PEラインの先端の処理方法(その後)

2003年にPEラインの先端の処理方法について記事をアップしていますが、その後、色々やってみた結果、PEの先端に別の糸を繋げる方法に完全に落ち着いてしまいましたので、思い出しついでに載せておきます。いわゆる「別の糸」に何を使うかは未だ模索中ではあるのですが、方法的には一緒です。

接続する「別の糸」はPEラインより明らかに数倍は強いであろうものを選びます。例えば下の1枚目の写真ではPE1.5号と2号ですが、「別の糸」にYAMASHITAの「ちめ糸」(ピンク)の8号相当(実際何号かは忘れました)、2枚目の写真はPE3、4号に対してゴーセンの「スーパータコ糸」10号を接続しています。2003年の記事の最後に「ケブラーチチワ&編み込み」っていうのが出てますが、現在の形はこれの進化形です。「別の糸」としてケブラーは強いようで意外と磨耗性が弱く、数回の使用でささくれ立ってしまいますので(実釣で切れたことはありませんが)、その後、色々試した結果、「スーパータコ糸」や「ちめ糸」がささくれ難く実使用においては良好です。ピンクの「ちめ糸」は視覚的に目立つので巻き込み防止にも役立ちますが、張りが弱いのでコマセの詰め替えの際に道糸が緩むと天秤に絡むことがあるので、もっと張りの強い糸があれば試してみたいところです。「スーパータコ糸」10号はワラサ、メジ、スルメで使用してもまったく強度に問題ありません。また、「別の糸」として本線より太いPE(例えば1.5号に対して4号とか)も試しましたが、PEは張りというより腰がまったく無いので、手返しを急ぐ釣りではテンビン周りと絡んだり小さなトラブルが多く、結果は良好とは言えませんでした。

【処理方法】
@「別の糸」を10〜20cmくらいのループにして、端の2本を固結びにして輪っかを作ります。
 (結び目が小さい方が良いので八の字結びではなく固結びで良い。)
A結び目からの2本の余り糸をカッターで1.5〜2cmに切り揃える。
B切り揃えた2本の余り糸を瞬間接着剤で1本に固める。(固めてから切り揃えても良い。)
C固めた余り糸の部分に熱収縮チューブを被せ、熱して密着させる。
 (こうしておくと、ガイドに糸を通すのが楽ですし、納竿時にサルカンを外すのも簡単です。)
D「別の糸」で作った輪っかとPEをチチワ接続し、PEは結ばないでいきなり編み込みに入る。(下手に結ぶと強度が落ちます。)
E20回ほど編みこんだら、編み込みの余り糸をカットして、ライターで先端を焼いて焼き玉にしたら完成。
 (くれぐれもPE本線に熱が入らないように!自信が無ければ焼き玉処理は無理にしなくてもいいです。
  また、「別の糸」とPEの接続部や編み込み部に瞬間接着剤などは付けません。)


PE1.5号、2号に「ちめ糸」を使ったケース。


PE3号、4号に「スーパータコ糸」10号を使ったケース。相当使い込んでますがまだまだ大丈夫。


サルカンを接続するとこんな感じ。納竿時に外すのも簡単です。

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