マルイカ、反応あれども潮気に入らず終始乗り渋り

4月21日(土)、小網代の丸十丸からマルイカ仕立船に参加してきた。
ここ1、2ヶ月、週末は尽く悪天候に見舞われ、たまに日曜日凪いだかと思えば家の用事で潰れたり、その他いろいろ重なって1ヶ月も間が空いてしまった。本格的に船釣りをやるようになってかれこれ10余年、丸々1ヶ月のブランクなんて初めてのこと。辿ってみたら2005年8月の腰痛悪化による下半身不随状態でさえ中3週間で奇跡の?生還を果たしていた。ただ、このブランクの間も日々の情報チェックだけは怠らず、どの釣りもH釣行するほどの模様が無かったのもその一因と言っていいだろう。さて、久々の釣り日和が期待できそうな今週末、釣れても釣れなくてもマルイカかな?と気持ちを固めかけていたところ、定宿大津小川丸のHPを覗いてみたらナント21日(土)は休船との掲示にガ〜ン!じゃ巳之助丸の親父船長のマルイカ船乗ったこと無いので、たまにはあっちから乗ってみようかな・・・な〜んて考えていたら一通のメールが着信。土曜日、丸十丸でマルイカ仕立船どうですか?とすずきんさんから。マルッチPPさん主催の仕立船だそうで、あっちのマルイカあまりやったことないけどこりゃグッドタイミング、渡りに船とはこのこと二つ返事で参加表明。マルッチPPさんはじめ、参加のみなさん、よろしくお願いします!なぜかバッグの中身もマルイカ用になっていたので、車釣行用のバッグに移し替えるだけで準備完了。朝4時40分、すずきんさんにお迎え頂き、途中、マルッチPPさんのご自宅で車を乗り換え、AKB〜さんも合流し1台4名で現場へ向った。こういう形で乗り合わせると交通費節約にもなって良いですね・・・。集合時間の6時には全員揃って早速釣り座抽選くじ。若干やりくりもあって右舷ミヨシから、ろぐいちマスター、マルッチPPさん、AKB〜さん、みさきさんのお仲間2人、左舷ミヨシから、私、すずきんさん、みさきさん、きよりんさんHUSさんご夫妻の総勢10名。船は今は亡き大船長が操舵していた3号船、船釣りビギナーの頃、カワハギ釣りでよくお世話になった懐かしい船だ。船体は古いがきめ細かく整備が行き届いているのが一見して分かり、流石、お客さんに気持ちよく釣りを楽しんでもらえるようにとの船宿さんのこだわりが伝わってくる。


第3号丸十丸に左右5名づつの10名、釣り座間隔もちょうどいい感じですね・・・。

準備も整い6時40分過ぎには出船。小網代湾から真沖に出ると既に数隻の船団が形成されつつあり、本船も合流・・・というか、近辺まで進んだところで、東京湾のマルイカ釣りのように執拗に旋回を繰り返し反応にタイトに着けるという操船でもなく、何気に停止すると6時50分、早速開始のアナウンスである。北北東の風やや強く曇り、もっとベッタリした曇天凪を想像していたが、海上、思ったより風が強めで寒い朝である。水色は澄み気味の薄濁り。1投目はアナウンスより5m深い43mで着底。道具はいつもの使い慣れているもの、仕掛けも自分のデフォルト仕掛け(直結3+直ブラ2=直結ブラ5本)でオモリ40号、スッテもいつもの実績あるものでテキトーにチョイス。大潮の3日目で干潮が10時過ぎの予報、この時間、気持ち程度の下げ潮で効いているとまでは言えない程度。船の止め方からしてぶっ込み着乗りは期待しなかったが、着乗りどころか、その後、まったく生体反応すら出ずイカいるんかい?結局、最初の場所は3回流して1回持ち上げのアタリらしき?があったのみ。少し三戸浜寄りに進んで今度は水深46mから。船数はそこそこ居るが船団バラけて釣れる場面もまったく見られない。松輪の名だたる船もここに集結しているということは目下のメイン場所なのだろう。しっかし当たらない。船長曰く反応出てるそうなんだけど・・・。某大型船は片舷14、5人乗ってて、いくら船がデカイって言ってもありゃスゴイね。ぶっ込みで全員同時にオモリ投入したらイカもビックリ!?(笑)久々釣り日和の土曜日だから無理も無いよね。7時半の少し前、お隣すずきんさんが合わせた!と思ったら乗った〜!無事取り込まれたのはミニサイズなれども船中初物、ソレ掛けるの流石〜!その少し後、釣り方分からず、オモリ底に着けたまま激しく叩きゼロテンション、すると一瞬モゾッとしたアタリに瞬間アワセを入れたらドスッ!乗ったよ〜!なんかデカイっス。アオリでも乗っちゃったかな?と思うほど最初底を離すまでグイグイやられて慎重なやりとり。右舷1番のろぐいちマスター和田さんが玉網スタンバってくださり、スミマセン!まだ20mもあります。


目下メインの場所は港の真沖、小網代沖の水深40〜50m。思ったより風強く寒い朝です。

だんだん重いだけで引き込みは収まりアオリじゃないね、デカヤリかな?ようやく仕掛けの回収に入ると一番下のスッテにボンヤリ乳白色の魚影ならぬ烏賊影。マスター和田さんにタモ取りして頂いたのはナナナント!胴長28cmの大型マルイカ。弁慶って呼べるサイズかどうかは分かりませんが、もしかしてコレ自己記録かもしれない。やった〜!オモリ底に着けたまま激しく叩いてゼロテンション、コレが今日のパターンかと思いきやその後はまったくダメだこりゃ!しばらくしてマスター和田さんにマイクロ級。船長曰く反応が無くなってからポツポツ乗るようだから、どんだけ群れが薄いかの裏づけと言えるかもしれない。それもなんだかな〜である。8時15分、ふと叩き後の空アワセに乗って、これが本日最小、胴長9cmのマイクロくん。その後、たま〜に触りは感じても掛けられるまでのアタリの出方では無く、とにかくイカがチビなので、乗りアタリが取れてなくて、放す時の比較的大きい動きを触りとして辛うじて感知しているものと思われる。かと言って、タイミングで空アワセを入れても簡単に掛かって来ないから相手の方が一回りツワモノなのである。デカイ反応でも出て乗り目上がれば違うのだろうけど、広範囲に渡って細かい反応が高速に出入りするそうで、反応にピンポイントに船を着けるというより、大流ししながら反応が入ったり消えたりする中での拾い釣り。マルイカ釣り的には極めて冗長で掴み所の無い流し釣りという形態。しかもイカが激渋マイクロ級だからたちが悪い。こりゃ潮変わりでいきなり爆裂反応でも出てくれない限り期待薄かもしれない。ホント頼みますよ・・・。9時、南に走って諸磯沖〜三崎西口の一帯を探索。船長曰く3、4mの高い反応も見られるそうだが、触りも何にも無いから困ったものである。魚の反応だったら気配くらい出そうなものだけど、何も無いからやっぱりイカなのかな、よくわからん。三崎のSE丸も間口のKHJ丸もあっちで見たかと思えば、こっちで遭遇して各船やる場所定まらないのが一目瞭然。今日は何処の船も苦戦模様で夕方の情報を見るのが怖いようで楽しみかもしれない。30分ほど点々と道具を入れてみたが船中追加無し。


移動中はグッタリ。それもそのはず、例えるならシーズン終期の久里浜沖激渋マイクロマルイカの流し釣り。

少し北上して小網代と諸磯の間は油壺沖で再開、旋回を繰り返し15分ほど回ってブレーキ掛かったので少し期待してみたが、またしても着乗りは無くそのまま流し釣りへ。まぁ、そもそも今日のサイズじゃ着乗りなんかあるわけないよね。10時半頃、俄かにアタリが出始めて胴の間のみさきさん、お隣すずきんさんと来たかと思ったら、少し間が空いて私にも久し振りの乗り。これもマイクロに毛が生えたサイズだが1杯は1杯。少しオモリを底切っての叩き&止めで穂先が1cm持ち上がるかどうかというアタリ。いわゆるこの目感度の部分を重視して最近は柔らかい竿を使う釣り人が増えて来たようだ。私も試しに軟調竿に換えてみたりもするが、どうも取り回しの面でシックリ来なくて戻してしまう。まぁこれも好みだからね。で、あろうことかこの流しは3連荘で乗せて一気に5杯!(笑)少し期待が高まったものの、群れの出入りの綾みたいでその後はサッパリ。それにしてもキビシイわ。流し釣りも乗り目が良ければそれなりに釣れるのだろうけど、叩いたり止めたり、穂先凝視したり、巻き落としたり、イカの気配が何んにも無いのにコレを続けていなければならないのはツラ過ぎる。当たらないのにずっと釣ってるのがいいか、投入できずにオモリ握ったまま遊覧船がいいか?究極の選択。あなたならどっち?私は無駄が少なく1回の投入に期待と集中が持てる東京湾方式が性に合ってるようだが、ダイエットには前者かな?(笑)どっちもアタリが無いのはキツイっスね。さて、灘寄りから沖に払い出す上げ潮が流れるも好転の兆しは皆無。回収するとスッテに茶色い苔のようなものが付着。これはマズイ「激渋の使者」、春先にコレが出るとトラギスさえも何にも食わなくなるジ・エンドのサイン、今年は今頃これか・・・。左舷トモに突っ込んでるのもあるのかな、11時半頃からきよりんさんがポツポツ、みさきさんが3連荘、すずきんさんも追釣、私は巻き始めで逃げられが2回あっただけ。その間も右舷は延々お葬式状態でご愁傷さま。お昼から再び小網代沖に戻ったがもはや壊滅状態。結局、私は10時半を最後にまさかの追加無し。その後、14時の納竿まで消化試合、みなさんホントお疲れさまでした。


本日の釣果、マルイカ 5杯(胴長9〜28cm、オモリの本体がちょうど9cm)。偶然釣れた大型1杯は価値あり、釣りの内容的には・・・沈。

・・・で、本日の結果、トップはみさきさんの6杯、続いて5、5、5、3、2、1、0、0、0で船中27杯ですか?これは渋神さまのご利益か、船中4人も沖漬けのタレを持ち込んでしまったせいか、その渋神さままでもが沖漬けのタレを忍ばせていたというのだから相乗効果バリバリだったのかもしれませんね。(笑)

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