梅雨の晴れ間にのんびりカサゴ釣り

6月4日(土)、腰越港の孝太郎丸からカサゴに行ってきた。
例年より12日も早い5月27日に梅雨入りした関東地方、これは統計開始以来2番目に早い梅雨入りだそうだ。この数ヶ月、ただでも土曜日のシケ率が高く、週末釣り師的にはイライラが募るところだが、梅雨入り後、初の週末となる先週は土日とも本格的な雨に見舞われ、電車釣行の身としては、マルイカでも釣れていれば話は別だが、結局、重たい腰が上がらず仕舞い。で、中2週空いてしまった今週末、ようやく穏やかな晴天が期待できそうで、この機会、すずきんさんと絶好調の南房イサキでも!という話で盛り上がりかけたのだが!?2日前に予約の電話を入れてみたところ、既に満船とのことでNG。(泣)久し振りの好天予報とあってか、今週は何処も人が多そうですね、さて、どうしましょう?その後、解禁直後の剣崎沖のイサキや大貫沖のマダコなど幾つか案はあったのだが、やはり混雑を避けてのんびりやれる釣りにしましょうか!ってことで、二転三転した後、腰越発のカサゴ釣りに出掛けてみることに決定。思い起こせばちょうど1ヶ月前、孝太郎丸がシロギスとのリレー釣りだったその日は飯岡丸から乗船、目標の尺カサゴも手にしてまずまずの内容であった。本日は飯岡丸がカサゴ休船とのことなので孝太郎丸から乗船することにしましょう。朝4時半、すずきんさんにお迎え頂き現場へ急行、行程順調に5時10分頃には到着。受付を済ませて船に向かうと先客は左舷トモに1名さま。どっちに流れるか読めない相模湾、トモ席の方が無難かな?2人で譲り合ったものの、私が大ドモを頂いてしまいスミマセン、すずきんさんがトモ2番へ。その後、つり情報の取材とのことで、お馴染みの金井さんやカメラマンさんなど3名さまが左舷に回り、他、ポツポツお客さんが集まって、左右5名づつの10名で確定。今日の支給餌はサバの半身が3枚真空パックされたもの。コレを好きな大きさに切って使えってことでしょう。私は自前の大切りサバタンを3本分持参である。さて、準備も整い、定刻を少し回った6時40分に出船。ちなみに金井さんにカサゴのオススメ料理を聞かれてアクアパッツァと答えたら、採用してくれたのかどうなのか、次回の料理コーナー、アクアパッツァだそうです。


港を出てすぐ、こんな近場からスタート。開始早々、晴天無風で眠気を誘う陽気。

航程2、3分、船は港を出るとトコトコと江ノ島堤防の沖まで進んで停止。6時45分、こんな近場から開始となった。西の微風で晴れ、海上ベタ凪だが、気持ちウネリあり。水色は塵が舞ったような薄濁り。1投目は水深9mくらいの浅場から、海底はガタガタと起伏が激しい根の中。型が出ないと見るとすぐに入れ替え。水深10m前後からの流しで、本日初のアタリが出たが、取り込むと16.5cmの本日最小サイズ。東京湾側だとこんなサイズが数釣れるのだが、型狙いのつもりでデカイ餌付けてやってるだけに拍子抜け。狙ってるのはこんなもんじゃありませんよ〜!一応キープして次行ってみよう!程無く、すずきんさんにも初物が出てひとまずホッ。その後、浅いところでは水深6mからの流し。船は南西向きとなりオモテ突っ込みでトモ席は完全なる潮ケツ。けっこう間が空きつつもアタリが無いことも無く、すずきんさんと同じようなペースでポッツンポッツン。船中、見回すと、やはり潮先のオモテっ側の方が良型率が高いのは歴然。パッと見、27、8cmの大型も取り込まれ羨ましいこと。すずきんさんも数は同じ位でも私より型がデカイ。なんだか残り物の小型を選んで釣らされているようで、早く風か潮か変わってくれないかな。(笑)7時45分、小1時間で6尾釣ったところで早くもフリーズ、ここから先がまったく食って来ません。参ったねぇ。しかも、昨夜が重度の飲み過ぎで、朝イチ、出船したころはまだ普通に酔っ払ってたから良かったものの、この時間、アルコールが抜け掛けてきて、気持ち悪いのなんの。目を瞑ってるとめまいがしてきて、海上ベタ凪なんだけど押されただけで吐きそうです。あ〜気持ち悪い。胃のムカツキ&睡魔と闘いながら辛うじて釣りは続行。たまにガツガツッとカサゴの強いアタリが出るとビックリアワセしてしまってサヨナラ。釣りに集中できずチョー下手クソのダメダメ状態。滅多に出ないアタリを無駄にしてちゃ数も伸びません。で、かれこれ1時間半経過の9時15分、ようやく1匹掛かってくれて長〜いトンネルを脱出。相変わらず型はイマイチ、いいので23cmくらいかな?


後半は南風が吹き始め、加えて速潮、澄み潮でアタリ出ず大苦戦。

船はミヨシ突っ込みのまま変わらず。依然、水深は10m前後と浅いが、カジメ林の中と思われメッチャ釣り難い。オモリは25号くらいのやや重めが釣り易いのだが、重くするとどうしても根掛かりが増えてしまい、既に5個損失。試しに15号に交換したところ、根掛かり激減。しょうがない、これでやりますか。その後、忘れた頃にアタリが出て、掛かったり掛かり損なったりで10時にツ抜け。程無くすずきんさんもツ抜けしたようで、ペース似たり寄ったり。11時前、14尾となったところ、少し東寄りに走って水深15m前後。予報によると15時以降は赤矢印だったので、時間の問題で吹き始めるとは思っていたが、案の定、南風がフワフワ始まると水色がサッとキレイになってしまって、こりゃマズイ。ジワジワ風速が上がると波っ気も出てしまい、おまけに潮が東から西に向けてぶっ飛び始め、あっという間に澄潮・風波・速潮の三重苦。釣れない条件が揃ってしまった。こりゃ消化試合モードか?と思いきや、ミヨシのお客さんだけがポッツンポッツン良型を取り込み、周りは???状態。魚居ます!?この時間、さすがに午前中の吐き気は多少は落ち着いたが、完全に大丈夫って訳でもなく、お昼を過ぎたがまだ飯が喉を通りそうに無い。釣りの前日に何故そんなになるまで飲む必要があるのか、我ながらホントにバカです。12時35分、そろそろ潮止まりの時間か、速潮が収まったかな?と思った瞬間、いきなりガツガツガツッといいアタリが来て、2時間半超振りとなる1尾。風速は徐々に上がり、けっこういい揺れになってきて釣れる気配ゼロ。潮は180度逆に西から東への速潮へと変わり、極度の払い出し。13時15分、この流しで上がるとアナウンス。終了間際、そろそろ片付けようかと思った13時30分、揺れに合わせて無造作に上下させていたら勝手に食い付いて、16尾となったところで終了。船中16尾が3名?すずきんさんは13尾だったそうですが、私より良型多いので重量はぜんぜん上でしょう。しかし、梅雨の晴れ間にのんびり釣行は良かったけど、二日酔いだけがホント余計でしたよ、トホホ〜ッ。


本日の釣果、カサゴ 16尾(16.5〜23.5cm)。期待の大型は残念ながら無し、20cm未満が5尾交ざりました。


まずはお刺身。当日からお刺身で食べ比べて、写真は2日後の月曜日。当日のコリコリ新鮮な歯応えもよろしいですが、恐るべし相模湾カサゴの実力。これがカサゴ?と思わせるほどの歯応えと脂の乗り具合は石鯛を髣髴とする一品。


料理人曰く、ブイヤベースもどき!?食べ易さを追求した料理人の斬新な発想。詳細は『我が家の釣り魚料理』次回の更新にて。右は皮煎餅、干した皮を素揚げにして塩振ってパリパリ、堪えられません。その他、洋風ホイル焼き、カルパッチョなどで堪能。

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