カワハギ二枚潮で制御不能

8月17日(日)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきました。
お盆休みも木曜日から3日連続の豪雨、先週末の台風もあってもうブチ切れる寸前。今日は休みの最後なので多少悪くても出撃のつもりで予定通り4時30分に起床。すぐさま窓から外の様子を窺うと「止んでるじゃん、いいじゃん」、一瞬目を疑いましたが、確かに止んでいます。とにかくこのまま落ち着いてくれることを祈ります。今日はK山さんも一緒に釣行するお約束で、先日完成したカワハギの和竿をお渡しすることになっています。

いつもの時間に船宿に到着すると、Lジャケットさんがお目見え、荷物を船に積み込むところです。先客は左大艫にLジャケットさんだけ。私は右の大艫に荷物を降ろし、隣にK山さんの席を確保しました。受付を済まし早速アサリを剥きますが、今日のアサリは最悪。船着場からアサリのコンテナを引き上げると、雨水のせいかその中は死んで腐りかけているものや、閉じててもベロが伸びきって半死の状態のものばかりです、しかもデカイのが多い。仕方ないので1個づつ選んで桶に軽く一杯分集めました。6時45分頃、K山さん到着、お仕事忙しそうですが、お元気そうで安心しました。お二方と雑談しながら途中までアサリを剥きましたがやっぱり中止、「ダメだ今日のは」。先週の残りの塩漬けアサリを持参したので、今日はこちらをメインに使用することにします。

K山さん、アサリを剥き終わってから、お渡しした竿を袋から出して繋いで見ます。気に入って頂けたようで何よりです。初卸しで釣れれば申し分ないのですが・・・。その後もポツポツお客さんが集まり、我々カワハギ船は左舷5人、右舷4人の合計9人となりました。右舷、K山さんのお隣は東京中日スポーツの取材らしくカメラの準備などもされています。Lジャケットさんと、「今日の目標は2桁、状況次第で下方修正!」と、このところの低調を反映した控え目な目標設定。そうならなければ良いのですが・・・。


左:お渡しした竿を手にK山さん、隣にLジャケットさん、右:出船前が満潮時刻、橋がギリギリです。

準備も整い、ちょっと早めの7時55分、第21巳之助丸の出船となりました。今日は剣崎が祭礼のため竹岡沖に向かうとのことです。ちょっとイメージ狂っちゃいましたが、最近やっていなかっただけに期待して出発しました。久里浜港を出ておよそ15分、竹岡沖の航路寄りのポイントに到着です。北北東の弱風、曇り、ベタ凪、水色はやや澄み。「はいどうぞ〜水深25mですよ〜」、早速第1投、「ありゃま〜」、上潮がぶっ飛んでいます。何とか底を取り、ラインを立てて誘いに入るとすぐカワハギらしきアタリ、しかし針掛かりせず。続いて第2投ですぐアタリ、魚が小さそうなので強めにアワセると難なくフッキング。18cmの小型ですが早速本命をゲットです。その後、何回か潮回りを繰り返す中、トラギス主体でカワハギのアタリがたまに交ざるような感じですが、如何せんフッキングまで持ち込めません、イライラ。

解禁初日の8月1日も二枚潮がきつかったですが、今日は完全にその上を行ってます。ここ数日の大雨のせいでしょうか、潮が完全に二層に分かれてしまい、酷い二枚潮になっています。上潮は艫方向の激流、底潮は?ちょっと判断が難しいところですが、動いていないか、もしかするとミヨシ方向に行ってるんじゃないかと思うくらい、しかも私の釣り座からは抱え込みの突っ込みで釣りにくさ満点です。仕掛けを投入すると、まず艫方向にぶっ飛んで行き、着底して糸ふけをとると物凄い勢いでミヨシ方向または船下に流されます。船は勿論エンジン流しですが、表層の激流によりかなりの速度で後に移動していますので、仕掛けが着底するや否やミヨシ方向に引っ張られるような感じになります。このような状況下では、せっかくカワハギを掛けても、巻き上げ中に二枚潮の境目を通過した途端、ことごとく外れてしまいます。Lジャケットさんも良型を掛けますが、同じようにバラシの連発です。分かりやすく言うと、ラインが海中でS字を描いているのでラインを張っているつもりでもアワセが効いておらず、魚の食い込みが浅いことも手伝って、バレが多発するものと思われます。また、着底して1回誘いを入れると、次に着底するのに3m以上ラインが引き出される有り様で、これを2、3回やってしまうと、今度は周辺の方々とのオマツリになってしまいます。オモリを30号に換えたり、ハリスを長めにしたりと手を尽くしますが、目立った効果は表れません。理屈は分かるのですが、ここまで酷いと実際問題手の打ちようがありません。ひとつだけ、どの程度ラインを出せば底まで届くかは感覚で分かっていますので、二枚潮の上層を通過した頃にスプールを押さえてラインを張ったまま我慢していると、そのままカーブフォールして比較的無駄なラインの出を抑えて着底させることはできます。こういう時はメーターマーク入りのPEの方が良いかも知れませんね。

朝一でやった竹岡の航路寄り25m立ちが、船長の狙いであることが分かりますが、あまりにも潮が悪いので、少し大貫側に走った15m立ち、金谷方面の10m立ちと10〜15分程度の小まめな場所移動を繰り返して探りを入れていきます。浅場はさすがに二枚潮はおとなしく釣りはやりやすいのですが、なかなかカワハギが顔を出しません。結局、本命ポイントに戻って粘ることに。船長からアナウンス、「二枚潮が酷くて釣りにくいですけど、潮が淀んでくればアタリが出るようになりますから、もうちょっと我慢してやっててください」。


左:竹岡に向かう・・・空は久しぶりの明るさが、右:金谷を望む。

お昼の時点で朝釣った1枚だけ。周りの皆さんも似たり寄ったりです。その後12時〜12時30分の間に2枚追加して3枚になりましたが、いずれもアタリの後はっきりした引き込みが無いまま、聞き合わせたら何となく付いて来たっていう全く面白くないパターン。型も小振りです。潮止まりの1時半を回っても、お構い無しにぶっ飛ぶ二枚潮。こんな潮で一日中和竿使ってたら腰が抜けてしまうので、途中でカーボンロッドにチェンジ。ここ数日の豪雨も呆れ物でしたが、この潮止まり無関係のぶっ飛び二枚潮も呆れ物です。さすがに2時半頃から何となく落ち着きを見せ始め、終了間際にはだいぶ釣りやすくなってきたものの、今度は魚が何も当たらなくなり、そのまま定刻3時に納竿のアナウンスとなってしまいました。「ダメだこりゃ」。

一日を通して見ると12時〜1時半の間に全体的にアタリが集中したのではないかと思います。特に左舷側、ミヨシ側で連釣が見られました。大型も何枚か出たようです。今日はこの時間帯にアタリを多く出してモノにできたか否かが釣果の差として表れたような感じがします。今日の成績は右舷大艫から私3枚、K山さん3枚、東京中日スポーツの記者さん5枚、Aさん6枚、左舷大艫からLジャケットさん7枚、Bさん7枚、その先3名は未確認です。「夏カワハギ」今年はやっぱり良くない。去年この時期はもう肝パンが多かったですが、今年はまだ卵入ってる魚が多いです。こんなことからも遅れが読み取れますね。

帰り道、また小雨が降り出してきました。月曜日に付いていた晴れマークも曇り時々雨になってしまい、天気予報は悪くなる傾向にあるようです。また梅雨に逆戻りですかね。お盆休み最終日、何とか実釣タイムは降られることなく、ベタ凪の海で竿を出せただけでも良かったのですが、とにかく釣りの内容が悪過ぎ、年間ワースト3に入りそうなスッキリしない曇り空の一日となってしまいました。


本日の釣果、カワハギ18cm〜20cm、3枚。(涙)


K山さんがスッテを付けてマルイカ2杯を上げました。頂いて帰りましたが美味かったです。

下のコメントの外道にワカシとありますが、1時過ぎでしょうか、ワカシの大群が回って来ました。回収時に巻き上げる仕掛けに反応して水面までチェイスしてくる姿が見られました。たぶん集寄に付けてる魚型の金属プレートに反応したものと思われますが、私も巻上げ中に水面近くで一度アタリがありました。船中1本スレで上がったのは目撃しましたが、ジグ持っていれば入れ食いだったかもしれません。

【船宿HPコメント】
皮はぎ・・竹岡沖、潮:薄濁り、水温:26度
今日は竹岡沖を流しました。しかし昨日までの大雨の影響で、二枚潮が終日速く、かなり釣り辛かったです。今日は7枚がお二人さんで、平均では5枚位でしたね。型も良く、大型が多かったです。外道が、丸いか、わかし、白ぎす、かさご等多彩でした。トップは地元のLジャケットさんと戸塚区の○○さんが7枚でした。外道にかさご(浩喜)

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