富浦沖のアマダイ、良い潮入り良型交じりで好調

3月4日(日)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
先週は雨降りやら所用やらで流れてしまい2週間ぶりの釣行。今週土曜日は娘の高校卒業式、6年間見慣れた制服姿もこれで見納めかと思うと感慨深いものがある。逆算してみると、このHPを始めた頃、小学校4年生だった娘が今年の春には大学生なのだから時の流れというものは恐ろしい。さて、先週は今季ラストアマダイに行って今週はそろそろ鬼のリベンジかな?なんてぼんやりイメージしていたのだが予定がズレてしまい、今週は仕切り直しでアマダイに行ってみることに・・・と言うのも今季のアマダイ、相模湾側では数こそ出ているが例年より苦笑サイズの率が多いようでイマイチ食指が動かないのに対し、東京湾側ではこのところ場を岩井〜富浦沖へと移し、連日50cm前後の大型交じりで好調持続中。例年3月にもなると春先特有の冷たい濁り潮が被って、自然と終焉を迎えるアマダイ釣りだが、目下のところ東京湾口部は海面水温17度台の温かい潮が差し込んでおり、この潮が来ている限りまだまだアマダイも有望と思われ、実際の釣況からもそれが窺える状況。いつもの時間に出発すること行程順調に6時20分頃に船宿に到着。早速、アマダイの看板が掲げられている20号船に乗り込むと先客は四隅に1名づつ、迷わず右舷トモ2番に荷物を下し受付と買い物へ。その後、ポツリポツリとお客さんが見えて左右5名づつとなったところで確定かな?昨日が乗客2名とガラガラで4本と5本だったそうだが、そんな情報からか今日はそこそこ人数も集まり割り当てはどうだか・・・。一方、お隣カワハギ船はさすが3月ともなるとお客は少なめで、常連S水さんやT麻さんら見慣れた顔ぶれを中心に片舷4、5名といった状況。出船時刻に近付いた頃、もう1名来られたが左舷に入ってくれたので動かずセーフ。そう言えば乗客11名の右舷トモ2番は昨年の50cmアマダイの日と同じシチュエーションだが、今日も何かが起こるのだろうか。長い長い待ち時間、カワハギ船のS水さんと竿の話で談笑したり暇を潰しながら、ようやく待ちに待った出船時刻。少し早めの7時50分、親父船長の操舵で河岸払いとなった。お天気下り坂で夜には雨予報だが、この時間、空はどんよりねずみ色、たまに水滴が顔に当たるが、予報より降り始めは早いのかも。港を出ると被るから中に入っているよう指示。いつもより南東方向に進路を取って向うは内房方面。航程30分強でスローダウンすると場所的には大房岬の北方、岩井と富浦の間くらいだろうか。8時35分、開始の合図である。


お隣はカワハギ船、さすがに3月ともなると空いてますね。アマダイ船11名の乗客で右舷トモ2番はあの日と同じ。

北東の風やや強く曇り、海上は風裏に入りコンディション良好。空が暗いので海面は黒っぽく見えるが、船の旋回時、スクリューで掻き混ぜる海水は真っ青のコバルトブルー。第1投、水深93mで着底すると、一誘い、二誘いで早くも外道の反応あり、残るオキアミも早々に突かれ回収。若潮後の中潮初日で11時前が満潮でその後下げに変わる予報。タイドグラフ上は緩慢差の少ないダラダラ潮に見えるが、湾口部は予想外の動きをすることも多く、どっちでもいいので少し流れて欲しい。開始30分ほど経過したところ、型のいいの出たから誘ってみてとアナウンス。左舷で出たようだ。悴んだ手で海水循環の水に触れるとまるでぬるま湯のようで水温高いことを肌で感じる。しばらくするとオモテっ側でポツリポツリ出始めたが小振りが多いかな。この時間、保田の方に向って緩い上げ潮が流れミヨシ突っ込み、少しづつ浅くなる流しで85mくらいまで昇って潮回り。我々後ろは後半の下げ潮に期待か?と思いきや、お隣右舷大ドモのお客さんに本日初物。苦笑いしながらの取り込みは30cmに満たない文字通り苦笑サイズ。開始1時間で3回ほど流したところ、意外にも小振りが多い印象でオモテ寄りが優勢。10時、振り向くとお隣大ドモのお客さんが巻き上げ中。竿の動きから間違いなくアマダイ、無事取り込まれたのは35cm級で早くも2本目。もしかして潮変わったでしょ、頑張んなきゃ!続く10時20分、ヒットしたのはまたしても大ドモのお客さんで、途中、竿の叩かれ方も激しくけっこうデカそう。玉網出動で無事収まったのは40cm強の納得サイズ。いいなぁ、だんだん型デカくなってきましたね。一方、今のところ一度も本命のアタリが無い私、聞くは一時の恥、タナどれくらいで食わせてるんですか?お伺いしてみたら、2mの仕掛けで1mくらいとのこと、そんなもんですよねぇ、私も同じだし。これは単なる巡り合わせと割り切って淡々と釣りを続行すると10時40分、小さいトラギスが着いた感触だったが、もう1個のオキアミを信じて動かさないでいたら、モゾッとした独特の前触れを察知。反射的にテンション掛けたらこれがビンゴ、ダンダンダン!おっとっと〜。底離すまでの引きは力強く、こりゃちょっと良さそうだよ。次第に電動巻上げに移行し、途中の叩き込みも想定の範囲。最後、お隣さんが玉網出してくださったが、斜め上45度にガッツリ掛かっていたので迷わず抜き上げ。これが本日初物となる42.5cm。少し出遅れたが良型ゲットで挽回だ。


場所は富浦沖、水深65〜95m。船上は雨も交じり極寒、潮は真っ青でぬるま湯のよう。

南東方向への下げ潮がトロトロあって悪くない状態。外道でお土産は増えるものの、あれから本命のアタリは出せず。さっき釣れたムシガレイは身がぶ厚くて旨そう。他、カナドやカナガシラも釣れて徐々にクーラーは賑やかに。11時、オモテっ側で1本上がったと思ったら、再び大ドモのお客さんでこれが30cm強。よくアタリ出しますよね。お昼前、潮回りの間におにぎりを3個を腹に収めて戦闘再開。96mから入れて少しづつ浅くなる流し。さっきとまったく同じパターンで先にトラギスが着いちゃったが、タナ切ったまま少し粘っていたらモゾッとした前アタリを感知。コレそうでしょ。潮が緩く向こうから持って行かないので、こちらからテンション掛けてやったらダンダンダン!おっとっと、コレさっきよりデカイ。重量感が別格、最初は慎重に手巻きで応戦するが、一瞬、ドラグが間に合わずクラッチ切ってサミングで糸を送ったりのやり取り。少し大人しくなってきたところで電動レバーON。最初引いた割りに、途中からはさほど大暴れせずに上がってくれて、無事、お隣さんに救って頂いたのはドッカ〜ン!後の計測で48cm、1.5Kgのデップリ君。これが1本釣れれば大満足ですよ。ところが不思議とこういう日はこれで終わらないもので、続く12時30分、曳き波で船がローリングし始めたので意図的にキーパーに掛けてお茶飲んでいたら、持ち上がる竿をドスッと止めるアタリ。来たかっ?直後、竿が海面に突き刺さると同時に4、5回激しく叩かれた。ヨッシャ!キーパーから外してやり取り開始。これもけっこうあるよ。どうしたんだろうね今日は?お隣さんがまたデカそうですね〜と。そして無事、救って頂いたのは、後の計測で44cmのこれまた良型。やること好循環で置き竿作戦もドンピシャ。このサイズ3本揃ったら今日はもう言うこと無し!昨年の50cmの日と同じく今日も朝からミズフグが多く仕掛けの消耗が激しいが何かあるのかな?その後、潮がまったく動かなくなってしまい、タナ切ってレンコダイ狙ったりカワイリ狙ってみたりのお遊びモード。本当はこの時期、この水深のコマセシャクリやりたいのだがなかなか機会が作れないな。船長業を煮やして14時を回ると、岩井寄りに船を飛ばして大きく移動。再開したのは65mの本日最浅、ここで35cmを1本追加し、14時50分、終了を告げるアナウンス。回数やっているとこういう日もあるもので、今季のアマダイ釣り、これで止めといた方がイイかもね!?


本日の釣果、アマダイ 4本(48cm、44cm、42.5cm、35cm)、35cmが小さく見えます・・・

カナガシラ、カナド、アカボラ(ヒメコダイ)、ムシガレイ、レンコダイ(キダイ)の持ち帰り。他、ゴマサバ、クラカケトラギス、オキトラギス、ヒメ、ガンゾウビラメ、イズカサゴ小、ミズフグ(ヨリトフグ)、ホシヒメコダイetc。

道具に関する話を幾つか追加します。今回、たまには趣向を変えて短い竿でやってみようと思い、先日、ハナダイシャクリ用に購入した『New海人マルイカ180M』に『フォースマスター1000MK』の組み合わせでやってみて案外コレが良かった。マルイカ竿なので、細かいアタリを取るのはお手の物、且つ、手前側に適度な柔軟性があって、大型アマダイの引きも余裕で受け止めてくれ、やり取りに不安は感じなかった。これまでアマダイ釣りには気持ち長めの竿でストロークを重視してきたが、短竿は目から近い位置でアタリを取れる分、やはり誘ってアタリを出す釣りではメリットも大きいかもしれない。このリールは相変わらず凹状巻きの弊害と逆転時にレベルワインドが動かないのが使用感イマイチ。以前、120号のオニカサゴでキビシイ印象だったことを考慮すると、オモリ80号のマダイ、ハナダイ、アマダイ、タチウオくらいがいいとこかも知れませんね。パワーは従来より明らかに強く、巻き上げも速いが、その分、電力は食うようで、新調のPROX6.6Ahフル充電でランプが半分減。(これは問題という訳ではありません。)バッテリーに関しては終始電圧も安定しており特に問題も無く、しばらく使い込んで様子をみたいところです。


まずは当日、軽くカナガシラのお刺身から。モチッリした食感で、風味的にはトラギスに近いのかも。アマダイは42cmの半身でお刺身、正直、良型は当日まだ実力が出し切れません。ですが鮮度抜群のコリコリ感は釣りものならでは。う〜ん、でもちょっと早いかな。

そして翌日、44cmの半身を炙りで賞味。なんじゃコリャ〜!この脂は何処から来たのか?あえてアカムツとまでは言いませんが、この脂の乗り具合は中小型では味わえません。良型は炙って旨さ120%、これだけアマダイやっててナント炙ったの初めてでしたが、こりゃスゴイ!

48cmアマダイの兜焼き。このクラスになると兜だけでも十分な食べ応え。コラーゲンたっぷりで明日はお肌ツルツル!?骨までしゃぶって旨さを噛み締めました。この後、兜煮も出てくるそうですが・・・とりあえずここまで。

【船宿HPコメント】
富浦沖(80m)、潮;澄み、水温;16度、釣果;0〜6本 サイズ;27〜50cm、外道;鬼かさご・ヒメコダイ・レンコダイ・ほうぼう多数・かいわり・ムシガレイ他
今日も甘だいは、富浦沖の深場のポイントで、大型を一日狙いました。最大超大物の50cm級が数本混じり、トップは桶川市の○○さんが6本、2番手4本が2名、次いで3本が3名、2本が2名、1本が1名、ボーズの方が2名で、船中28本の大漁でした。外道に大型ホウボウ、ムシガレイが多数、鬼かさご、レンコダイ、かいわり、ヒメコダイ、などなど、お土産一杯で、クーラーの中も賑やかでした。(親父)


3月2日(金)の海況図、湾奥と湾口で海面水温が極端に異なる状態。色付きの部分は今日やった場所の見当。

ホーム目次前のページ次のページ