LTアジ、撃沈寸前も最後の最後に大当たり

5月21日(土)、新山下の渡辺釣船店から午後LTアジに行ってきた。
4月、5月は年間でも強風が多い月と言われているが、それにしても今年は南西強風が多過ぎやしませんか?しかも土曜日が高確率。今週も金曜日から吹き始め、釣り的には土日とも最悪の気圧配置。相模湾や、東京湾も観音崎以南ではシケ必至。お天気には逆らえず、今週は湾奥で何か小物釣りでも・・・と思い、釣果情報をチェックしていたら、いきなり目を疑うような数字が飛び込んできた。一瞬、誤植か?とも思ったが、船宿HPを覗いて見たらホントらしい。新山下渡辺釣船店、金曜日の午後LTアジ、74〜141尾!?この時期に?しかも半日船で1束半なんて、年に一度あるか無いかの大爆釣でしょう。中潮の初日で底リが12時40分、濁り潮に上げ潮が効いてアジ様ご機嫌モード?時間内ずっと食いっ放しで、休まず頑張っても行くか行かないかの数字と思われ、お見事!で、前回のアジ釣行は約一ヶ月前、渋々モードで半分撃沈状態だったので、この機会を逃す訳には行きません。今回は午後船でサクッと仕事を決めて来ましょう!少し早めの11時15分くらいに到着すると、船宿には堤防から帰ってきたお客さんが2名だけで他は誰も居らず。船着場でボ〜ッと待つこと20分、ようやく午前船が帰港。10数名の乗客だったが、午後も通すお客さんは一人も居られず全員下船。南西風の上げ潮なので迷わず右舷大ドモに荷物を下ろして、先に買い物と受付を済ませて来ましょうか。で、買い物から戻ると札番号は既に8番。昨日の今日だから、爆釣モード期待のお客さんでけっこう混むのかな?と思いきや、その後、ポツポツで左右7名づつの14名で確定。LTアジ的にはいい人数だが、皆さん、仲間内で固まるものだから、私の隣、2人分くらいガラ空きでもったいない。と言うより、そんなに近寄り難い雰囲気でも醸し出してたのかな?そんなつもりはまったく無かったのですが。(笑)準備も整い、定刻より少し早い12時25分、杉村船長の操舵で出船。昨日爆食いの本牧沖へGO!


最初は本牧漁港の真ん前、水深13mから。早々にアンカーが投入され、反応は出ているらしいが・・・。

12時35分、本牧海釣り桟橋を通過した辺りでスローダウン。場所は本牧漁港の目の前。東京、川崎、横浜の一日船が5、6隻で操業中、各船アンカーが入っており模様は安定しているようにも見えるが、まったりした雰囲気にも見え!?本船も2、3度旋回するとあっさりと位置取りが決まって開始のアナウンス。南の風やや強く晴れ、場所的に南〜南西風であれば相当強く吹いても問題無し、かえって風が強めの方が航路からの曳き波を潰してくれるので、船体がローリングしない分釣り易いのである。水深13m前後でまずはエンジン流し、水色は強めの濁りだが、欲を言うともうちょっと赤みが欲しいところ。いつものように口を使い始めるまでは早めの入れ替えで、3回入れ替えたところ未だアタリゼロ。昨日より潮時が遅れて、干潮が13時20分頃なので、序盤戦、アタリが出ないのは想定内、上げ潮入ってからが本番でしょ!とこの時点ではまだ余裕ブッこいていたのだが。(笑)昨日みたいな反応が出て来ないと不満げな船長、回り直して反応に乗せ直して再開。船中、未だアタリは出ない様子だが、いい反応は入っているそうだ。これは完全に上げ潮待ちでしょうね。しばらく経って、依然アタリ出ずも、船長は自信満々で一旦道具を上げさせてアンカー投入。さ〜て、何時になったら始まるのかな?そろそろ上げっ端となる13時25分、プルプルッ!開始50分経過してようやく初のアタリが出たのだが、これが16cm級の小アジ、コレかよ〜!何度か入れ替えて再びプルプルッ!と来たが、途中で居なくなった。キビシイなぁ。サイズはともかく、アタリが遠いのがイカン!そろそろ忙しくなってもいい時間なのだが、次がシロギスで、その次がイシモチと来て、アジがぜんぜん食いませ〜ん!まさか、大爆釣翌日の大撃沈すか?この時期のアジ様にはあってもおかしくない現象ではあるが、もしや、南西風続きで水が冷えちゃったかな?開始1時間半経過した14時過ぎ、右舷はナント私と他2名様が小アジを1尾づつで計3尾。左舷大ドモのお客さんに様子を聞くと、まだ全然上がってないって。おいおいマジかよ〜!


後半、堪り兼ねて点々と場を換えるものの、船上お葬式状態。昨日の爆食いモードは何処へ?

こうなったら昨日は昨日、今日は今日、仕掛けはもちろん激渋対応の細ハリス小針仕掛け、青イソも食い込み易い胴の部分を3cm程度に装着。14時15分、アリの歩くようなユックリした誘い上げに反応有り。久し振りに上がったアジはまたも小振り。少しアタリの間が詰まってきてバケツには5尾、6尾。とは言っても誘わないとアタリひとつ出ません。なんだか前回と同じ激渋モードの日に当たっちゃったっぽいが、魚が小さいのは想定外。これじゃボリューム感ぜんぜんありません。その後、40分くらいの間、ポツポツと食ってやっとのことで20尾を貯めたが、20cmオーバーのまともなのは2尾だけ。オモテっ側のお客さん、さっき船長にテンビンが逆って注意されてたけど、釣れないもんだから、皆さん置き竿に腕組みして座り込み、ぜんぜん入れ替えてくれないから悪循環、これじゃ余計に釣れなくなるってものですよ。この時点でまだ型見てないお客さんも数名居られ、ホント、イカも読めないけどアジも読めません。昨日の爆食いモードはいったい何処へ行ったのやら。15時、到底本気モードとは言えずポツポツだったアタリもこの時間、まったく口使わなくなってしまって生体反応皆無。船長曰く、反応はいいのが入っているそうだが、何かが気に入らず、居るけど食わないんでしょう、やれやれ。で、待てど暮らせど始まらず、ついにアンカー上げて場所換え。まずは漁港のテトラの際、水深11m。すぐさま1尾上がったものの続かずすぐ移動。少し走って今度は南本牧の北東面、水深26mで30分ほど粘ったがアタリゼロ。ここもいい反応出てると言うのだが。次は際寄りの水深21m。カサゴ1匹だけでアジはカスリもせず。そろそろ大詰めとなる16時、今度は北に走って、本牧海釣り桟橋の沖、水深25m。漁礁の上らしく、反応も入って来たそうだが、食いませ〜ん!ダメか今日は!時間無いぞ〜!クーラーの底、小アジパラパラにシロギス、カサゴ、イシモチと定番外道は揃ったが、ほとんど氷も溶けず。16時30分、本牧D突堤シンンボルタワーの角で旋回するも止まれず、続いて横浜港の奥へと進む。


納竿時刻の16時40分、ベイブリッジ下水深10m、神のお告げか、1投目から良型のバリ食いモード。

そろそろ納竿時刻、ほとんど諦めムードの船上。これが最後だね。ベイブリッジの真下、赤灯とハナレの間の水路で丹念に旋回を繰り返し、赤灯の沖目辺りでハイどうぞ!投入のアナウンス。水深10〜13mでエンジン流し。流石にここは潮通しが良く、船体をキープするのに忙しそうな船長。すると1投目、ビシダナ2m弱からの聞き誘いにクッと来てドスッ!本日これまで有り得なかった会心のアタリ。取り込んだのは、さっきまでのは何だったのよ!いきなり23cm超の幅広プリプリアジ。小峰さん、食った〜?操舵室で振り向く船長。食ったよ〜!型いいよ!急いで入れ替えると、すぐにアタリ。時刻は16時40分、普通だったらもう終わりの時間。今日はシゲ船長が夜メバル担当らしく、夜メバルのお客さん居ませんよね?と確認すると残業タイムに突入。最後の最後、この食いされたんじゃ帰れません!これを皮切りに22〜29cmのグラマーなアジがバリ食いモード。昔から赤灯の半夜釣りでアジがよく釣れるのは知っていたが、至近距離で船釣りするのは初めてのこと。ちょうど青イソとコマセが切れかけたが、コレ、マジ食いだから、ケチっててもしょうがない。上乗りのお兄ちゃんにお代わりを要請。何匹釣れました?う〜ん、今ので30行ったかなぁ・・・と言うと、50は頼みますよ!とプレッシャーを掛けやがる。マシン化するのは久し振りのことだが、頭の中真っ白にして同じ動作を繰り返すのみ。型が良いので、全部血抜きしながらコマセを詰め替え、青イソチェックして道具をトラブらないよう高速での入れ替え、我ながら精巧にできたマシンである。(笑)水深10mの浅場だから仕事も速い。この浅場で29cmと27cmの一荷はアタリも引き味も豪快、も〜シビレますわ。抜き上げてデッキにドスッ!ズタバタズタバタッ。そろそろ50行ったでしょ。上乗りのお兄ちゃんに、ノルマ釣ったよ!と、どや顔の私。後で正確に数えるからね。17時25分、これで上がって行きます!最後も一荷でフィニッシュ、後ろ髪を引かれる思いでの帰港となった。最後の45分、良型含みの36尾追加は大満足、終わり良ければすべて良し、船長ありがとう!

P.S. 帰って下処理をしたところ、アジは子持ち率ゼロで小〜良まで全てお腹の中ラード。脂の乗り具合は秋口の最盛期ほどではないですが、これなら申し分ありません。翌朝は恒例のアジ茶漬け、夜はお刺身&開きの焼き物、翌々朝はヅケ丼で賞味。この時期にこんなに上質なアジが食べられるとはウレシイですよ。


本日の釣果、マアジ 57尾(15〜29cm)、カサゴ(23cm)、イシモチ(25cm)、シロギス 3尾(16〜18cm)。今日は小アジがパラパラで終わりかと諦めましたが、残業タイムで嵩が5倍くらいに増えました。

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