恒例の竹取りで年末気分

12月30日(金)、今日は年末恒例の竹取りである。
6時前にkim君が車で迎えに来てくれて、いざ出発。今日は近場で孟宗竹の根っこ掘り。いわゆる和竿の手元に使う素材である。現場周辺に到着するも、まだ外は真っ暗。コンビニで朝飯を買って車内で食べながら時間を潰す。今日は思い当たるポイントを何箇所か回って、午前中には撤収する予定。最初のポイントはすっかり公園になってしまい、竹はあるにはあるが直径20cmくらいのデカイ竹が生えているのみ。これじゃダメだね〜。次行ってみよう!毎回言っているようだけど、年々宅地開発が進むに連れて竹薮は激減の一途。残っていても公園として整備されてしまい立ち入り禁止。簡単に入れる場所が少なくなったものだ。最近はダメ元で回ってみて一箇所でも当たれば御の字という感じである。何箇所か入れる場所があったけど案の定、良い竹は見つからなかった。手ぶらで帰るのも寂しいので、2本くらい掘ってみた程度。伸び放題で荒れてしまっている古い竹薮には竿になる細い竹は生えず、太い竹を一度伐採した翌年、同じ場所に細い竹が生えてくるものである。このため、得てして造成中の土地や工事現場など人の手が入っている竹薮に良い竹が生えているのである。昔からお世話になった竹薮は新しい竹が生えておらずことごとくダメだった。中には不法投棄の山になっている藪もあった。


本日7箇所目。最後にここで3本採取。古い竹を伐採した後の新しい藪だから、来年もまだ行けるかも・・・。

そろそろ当てが無くなってきたので、あきらめて帰るか?と言ってはみたもののまだ9時前。せっかくだからもう少し回ってみようとkim君。そして本日7箇所目。ここも初めて来る場所ではないのだが、今年はパッと見でいいかもしれない!と直感が働いた。外からは太い竹しか見えないが、伐採後の切り株もあり、間から新しい竹が生えてきているから、ここは探せば出るかもしれないと思った。kim君と別れて進入し、奥へ入ると太い竹に交じって細い竹がひょこひょこと出ているのが見える。付け根の20cmくらい皮を被っている竹が新しい竹で、この皮をめくって節の詰まり具合や根の深さを見る。2、3本めくるとやっと出たました、今日一の竹。予感的中である。付け根の節の詰まり具合はなかなかのもの。ただ、根がちょっと深いので、丸くて格好の良い根っこは期待できないかもしれない。とは言っても迷わず掘るに値する上物には違いない。竹の周りを四角形にのこぎりを入れて土の中の根を切る。段々グラグラしてきて、ようやくズボッと引っこ抜けた。一丁上がり!そして、何本かめくって行くとまた見つけたよ。これも掘りますよ〜!で私はここで3本の根っこをゲット。kim君は良い竹が見つからなかったようで残念。一通り見て回ったけどこれまでかな。ということで10時30分、撤収することになった。

今年は腰痛が酷かったので、和竿製作お休みの年になってしまいましたが、来年は腰痛を克服して、また製作に励むことができればいいな〜と思います。竿を作れば作るほど素材は減りますが、竹は年々取り難くなってきているので、先が思いやられます。少し遠出して新しいポイントを開拓すれば良いのでしょうが、孟宗竹は近場で短時間で探せる手軽さがあったので、なかなか行き当たりバッタリの竹探しも実際は難しいところです。できれば1月には遠出して丸節竹でも取りに行ければと思いますが、まだ取れるかどうか・・・。あちらは場所が沢山あるので、全然取れなくなることは無いと思いますが、また気が向いたらレポートしてみたいと思います。さ〜て取ったのはいいけど後の作業が大変だ〜!


手元用の孟宗竹が7本。内1本は胴まで使えそうなので、長いまま持ち帰りました。根元の黄色い部分は皮に包まれていて日光が当たっていなかった部分です。

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