ウィリー五目、アタリ多く魚種も多彩で大満足

10月2日(日)、久里浜港の五郎丸からウィリー五目に行ってきた。
東京湾のイサキ釣りは8月一杯の剣崎沖で終了かと思いきや、昨年のこの時期、久里浜港五郎丸のウィリー五目船でイサキが好漁!?これは行ってみるしかない!早速、Iさん、すずきんさんらと初乗船してみたら、実釣に入った途端、眼からウロコ。序盤戦はタナが合わず苦戦気味にスタートしたが、その後パターンが解かると入れ食いと化し、お昼前には想定外の1束超え。しかも、品物は剣崎沖のウリンボが2ヵ月経って成長したかのような20cm台前半の絶品プリプリイサキだから堪らない。クーラー満タンで後半は余裕の消化試合モード。鮮烈な記憶のまま未だ忘れることができない釣行のひとつとなった。今年もいよいよそんな季節となり出撃機会を伺っていたところ、今年は状況イマイチなのか?この土日と月曜日までは出るけど後は分からないような掲示を見て、こりゃマズイ、早く行かなきゃ!今週末、すずきんさんは遠征釣行とのことだったが、終わっちゃったらイヤなので、すみませんけど、Iさんと2人でサクッと行ってきちゃいますね!・・・ということで、早々にIさんに予約を入れて頂き、日曜日の釣行が確定。イサキの仕掛けは売る程あるので、土曜のうちに只今上昇気配のおハナちゃんの仕掛けも作り足してそっち狙いも準備万端。前夜のアルコール量もほどほどに?朝、目覚ましが鳴る5分前に目が覚めいつもの時間に出発。横浜駅で京急の一番特急に乗り換えIさんと合流。竹岡沖のカワハギが爆釣モードの割に釣り人が少ない京急久里浜駅を降りると、我々は更にバスを乗り継ぎ大浜バス亭で下車。6時半頃港に到着すると、ウィリー五目の五勇丸は左舷に先客が1名だけ?ウッソ〜!今日、日曜でしょ!?私とIさんで右舷貸し切りとはなんと贅沢な。しかも予約していたので、コマセも2セット既に準備されていて、もしかしていい日なりそう?で、電車の我々より後から来るお客は居らず、準備も整い6時50分に出船。各船、港の外で協定時刻を待ち、7時ジャスト、エンジンの回転数を上げ、各船目指す場所へと散らばった。

本船は久里浜防波堤の先端を回ってやや金田湾方向に進むこと航程10分、野比沖のやや南方でスローダウンすると丹念に旋回を繰り返す船長。7時15分、位置取りが決まったようで開始の合図となった。北北東の風で曇り、海上は良い凪、水色は澄み気味だが曇天が幸いして薄暗い潮。事前レクチャーによると、ビシの上穴は1/5くらい、かなり凸凹した場所をやるので、水深に関係なく12m以下には下ろさないで12mから5mまでをシャクること。イサキの活性が悪いので、待ちは長めが良いそうだ。早速、釣りを始めると猛烈なアタック、定番スズメダイが数珠成りでご挨拶。2、3回入れ替えたところ、おっとIさんに初イサキ、型出ましたね〜!20cm台前半のご当地レギュラーサイズ。程なく私にもスズメダイとは異質の鋭いアタリが出てお待ちかねのイサキがダブルでニンマリ。昨年は底からシャクって底上3m前後でよく当たったが、今日は指示通り12mからシャクって7mくらいが食いダナ。低めで食ってくるのはほとんどスズメダイ。流しの途中、12mで着底することもあれば、よそ見しているうちに20m以上下りてしまったりと本当にスゴイ凸凹。序盤戦はスズメダイ率が多いが、水深が浅いので皆さん元気に帰ってくれるのが救い。イサキは根の一角の狭いポイントに着いているようで、当たり出すと2人ともダブル交じりでバタバタと食うが、場所が外れるとまったくアタリが出ず。手放しで入れ食いでは無い、このちょっと苦戦気味のところがクーラーの嵩も急増せず実は有り難い。細かい魚ばかりと侮るなかれ、何やら2連荘で大物にやられたIさん、1回目は針が伸ばされ、2回目はハリス切れで顔見れず。私も1回瞬殺され対応できず、石鯛か?イナダか?嬉しいゲストは良型のウマヅラやカワハギ、丸々太ったメジナはかみさんのリクエスト。35cmに迫る良型もゲットして早々にミッション達成。細仕掛け、浅ダナ一撃のため、やり取りはスリル満点。今日も竿は『AGS−180SS』でビシはFL60号、目下この手の釣りではマイベストタックル。イサキはポツポツと1時間で13尾、2時間で25尾とスローペースながら、今日はゲストも多く釣りの内容が濃い。


朝のイサキ場はいきなりの大型外道に油断できない状況。この写真は40cm級のウマヅラハギだったかな?

9時20分、回収の合図と同時に仕掛けを2号に換えるよう船長からの指示。そうです、第2ラウンドはハナダイ狙い。場所は10分程下がった下浦沖。移動中に竿を『SS』から『S』に交換。手漕ぎボートの釣り人で賑わうこの海域、水深35mで再開すると指示ダナは底上3〜10mの間。イサキのシャクリ方じゃダメ、針が踊るように!との船長のアドバイス通り、水深も考慮して強め大きめにしっかりシャクリを入れると、1投目から何やら生体反応。回収すると15cm級のチビハナダイ。一旦バケツに入れて泳ぎそうだったら後で放流してあげよう。このシャクリで反応しますねぇ。入れ替えて同じような感じでやると、止めた瞬間、ンガガガガッ!と気持ちの良いアタリが出て、これが25cm級のまともなサイズ。Iさんと顔見合わせて、今日は釣れる日!?その後、頻繁にアタリを捕えるが、サバの猛攻により途中でフッ飛ばされたり、海面でソーダガツオに捕まって振り落とされたりとロスが多い。また、けっこう良いアタリ出るんだけど、掛からなかったり、最初の一伸しでバレるのも多くて、これがけっこう熱くさせられる。思いの外、強めのシャクリで食って来るが、水深35mでこの動作の繰り返しはかなりの重労働。竿は『S』で大正解。仕掛けは前回釣行のIさん情報から枝素長15cm、ハリス2号、伊勢尼5号の4本針。このウィリーシャクリという釣り、枝素の長さが案外キモだったりして、イサキは8cm、イシダイは(研究の余地ありだが今のところ)12cm、ハナダイは長めが良いとのアドバイスにより今回15cmで作成してきたが、船宿仕掛けは更に長い17cmだとか。ウィリー五目と一括りに言っても、結局、メインターゲットによって、イサキ用、ハナダイ用、イシダイ用、アジ五目用などと仕掛けを作り分けることになってしまい、その他、針の種類や配色違いなども入れると仕掛けの在庫数がモノ凄いことに!これがこの釣りの悩みだったりするが、楽しくもあり・・・。今日に限っては、最近外せないという茶色に加えて蛍光グリーンが圧倒的に強い印象。ハナダイのアタリが一番多かった時間、サバも凄くてかなり邪魔されたが、サバが引けるとハナダイもポッツンポッツンと間が空き始めてしまい、代わりにアジやカイワリでアタリは途切れずおかずは増える。


中盤は下浦沖でハナダイ狙い。手漕ぎボートの釣り人で賑やかです。

11時20分、約2時間で10枚、放流サイズ入れると19枚の釣果となったところで回収の指示。仕掛けを1.5号に戻すようにとの指示、お〜っ!またイサキに戻りますか。竿を『SS』に戻し、新しい仕掛けを装着。場所に着くと朝と同じ!とのアナウンスで再開。移動中、昼ご飯を頬張ったが食べ終わらず、落ち着かないので、ゆっくり食べ終わってから竿入れますので・・・。朝のイサキタイムは上げ潮でミヨシ方向に突っ込んでいたが、この時間は逆に下げ潮がトロトロ。イサキはポッツンポッツン顔見るのがやっとでアタリ続かず。そんな中、お隣Iさん怒涛のメジナラッシュ。もうクーラー満タン宣言の後、これでもかとの襲撃を受け、型がデカイのでハリス飛ばされるわ針伸ばされるわ、合間を縫ってイナダが食って来るわで、なんだか訳の分かんない状態で大忙し。自分は当たらないなと思ったら、けっこう上まで誘って食わせているそうで、少々うらやましかったが、私もこれ以上釣っても入りきれないので竿置いて玉網係り。そんなこんなでお昼を回った頃、左舷のお客さんもすでに満足なご様子で、早めに上がりましょうか?ってな話となり、3人で協議の結果、じゃぁもう少しやって13時に上がりましょう!それを船長に言うと笑いながら、いいのか〜?と。クーラー満タンだし、日曜日だから魚早めに片付けたいし、そうしましょう、そうしましょう。結局、その後、食いも止まってしまって終盤のイサキタイムは6尾追加の計31尾にて終了。13時前、みなさん道具を上げて自主納竿。お疲れさまでした〜!昨年はイサキ大漁でクーラー満タン、今年はイサキは少々物足りなかったものの、代わりにハナダイ、アジ、メジナ、ウマヅラと多彩な魚種でまたしてもク−ラー満タン。いや〜楽しきかなウィリーシャクリ。昨冬は釣期終盤の釣れないイシダイ五目に嵌ってしまい、夏場はお約束のイサキ釣り。そしてウィリーシャクリの王道、ハナダイ釣りも奥が深くて実に楽しい釣りである。当地の場合、水深と青物系の猛攻を考慮したらやはり電動リールがオススメ。さ〜て、帰ってからが大変だが、今回は魚種も豊富で色々な料理が楽しめそう。ということで、このところ絶好調、5釣行連続の大漁により、秋の体重増加月間かな!?


本日の釣果、イサキ 31尾(19〜23cm)、メジナ 3枚(27〜34cm)、ウマヅラハギ(32cm)、イシダイ(18cm)・・・


ハナダイ 10枚(21.5〜28cm)、カイワリ 6枚(18cm前後)、マアジ 5尾(21〜26cm)、他、ゴマサバ、マルソーダ、スズメダイ多数、放流クラスのハナダイも9枚。Iさんはカワハギ、マルアジ、ワカシ、メバルなども。

【船宿HPコメント】
下浦沖15〜35m、水温=23,0℃、水色=澄み気味
イサキ = 18〜25cm・23〜36尾 ハナダイ = 23〜33cm・5〜10枚 他にカワハギ・カイワリ・アジ・メジナ・ウマヅラ・ワカシ等
今日はイサキ君の所に寄って2時間ばかり遊んで、その後におハナちゃんの所にご挨拶をしに移動。11:30にイサキに戻ったンですがお客様同士が協議の結果、13:00に早上がりする事になったので早めに帰って来ました。イサキもハナダイもそれほど数は伸びませんでしたが、クーラーの中は色々なお魚さんで賑やかでした。


翌晩、カイワリ、ハナダイ、イサキの刺し盛り。ハナダイは湯引きして皮岸の旨みも濃厚、脂ノリノリでビックリ。カイワリは小さくてもウンマイね〜!食べ比べるとイサキは独特の甘味があって、期待通り裏切りません。もちろんこんな量じゃ済みませんよ。イサキの塩焼きもふっくらジューシー。

ハナダイは塩焼きでも絶品。脂の乗りがハンパないです。2日目のヅケ丼はイサキとカイワリのハーフ&ハーフ。朝からスミマセン!

イサキの炙りとハナダイの湯引きのお刺身。一時に食べ比べが出来るんですから贅沢の極みと言えましょう。

メジナの刺身は歯応えと脂の乗り程好く見事な身質。とにかくハナダイの塩焼きはウンマイ!シンプル イズ ベスト。

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