LTアジ、台風後上げ潮濁りで終始食い活発

9月23日(金)、新山下の広島屋からLTアジに行ってきた。
先週は左手首をねんざしたりで釣りは断念。まさか風呂掃除中に滑って怪我するとは予想だにしなかった。それに加えて、先々週は週の後半までワラサ三昧だったのもあり、無理してまで釣りに行くモチベーションでもなかったというのはある。2週連続の3連休で予報も良し、手首のねんざはさすがに5日じゃ完治しないが軽めの釣りなら何とかなるでしょう、今週こそは何か行きますよ。・・・ということで、メールで釣り仲間のみなさんのご予定をお伺いしてみたところ、久々にIさんとご一緒させて頂くことに。釣り物は広島屋のLTアジ、いいですね、LTアジなら右手添えてコマセ振れるし!広島屋さんは前々回お世話になったばかりだが、このところ隔週釣行になってしまっており、あれから早くも一ヶ月近くが経とうとしていた。月イチのお仕事としては好タイミング。それにしても前回のアジはまさに最盛期の極上品、これ以上は無い!と断言できるほどの食味に関係者一同舌鼓。さて、今回は台風通過後でその影響がどっちに出るかかなりギャンブルではあるが、個人的に今年はアジ運が良いので、吉と出てくれることを信じて前夜荷物を纏めた。Iさんとメールでゆっくり7時頃行きますから!なんて言いつつ、どうしてもいつもの時間には目が覚めてしまい、頑張って遅めに出発しても船宿到着は6時半。店には常連Sさんとお母さん、ご挨拶して船に荷物を置きに行くと、あら!早いじゃないですか!左舷オモテにはひと足先に到着されたIさん。私は右舷に荷物を下ろして、とりあえず支払いがてら店でお茶でも飲んで来ましょうか。さすが連休初日でお天気も良しとあって、ポツポツとお客さんが見え、我が右舷はトモから2人組、3人組が入られて6名、左舷は5名の計11名の乗客で確定。コマセの配給も終わり、乗船札と引き換えに着け餌の青イソと赤タンを受け取り準備完了。定刻を少し回った8時10分頃に出船である。ちょうど着るものに悩む気候で、今朝は18度くらいしか無いのかな?真夏の短パン、サンダル姿にウインドブレーカー1枚では昼間は良くても朝は寒いくらい。来週はもう10月、こんな軽装で釣りできるのもそろそろ終わりである。


いざ出船。台風通過後どっちに出るかギャンブルです。潮色は濁り入って良さそうだが・・・。

未明まで降り続いた雨も家を出る前には止んでくれたが、上空未だねずみ色の雲が低く垂れ込む。本牧の海釣り桟橋の沖目で何度か旋回したが、良い反応に乗らないようで、徐々に南下。8時25分、海釣り桟橋の下手でブレーキが掛かるとハイどうぞ!本日第1投目のアナウンス。北の風やや強く曇り、東っ気が交ざると一気にぶっ壊れるのがこの海域だが、真北なので海はぜんぜん大丈夫。水色はやや真水っぽい感じはあれどもこの濁り具合はアジには良さ気。水深は17m前後だが、このようにエンジン流しで海底の縁を攻める場合、水深が2、3mすぐに変化するので、タナボケしないようマメな底取りが重要である。特に船をエンジンで引っ張ると道糸が斜めに入り、この時底ダチを取ると3、4m余計に出るが、2m上げてるつもりでも道糸が立ってくるとビシが底を叩くので、道糸の角度とビシの位置の関係を意識しながらのコマセワークが肝要である。さて、いつものように最初は早めの入れ替えで3投目、クククンッ!と本日初アタリで20cm級を取り込んだものの、その後が続かない。たまにアタリは出るが、食い込み渋く針掛かりまで行かないのが数回。左舷のIさんに聞いても同じようなことを仰っている。8時45分、本牧漁港の前の太平洋セメントの際に回ると1投目からアタリ。あっと言う間に船中みなさんの竿が曲がってニコニコモード。海底は既にスイッチONのようで、やや小振りだがちょっと忙し過ぎるほどの食い。こちらもエンジン流しで縁を攻めているため、水深14mから浅くなると11m。群れが上ずっていうるようで2.5mくらいまでビシダナを持ち上げると入れ食い。船長からも高めの指示。何時止まるか分からないから食ってるうちに釣っちゃってください!9時、3連続トリプルがあって15分で20尾は瞬間最大釣速の記録かも知れず、このペースで行ったら80尾/h!?と思ったが、次第にアタリの間が空き始め、どうやらそんな心配は不要だったようだ。食いダナも少し下がって2mくらいで落ち着きポッツン食い。あまり忙し過ぎるよりこれくらいがのんびりできていい。これホントですよ。10時を回った頃、岸壁に本船が着くそうで余儀なく移動である。クーラーに魚を移すと38尾。Iさんはもっと釣ってるかな?移動中、聞いてみると37尾ですって。ほとんど一緒ですね。


序盤戦、本牧漁港前太平洋セメントの際でスイッチON!いきなり20尾/15分ペースで始まり。

次に向かったのはここも船長の得意場所で南本牧の北東面。1号機と2号機はいつの間にか撤去された模様。なかなか良い反応に乗らず、執拗に旋回が繰り返されたが、ようやく位置取りが決まって釣り再開。こちらは少し風当たりが強く波気立った海上、水深は21m前後。1投目からアタリが出て、ここまで本日最大、プリプリ太って握り応えのある25cm級。極上品にニンマリしたのも束の間、それ以降、殆どアタリ出ず。良い反応入っているようで、船長はアンカー投入。どうなっちゃったの?良い反応入ってるからコマセ振れとのアナウンスが出たが、振れば突っ込んでくるような活性では無さそうで、その後、置き竿により船の揺れで自然な誘いを掛けつつ待ち時間はかなり長め。時折、押さえ込みの前アタリの後、船の揺れで竿が持ち上がると同時にダダンッ!とバッドから突き刺さる。これはこれで置き竿の楽しみで悪くない。左舷が静かだと思ったら、Iさん曰くまったくアタリ出ないって。聞くとトモ寄りは釣れているらしい。しばらくすると我が右舷も胴の間より後ろの方がアタリ多いようで優勢。潮周りは若潮後の中潮初日でちょうど実釣時間一杯上げ潮の予報、それを見越してオモテ側に釣り座を構えたが、下げ潮に流れているような気がしなくも無い。しばらくすると船長が降りてきて、アンカーのロープを伸ばし始めて微調整すると、私もIさんもいきなりアタリが出始め、ちょっとした場所の問題ですかね?これぞ船長のさじ加減てヤツか。11時30分、なかなかパリッと行かず回収の指示。結局ここでは1時間ちょっとやって8尾追加の計46尾。なかなかサイズは良かった。再び太平洋セメントの際に戻ると、こっちは風裏で暑いほど。今日は上着を脱いだり着たりと忙しい。水深12、3mで再開すると早々にアタリが出て、こちらはやはり小振り主体。朝の移動前の続きと言った具合でポッツンポッツンと冗長な食い。12時ジャスト、6尾追加の52尾で折り返し。ここまで来れば余裕の展開、今年は例年に無くアジ運は良いようだ。お土産は十分、道具上げて昼食タイムとしますか。おにぎり頬張っていると回収指示が出て、どうやら再び場所替えのようだ。次に向かったのは南本牧南東面は下根。ここは傾斜がキツくて釣りは難しいのだが、食えば上物が上がる場所。


午後からは南本牧南東面(下根)に移動し、25〜30cm級の半入れ食い状態でウレシイ悲鳴。

今日はいつもの『Aグリップネライ180SS』でやっていたのだが、ワンランク強い『Aグリップネライ180S』を試しに繋いでみる。12時15分、再開すると1投目からアタリ、それも本日これまで無かった重量感。乗せてからすぐにリール巻けず、強い引きを竿で溜めてかわす。抜き上げたのは本日これまで最大、30cmに迫る太っといアジ。こりゃスゴイ。水深24、5mだが、やはり厳しい駆け上がりをエンジン流しで攻めるため、2,3mはすぐに変動。やや深めの水深でしっかりしたコマセワーク、シビアなタナ取りが要求されるケースではこっちの方が使い易い、読み通り『S』の選択は正解。指示ダナは2〜3mと高め。着底したらすぐに2m巻き上げてコマセを2、3回振り、竿を3mまで持ち上げる最中に押さえ込みのアタリが出て、更に少しテンション掛けてやるとバッドから伸される強い引き込み。同時にややアワセ気味に受け止めると高確率で上顎に針掛かりして殆どバレない。アジのサイズは25〜30cm絡みで、28cm級の一荷もしばしば、五十肩には堪えられません。魚のサイズが良いのでみるみるクーラーボックスの嵩が増え、13時、72尾となったところで、そろそろ自主規制モードか。それにしてもこのサイズの極上アジ、セーブしながら釣るとはもったいない、少し釣れない日に回したいところだがそういう訳にも行かず。多少、アタリの出方にムラがあって13時を回った頃、終わりか?と一瞬思ったがとんでもない。14時、休み休み釣りながらも80尾超え。前回と同じ85尾まで釣って止めようかな。ゆっくりペースで道具を入れ替えてもすぐに85尾達成で、これで打ち止め!と思ったが、コマセが微妙に残っていたので使い切っちゃおうか!で、再開すると残り少しのコマセで10尾も追加してしまってナント95尾、14時50分、今度こそ本当に打ち止め。帰りに店で氷追加したらクーラー満タン!流石に今日は残業ということも無く定刻少し回った15時5分頃、道具上がった方から片付けに入ってください!上がってる方はもう1回やっていいですから!しっかし、台風の後、食いましたね。一日手を抜かずにやったら余裕の束超え間違い無し。左舷のIさんもこれ以上釣ったらクーラーの蓋が閉まらない状態。ウレシイ悲鳴で皆さんニコニコ顔で帰港となった。


本日の釣果、マアジ 95尾(17〜31cm)、キレイに盛りきれず写真は70尾くらい。前半小振り多かったが、後半25〜30cm級の半入れ食い状態により一気にクーラー満タン、終盤は自主規制モードに。他、マサバ 1本(28cm)、ムツ 2尾(20cm)の持ち帰り。チビカサゴ、ヒイラギ、マルソーダは放流。今回、小振りは意外と脂無かったので鯵フライなど揚げ物で賞味。23cm級はハズレ無しで皆さんお腹ラード、25〜30cm級は個体差があって、中ノリからノリノリまで下ろしてみないと分からない感じでしたが、パサパサってのは居ませんでした。

【船宿HPコメント】
2011年9月23日(金)曇り
北寄りの風で半袖では肌寒い陽気でした。LTアジ乗合で出船。台風の影響で底荒れが心配だったのですが、朝一番より型を見ることが出来ました。日中は喰い渋りの時間帯もありましたが、後半に再びポツポツと良型サイズのアジが上がり皆様、お土産分は釣って頂く事が出来ました。


コレ旨い!ムツの刺身。このサイズでこの味ってデカイのはどんだけ美味しいのか!定番ヅケ丼と中骨出汁の味噌汁で朝からシアワセ。

翌日のお刺身。写真左は23cm級の極上刺身、右は足りずにお代わり!30cm級も程好い脂でそれぞれ楽しめました。

3日目のヅケ丼はキムチ和えで変化球/クレイジーソルトとオリーブオイルで簡単カルパッチョ。

ふっくらムニエル、バターは控えめでカロリーOFF/中骨出汁のとき玉汁も一緒に・・・。

脂ノリノリの23cm級で漬け時間50分、開きは絶品の仕上がり/小振りは定番南蛮漬け。

小振りのフライは三枚卸しで2口サイズ、塩がウンマイ/3日後の刺身もまったく問題無し。翌朝の茶漬けでそろそろ完食間近。

ホーム目次前のページ次のページ