シロギス悩みながらも何とか束超え

8月23日(土)、久比里の巳之助丸からシロギスに行ってきました。
先週お盆休み最終日、カワハギに釣行するもストレス溜まる結果に終わってしまいました。そんなこんなで今日は気分を変えてシロギスで爽快に炸裂する計画です。KOBIさん、今週は土曜日お休みとのことで、初めてご一緒させて頂くことになりました。いつもの時間に船宿に到着するとKOBIさんがすでに到着されていて、右ミヨシ2席を確保してくれています。私は右ミヨシ1番に入れて頂きました、恐縮です。カワハギ船のLジャケットさんと3人で雑談タイム。出船前の楽しいひと時です。KOBIさんは新潟で実釣デビューさせるはずだった某メーカーのキス竿を持参、肘が本調子ではないとのことでベイトリールとの組み合わせでセッティング。私はこの竿初めて拝見しましたが、穂先が替え穂先になっており、それぞれ独特の調子、ガイドはヘチ竿などで使用するFujiのMKSG2.5mmが密に配置された面白い竿です。これは釣れそうな予感・・・。

定刻よりちょっと早い7時53分、左舷6人、右舷5人の11人のお客さんを乗せ、美佐男船長の操舵で出船です。今日は吹きそうな予報でしたが、久里浜港に出るとすでに南西強風、久里浜堤防の沖はかなり波があるようです。大きいウサギが飛び跳ねています。船は向かい風、船首で波を叩きながらで超スローで前進。到着したのは下浦沖、位置的には三浦海岸の手前でしょうか。ここは風裏になりますので波はさほどありませんが、風はかなり感じます。最初のポイントは水深7〜10mほど、潮色は緑系の濁り。今日は若潮で実釣タイムはずっと上げ潮になりますが、流れはほとんどありませんので、風の力で艫流しになっている感じです。

さて、1投目からアタリがあり、14cmクラスを取り込みます。開始10分は私もKOBIさんも入れれば食うという文字通りの入れ食い状態で、この調子で行ったら2束だなぁなんて変な心配をし始めた途端、いきなり間が空き始めてしまいました。そう甘くはありませんよね。結局、最初の一流しは約30分で13尾。


左:久しぶりに青空の下で、最初のポイントは三浦海岸の沖、右:KOBIさんキャストの瞬間。

今日はどんな誘い方が合っているのだろうか、ポツポツ数を稼ぎながらも、これと言ったヒットパターンが見つかりません。少なくとも、速め、高めの誘いにはまったく反応しません。私は基本的には叩きながらの釣りをしますが、叩き後のポーズも長めに取らないと反応しませんし、誘い上げは一発もアタリません。ベタ底をゆっくり漂うような動きでアタリを呼び込みます。今日の場合、餌はあまり小さいと食って来ないようで、少し長めにしてアタリが出たらテンション保ったまま少し遅れ気味に乗せた方が掛かりが良いようですが、その分飲み込まれるのも増えてしまいます。

外道はメゴチ、キュウセンが活発で、メゴチは仕掛けを止めるとほぼ100%の確立で食ってきますし、ちょっとした根に入るとキュウセンの連発になります。手返しも悪くなりかなり邪魔ですが、誘い方を速めにするとキスも当たらなくなるので、誘いで外道をかわせない状況が続きます。KOBIさんも同じように外道の頻度が高く辛抱の釣りをされてます。周りの状況を拝見しますと、仕掛けを完全に止めて待ってしまうとやはりメゴチが多いようですが、ちょっとした場所やタイミングなのか良型のシロギスが一荷というのもしばしば見られます。

11時を回ると風が一段と強まってきましたが、一時シロギスの食い方も活発になりました。すっぽ抜けが頻発し始めたのでハリを7号から8号に変更、これは正解でした。しかし相変らず誘いがしっくり行かないままで、考えさせられてしまいます。KOBIさんと「束釣りするには午前中で70尾が目安ですよね。後半伸び悩むパターンが多いので・・・」なんて話をしているとそろそろ12時、数をチェックすると69尾、12時2分で70尾達成です。12時50分、KOBIさんが70尾達成。お互いに目標の3桁が何となく見えてきましたが、朝一の10分みたいな怒涛の入れ食いタイムはあれ以来訪れません。


左:見慣れないベラ、後で調べたらオハグロベラでした、右:終了後に記念撮影、KOBIさん、Lジャケットさん、私。

1時20分、少し走って野比沖の15m立ちに移動。こちらは上げ潮が適度に効いていて久里浜方向に流れています。良い感じに見えるのですが、1投目で一荷があって以来まったく当たらなくなってしまいました、何故だろう。ところが隣のKOBIさんは私とは正反対に怒涛の入れ食い、KOBIさん爆釣タイムです。お隣同士でここまで白黒はっきりした釣況に頭の中は”?”の嵐。こうなったらKOBIさんの誘いを真似するのではなく、自分のパターンを探そうと思い、ひたすら誘い方を模索します。今日のこれまでの誘い方を一回リセットして思い切り高めに誘い上げた瞬間、「ゴン!ガガガガ」、取り込んだのは20cmオーバーの良型。「なんだこれか!」、その後同じ誘い方で乗ってくるのはほとんどが20cm前後の良型ばかり、「もっと早く気付けば良かったな〜」。最初のポイントよりも水深がちょっとあるし、潮もあるので、良型が少し上ずっているように感じます。よくHPのコメントで「後半は良型狙い」って書いてありますが、それってこの辺のポイントなのかなぁ。

2時10分、KOBIさん束達成です。これに遅れること2時17分、私もようやく束達成。二人ともとりあえず目標クリアです。まだ少し時間がありますので、最後まで集中して臨もう。高め、高めで良型を意識した誘いに徹底。結局型は23cm止まりでしたが、納竿の3時までに少し追加できて、私は118尾、KOBIさんは115尾で終了と相成りました。

今日はKOBIさんと私、まったく違うタックル、違う釣り方で、片や入れ食い、片やダンマリなんていうこともありましたが、終わってみればほぼ同数。今日は朝から考えさせられる釣りで、特に私は野比沖に移動してからハマってしまいましたが、前半とまったく違う食わせ方を発見でき、ある程度結果に繋がったので、内容的にはかなり満足できる釣りでした。今日はシロギス釣りの難しさと醍醐味を同時に実感させられた奥が深い一日になりました。


本日の釣果、シロギス9cm〜23cm、118尾、メゴチ多数、カイワリ(ヒイラギじゃないよ)2枚、青ベラ(キュウセンの雄)は塩焼きで美味しいとお伺いしたので、試しに持ち帰ってみました。

【船宿HPコメント】
白ぎす・・下浦沖、潮:濁り、水温:23度
今日はびっくりしましたね。束釣りが4人もいたなんて、初めての事ですね。とにかく朝から良型混じりでポツポツと型が出て、時間まで途切れる事無く釣れました。食いはまだまだ続きますよ。トップは横浜市の○○さんで124匹、2番手は小峰さんが118匹、3番手はKOBIさんが115匹、4番手は○○さんが102匹でした。スゴーイでしょ。外道に、かわはぎ、メゴチは入れ食いです。(美佐男)

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