城ヶ島沖の夏ビラメ舞う

7月26日(土)、小網代の丸十丸から仲間4人でヒラメに行ってきました。
先日、元町のkim君に「7月の最終週にヒラメ行かない?」って誘われて、迷わず「イクイクッ!」と返事。日頃丸十丸の釣果情報はHPで見てますが、ヒラメ船の情報が出てません。聞くところによると土日の完全予約乗合らしく、情報載せてないみたいです。なんだかマニアック。今日は昔からの黒鯛仲間のkim君、佐Tさん、岡Bさんと私、4人での釣行です。朝5時、kim君が車で迎えに来てくれ、荷物を積み込み出発。前夜から早朝にかけて雨は本降り、天気が危ぶまれましたが、家を出るときには何とか小降り、このまま止む予報ですが、風が吹かないことを祈ります。船宿に到着すると、先に到着した佐Tさんが左右のミヨシ4席を確保してくれていました。ありがとうございます。しばし休憩してから船に乗り込みます。ジャンケンで勝った順に左の1番から入ることに。私がビリで右の2番になりました。隣のマルイカ船は相変わらずの好釣果を反映して、かなりの盛況ぶり。こちらヒラメ船は右舷5人、左舷4人の9人のお客さんでゆったり釣りができそうです。


左からkim君、佐Tさん、岡Bさん。


左:4人は左右ミヨシに分かれます、右:私のタックル・・・リーディングXネライ210Mとカルカッタ小船400。

さて7時43分、女将さんが船長の弁当を運んできて、第十五丸十丸の出船です。途中、小網代湾内の生簀で餌の活イワシを積み込み、ゆっくりしたスピードで港外に。北東の風やや強く、曇り、潮色は濁り。この風向きなら多少吹いてもウネリは入りませんが、沖に出るとやはり肌寒く、ウインドブレーカーを着用。最初は手始めに港の目の前の生簀周り、水深15mからスタートです。ヒラメを専門に狙うのは今回が初めてなので、持ち合わせのリーディングXネライ210Mとカルカッタ小船400にPE3号を150m巻いて持参。仕掛けですが、よく分からないので、とりあえず標準的な仕様で作成してきました。オモリ60号の捨てオモリ式。幹糸7号1m、捨て糸4号50cm、クレン親子サルカンからハリス5号1m、針は改良チヌ6号(ヒネリ無し)1本針、針のフトコロに0号のソフト夜光玉を通しストッパーにして、イワシを付けたときに暴れて針がずれないようにします。

捨て糸がハリスの半分の50cmなので、オモリが少し底を切るようにタナをキープしていきます。下げ潮の終わりが少し効いているようで、風と同じ方向に流れています。船は艫流しとなり、目の前の生簀が船首の方向に徐々に移動するように見えます。早々に岡Bさんが何やらヒットさせますが、これはサバ。まもなく私にもアタリがありますが、これも40cm弱のゴマサバ。この季節ゴマサバは旨いので大事に〆てクーラーへ。生簀からこぼれるイワシを狙ってサバが付いているようです。生簀周りを何度か移動するうちに、私の右側のお客さんが小型のヒラメをゲット。俄然やる気が高まってきます。

約1時間、潮も動かなくなり生簀周りでは目立った釣果無し。少し沖目の28m立ちに移動です。9時を回ると少し上げ潮が効き始め、ミヨシ方向にトロトロ、良い感じになってきました。振り向くと右の大艫のお客さんが何やらやり取りしています。水面を割った瞬間「マダイだ!」、船長がスパッと救ったのは3kgクラスの良型のマダイ。うらやまし〜。こちらも負けていられません。船長曰く「タイはエビって思ってるけど、シコイワシがご飯で、マイワシがパン、エビはおかずみたいなもんだよ。俺たちはタイやるときイワシ使うんだから・・・」とのことです。かなり根がきついポイントを攻めていきますので、集中力を高めて、マゴチ釣りと同じイメージで15秒に1回くらいの頻繁なタナ取りを繰り返します。少しタナを高めに取りたいので、ハリスを1mから1.5m(1ヒロ)に変更し、オモリの位置で底から1mくらい浮かせるようにします。

一旦オモリを底に着けて、竿先が海面に入るまでラインを巻き込み、竿を水平にタナを切ろうとした瞬間、モゾッとした感触。続けてグッグッと何かが乗っている手応えが、すかさず竿を頭上まで持ち上げると断続的な引き込みが伝わってきます。船長が竿の入り方を見て「本物だ、大事にやれよ!」。徐々に浮かせること残り10mを切ったところでフワ〜。やっちゃいました痛恨のバラシ。仕掛けを回収すると針のチモトが魚の歯にすれていた模様で、ザラザラに切れていました。船長が「何だよ〜、最初に暴れさしちゃったからな〜」。実際に掛けてみて道具のせいにしたくはありませんが、やはり2.1mの竿だと掛けるまでの操作性は良いですが、掛けた後に引き込みを吸収する力が足りないので、どうしても魚が暴れて叩かれるような感じになってしまいます。こういうバラシを体験すると3mくらいの長竿が欲しくなってしまいます。針を飲まれるとハリス5号でも簡単に切れてしまうというのがよく分かりました。この後、チモトはダブルラインに結び直しました。

10時35分、船はさらに南下、諸磯沖から城ヶ島北西方面に移動。「潮目が悪いから気を付けてやんなよ〜、二枚潮だから上潮に乗せるとどんどん出てっちゃうよ〜」。水深50m〜60mの深場ですが、上潮がかっ飛んでてラインが余分に出ちゃうので、底を取るのに苦労します。上空は雲が取れて久しぶりに見るような青空、気温も少し上がってきました。11時20分、「城ヶ島でも行ってみんべ〜」、さらに南下して、城ヶ島の西側水深25m〜30mの根際に入ります。潮はトロトロで沖から島にぶつける方向で少し動いています。ミヨシ流しになりますが、潮が弱くポイントをさらうには時間がかかってしまいますので、早めの流し換えで移動していきます。1〜2mの起伏や10m近い山越えもあり、連続的なタナの変動に合わせて、きっちりボトムをトレースして行きます。船長が海底の様子を詳しく知らせてくれ、先がイメージできるのですごく助かります。上り坂は高め、下り坂は低めにタナを調整して行きます。何回目かの流しで、右隣のお客さんが50cmオーバーのマゴチ、1Kg前後のマハタを上げ、船上にわかに活気が出てきます。潮が濁っているので、ちょくちょくカサゴも顔を出しますが、さすが活き餌、良型中心でお土産が貯まります。


後半戦は城ヶ島沖水深25m〜30m。

12時5分、私の背面のkim君が自作の丸節竹の短竿を手元から曲げてやりとりしています。無事玉網に収まったのは1.5kg級の良型のマハタ。超高級魚のお出ましに羨望の眼差しが・・・。魚の気配が濃くなってきました。12時50分、城ヶ島の南岸に差し掛かり、水深25m、タナを切ろうとした瞬間違和感あり。そのままゆっくりと竿を持ち上げるとモターっと何かが付いて来ます。リールを4回くらい巻いて、合わせの意味でもう一度竿をあおるとガンガンガン!乗りました。朝バラシたやつよりは簡単に浮いてきますが、途中竿を絞り込まれ、思い切り閉めているドラグが滑り出します。船長が「ヒラメっぽいな、今度は頼むぞ!寝た子を起こさないようにゆっくりやれよ!」、ようやく海面を割った茶色い影、これは紛れも無くヒラメ。「よし、本物だ!」、船長がスパッと差し出す玉網に収まったのは、52.5cm、1.54Kgのヒラメでした。二度目の正直で取り込み成功です。


左:初のヒラメに本人感激、右:kim君1.5kg級のマハタでニッコリ。

釣りも終盤に差し掛かってきました。左舷ミヨシの佐Tさん、置き竿が絞り込まれます。ヒラメっぽい竿の入り方ですが、これは途中ですっぽ抜け。残念でした。2時50分、またも佐Tさん、長い食わせの後、ヒットまで持ち込んだのは800g級のマダイ。3時20分、またまた佐Tさん、やり取り中ムーチングロッドの竿先が海面に入ったまま出てきません、良型です。ドラグも滑り、慎重に浮かせること無事ランディング。本日最大、2.5Kg級のヒラメの取り込みに成功です。終盤は佐Tさんの一人舞台、私を含めた3人はカサゴを追加した程度、本命のアタリは訪れず、3時50分納竿となりました。北東風やや強く飛沫を浴びながらの帰港となりました。


終盤の佐Tさん、800g級のマダイ、2.5kg級のヒラメをゲットで笑顔復活。

さて今日の釣果は?kim君1.5Kgマハタ、良型カサゴ多数。佐Tさん2.5Kg級のヒラメ、800g級のマダイ、良型カサゴ多数。岡Bさん良型カサゴ多数。私ヒラメ52.5cm、1.54Kg、ゴマサバ、良型カサゴ多数という結果でした。その他の外道で30cm前後のエソが多数釣れましたが放流しました。岡Bさんは5月のアオリイカのとき、船中不発の中、最後に良型をゲットしたお返しかもしれませんね。船全体でヒラメ3枚、マダイ2枚、マハタ2本、マゴチ1本、カサゴ、サバ、エソ多数といった結果でした。今日は潮が濁っていたせいかカサゴがよく顔を出しましたが、条件によって色々なものが釣れるそうです。船長によると城ケ島の同じ根でカンパチやワラサも出るって言ってました。

今日はヒラメ初挑戦でしたが、本命をゲットできて本当にラッキーでした。欲を言えば一発目のバラシが痛かったけど、いろいろ教訓になって、その後結果に結びついたので大満足です。ただ、専門にやるにはタックルが今ひとつという感じがしました。手持ちなので掛けるまでは短竿の操作性が捨て難いし、掛けた後は長竿のクッション性が欲しいというのが感想です。リールはもう一回り大きいものの方が、巻上げ力とドラグ耐力ではベストマッチかもしれません。ぎりぎり限界で余裕がありませんでした。


本日の釣果、ヒラメ52.5cm、1.54Kg、ゴマサバ39cm、カサゴ22〜27cm、7尾。

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