久里浜沖のメバル五目、本命不在もおかず大漁

2月18日(土)、久里浜港の五郎丸からメバル五目に行ってきた。
2月と言えばメバルの季節、春告魚という呼び名で釣り人に親しまれ、春の訪れを知らせてくれる旬のお魚だ。東京湾から相模湾に掛けてはエビメバル、イワシメバル、コマセメバル、夜メバル・・・全国津々浦々地域毎に色々な釣法で楽しまれているのも面白い。とりわけコマセを使ったメバル釣りが盛んな当地では、ビシアジとのリレー釣りで出船する船宿が多い一方、一年を通してハナダイやイサキといったウィリーシャクリをメインの看板に揚げる久里浜港五郎丸では、流石、このメバル五目もコマセシャクリスタイルで狙うというからシャクリ好きの私にとっては大変興味深い。で、以前から数回乗船されている釣友Iさんに、次回釣行される際にはご一緒させてください!とお願いしておいたら、早速、金曜日にメールの着信。二つ返事でよろしくお願いします!メールで仕掛けや釣り方など色々アドバイスを頂いたが、金曜日は飲み会が入っており仕掛け作る時間無いし、とりあえず各種ウィリー仕掛け、内房イサキ用餌釣り仕掛け、激渋仕様のアジ仕掛けなどなど、在庫を掻き集めてそろそろ日付が変わろうとする頃、酔いが回った頭でようやく荷物が纏まり一安心。目覚ましが鳴って、寝付いた瞬間に叩き起こされたかのような感覚で起床。いつもの時間に出発すると、前夜にはけっこう雪が降ったようで、車の屋根には5、6cmほど積もった雪が凍結してカッチンカッチン。一頃は冷え込みも少し緩んだかなぁ・・・なんて思う時期もあったが、ここに来て日本列島は厳しい寒波の再来、本日の最低気温はここ横浜でも氷点下、最高も6度止まりと春告魚釣りとは言えまだまだ厳寒の釣行である。横浜駅で京急に乗り換えIさんと合流。いつものように京急久里浜駅からバスに乗り継いで大浜で下車。昨夜の雪のせいか港の駐車場もガラガラ状態で今日は出漁しない船も多そうだ。メバル五目の第五勇丸は右舷に常連さん1名のみで、左舷にIさんと並んで荷物を下し仕度に取り掛かった。今日の道具はA−グリップサソイ180SS+400CでPEは2号、FL60号からクッション50cmを介して、ハリス1.5号、ムツ針9号3本針、全長2mの激渋仕様のアジ仕掛けを装着。コマセはイワシミンチでサニービシとの組み合わせは初体験、上は3/4開けて下は3mmに調整。支給餌はイカタンと細切りサバタン、様子見でイカタンを3mm程の角切りにして装着。


昨夜の雪のせいかお客さんの出足悪く、片舷Iさんと貸切状態。お隣はメバル五目の仕立船。

サニービシにイワシのミンチは初体験。支給餌はイカタン(小さく切って使います)と細切りの塩漬けサバタン。

7時20分に出船、東電久里浜防波堤を回り南東方向へ。港内でスパンカを上げてから航程僅か5分、アシカ島の下手付近でスローダウンすると、何度か旋回を繰り返し位置取りが決まって7時33分、開始のアナウンス。北の風けっこう強く晴れ、水色は澄み気味でメバルのご機嫌は!?海上は多少の風波のみで釣りに支障は無いが、強風により仕掛けが捌き辛い。水深24mで着底、指示ダナは3〜8mで食いダナは5m前後、出船前の船長のレクチャーによるとハナダイのようにしっかりシャクっちゃうと食わないので、コマセの中にゆっくり着け餌を入れてやるようなイメージ。起伏の激しい場所を攻めるのでカサゴ狙って底ベッタリにすると根掛かりするので要注意。経験者のIさんによるとゆっくり目のショートピッチだとか。ハナダイでも無しイサキでも無し、とりあえずどんなシャクリでアタリが出るのか模索するしかない。早くも2投目で初の生体反応が出たが、これは定番外道のウミタナゴ。なんだかシャクリが少し重たくなったと思うと5cmほどのミニ沖メバル。沖メバルも小さいうちはこんな浅い場所に居るんだねぇ。最初、サニービシにイワシのミンチってのがピンと来なかったが、3、4回やってキレイになくなるからアラ不思議、普通に使えますね。8時前、少し場所を替えて水深34m。早速、食って来たのは小振りのカサゴだったが海底に帰れないのでバケツへ、南蛮漬けの絶好の素材である。程無くIさんに船中初となるクロメバルは20cm級。流石ですね〜!ハナダイの時もそうで、釣れないとシャクリに力が入りがちだが、これが悪循環?メバルのシャクリってどんな?釣れないから未だ解からず。カサゴをポッツンポッツンとキープしていると、お待ちかねのアジが回遊。先週釣行されたIさんによると、今のここのアジが脂乗ってて絶品らしい。今年はまだ一度も釣りモノのアジを賞味していなかったので、第二本命のウレシイお出ましだ。少しコマセの放出口開け気味に調整し、気持ち強めにシャクって待ち時間やや長め。ほぼ入れアタリに近い状態でアタリだけは出るが、バレが多く取れるのは2/3くらい。食いダナは5m前後で、サイズは22、3cmの小振りも交ざるが、概ね28〜30cmの色が薄くてタッパのある美味しそうなアジだ。30分ほどはアタリも多かったが次第に間が空き始めてしまい12尾を確保したところで打ち止め。


場所は久里浜沖の24〜36m、さすがIさんは早々にメバルの型を出しましたが、私は・・・!?

若潮後の中潮初日で干潮が8時40分頃、満潮が13時40分頃の予報。朝イチから下げ潮がトロトロあったが止まっちゃったかな。シャクってもシャクっても何にも無しの修行シャクリ。とは言っても、水深65mでアタリ皆無のハナダイシャクリに比べりゃ天国と地獄。さ〜て終了までにアジをもうちょっと追加したいのと、なんとしてもメバルの顔見ないとね。その後、水深24m〜34m前後を点々と探るもパッとせず。10時50分、少し野比寄りに回り込んだ水深25m、Iさんに久々のヒットは玉網要請。寒さで体が固まってしまい舳まで玉網取りに行くのが難儀。無事収まったのは35cm級のデップリアジ。これは救って正解、こんなの目の前で落としたら涙もんですよ。直後、右舷の常連さん、続いて私にも待望のアタリ。お返しに救って頂き、コレも惚れ惚れするようなデップリ君。まずは1匹確実にゲット。徐々に同じパターンで続くようになってきて、食った瞬間、即アワセをくれると高確率でバレずに取り込み完了、抜き上げる度にオ〜ッと唸ってしまうようなアジばかり。Iさんと顔見合わせ、こんなアジがこんな釣れちゃっていいの?だが、2度目の回遊も長くは続かず小1時間で抜けてしまい、先程と同じく12尾追加で24尾。だが、モノがいいので一気にボリュームはアップ。12時20分、移動して水深34〜36m、ここはアジは回って来ないからメバル、カサゴ狙いと船長。程無くカサゴが当たり始めてIさんとポッツンポッツン、イカタンが無くなったのでサバタンに替えてみるとコレが不思議、水を吸ってフニャフニャになった方が動きが良いようでアタリが良いのは古い餌。コマセ効果で食いダナが5mくらいまで上ずって、海底はカサゴのパン食い競争。しかも50cm幅でチョン、チョンとルアーのようにアクションを加えるとシャクリに反応してイサキやハナダイと同じようなタイミングでブルブルッっとアタリが出るのには目から鱗。カサゴも中層でこんな食い方するとは恐るべしコマセシャクリ。終盤、良型の食いが上がって来て本日最大27cmの納得サイズもゲットし、Iさんとお互いおかず大漁大満足となったところ、14時10分に納竿。風止まず船上寒い一日、海底も水温かなり低い中、こんな浅場で良型のアジやカサゴが元気に出迎えてくれ大変楽しい釣行であった。本命メバルの顔はとうとう最後まで見れず次回こそ!


本日の釣果、マアジ 24尾(22〜33cm)、カサゴ 21尾(15〜27cm)で計45尾の持ち帰り。他、ウミタナゴ、ササノハベラ、ミニカサゴ、ミニ沖メバル、ネンブツダイ、コスジイシモチ、コクチフサカサゴetc。マアジは小振りも交ざりましたが7割方が30cm前後のデップリアジ、カサゴは小振り主体に20cm超が4尾で最大27cm、残念ながら本命メバルは顔見ずという結果でしたがボリュームは満点。

【船宿HPコメント】
久里浜沖20〜35m前後、水温・水色=11.0℃・澄み気味 15〜36cm・27〜46尾 2番手45尾で全体の5割がアジ、カサゴ4割にメバル1割
メバル五目は昨日と同じ様な状況で、ただチョッとメバルの喰いがイマイチと云う感じでしたが、カサゴが良型交じりで好調気配でした。 昨晩から厳しい冷え込みで、今日も北からの冷たい風がピュ〜ピュ〜と吹き付けて、かなり冷たい陽気の中で一日シャクッて戴き感謝です m(_ _)m
基本的にはシャクッて戴きますが、ハナダイとは違うしイサキとも違う・・・メバルのシャクリを体感してメバルの引きを楽しんで戴きたいと思います m(_ _)m 基本的に仕掛けはハリス1.2〜1.5号・3m4本針、針はチヌ1号でウィリー針・カラー針・エサ針等々、ビシはFL60号を使用、ライトタックルもOKです。付けエサはイカ・サバ・オキアミで色々と試して楽しんで下さい。


今年の初アジ、当日は小振りから叩いてみましたが、脂と甘味もあってウンマイ!コレは明日以降がかなり楽しみ。翌朝はお約束のヅケ丼、贅沢に30cm級1匹使ってテンコ盛り、あ〜満足満足。

翌晩、お土産で頂いたワカメやメカブを湯通し、そして今夜のお刺身用と明朝のヅケ丼分を計算しアジを下す料理人・・・。

翌日のアジ刺し、一晩置いて程好く脂が回ってウンマイこと!期待を裏切りません。サラダには頂いたワカメとメカブの叩きをトッピング、オリーブオイル+ポン酢で頂くのがイチオシ。

そして翌々朝もヅケ丼、昨日は小ネギと生姜で頂きましたが、今朝は小ネギ、大葉の千切り+ワサビで賞味、とにかくコレが好き。アジの中骨とワカメの潮汁、メカブの叩きも添えて朝からシアワセ気分。右は翌々晩の番外編、トロロメカブシラスは出汁醤油で、コレがまたイケます。

満を持して2日寝かせたカサゴのお造りは良型2尾分。カサゴは相模湾の方が上かな?なんて印象は吹き飛びました。熟成してほのかに滲み出す上品な脂+決してヘタらないコリコリした食感の両立、クセも臭いも無い、あるのは旨みだけ。そしてついにやってしまいました!火曜日の朝はコレで満足度120%、あえてコメントは控えさせて頂きます。(笑)

ホーム目次前のページ次のページ