日は魚の活性自体は悪くなさそうだ・・・と思ったのも束の間、三流しめから潮が殆ど動かなくなってしまい、アマダイからのシグナルはすっかり少なくなってしまったようだ。

船長は筋を変えて、水深85mくらいまでを流し替えてくださるけど、たまに掛かってくるのはクラカケトラギスばかり。最初は放流してたんだけど、意外にデカいのも混ざってきて、針飲まれて瀕死の魚もあったので途中からキープ。処理が面倒だけど食材になるので、たまには持って帰りましょうね。10時台、忘れた頃に誰かが釣るけど、私にはあれ以来アタリ一回も無し。左舷は後ろから2本、2本、2本でサイズは30cm級主体に私だけ1匹チビ交じり。オモテの方は1本が数名、右舷は良型がポツポツポツといったところ。11時20分、少し走ります!と船長。南に10分ほど走って到着したのは松輪瀬を超えて南側に落ち込んだ斜面と思われる。水深75mからこちらは徐々に深くなる流し。再開早々、クラカケトラギスの猛攻で餌が1分も持たない。海底はトラギスの絨毯か!凄い活性で当たってきてキープし始めたらどんどん貯まる。仕掛けが着底してタナ切って一誘いで必ずアタリが出てしまうので、餌がアマダイに届く余地が無い。そんな状況下、大ドモのK山さんがやや良型の37cm級を上げ、程無く右隣のお客さんにも30cm級が食って3本目。またオレだけブラックホールかよ!何をやってもトラギスしか食わないよ〜!以前、トラギスの猛攻の中、リールで2m巻き上げてからの誘い上げてアマダイが飛び着いて来たことがあったけど、そんな荒業も今日は通用しないようだ。誘っても誘わなくてもトラギス、トラギス、トラギス〜!(笑)今日はオマツリも多いし、トラギスでチリチリグチャグチャも多く仕掛けがいくらあっても足りない。

トラギスもこの水深にこんなに固まるんですね。まさに入れ食いの落ちギス状態。不思議と今日はヒメ、アカボラ、レンコがまったく食わないもんね。避けても30尾くらい貯まっちゃったので、専門に狙ったら束釣り間違い無し!あんまり釣ると後が大変だぞ〜!(笑)そんなトラギスが炸裂中、トラギスと一緒にくっ付いて来たのが、これまた苦笑サイズの19cmのアマダイ。一応、数には入れさせて頂きますけど、できれば釣りたくないですね、このサイズは。午前中は風も強く寒かったが、お昼頃から風も収まってきてポカポカ陽気に。12時半頃から上げ潮っぽくなってきて、状況変化に期待したいところだが、トラギスの食いは衰えを知らず、こうなっちゃうとも〜お手上げ状態。アタリが分からなくても1、2分で上げると餌が全部やられている。そんな最中、大ドモのK山さん、たて続けに2本ヒットさせてどれも30cm台前半。どうやったらアマダイに食わせられるのか?9時10分に釣って以来、玉網係りの私、やっぱ朝1投目で釣るとブラックホール説はあるかもしれない。気分も沈みがちな終盤14時、船長は北に船を走らせて、午前中やった北東側の斜面に移動。水深はだいたい同じ。早速、再開すると意外にも音沙汰が何にも無い。回収すると餌が残っているから、こっちはトラギスが居なさそうでいいかも?そう思って入れ直した14時10分、誘い上げでクッと押さえ込まれて穂先がモワモワ、そのままリール巻き込みでアワセ。底を離れるまでホウボウを思わせるような金属的な叩き込みを見せたが、その後の動きから間違い無くアマダイでしょう。オモリを回収すると青白く光る魚影が浮上。抜き上げたのは33.5cmのアマダイで、案の定、横唇に針掛かりしていたので引きが鋭かった訳だ。

その後、14時台は上げ潮トロトロで船は前に突っ込んでいるのに不思議とオモテ側では型が出ず、大ドモのK山さんは小振りながら2本を追加して7本はお見事、本日の竿頭である。14時半頃、良いアタリでもう1本来たかと思ったが、巻き上げ中、まったく動かないのでおかしいぞ!浮上したのはオレンジ色の魚影で、前回に続くオニカサゴ。微妙なサイズで放流しようかとも思ったけど、今日はクーラーの中、赤味が寂しいので持って帰って煮付けにでもしますか。14時50分、搾り出したかのようにアタリを呼んで、もう1本31.5cmを追加。アマダイは最後の最後まで分からないので、終了合図が出るまで1分でもあれば入れ替えますよ〜。最後にようやくデカアマを食わせて巻き上げ中に納竿アマウンスというパターンをイメージしたけど(笑)、現実は上手く行きません、そのまま定刻15時を迎えてしまった。結果、チビ2本含めて5本。途中、今日もブラックホールかと思わせられたが、終盤まともなサイズを2本追加できて、一応格好だけはついた感じですね。今日は乗客12名全員型を見たそうで、船長的には大成功?大型は右舷胴の間で40cmオーバーが3本くらい上がったそうだが、左舷は最大でもK山さんの37cm級止まりかな?何時になったらあのデップリしたデカアマが釣れることやら、今日もまた誘って誘って小物揃いの一日となった。今のところ水色が良いので、例の濁って冷たい潮さえ来なければ今シーズンもうしばらく行けそうかもしれない。だが、来週から小川丸でヤリイカが始まるしどうなることやら。これからの季節、シケも増えるし、釣り物選びは風向きやお天気と綿密に相談である。


本日の釣果、アマダイ 5本(33.5cm、31.5cm、30cm、21cm、19cm)、オニカサゴ(イズカサゴ)1尾(27cm)、クラカケトラギス 32尾(11〜22cm)、カナド 2尾、他、ガンゾウビラメ、チビオニは放流。

【船宿HPコメント】
甘だい(4日)・・剣崎沖、潮;澄み、水温;15度
今日の甘だいは、剣崎沖70〜80mラインを狙いました。今日は潮の流れも穏やかで、朝一からポツポツと顔が見れ、トップは7本と久々の大漁でした。型も47センチの大物もゲットでした。本日のトップは地元のK山さんが7本で、次いで横浜市の小峰さんが5本、裾で1本と全員ゲットでした。(友康)

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