カワハギ解禁初日、後半戦を占う

8月1日(金)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきました。
久比里のカワハギは、昨年と同様、7月の1ヶ月間は禁漁、本日8月1日再開です。今年後半のカワハギを占う意味で、解禁初日の釣行を決め込みました。朝4時30分起床、「うわ〜、まだ酒残ってる〜」。前夜は会社の宴会、翌朝釣りなので控えておけばいいのに、好きなもんですからついつい。日本酒行きだすと止まらなくなっちゃうんですよね・・・私。それで朝になって後悔する、学習能力無いですよね〜ホント。休みは取ってしまったので、とりあえず正露丸飲んで出発。

いつもの時間に船宿に到着すると、平日とは思えない活況ぶり。解禁初日とあってすでに10人以上のカワハギフリークの皆さんが集まっています。顔なじみの常連さんもちらほら。座席は隅の方は空いてないので、右の艫から3番目に入りました。しばらくするとLジャケットさん登場、すでに右の大艫を確保されています。Hせさんは左のミヨシです。左の大艫はS水さん、何だかすごいメンバーです。私の左にはKOBIさんのお知り合い、東京カワ研のK佐さんとお連れさん、K佐さんに「小峰さんですよね?」って言われて「ハイそうです!」、HPいつも見てくれているそうで、ありがとうございます。朝、家を出るときに何か忘れ物したような気がしてたのですが、バッグの中を探してもカメラが見つかりません。「シマッた、カメラ忘れた!」せっかく皆さんの記念撮影をしようと思いましたが、叶いませんでした。やっぱり酔っ払いはダメですね。

今日は外道が多いと見て剥き身も購入、後は桶一杯自分で剥くことにしました。7時過ぎに片舷10人くらいになったところで、親父さんが「アジの船空いたから2杯出すから!7時半頃横に付けるから、8人くらい移っちゃって!」、さすが巳之助丸、お客さん本意の仕切りはさすがです。結局6人程別船に移って、こちらは右舷7人、左舷6人の13人でフィックス。時間まで雑談しながら暇つぶしです。正露丸飲んだけど何だか不安で直前にまたトイレ。

さて、定刻よりちょっと早い7時57分、浩喜船長の操舵で出発です。別船は貴則船長です。平作川を下ると煙突の煙が真横に、どうやら北風が強そうです。船は一気に剣崎沖へ、追い風、下げ潮で航程15分、到着したのは剣崎灯台の真沖。北の風やや強く曇り、波は1〜1.5m、潮色は澄み。船首を風上に立てるとかなり強い風を感じます。合図とともに25m前後のポイントからスタートです。潮色は良いけど天気がちょっと暗いかな、この潮色だとベラの活性が高そうな気がします。念のため仕掛けは黒針を使用。開始早々トラギス、ベラ、キタマクラなど外道のアタリが賑やかです。潮は二枚潮気味ですが、底潮が艫方向に行ってます。胴の間の方からポツポツ型が出始めました。開始30分、何回目かの流しで私にも初めてのアタリ、「トン!」と叩かれた後、少し送り気味にテンション掛けていくと「ガッ、ガッ、ガン、ガン、ガン」と乗って来たのが23cm程の本命。1ヶ月空いただけなのに、ずいぶん懐かしい感じがします。さらに30分後、同じようなアタリがあるも巻き上げ中にハズレ。しかし次投で、這わした仕掛けのラインに変化が。すぐ聞き上げると乗りました。これも同サイズ。Lジャケットさんも最初悩んでいましたがようやく型が出始めたようです。

私が今日使用している竿は最近製作した布袋竹、クジラ穂先の軟調竿、魚掛けると手元から曲がり込んで実に楽しい。魚が一回り大きく感じます。魚が暴れると柔軟な胴で引き込みを受け止めている感じです。逆に大型が来たときにハリス切れなどあまり起きないかもしれません。

最初のポイントは徐々に潮が動かなくなり外道の食いも落ちてきた感じです。10時10分頃、次は剣崎南側、水深35m程のポイントに移動。ここは以前もやったことありますが、根掛りはほとんどなく砂地に根が点在するようなポイントです。潮は西側にトロトロ、若干抱え込みになりますが、風裏になり、さほど釣りにくくはありません。すぐにアタリがあり1枚追加もその後が続かず。根が細かいので場所によってクラカケトラギスの猛攻に会います。シロギスやヤリヌメリ(臭メゴチ)も上針に食ってきます。今日のパターンは?仕掛けを張ってしまうと大半がベラ、弛ませてもベラ、這わせてもベラとトラギスです。本命のアタリが続かないので、数多くのアタリからカワハギを判別しなければなりません。このポイントでは周りを拝見しても、最初の場所より一回り型が小さい感じです。ここではもう1枚追加し、やっとこ4枚。

11時20分、最初の灯台真沖のポイントに移動。やはりこちらは風が強いです。潮は先程と変わって、180度の二枚潮。上潮が艫の方に速く、底潮はミヨシ方向です。この潮は私の一番苦手な潮、上が突っ張ってしまうので、仕掛けのテンションが思い通りにならないのです。また、余分なラインが出てしまうのでアタリが分かっても上手く掛けられなかったり、バラシが増えてしまいます。案の定、本命らしき魚のアワセ損ないや、巻き上げ中のバラシを連発。どうにか1枚だけ取ってお昼の時点で5枚。ツ抜け危うしです。

12時20分、灯台の北東側に移動。こちらは二枚潮はおとなしく、割とうまく艫の潮が流れています。ところがベラの活性がさらに著しく、着底直後に当たるのは100パーセントがベラという猛攻です。ここまでベラが多いとササノハ、キュウセン、イラ(テンス?)が引きの違いで判別できるようになります。ところがたまに本命が混ざるので油断できません。掛け損なって「アッ!」というのは結構本命ぽいのが多いんです。大型のササノハを掛け、てっきり本命と間違えてご愛嬌というのもありました。Lジャケットさんは艫からミヨシ方向に遠投して、仕掛けが自分の正面で落ち着くところで本命のアタリを上手く取って数が伸びているようです。本来、私は投げて仕掛けに角度を付けて釣るタイプですが、今日はLジャケットさんと次の2番のお客さんが共に投げているので、意識して船下中心に攻めることにします。本命らしきバラシもありましたが1時までに2枚追加、その後はベラに次ぐベラ。下バリにベラが食ったと思い、そのまま続けているとベラの3点掛けになるほどです。

2時30分、灯台に近いやや浅場の15m立ちに移動。ここもやはり二枚潮。Lジャケットさんはポツポツ掛けて行きますが、私はダメです。終了5分前根掛かりで幹糸が切れたので今日の釣りは終了、道具をたたみました。終了間際にLジャケットさんが本日最大の目測29cm級を上げて圧巻のうちに納竿の合図となりました。右舷大艫から、Lジャケットさん14枚で竿頭、2番のお客さん4枚、私7枚、K佐さん7枚・・・、左ミヨシのHせさん8枚という結果。別船トップも14枚とのことでした。

今日のカワハギは朝の1時間が食い込み方からして一番活性が高かったように感じます。その後どんどん食いが渋くなって行く反面、ベラの活性高く、あまりのベラの多さに釣りが雑になってしまった挙句、渋いカワハギのアタリに上手く対応できなかったこと、二枚潮に上手く仕掛をコントロールできなかったことが反省点だと思います。解禁初日、想像以上の難易度で、なかなか簡単には釣らせてもらえないということを実感させられた一日でした。


今日の釣果、カワハギ20cm〜27.5cm、7枚。

【船宿HPコメント】
皮はぎ・・剣崎沖、潮:澄み、水温:24度
いよいよ解禁初日、ゆったり2隻で浅場から深場までの各ポイントをやって様子を見てみました。どの場所も型が大きく、殆どが20cm以上の大型ばかりでしたが、連続でポンポンと言う訳には行きませんでした。明日はアタリの良かった場所をじっくりやってみようと思います。今日は乗合2隻とも、トップは14枚の釣果で、まずまずの出足ですね。トップは地元のLジャケットさんと座間市の○○さんでした。(浩喜、貴則)
皮はぎ 20〜28cm 3〜14枚 剣崎沖 10〜20m

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