ハナダイ、活性激渋ながら収穫の多い一日

1月15日(日)、久里浜港の五郎丸からハナダイに行ってきた。
1月も半ばになると水温もグッと冷え込んで色々な釣りモノが激渋期へ突入。浅場の小物釣り師やコマセ釣り師にとってここ数ヶ月は忍耐の季節かもしれない。昨年から通うシャクリのハナダイも水深がいよいよ60m台半ばへと落ち、基本的に活性低い状態の中、日によって口を使ったり使わなかったりの日替わり模様。昨年のこの時期、シーズン終盤に入ったシャクリのイシダイ釣りはなかなか釣れずに妙にハマってしまい、今季は少しやり込んでやろうかと思ったものの、お目当ての船宿さんが事情により出船せずで当て外れ。で、年明け2回目の釣行は何やろうか色々迷ったのだが、やっぱり久里浜沖のおハナちゃんに年始のご挨拶でも行ってきますか!ってことで、土曜日の夕方、船宿さんに予約の連絡を入れ釣行確定。今日は単独釣行、電車とバスを乗り継いで6時半頃、まだ薄暗い港にひとり到着。早歩きで船に向かうと船長のお出迎えで左の前との指示。はしごを上って第五勇丸に乗船するとお客は5名で右舷が2名、左舷が3名。さすがに厳寒期になるとお客は少ない。左舷ミヨシに私のコマセがセッティンされており、ナントお隣胴の間は(半分読めてたけど)K名人。おはようございます!よろしくお願いします!受付でお年賀のタオルとステッカーを頂戴し船に戻り、そそくさ準備を始めたところ、名人の方から色々話しかけてくださり頼もしい限り。出船前から道具の話やら釣りの話に花が咲いて、準備も整った6時50分に出船。いつものように港口で待機すること7時ジャスト、全船エンジンの回転数を上げ場所を目指す。東電久里浜防波堤を超えるとやや面舵に南下。航程10分足らずで場所に到着し、マダイ船団に入り混じって、旋回一発で位置取りが決まると7時10分スタート。北北東の風で曇り、海上風波はさほどでもないが、航路からの曳き波で船のローリングが激しく、普通に立っているのも大変。水深64mで指示ダナはいつも通り3〜10m、食いダナはやや低めとのこと。2、3回目のシャクリで食うことも多いから要注意と船長。何投目かで名人がチップしたが掛からず。直後、私もドスッと竿を止められたが、これは完全にスレ掛かり、巻き始めてすぐにバレる。その後、反応はバッチリ出ているそうだがアタリが出せず、お魚の活性相当低いようでキビシイ序盤戦。


定刻7時、いざ出船。全船、各場所に向けてエンジン全開。目下の場所は久里浜沖65m前後。

8時20分、名人にヒットでこれが船中初物かな?その5分後、私にもヒットしてくれてボーズ脱出。以降、たまにアタリは出るもののお魚はまったくやる気無し。アタリも小さく、まともにシャクっちゃうとスレでチップするだけ。8時40分、あろうことか先に2枚目を上げたのは私だったが、すぐさま名人も1枚。潮周りは小潮の初日で満潮が8時40分頃の予報だが現在は緩い上げ潮。何も無いままボヤキ節の船上、9時30分、名人に久々の3枚目、かと思ったら、それを機にいきなり怒涛の入れ掛かりモードに突入。3連荘の後バラシ、また2連荘してバラシ、そしてまた1枚と、30分程の間、船の下に魚が着いたようで、名人はそういう時合を逃さない。とにかく横を見ると必ず巻き上げ中であっと言う間に数にしてしまう。その間、ナント私はアタリ2回だけでどちらも掛からず地団太。この差だもんね。以前から気になってはいたのだが、名人のシャクリ方が自分と全く違うので、トイレに行くついでに立ち寄って探りを入れてみたところ、名人、口は悪いけど(笑)大変優しいお人柄で、シャクリ方、アタリの出し方からアワセまで一連の動作をネタバラシ。実践レクチャーの間にも2、3度アタリが出ちゃって、しゃべっているのでアワセができず。なるほどね〜、シャクリのキモ全部教えてもらっちゃってスミマセン。自席に戻って同じようにできるかと言ったら(分かってはいたが)そうは問屋が卸さない。見かねて横から名人の突っ込みが入る。ホント聞いたからと言ってすぐにマネできるもんじゃないですね。だから回数通えって言っただろ!実際にやってみて体感で憶えないとダメですね。そんな会話をしながら釣果は二の次、しばし名人シャクリの練習タイム。このシャクリ方、自分のシャクリとアタリを出すタイミングが180度違うので、試しながらコレやりだしちゃうと釣りがおかしくなっちゃうかも・・・と思っていたら、コレやり出すと訳が分かんなくなってドツボにハマるぞ!と。心配をしていたところにドンピシャの突っ込みが入る。自分の釣り方の気持ち良さもあるので、釣り方を完全に変えようとは思わないが、コレが有効な日は間違い無くあるので、引き出しのひとつにできたらな〜。とは言っても何発か掛けて実感を得ないことには始まらない。その後、マイシャクリでやったり名人シャクリでやったりどっちつかずだが、いいやも〜、今日は勉強の日ってことで!


お隣はK名人。釣技面でぶつかって行けば真面目に応えてくれる心優しい常連さん。

10時40分、周りでは忘れた頃に誰かがポッツンポッツン。まったく釣れない私を見兼ねて、マイシャクリに戻した方がいいんじゃないか!と。そうですね。俄かにシャクリ方を戻してみたらナント一発でヒット。そんなもんだよな。(笑)2時間振りの魚でやっと3枚目。一時、入れ掛かりモードだった名人もこの時間サッパリ。魚居ないって。しかし、見ているとハリスワンランク落としたり、カラー針仕掛け試したり、それに餌着けてみたり、マメに色々試すところが意外で、カラー針仕掛け繋いだ瞬間、他の人がヒットさせて苦笑いもあり。なんとか教えて頂いた方法でアタリを出したく、再び練習タイム。すると、コレってアタリ!?これまで経験した事の無いタイミングで生体反応を察知し、慌ててレバーを倒して電動アワセをくれたが、つい見入ってしまった分タイミングが遅れてしまったようで、少し巻いたところでサヨナラ。しまった〜、でもああいうアタリの出方するんですね〜。目からウロコ。コレがハマると入れ食いになるそうだが、もっとアタリの多い日にやってみないと分からないだろうと。おかげさまでイメージは何となく分かりましたが、すぐにはモノにできそうにないな〜。お昼を回った頃、単発で1枚追加したが、途中で電動が巻き上がらなくなってしまい手巻きで回収。最初、バッテリーを疑ったが、どうやらリール本体がイカレテしまったようで以降まったく動かず。実釣で1000SPのモータ故障は2度目だが、この電動アワセがけっこう負担がかかるのかな。その後、手巻きで何回かやってみたけどこの何にも釣れない中やっていられず。見兼ねた名人、予備の400Cを貸して下さり本当にありがとうございます。13時30分、一瞬、船の下に魚が入ったようで名人と私にダブルヒット。1枚釣れてリール貸した甲斐があったと。終盤、下げ潮が速くなってしまい万事休す。14時ちょっと過ぎまでやってくださったが追加はできず5枚のまま終了。外道はウマヅラと船長もビックリのムシガレイ、けっこうシャクリ上げてクリームに食って来た。船中5名で14、7、6、5、2枚という成績。この厳しい中、名人は時合で連釣してブッチギリ。食べるには10枚で十分だけど釣り的には20枚は欲しいよな!と。今日はシャクリのレクチャーから最後はリールまでお借りしてしまい、まったく頭の上がらない一日だったが、収穫も大きい一日であった。ホントこの釣り奥が深いわ・・・。


本日の釣果、ハナダイ 5枚(23.5〜26cm)、ウマヅラハギ(36cm)、ムシガレイ(32.5cm)。

【船宿HPコメント】
久里浜沖65m前後、水温=14.5℃、水色=澄み 23〜31cm・2〜14枚 外道にウマヅラ
朝は昨日よりも冷たい陽気で、ハナダイ船は5名で出船でした。 海の中は昨日よりも厳しい状況で、反応の出方もそこそこで魚にやる気が無いと云うか、喰いッ気が無いと云うか、かなり四苦八苦の一日でした。明日は冷たい北東の風がかなり吹き付ける様な予報ですyo〜ッ (-。-;)


小振りは何と言っても塩焼きが定番、やっぱりウマイ。皮付きのままのお刺身、湯引きしていないので多少皮が気になりますが、コレが一番ハナダイの持ち味を堪能できると思います。好みでしょうけど・・・。


翌朝は好物のヅケ丼で朝からシアワセ。一日寝かせたウマヅラの薄造りは絶品。久し振りにキモ醤油で舌鼓でした。専門に釣らずに外道で1枚交ざるところがウレシイ。

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