エビマゴチ宝くじの如し

6月28日(土)、横浜新山下の渡辺釣船店から会社のN西さんとマゴチに行ってきました。
朝起きると雨は本降りですが、午前中には止む予報なので傘をさして出発。5時38分、桜木町の駅でN西さんと待ち合わせも姿が見えません。連絡すると寝坊してまだ自宅とのこと。「今から出れば余裕だから大丈夫だよ。先行って場所取っとくから・・・。」ということで5時50分船宿到着。四隅は左のミヨシが空いていましたが、読みからすると潮裏になりそうなので、右の艫2番、3番を確保。N西さんの右側に入ると、統計的に撃沈パターンが多いので、私は3番に荷物を降ろしました。

出船まで時間がありますので、常連の方や船長のお話しに参加して情報収集します。6時20分頃、防波堤の渡船が帰港し、黒鯛の夜明かしのお客さんが帰ってきて、船着き場が賑わっています。みなさん黒鯛の検量をしています。常連のK木さんは大中5枚の黒鯛を並べて写真撮影です。常連で顔なじみのK良さん、今日はマンガン(堤防のヘチに付いてる貝やカニを採る道具)を届けにいらしただけとのことですが、しばらく雑談。黒鯛はバッカンにブクで生かして持ち帰り、検量後に放流される方がほとんど。生きてる黒鯛を見ながら黒鯛の話しをしていると、昔の記憶が蘇りムラムラしてきます。

6時40分、N西さん到着。二人とも仕掛けの準備に取り掛かります。N西さん今日は自前の仕掛けです。私は前回の反省点とサンスイ海釣り館の「店員M」さんのアドバイスを踏まえて、ハリスは短め、針に巻くヒューズは重め、今日はタナを正確に取るのを最優先する作戦です。

7時ジャスト、左舷4人、右舷6人の10人を乗せ、宮地船長操船の第五神功丸で出船。航程25分、小柴沖の6mで午前の部のスタートです。南西微風、小雨、潮色は強い濁り。今日は大潮でソコリが10時頃ですが、下げ潮は全く動いていません。船中アタリ無く、8時過ぎ富岡沖に移動。左大艫の常連さんが2本、左胴の間の方が1本上げます。型は中小です。9時頃、雨は止み空に薄日が差す。その後根岸湾内に移動もアタリ無し。潮がまったく動かず、池で釣りをしているようです。風も無く船も動きません。午前中に何とか1本の願いも虚しく、そのまま状況好転せず。11時5分、午前船終了のアナウンス。私はイカにエビの背中を食われただけ、N西さんもアタリゼロ。午前船、船中3本。午後船、上げ潮が動いてくれることを期待するだけです。

帰港後、船上で昼食を取りますが、コンビニの冷やし中華だけではもの足りず、追加の食料を買い出しに。途中で買い物に行けるのは半日船ならではです。ちょっと食い過ぎ、満腹になり寝転がって休憩。N西さんは午後上げ潮が速くなるとの予想で、ハリスを長めにチェンジ。私は午前の仕掛けそのままです。

少しお客さんが増えて午後船は右舷7人、左舷6人の13人。さて、12時30分、エビを追加したバケツが運び込まれ、午後船の出船です。まずは午前中と同じ経路で南下、南西強風、移動中は向かい風の土砂降り状態のため避難。航程25分で富岡沖、午前より堤防の際に近い位置から開始。直後何者かに仕掛けを引っ張られるが、これはイカの仕業。その後すぐ、「これは!」と思うアタリ。「グッ、グッ」でそのまま。聞き上げるとまた「グッ、グッ」。重たいまま動かないので合わせると「スポッ!」。仕掛けを回収すると、エビが噛まれて少し潰れてましたが、何者の仕業か?活性低く、型も小さかったのかもしれません。1時過ぎ、小柴の3号地の際、5mの浅場を攻めます。ここも潮動かず。右のミヨシの常連さんが小型マゴチを、胴の間の常連さんがワニゴチを上げますが、アタリが続きません。午後もまったく潮が動いていません。

2時を回り「ちょっと走るよ〜」のアナウンスで根岸湾内に移動、このころには強かった南西風はすっかり止み、周囲はガスに煙りムシムシしています。最初は磯子海釣り公園の前、その後湾内を中へ中へと流し変えていきますがアタリ無し。3時を回って「20分くらい走るよ〜」のアナウンスで一気に北上、到着したのは鶴見つばさ橋のたもと、東京ガスの扇島護岸の際。船首を護岸すれすれに付けての横流し。駆け上がりになっているので、ミヨシ側はゴロタのきつい根、大型カサゴが入れアタリ状態です。こちらは駆け上がり下、根はほとんどありませんが、潮はトロトロ、最後の場所になりそうなので集中してタナを取り続けます。


いつ来るか分からない本命に集中する二人。腕には乳酸が・・・。


最後の場所はつばさ橋のたもと、護岸ギリギリの横流し。

すると「トン!」と穂先を叩かれ、目を疑う間もなく、「グッ、グッ、グッ、ドギュー!」いきなりヒット〜。周りから「デカイ!」の声。魚は船下から左舷側にものすごい勢いで走る。一気にラインを引き出され、竿は真下に水面下、ドラグで対応しますが、「ズルズルズル〜」と船底に擦ったか嫌な感触、直後道糸からプスッ!10秒持ちませんでした。これは99%フッコでしょう、本命ではありませんが顔を見たかった、残念。沖に出てくれれば勝算あったのになぁ。その後、アタリ何も無し。船中しばし大型カサゴで賑わったところで4時30分、納竿のアナウンスとなりました。午後船、船中1本。今日は一日潮動かず、条件最悪。大潮回り狙って行きましたが見事に裏切られました。私とN西さん外道も無し、魚ゼロで終了。そう言えば、横浜港内を移動中、ミヨシから掻き揚げる水しぶきの中にイワシが混ざっているのを何回も目撃しました。すごく湧いてるみたいですね。

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