金谷沖のタチウオ、真冬並みの激渋モード

7月9日(土)、大津港の小川丸から午前タチウオに行ってきた。
今年は梅雨時から横浜の某ルアー船で巨大なタチウオが上がっていて、スゴイな〜と思いながら見ていたのだが、7月に入ると専門に狙う乗合船が急増、やはり今年は良型が多いような話なので楽しみである。いつもお世話になっている大津小川丸も火曜日(5日)からライトタックルにて開幕。で、状況はと言うと、初日はシケ、2日目、3日目は出船したそうだが船中型見ず!?で、金曜日は定休日のため、事実上、本日が初日のようなもの?前日、横浜の船がポツポツ上げてたことだけが頼みの綱、ギャンブル性はかなり高そうだが、数よりもなんとか大型1本を求めて、まずは一度様子を見に行って来よう。一方、このところの南西風続きでスルメの状況が上向きのようだ。激ウマ塩辛も在庫が無くなって早一ヶ月、実のところ朝までどちらにしようか悩んでいて、一度イカ用の荷物を作りかけたりもしたのだが、この夏は持病の腰痛が悪化したまま行ったり来たりで、体が思うように動かない。今週は無理せず荷物の軽い半日船でリハビリ釣行というのが内情でもあった。さて、いつもの時間に到着、早速、釣り座札の掛かった船形を見ると、左右トモから2、3枚と右舷ミヨシが抜けていたので、迷わず左舷ミヨシを抜いて受付を済ませた。本日のタチウオ船は第十小川丸、私の後からポツポツお客さんが見えたが何故かみなさん右舷へ。結局、右舷6名、左舷は増えずに3名のまま計9名で確定、常連SS木さんは指定席、乗り台の右舷側に道具を広げた。昨シーズンは開幕早々浅場で食ったかと思えば、いきなり水深80とか90に落ちたりで、道具何持って行きゃいいのか分からずだったが、今年は浅ダナで反応が見られるそうで、オモリ40号か50号でPE2号以下が船宿の指定。従って、竿は『Aグリップサソイ180SS』にリールは『ミリオネアCVZ100』の組み合わせ。最近はアジにイサキにタチウオにとこの竿の出番やたら多し。PE1.5号からYO−ZURI製の鋳込みテンビン40号、ハリス8号2mにケン付きワームフック2/0号の1本針。


7時45分、金谷沖に到着。先着隊は平作丸×2、黒川丸、こうゆう丸の4隻が探索中。

開始すると1投目から派手なアタリ。が、あっという間に30隻前後の過密船団となり一気に激渋モードへ。

7時10分に出船。腰が痛いので釣り座に横になっての航行、風が涼しくこれぞ天然クーラー、なんとも気持ちの良いこと。出船前、港で待機中、南風がフワフワあったので、ちょっと海悪いのかな?とも思ったが、観音崎を回っても意外に海上は穏やか、ホントに今日は腰が悪いので波が静かな方が助かるのであった。7時45分、金谷沖に到着しスローダウン、スパンカが揚げられ早速捜索を開始。久里浜勢を中心とした先着の4隻がやや南寄りで反応に乗っている模様。本船も合流すると簡単に反応を捉えゴロゴロゴロっとブレーキ。7時48分、指示ダナ30〜10mでスタート。南の弱風で薄曇り、海上は良い凪。水色は澄みでスルメにはいいんじゃないかな?小潮の最終日で満潮が11時過ぎの予報。1投目、最初は上めから狙って道糸のマーカー20mでストップして誘いを開始。アタリが出るまではパターン手探りなので、まずはオーソドックスにゆっくり目の聞き誘い気味のアクションから開始。ふと横を見るとトモ2番のお客さんに早くもヒット。竿が元からひん曲がってモノが良さそうだ。こちらアタリ出ず、今度は30mまで沈めて誘い始めると、25m付近で穂先を抑える明確なシグナル。居るじゃん!ところがドスッ!とバッドまで絞ったのにスポンッ!抜けやがった!マジかよ〜。餌付け替えてやり直し。すると道糸のマーカーが8mくらいのところで落下が止められた。ウッソ、こんな浅いとこで?違和感を与えないよう、穂先にモタレが出るところまでゆっくり巻き上げて押したり引いたり。食い込みを促すように少し強めにテンションを掛けるとグワッと竿を絞ったが、またしてもスッポ抜け。何やってんのよ〜!序盤戦、せっかくアタリ出てるのに相変わらずの下手クソ振りを発揮。するとお立ち台のSS木さんは流石、良型をドスッと抜き上げる。90cmはありそう、あの型だったら5本も釣れれば満足だなぁ。アタリばかりの足踏み状態だったが、ようやくアワセが決まって、上がったのは70cmちょっとの小振り。ボーズは逃れたけど、コレじゃないんだよ。


片舷15名以上乗ってますね。これで潮が速かったら・・・怖いですね〜混んでるタチウオ船。

開始10分ちょっと、8時を回ると何処からとも無く船が集結してパッと見、25〜30隻の過密船団となり、同時にあれだけ濃厚だったタチウオの気配がまったく失せた。食いダナが25〜5mと浅いので、どう考えても船数多過ぎによるプレッシャーと思われ、急激な食い渋り状態。なんだよも〜!多いのは船の数だけじゃない、混んでる船は30人以上乗ってる訳でしょ、海面で引っ切り無しにエンジン音ブルブル言わせて無数のオモリが目の前を降りたり昇ったりしてる訳だから、そりゃ流石のタチウオも平常心で餌食ってる場合じゃないはずだ。たま〜に触っても、すぐに放してしまって、それっきり一切追って来ない。一変して真冬の如き激渋モード。9時10分、少し南寄りにできた新しい船団に合流。しかし、簡単にアタリは出ない。中盤以降、細かい回り直しが増えるが、一向に状況は上向かず、お立ち台のSS木さんも3本のままデッドロック。釣れないからと言って竿置いちゃったら釣れる確率はゼロ、何時食うか分からないからやるしかない。でも、ただ同じことやっててもしょうがない。かれこれすっかり終盤を迎えた10時50分、コマセシャクリのイサキ釣りとまったく同じアクションで上へ上へのシャクリを試すと、10m付近で明確な押さえ込み。久し振りの生体反応にドキドキしたが、さほど難しいことも無く、数秒後、グヮシッ!とバッドで重量を受けた。ちょっと良さそうだぞ!抜き上げたのは87cmのまずまずサイズ。フ〜ッ、今日は小型1本だけかと諦めかけたが、この1本は大きい。この誘い有り?同じ釣り方で11時ジャスト、再びドスッと乗せて、更にサイズアップの93cm!この時間に来てコレは価値あり。その後、納竿の11時35分まで、同じ釣り方で3回アタリを出したが針掛かりに持ち込めず、釣果3本にて終了。とかく激渋だとゆっくりめの誘いに固執しがちだが、終盤、船中誰も釣れない中、明らかにアクションに反応してのアタリだったので、ひとつ引き出し増えたかな?それにしても週末のこの過密船団では食いが上がる訳が無い。


本日の釣果、タチウオ 3本(93cm、87cm、72cm)、ゴマサバ 1本(36cm)。辛うじて指4本級もゲットでき、型では満足。

【船宿HPコメント】
午前タチウオ 今日は反応復活しました!安定する事を願いたいです。竿頭3本が2名様で残念ながら1名様オデコで後は皆さんタチウオの顔は拝めました!


良型はまずコレでしょう。写真は大きい方のカマ下2番の塩焼き。ちなみにカマ下1番は娘のお腹へ。右は翌朝のヅケ丼。小さいヤツの下から2/3ほど使用。小ネギを切らしていたので、長ネギの微塵切りでやりましたが、コレもイケますよ。意外と玉ネギでも合うかもしれません。この2品で十分シアワセになれます。

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