ヤリイカ、苦戦覚悟で行ったらホントに大苦戦

1月11日(月)、大津港の小川丸からヤリイカに行ってきた。
それにしても土曜日のスミイカ釣行は色んな意味で悪夢だった。「すごく落ち込むと共に自分の釣りの確信が持てなくなる。そして次の日もリベンジしたくなる。そしてまた撃沈を喰らう。負の作用が働き、ボウズスパイラルに突入する。」とは釣友Iさんのお言葉。撃沈釣行はこれまで何度と無く経験してきて慣れているとは言っても、その度に気持ちが凹むことに変わりはない。負のスパイラル!?いいでしょう、どんどん来なさい!ウェルカムだ!ダメでもダメでもダメだから釣りを止めるという発想は自分の中には無いので、良くても悪くてもその時その時、やりたい釣りをマイペースでやるのみ、そして毎回、ダメなら凹まされるしかないのです。そうやっているうちにたまには良いこともあるでしょう。ってホントか?(笑)話は変わりますが、例の『極鋭』の穂先がへの字の件、あるお方からご丁寧にメールを頂戴し、その内容は・・・「極鋭のメタルトップは冬の寒い時期に負荷をかけたまま同じ状態にしておくと曲がったまま元に戻らなくなる時があるようです。私の場合極鋭ヤリイカで冬場によくこの現象が頻発します。釣りが終わり、家に帰って数日すると元に戻っています。確か竿の注意書きか取り扱い説明書にも書いてあったような気がします・・・」とのこと。で、あの後、ダメだこりゃ!と思って、洗いもせずに玄関にほったらかしておいたんですが、翌々日に見たら私の竿も自然治癒していたんですよ。ウソ〜?と目を疑いましたが本当のようです。しかし、ヤリイカなど冬場に使う竿で、その現象は困ったものですよね。だって私の場合も釣ってる最中、ずっと変な曲がり方のままで、何時折れるかと心配しながら使ってたんだから!これじゃどう考えても、機能上問題無しとは言えませんよね?相変わらず前置きが長くて申し訳ありませんが、3連休最終日、もうスミイカはしばらくいいです!(爆)それよりお約束で小川丸のヤリイカに一度行っておかねば!ということでイカはイカでも今日は沖のイカ。前日の夕方に予約を入れるとまだ6名とのこと、この調子じゃそんなに混まないかな?やり始めてまだ2日目なんだけど、前日はK名人が17杯だって。こりゃ苦戦覚悟だなぁ。他船の情報でもスルメが優勢との話もあって悩んでしまうところだが、できればこの時期、ヤリちゃんを釣りたいよね〜。日によってどっちが優勢か分からないようでもあるし、ここは意を決して直結道具は封印。完全ヤリちゃん狙いでブランコのみ持参。これで荷物も減って心も迷い無し!でもギャンブル・・・。いつもの時間に到着すると右舷6名、左舷3名の先客だったので、ど真ん中でいいやと思って、左舷の前から3番目を抜いて受付。船で準備を始めると釣り座に入り繰りがあったようで、最終的に右舷は6名で前からK名人と常連さんら3名、その後が女性を含む3名連れ。左舷は4名でミヨシに直結の常連さん、次に私、上乗りのお兄ちゃん、トモにもう1名のお客さんと合計10名の乗客でFIX。準備も整い7時10分、貴光船長の操舵で出船。冷え込みの厳しい朝、場所まで遠いので荷物を持って早々にキャビンに避難である。


洲崎沖にようやく到着〜!/2連続ボーズだけは脱出!釣れるってシアワセ。(笑)

航程1時間10分、いよいよ現場に到着。早速反応探しに入る船長、5分ほど徐行したところで急ブレーキ、完全に停止する前にプッ!と投入のブザー、8時25分、逸る気持ちを押さえて一斉にオモリを投入である。北東の風で曇り、海上は凪で水色真っ青。水深170mで一番下という指示。オモリは120号を装着したが、直結の常連さんは150号を使用していて、我々より一足早く着底。私が一誘いする頃、右舷のKさん、早くも4000Rが巻き上げ音を発している。相変わらず仕事が早いですね〜。1投目、左舷は全員空振り、右舷はKさんがスルメの3杯掛け、トモの方でも数杯型を出したようだ。出船前に船長やKさんから聞いた情報では、朝方はスルメ優勢でスルメが引けてからヤリの反応が出始めるとのこと。ブランコに大敵のサバは、居るには居るけど全員サバに止められちゃうような酷い状況ではないそうで一安心。続いて2投目も170m、着底即乗りでスルメらしき乗りを捉えすぐに巻き上げ開始。1杯でもデカイから凄い重量感、しかもブランコなので尚さら。170mの長旅を終えてようやく水面間近まで上がってきたと思ったら、お隣上乗りのお兄ちゃんの道糸と絡んでしまった。船長が解いてくれて、イカ着いてないって。サヨナラ〜!(笑)いくらスルメは狙っていないと言っても、前回アタリゼロの完全ボーズですからねぇ、早めに顔を拝んで心を落ち着けておきたいのが正直なところ。まだ始まったばかり、これからが勝負・・・なんて言ってると何も無いまま、時既にお昼を過ぎ・・・とかね。何せ負のスパイラルに片足突っ込んでいる身としては、早めに型を見るのが何よりもの精神安定剤なのだが、毎回毎回、現実は厳しい。その後、9時までの30分間で4投入、水深もそこそこあって、群れの移動もそこそこ速いようで、1投入の流しが続く。直結の常連さん達は殆ど空振りも無くスルメを上げるが、かと言ってギッチリ数着くような投入も無く、1杯づつか良くても2、3杯?思ったとおり地味な展開である。左舷ミヨシの常連さんは15本角でしょうか?拝見すると毎回掛かっている場所もマチマチで、2杯乗っても上と下に離れて着いていたり・・・。私は横着していつも使わないんだけど、こういう日はイカが乗っても殆どが空なので、角掛けのボードが無いと捌きがツライです。今度、携行性を考えてマイ角掛けでも作ろうかな。一方のブランコ勢は、お隣上乗りのお兄ちゃんがスルメを1杯上げたが、私はあれ以来無し。大ドモ氏もまだ顔見ていないようだ。スルメはあまり欲しくないんだけど、周りで乗ってて自分に乗らないのも寂しいもの。9時台もクルージングタイムに突入すること無く、割と反応は見つかるようで、水深170〜160m、高くても下から10m!という指示が多い。乗せるのは相変わらず直結の常連さんばかり、こちらは着底して一呼吸置いてシャクってスカでガックリ。その後はいくら誘ってもどうにもならず。スルメは直結組みにお任せして辛抱辛抱。しかし、底反応だから両者の違いはそれほど無さそうに思えるけど、実際はそうでもなかったりするから、イカに角がどう見えているのかはいつもながら謎である。


いつものタックルです/日中、風が強くなってしまい朝より寒いかも?

10時15分、水深160mで底の方という指示。着底からの誘い上げ、オモリが浮いている状態で穂先を押さえ込む明確な乗り。やっと来ましたよ〜。しかも間違い無くヤリちゃんの動きだ。初物だからゆっくり大事に巻き上げよう。無事、取り込みに成功したのは胴長21cm級、やや小振りだが本命ヤリイカ。真ん中の赤帽ガス糸巻きのFN7、相変わらずコレは乗りますね。見るとその下の3本とも墨だらけ、上手いこと全部掛かって来ないものです。それにしても、何かを釣ったのがすごい久し振りに感じますよ。釣れるってシアワセですね〜!人間、たまには完全ボーズ喰らって凹むのも、次の釣りの意識が変わって悪いことではないかも!と前向きに考えることにしましょう。(笑)さっきから大ドモのお客さんや隣のお兄ちゃんにもヤリイカが乗ったみたいだけど、全体的には未だスルメ優勢か?次第に130〜150mと言うような中層反応が出始めるが、タナを通過させるとイカが仕掛けを止めちゃうほどの乗り気は無く、道糸のマーカーで135mくらいまで沈めたところでストップ。単純計算で自分の7本の角は136m〜144mくらいの間に収まる計算。ここで一呼吸置いてシャクリを入れるとゴン!と単発だが派手に抱き着いて来る。取り込んだのは胴長27cm級のデッカイスルメイカ。洲崎沖は濃い目のブルーを好むことが多いかもね?11時前までにそんな中層反応が何度かあって、途中空振りを挟みながらも同じ戦法で3杯のスルメちゃんをゲット。この中層反応、直結の常連さんが逃すはずも無く、本日のハイライトか!今日にしては数着く投入もできたようで、ミヨシの常連さんはヤリ交じりの6杯掛けでしょうか?しかもヤリの方が上に着いていたから分からないものですよね。右舷のKさんも浮いた反応はヤリイカか?なんて言ってたので、Kさんもヤリイカ上の方で乗せたのかもしれない。続く11時台は小康状態?のまま地味に経過して12時ジャスト、水深はだんだん浅くなって120mでベタ底という指示。あっ!今、久し振りに当たった!けど掛かんない!回収すると上から2、3、4番目が墨だらけ。次の投入、うん?何か重い感じ?一応巻き上げるが、残り50m切った辺りで軽くなっちゃった。もしかしてイカがすごい小さいとか?その後、水深120mから最浅で100m、頻繁に反応が見つかって、イカを乗せれば何度かできそうな長い流しもあるのだが、生体反応何にもありゃしませんけど・・・。叩いてみたり巻き落としたり誘ったり、色々やるけどウンでもスンでもない。そんな状態がしばらく続き、釣りしてる割に何も無いまま14時、今度こそ明確なアタリを捉えたが乗らない!巻き落としでまた当たった!でも乗らな〜い!これってまさに水深110mで激渋マルイカを釣っている感覚と言えばお分かり頂けるでしょうか?何やらKさんがヒイカ級のヤリちゃんを釣り上げたそうで、やっぱり〜?いくら何でもそりゃ無理でしょう。反応はあれどもお手上げ状態?となり、14時を回ったところで納竿のアナウンスとなった。苦戦覚悟で臨んだ本日の釣りはホントに大苦戦。まっ一応本命型は見たし、直結封印で予測できる範疇だったので、特に凹んではおりませんです、ハイ。(笑)


本日の釣果、ヤリイカ 1杯(胴長21cm)、スルメイカ 3杯(胴長24〜27cm)。トホホ〜ッ!


ヤリイカの刺身は一人前/スルメは家で干して出来映え良し。貧果なれど、それ相応になんとか・・・笑。

【船宿HPコメント】
日中ヤリイカ 7時15分出船 18〜35cm/2〜35杯/洲崎沖120m
今日も午前中はスルメで午後からはヤリイカでした。後半は反応が多数出て来ましたが乗り目が悪くサイズもチビヤリで乗せるのが非常に困難でした。反応だけはボコボコ有りチビヤリが出て来たので海の状況によっては上向きになると思います!釣り人10名で35・18・16・8・7・4・4・4・2・2杯でした。35杯はスルメイカが多数でした!勿論、直結のスペシャリストの方です。ps明日は予報悪いので出船はTELで確認して下さい! 貴光船長

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