大晦日恒例の竹取り

12月31日(水)kim君と竹取りに行って来ました。
毎年、大晦日は竹取りに行くのがいつの間にか恒例になってしまいました。今年は朝だけちょっと見に行こうということで、朝6時、kim君が迎えに来てくれました。いつもありがとう。

最初のポイントは先日kim君が極上の一本物を採ったという場所。とりあえず車を降りて様子を見ようと思いますが、まだ暗くて何にも見えないじゃん!その辺をうろうろしているうちに少し空が明るくなってきましたが、ここは車道の際だし場所が狭いので、中に入って探せるほどの規模ではありません。極上品てこういう所にひょこっと生えてるんもんだよね〜。ちょっと見てから次のポイントへ移動。

次は昔からお世話になった山ですが、整備が進んでしまい前回は中に入らなかった場所です。折角来たので今日は入り込んで探してみようか。細かい竹が生えてそうな場所を探して山あり谷あり、登山靴で進みますが息が切れてハァハァ、日頃の運動不足を痛感してしまいます。自然の竹薮はすり鉢状になった斜面に太い竹が密生していて、竿に使える細物はその中に生えていることもありますが、得てして最上部の日当たりの良い場所、または一番低い薄暗いところに生えていることが多いようです。

遠くから見ると細い竹に見えるのですが、近づいて見ると太過ぎて使えないものばかり。一番下ったところで1本掘りますが、他にはなかなか出てきません。今日も厳しいな〜。苦労の甲斐なくここは見切りを付けて次のポイントに移動です。


斜面が多いので探すにも上り下りで一苦労なんです。

ここも昔からお世話になった竹薮ですが、前回は見ませんでした。ここがダメだと今日は見込み薄。大きい竹薮なのでちょっと真剣に探してみよう。急斜面を竹につかまりながら登って中へと入ります。姿勢を低くして目を凝らして良く見ると、ちょうど良い太さの竹がパラパラと生えているようですが、生え方が良くないな〜。と言いうのは、竹は地下に張り巡らされた地下茎から伸びて地上に出ていますが、地下茎がちょっと深いところを通っているので、根っこが間延びしてしまって丸くコロっとした根っこが期待できないのです。上物の根っこはみんな5cm前後の浅い地下茎、もしくは地上に浮き出た地下茎から生えているものなんです。

斜面は良い竹無いな〜。ちょっと一番上まで登ってみよう。kim君と別行動で探し進みます。斜面の一番上部の薄日が射す場所に辿り着き、近辺を見回すと何本かちょうど良い太さの竹を発見。手元用として採取するのは主に今年の夏に生えた当歳物(新子)で、これらの新しい竹は筍の時の皮が根元の20cm程被ったままになっています。これをめくるのがワクワクして楽しいんです。(スピードくじかスカートめくりと同じ?ちょっと違うかな。)最初の1本をちょっとめくって見るとやったぜ!良い竹発見!節の詰まりも上々で根も浅そうです。

良い竹は意外と固まっている場合が多いようで、付近の4本を連続で掘ります。鋸を地中に刺して根っこから密生した細い根と太い地下茎も同時に切断するよう、根の回りの土を四角形に切り込みます。竹をグラグラ揺らしながら根っこを浮かし、切り離れない部分があれば重点的に刃を入れます。ズボっと抜ければ一丁上がりです。


左:良い竹見っけた!右:とりあえず近辺で4本汗だくで掘りました。

掘り終えた4本の竹を抱えて探索です。斜面の上部を進んでいくと、使えるのけっこうあるじゃん!見つけたときに掘っておかないと次はいつ採れるか分からないので、体力の限界まで次から次へと無我夢中で堀ります。シロギス竿に良さそうな細物からカワハギ竿になりそうなものまで、根っこが浅そうな竹を手当たり次第に掘るわ掘るわで連続10本。もう限界だ〜!上半身には乳酸が溜まりもう動きません。鋸の刃もこぼれてもう切れなくなっちゃいました。しばし放心状態で煙草を一服。疲れた〜。

しばらく休憩しているとkim君が下から登ってきました。何本か掘ったようですが極上品は出なかったようです。次はいつ採れるか分からないということで、もうしばらく付近を二人で入念に探し回ります。私はさらに2本追加でもうギブアップ。掘った根っこの土を落としたりしながら待機。ほとんど探し終えたところで9時40分、今日の竹取りは終了となりました。

前回、近場で孟宗竹を採るのは最後になるかもと本気で思いましたが、今日は思いがけず大漁。持って帰った後が大変ですが、これをやらないと竿作りに繋がりません。正月休みのうちに何とかしないと。これで私が作る竿の2年分は余裕で足りますので、とりあえず一安心。良かった〜。kim君、今日はお疲れ様でした。今度はちょっと遠出して丸節でも採りに行きましょう。またよろしくね!


本日の掘果、カワハギ竿やシロギス竿の手元に使えそうな孟宗竹の根っこが17本。上物も何本か採れました。

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