深場のマダイ、アジが好食いでタナ合わず!?

1月16日(土)、金沢八景の米元釣船店からマダイに行ってきた。
今週末は土曜日より日曜日の方が穏やかな釣り日和になりそうだが、都合により土曜日に出撃。最初、依然模様の良さそうな湘南アマダイに食指が動いたが、行き付けの腰越漁港は祭礼のためお休み。確認して良かった〜。さてどうしたもんだか?そう言えば火曜日、あの雨の中、久里浜沖のマダイが絶好調だって。トコヤさん情報だとマダイ2Kg級頭に9枚、ハナダイ30cm超5枚を含む8枚と爆釣、他船もトップ2桁釣果が多く見られ、そろそろ越冬場所に固まってきて状況上向きか?先月、新調したマダイ竿『BQホワイトスピーダー300』もデビューできずに部屋で眠ったままだし、撃沈覚悟でちょっと行ってみようかな?早速、Iさんに週末の予定をお伺いすると、快くお付き合い頂けることになって、Iさんの定宿、八景米元丸に予約を入れてくださった。朝、いつもの時間に京急に乗り換えると同車両にIさんを発見、おはようございます!それにしても昨夜は飲み過ぎましたわ。この時間、アルコール残りまくり。約束していなければ二度寝してしまうところでしたよ。金沢八景駅を下車、船宿に到着すると先客がボチボチ居られるが、四隅は右舷のオモテがまだ空いていたので、Iさん、私の順に並ぶことにした。この時期、水深が深く待ち時間長めの釣りになりそうなので、オキアミは着け餌ブロックと同等の小型ブロックを1個だけ追加し、着け餌を拾いながら、適量アミコマセに混ぜて使用することにした。我々の後から2、3名お見えになってマダイ船は左右5名づつの10名で確定。普通に釣りができるMAXでしょうか、週末の乗合船にしては条件まずまず。船上、殆ど常連さんで皆さん名前で呼び合う仲のようで、いつもながらのアットホームな雰囲気。さて、準備も整い7時10分に出船。シケてるから中に入っちゃって!と船長。その言葉通り、海に出ると思ったより北東の風が強く、住友ドッグの沖から早くも海はぶっ壊れ状態。この海じゃアジやシロギスは辛そうだなぁ。一層のこと観音崎を下っちゃった方が海が平らかもしれない。キャビンでIさんや常連さんと談笑すること航程約40分、場所に到着。着け餌を選んだり仕掛けを繋いだり準備するうちに位置取りが決まって8時ジャスト、開始のアナウンス。北北東の風強く晴れ、海上はプチシケ状態、海が掘れて船はドッタンバッタン。ハリスが風に飛ばされて捌き難いし、置き竿だと動き過ぎちゃうかな。やはり水深は92mとマダイとしては深場。タナは+−0から上下2、3mで探ってみて!とのこと。爆釣に沸いた火曜日は船長も竿出して11枚釣ったそうで、タナはプラス4mの高めが良かったとの情報だが今日はどうだろう。まずは+2mから始めて様子見である。大潮の最終日で干潮が11時半頃の予報。この時間、下げ潮だが速過ぎず、ほどほどにあって状況は悪くない。定石だとトモ有利の潮ですね。それにしても、この『BQホワイトスピーダー300』、購入時に釣具店で付属のハガキに名前と住所を記入して出しておいてもらったら、1ヶ月ほど経ってメール便が到着。中には保証書、竿のトップカバー、alphatackleのステッカー、手書きのメッセージカードが同梱されていて、D社やS社じゃ有り得ない?嬉しいサービスですね。それだけで愛着が湧いて来るというものです。


7時10分、いざ出船!/北北東の風12m、思ったより吹いてて海上プチシケ状態。

開始して小1時間、黙々と打ち返して特に動きは無かったところ、ハイ1枚出ました!と船長。8時55分、左舷で船中初物が出たようだ。下げ潮なんだけど、風向きと潮向きがズレているのか、船首が左に振られるのをサイドスラスターで右に振って立て直すから道糸は抱え込み気味、潮が左に流れていると思われ、次に食ったのも左舷。10時、左舷で2、3枚出たところ、Iさんはアジやらサバやらおかず釣り。タナを聞くと+4mらしいが、合わせてもこちらにはアタリが無い。上がるアジはどれも37cm前後の良型。体高があって色的にも横須賀辺りの魚と品物は変わらないように見える。船長によると昨日もこのアジが一日ポツポツ、皆さん良いお土産になったそうだ。船長もこのところ毎日食べてるけど美味しいらしい。だったらタイ食わないから今のうちにおかず稼いじゃおうかな。しかし、Iさんは隣でポンポン食わせるんだけど、こっちに当たらない。おっかしいなぁ、この2人、並んで釣りするといつもこっちが凹まされるパターンかもしれないなぁ。そのうちIさん、おかず釣りモードに火が着いてしまったようで、少し短めの6m2本針に交換するとサバ交じりでダブル、シングル、ダブルと完全なアジ狙いのスイッチON。しかし、この方は何釣らせても上手だけど、アジ食わせるのはホントに上手いと思う。コマセ振ってキーパーに掛けて10秒くらい?仕掛けが馴染む頃にはもう竿がアジに押さえつけられて、竿が波と同調しなくなっているのが横で見ていてよく分かる。しばらくやっていると+3mでようやくアジのアタリ。抜き揚げると37cm級。その後、ペースは上がらないけどポッツンポッツンこちらにもアタリが出てきて2本、3本・・・このサイズだから5本もあれば食べるには十分なのだが、ペースが違い過ぎる。そうこうやっている間も左舷では忘れた頃に誰かがタイを上げる。型は800gから1Kgちょっとがメインで、水深が深いので色が鮮やかで綺麗な魚である。11時頃になると潮が止まってしまい、やや底が二枚潮っぽくもあり、オマツリが増え始める。それに輪を掛けてサバが回ってきてしまって始末が悪い。水深が深いだけにグルグル回られるとオマツリは重症化してしまい復旧に手こずる。12時、左舷では既に5枚くらい出たようだが、右舷は未だゼロ。この時間、また左に行っちゃってるもんねぇ。多かれ少なかれ関係はありそうだ。仕掛けはいつものハリス2.5号8m、マダイ針7号1本針でやっていたのだが、オマツリでオシャカになったついでに6mに変更。タナは+4mの10mに合わせるとナント、明らかにアジのアタリが良くなったではないか。途中でバレちゃうのも居るけど、ほぼ毎回アタリが出るようになって着け餌選ぶ暇もないくらい。なるほどね、やっぱりハリス長2mの差で歴然と違いが出る。上げ潮がだんだん効いてきて道糸は船首寄りに斜めに入り始め、いよいよミヨシ有利の潮のはずだが、食うのはアジとサバばかり。分からないのは、タイを釣るにはこのままアジを釣っていて良いのかどうか?Iさんが船長に聞きに行くと、分からない!とのこと。う〜ん、悩むところ。この潮の流れで+4mっていうことは着け餌はかなり浮いてると思われる。Iさんはその時釣れる魚を釣る主義!とアジとサバでクーラー満タンにする勢いだ。確かに左舷ではそんなにアジ釣ってないよね。タナ下げた方がいいような気もして+1mくらいまで探ってみるけど、だんだんアジ・サバがタナ関係なくなってきて、待ってると先に捕まってしまい余計に分からない。


初使用『ブルークォーター ホワイトスピーダー300』/Iさん、真剣アジ釣りモード。

お昼を過ぎると風速がだいぶ落ちてきてポカポカの凪陽気。逆に波っ気が物足りなく感じる。12時50分、右舷胴の間のお客さんが電動で巻き上げ中だが、竿が時折伸されているので本物かな?船長の玉網に納まったのは1.7Kgのマダイだった。やっと右舷で型出たね。それにしてもサバが船下に着いてしまってどうにもこうにも。コマセ詰めてもいいけど振らないでタナだけ取ってみて!と船長。それでも落下中50〜60mのところで仕掛けを止められ、急いで上げても2人、3人巻き込んでのオマツリ騒動の連続で閉口。仕掛けも消耗するけど道糸も相当傷みそうだ。参ったね。見かねた船長、ここで移動を決断。やや南西方向に走って13時15分、水深74mで再開。たぶん、この辺りがハナダイが交じる場所で、火曜日にトコヤさんが爆釣した辺りではないでしょうか。再開早々、Iさんにアジが食ったが、これが20cm級の小型で苦笑。了解!アジ釣るのホント上手いです!(笑)14時10分、私の置き竿が入った〜!と言ってもそんなに大ゲサな入り方じゃなかったけど、タイっぽい入り方ではあった。竿を持ち上げると確かな手応え。うん、動きはタイっぽいですね。実は午前中に1回、てっきりタイだと思って大事にやり取りしたらサバが上がって来て気を失いそうになった事件があって、あれには完全に騙されたっけ。サバも深場でちょっといいのが食うと騙されることがあって、さっきはホント、ハリス手繰り中に一瞬緩むところまで完コピ!芸に磨きが掛かっていたけど、これはデカくは無いけどたぶん本物だよ。でも、さっきの例があるので断言するのは止めておきます。(笑)と、次の瞬間、いきなり穂先が返って重さが無くなったぞ!お〜い!右を見ると隣のお客さんが空で全速巻き上げ開始。マジかよ〜!やり取り中にお隣さんとオマツリして巻き上げられちゃった!お隣さん、仕掛けを回収したらお隣さんの針と私の針が引っ掛かっていて、たぶんお隣さんの針が針外しになってしまったのだろう、もちろん魚はサヨナラ。やっと食わせたと思ったら、まったくツイテないし。今のは本物だったかもね、残念でした!と船長。場所移動後、作戦変えてハリスを8mに戻し、タナは+−0の8mにしてようやく出たアタリ。やっぱり低いのかも?その後も同じタナでアジ。これは29cmで本日最小。そして、もう1回怪しい入り方したので、念のため大事にやったら、今度は40cm近い大アジで、雑に抜き上げたら水面で落っこちたが今日はもう惜しくない。14時半を回って時間もそろそろ大詰め、左舷ミヨシ2番のお客さんにタイが食ったらしいのだがまたオマツリ。Iさんが巻き上げた仕掛けに絡んでいたが、こちらは運良く魚が着いていてセーフ。1Kgくらいでしょうか。綺麗なタイである。よく見たらIさんの針も食っていたそうで、こういうことちょくちょくありますね。14時40分、また1枚出ましたよ!あと20分あるからタナ探ってみてください!と船長。この釣りも最後の最後に逆転満塁ホームランが有り得るから、終了のアナウンスが出るまで可能性を追い続けてみたが、そのまま定刻15時を迎えてジ・エンド。結果、船中10名でマダイ10枚、内9枚が左舷で上がり、我が右舷は胴の間で1枚だけ、これが本日最大の1.7Kgでした。10名で5名がボーズ、どういう訳か左右大ドモがボーズだもんねぇ。竿頭は左舷トモ2番のお客さんで、後で聞いた話、タナはー4m、右舷胴の間のお客さんもー2mだって。そんなにズレてちゃ食わないわ、まったく笑っちゃいますねぇ。


本日の釣果、マアジ 11尾(29〜38cm)、ゴマサバ 4本だけ持ち帰り(32〜37cm)。


大型のアジを敢えて当日食べてみましたが脂あって旨かった/斑点が疑陽性のサバが1本、下ろすとコイツだけ脂ノリノリ、マサバか?

【船宿HPコメント】
マダイ0.4〜1.7kg/0〜4枚
久里浜沖90m前後/やや強めに吹いていた北風も昼過ぎにはおさまり、終わりはよい凪の海になりましたが、空気はかなりひんやりとしていました。今日も良型のアジがぽつぽつと喰い、お土産は皆様しっかり確保できたかと思います。本命は1kg超級を数枚交えて船中10名様で10枚です。明日は日曜限定のイカ釣りに出船のためマダイ船はお休みします。あさって月曜日にチャレンジお待ちしています。

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