KOBIさん江戸前のアナゴ釣り Vol.1/2 (2003/06/09〜2003/06/16)

KOBIさん
昨日は両国のU屋から、本当のアナゴを釣りに行きました。釣果は、やや小振りの本当のアナゴ10本でした。
ここU屋は、昨年秋のフグ釣り以来2回目の利用でしたが、私の釣り仲間が常連でいりこともあって、船長といろいろ話をしましたが、東京湾のアナゴ釣りの考え方というか、いろいろ話してもらって、非常に参考となりました。さすがに、江戸の下町、両国で看板出してる船長の言葉、「目から鱗」というような話でしたね。

管理人
アナゴ釣りに行きたいな〜。旨いですしね〜。ところでU屋の「目から鱗」の話ってどんな話だったのでしょう?

KOBIさん
管理人さんからのご質問、アナゴ釣りでの両国U屋の船長の「目から鱗」の話です。
U屋をよく利用する私の釣り仲間(大先輩です)が、江戸前の釣りというか、トラッドな釣りに非常にこだわりのある人なものですから、「私、○○さんの仲間です」なんて話題から話が始まったのですが、釣り場に着いて、いつもの「自作の天秤仕掛け(『やじろべい』みたいな形)&スタンディングスタイルでの手持ち二本竿の船下コヅキ釣り」で第一投。
そしたら、船長が私の隣にやってきて、こんなことをおっしゃる。
「(船の揺れで)上体が揺れてるよ。そんなに体が揺れてちゃ、ちゃんとした小突きはできないよ。アナゴ(の小突き釣り)は立って釣るんじゃなくて、座って釣るもんだよ。それと、その天秤は誘わなくても釣れちゃう天秤だな。小突き釣りをやるんだったら、天秤とか使わないで、基本的な釣鐘オモリとかを使った方がいい。いつも基本的な仕掛けで釣ってれば、誘い方やアタリの出方、アワセのタイミングとかが自然に身についてくるから。確かにその天秤の方が釣れる日もあるだろうけど、(小突き釣りで)アナゴ釣りをずっとやっていこうと思うなら、基本的な仕掛けを使い続けて、『今日はこんな誘い方だ』とか考えながら釣った方が、釣りが楽しくなるはずだよ。いつも同じ道具で釣ってりゃ、食いが渋い時でも何とかなることもあるしね。」
何だか、今までの自分の釣り方が中途半端だったような気がして、本当のトラッドな釣り方というか、そんな釣りのヒントを教えてもらったようで、何だか、心地よい気分になりました。
また、来週、U屋からアナゴ釣りに行きます。今度は釣鐘オモリを使った仕掛け(中通し式だけど、これは船長の了解受領済)で臨みます。今度というより、今後しばらくです。釣果の目標はありません。

管理人
U屋のお話ですが、さすが江戸前、伝統釣法へのこだわりってヤツですね。私もシロギス始めたとき、船長にハリス90cmの1本バリで一年通せと言われて、本当にやっていました。様々な要素の組み合わせの中で、仕掛けを最もシンプルな一種類に固定することにより見えてくるものがあるような気がしました。私のは初心者向けの話だったので、ちょっと違うかもしれませんが。

KOBIさん
先週、船長から感銘を受けた両国のU屋は、残念ながら本日は出船せずということなので、久しぶりに葛西橋の「D2S」からの釣行でした。
今日は、『誘わなくても釣れちゃう天秤』は封印し、釣鐘オモリ&座って小突き釣法にて、江戸前の兄ちゃん気取りで釣ってきました。
結果は、中型サイズ中心に20本の満足釣果。今日は、アナゴ君たちも船下が居心地が良かったようで、久々にアタリが一杯ありました。よかった、よかった。

ところで、今日、暗闇のアナゴ船団の中に無灯火のプレジャーボートが1隻いて、某船宿の船長からマイクのボリュームを最高レベルにて、教育的指導を受けておりました。確かに危ないですよね。その船長氏のマイクパフォーマンス、最高にカッコよかったですよ。

管理人
江戸前の伝統釣法、20本とは流石ですね。釣行されたのは日曜日?場所は木更津沖ですか?土曜日、横浜側は南強風で、だいぶ澄んできましたが、潮色はどうだったでしょうか?澄んできたおかげか、土曜日、横浜の夜メバルは久しぶりに釣果爆発したみたいです。

KOBIさん
アナゴの釣り場は木更津沖です。水深は15mくらいでしょうか。木更津でも盤洲に近い方じゃなくて、木更津沖堤〜青堀(新日鉄)の沖あたりでしたね。周りに羽田の船(KD屋)もいましたよ。
日曜夜に釣行したのですが、釣り場に着いてすぐのマズメ時から食い始めたので、潮が澄んでいるということはなかったと思います。一時の赤潮気味の色でもありませんでしたが。それと、今回はクラゲは少なくて、釣り易かったですね。
潮の流れもほぼ潮時どおりで、18時30分頃が満潮だったのですが、最初はほとんど潮が流れず、19時半頃から徐々に下げ潮(北から南への潮)が流れてきて、沖あがりの21時頃にはかなり速くなってきました。それでも、PE1号&20号オモリで十分止まりましたけど。
ただ、当然、アンカー入れて釣るのですが、風が南〜南東寄りの弱目の風が吹いていたのに、何故か船首はずっと北の方を向いていました。風が弱くて、帆を立てていなかったので、この状態になったのでしょか。周りの船では風向きどおりに南東に向いてる船もあって、この辺りのことは何だか良く判らないですね。
アナゴ釣りは仕事帰りというのがイイですよね。実は私も前回、今回と仕事場から船宿へ直行でした。17時半の出船で15分くらい前に船宿に駆け込みでした。

シロギスさん
仕事帰りのアナゴうらやましいです。私は絶対間に合いません。行きたいけど今年はまだ行ってません。あと一月くらいで終わっちゃうかな?D2S、なんか暗号ぽくってて良いです。私がでるのは向いのA屋ですが、日曜はきついので土曜日に行くことが多いので結構混んでて、最近はスッゲー早く来ててトモかミヨシ命みたいな3、4本の投げ置き竿の人がいますよね。必然的に胴の間になるけど、私はその人達が釣れてても絶対投げて置竿はせずに、2本竿で船下を小突きます。それで対抗しようと悪あがき?ポリシーなんです。意地、頑固なだけ?だって手バネの名人(今も現役)たくさん見てきてるし、そういう人達は確かに潮先よんだりしてもいますが、ふらーっと来て空いてる場所に座ってもそれなりに釣ります。アナゴ釣りの面白さはアタリをだして、いろんなアタリを察知して合わせて釣ることですもんね。今は主流がリールでPEラインなので、手バネは使える条件がかぎられちゃうのでそれはよしとして、竿をたくさんだして釣れちゃってる比率が高い釣り方で釣ってちゃ、江戸前の伝統釣法の奥深さや趣きがなくなっていっちゃいますよね。A屋の船長と先日そんな話をしてました。

危険をおかしてもアナゴは美味しいってことなんでしょうかね。プレジャーボートは乗合船の情報見て集まって来ますよね。昼間のシロギス釣りでも乗合船がパラシュートで流したり、昨日はぶん流しだったけど、そんな中に入ってきて平気でアンカー入れてたりしますからね。教育的指導は必要ですね。以前、アンカーが効いてなくて引けてるのも分からずに、漁師の網の近くで夢中で釣ってたプレジャーに遭遇したことありましたよ。やっぱり船長注意しましたけど。

KOBIさん
私も普段は仕事帰りには、とてもアナゴの出船時間には間に合わないのですが、先週、先々週と偶然、江東区内で仕事があったんで、OKだったんです。残念ながら、今週からはダメなんですよ。
でも、仕事帰りに時間ギリギリに船宿に駆け込むと、空いている釣り座に座らせてもらうって感じで、当然、大ドモやミヨシに座れるはずもなく、何だか、欲が出てこなくてイイですよね。気負いがなくなって、かえって、マイペースで釣れますね。
前々回、両国のU屋の船長から「小突き釣りは座って釣るもんだ」と言われてから、座って釣っているんですが、大型船の船べりはちょっと高すぎて、小突き難いのではないかと感じています。次回からは、座高を高くするマットでも持参して調整してみようと思ってます。

管理人
何だか皆さんのお話し拝見していたら本当に行きたくなってきました。マゴチと言い、アナゴと言いやっぱり手バネですかね。仕事帰りに手バネ持って夜アナゴっていいな〜。来年までに自作手バネ竿ができている可能性ありますよ。使ったことないのですが(笑)。

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