アジは終日地味食いながら外道多彩で食材充実

11月3日(土)、新山下の広島屋からLTアジに行ってきた。
釣りモノ豊富なこの季節、やりたい釣り、リベンジしたい釣りはアレコレあれども、ここ最近、無性にアジが食べたくて食べたくて、今週は3週間ぶりにLTアジに出動。模様の良い年だったら半日船でサクっと仕事してくるのも容易な釣りモノなのだが、今年はどういう訳か模様イマイチのまま既に11月、水温もそろそろ20度を切ってくる頃、じっくり一日船で攻める方が堅いだろう。お世話になるのは自宅から程近い新山下は広島屋さん。始発電車で行くと5時半頃には着いてしまうので、少しゆっくり目に出ようと思うのだが、早く目が覚めて家でボーッとしててもしょうがないし、今日は祝日で人出が多いかもしれず、早めに行って船宿で時間潰してた方が賢明だろう。6時少し前に到着し、半開きのシャッターを潜って船に乗り込むとさすがに出船2時間前とあって一番乗り。北風で午前中一杯下げ潮なので定石からするとトモ寄りなのだが、最近、ミヨシの方が相性良いので、潮周りは考えず右舷ミヨシに荷物を下した。左舷ミヨシは常連Cさんの指定席、そろそろいらっしゃる頃だろうと思ったら、程無くCさんのご到着。おはようございます!道具のセッティングはどんなにゆっくりやっても5分も掛からず、今年一番の冷え込みではないかと思われる薄ら寒い船上で時間を潰すが、10分も経たぬうちに堪りかねて店へ。お茶をすすりながらしばらくCさんと談笑させて頂くうちに常連Sさんのご来店、こうなるともう店は漫才劇場で笑いが絶えない。ポツポツお客さんが見えるが、祝日の割りに思ったほどでも無さそう。本来、一日のんびりできて、おかず分+αくらい釣れれば言うこと無いんだけどね・・・。7時を回った頃、みなさん重い腰を上げて船に移動。右舷は3人で寂しいなと思ったら、女性2名様がご来店との情報で船長は貸し道具をセッティング。出船10分前にやっと乗船されるや、船長のレクチャーが始まり、こりゃすぐ船出れそうにないわ。しかし、釣りビギナーの女性2名で乗合船に乗ろうというモチベーションというか勇気には感服である。左舷にもCさんとSさんの間にフリーの女性が1名入られ、朝からオジサンたちの顔は緩みっぱなし。ようやく仕度が整って、右舷5名、左舷6名の計11名で8時10分に出船。近場からやるので仕掛けの準備をしておくようにとのアナウンス。さすがに11月、風が冷たく今年初めて厚手の上着の上からカッパも着込んだがまだ寒いくらい。


まずは本牧海釣り桟橋沖、水深21mから開始。早々にポツポツとアタリ始めたが小振りが目立ちます・・・。

航程15分、本牧海釣り桟橋の上手で渡辺の午前船他3隻ほどが操業中のところ、反応を見ながら合間を縫うように旋回するも止まれず、そのまま本牧寄りに進むこと、ちょうど海釣り桟橋の先端の沖目辺りでスローダウン。何度か旋回して位置取りが決まったところ、8時33分、それじゃ仕度の出来た方からやってみてください!北の風で曇り、海上は多少の波っ気程度でまったく支障は無し。水色はやや澄み気味の薄濁り。第1投は水深21mほどで着底。指示ダナはいつもと変わらず1mで振って2mで待ち、水深が2、3mすぐに変わるのでマメにタナを取り直すように!1投目はアタリ出ず回収、入れ替えること2投目ですぐにアタリを捉え、船中初物は17cm級の小振り。型は出ましたから!とアナウンス。中潮の3日目で満潮が7時頃、干潮が12時半頃の予報。この時間、下げ潮が本格的に流れてコンディション良好。だがしかし、崖っぷちの上に船を着けており、エンジン流しで船が押されたり戻したりでタナが大幅にズレてしまい、底取り直したら5m落ちてみたり、2mで待ってるとビシが海底に当たったりとタナ取りが不安定で釣りに難い。アジは20cm以下の小振りが目立つものの、中には23cm級の極上品も交ざってくれホッとさせられる。時期に船中ポツポツとアタリが回り始めて、この調子で続いてくれれば型はともかく数だけはそこそこ行けそうな食いなのだが、如何せんLTアジ的には南本牧の下根に続く釣り難さ。道具の扱いもままならない女性2人組、お隣のオジサンが懇切丁寧に指導に当たってくれて運がいい。これが当たり前と思っちゃダメよ。もし自分だったらどうかな?お仕事優先で何から何までお世話できる自信無いかも。船長やお隣さんのご指導の甲斐あってか早めに型だけは見てくれて、こっちもホッとしたが、この釣り難いシチュエーションに加えて、食いがまったく本格的ではないので先行きはかなり不透明。開始20分でツ抜けし、その後もポツポツと続いたり間が空いたり。今年はこれまで数回やったが、爆食いモードのスイッチが入った例は一度も無い。あまりに入れ食いなのも何だけど、ビシが底着いたら勝手に走って行っちゃったり、コマセ振ってる最中に2尾、3尾と絡み付いて来るような食いが恋しい。18尾でパッタリ止まっちゃってイヤな空気だったが、打ち返しているうちに少し戻ってきたかも。しっかし、食いが地味だもんね。


中盤、南本牧の北西面と北東面の角。エンジン流し&海底急斜面で終始タナボケ状態、アタリ続きませ〜ん。

結局、開始約1時間経過の9時半、28尾で完全ストップ。まだ下げ潮は残っているが魚は抜けちゃったみたいで、振れども誘えども気配も出さなくなり。魚は半数が20cm以下の小振りなのでボリューム感もまったく物足りず。反応は出ているのか?船長は動く様子も無いし。辛抱しながら打ち返してると、忘れた頃に単発で当たってみたり、タナ切った瞬間いきなり一荷で食ってきたかと思ったら、ソレ以降何にも無しとか、掴み所無く釣り方もまったく解からず。10時40分、34尾となったところでようやく移動。到着したのは南本牧の北西面と北東面の角、ここも海の底崖で釣り難いんだよ。最初、水深24mで着底したが、案の定、タナ取り直す度に27mだったり25mだったり、いきなり32mまで落ちたりで慢性タナボケ状態。釣れる気しないよ!と思ったが、2投目で偶然アタリが出て今日イチの品物は25cm級のプリプリアジ。型は出ましたから!とアナウンス。今日は型出すのは早いんだけど、その後が続かない。しばらく船中重たい雰囲気で辛抱していると、11時半、ようやくポツポツと始まってくれて、相変わらず小振りも交ざるが27、8cm級までが顔を出し、う〜ん、そろそろ仕事やっつけてしまいたいとこだが・・・。どちらかというと護岸際に近い左舷の方がアタリの出が良いようで、ミヨシのCさんは一時ひとりで連発も。自席は風向きの関係で、一番護岸から離れてしまい、たぶんそんな影響で左舷やトモ寄りに比べるとアタリの出方が劣勢。ひとり当たらず状態が続き少々焦りが入る中、ビギナーの女性陣が連荘でヒットさせたりも目に入り、焦りに拍車が掛かる。う〜ん、魚っ気が薄い!お昼で48尾とヒーヒー言いながら掻き集めたが、ナンだこの掴み所の無い釣りは!午後に入ると風が南東に向いて日差しも出てポカポカ陽気。海上平らで船も比較的安定して水深27m前後。13時過ぎまでポツポツと63尾まで漕ぎ着けたが、これを最後に再び何にもナッシング。14時15分、堪り兼ねて移動を告げる船長。場所は朝やった海釣り桟橋沖。期待の上げ潮まったく動かず、当たればイシモチばかりでアジが食わん!いよいよ残業タイムに突入。1回だけ一荷で食わせて65尾、1時間超振りのご対面もこれがまさかのジ・エンドとは!?ゴールデンタイムは完全に当てがハズレてしまい15時45分、完。いや〜キビシイ、ホントに今年は楽させてもらえませんわ。


本日の釣果、マアジ 65尾(14〜27cm)、ゴマサバ 3尾(36〜38cm)、イシモチ 7尾(23〜30cm)、カサゴ 6尾(18〜23cm)、メバル 1尾(25cm)の持ち帰り。アジは23cm前後の極上品多くも、今日は半数近くが20cm以下の小振りでした。

【船宿HPコメント】
2012年11月3日(土)曇りのち晴れ 朝の内は曇り空で北風が吹いて寒かったですが、日中は陽が差し風もなぎ穏やかで暖かくなりました。LTアジ乗合で出船。LTアジ船は横浜沖より開始しました。開始間もなく顔を出しましたが小振りサイズが主体で今一つでしたが徐々に良型サイズが交じるようになって来ました。その後、数ヵ所ポイント移動しましたがどこの場所もサイズこそバラバラでしたがサバ・イシモチ交じりに帰り際まで顔を見させて頂きました。

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