ライトタックルで狙う中の瀬の極上アジ

9月20日(土)、横浜新山下の黒川本家から午前ライトタックルアジに行ってきました。
先週は台風&風邪で釣りはお休み、2週空いただけで随分久しぶりのような気がします。しかし今週も天気が・・・。台風15号が明日日曜から月曜にかけて通過するとの予報で、今日を逃すとまたいつ釣行できるか分かりません。今日も午後から雨、風も強い予報なので午前船でできる釣り物を考えました。今期最後のマゴチとも考えましたが、アジ食いたさが勝って午前LTアジに決定。新山下の黒川本家ではこの夏から午前・午後の半日船でLTを開始しましたが、人気は上々で定着しつつあるようです。実は先日マゴチの釣果をHPでチェックしていて初めてLTアジやってるのを知り、今回お邪魔してみることにしました。

朝起きて風向・風速が気になり早速インターネットで調べると、すでに横浜沖では強めの北東風が吹いているようです。海悪そうだな〜。こういう天気って結構アジ良い日が多いし、まあ半日なら大丈夫だろうと意を決して出発。5時35分船宿に到着するとポツポツ先客がいらっしゃいます。左の艫が空いてましたが、北東風の上げ潮なので右のミヨシに荷物を下ろしました。右の艫と左のミヨシは親子連れでの釣行、海悪そうだけど大丈夫かな〜。私も子供と釣行することがあるので、人ごとではいられず心配になってしまいます。

黒川本家でのLTアジはオモリ30号を使用します。こちらでのLTは初めてですので、テンビン、オモリ、コマセカゴは船宿の無料レンタルのセットをお借りすることにしました。竿はマゴチ用のBayGame、リールはカルカッタコンクエスト200、仕掛けはLT用に自作した全長1m、ムツバリ9号の2本バリを使用します。(1m20cmの3本バリ仕掛け使いたかったのですが在庫切れでした。)コマセはアミコマセ、付け餌は青イソメを使用します。青イソメは1cmくらいに刻み、なるべく頭に近い硬い部分を選んで通し刺し、たらしは必要ありません。


左:奥からマゴチ船、LTアジ船、ビシアジ船、右:船宿のテンビンセット、私はサブマリンタイプを選択しましたが、もう1種類プラカゴタイプもあります。

定刻7時、「5人来ちゃったから悪いけどこっち移ってもらっていい?」と船長。駆け込みで5人連れが乗るとのことで私は左の3番目に移動となりました。結局、左舷6人、右舷9人の15人が乗船し、7時13分、帯金(おびかね)船長の操舵で無事出船となりました。海は予想を超える悪状態、横浜港の外に出ると湾奥から押し寄せるウネリで安定走行が出来ない状態です。お客さんたちは全員後ろのキャビンに非難しました。私一人船首で碇に掴ったまま頑張ってましたが、沖に出るに従って海はさらに悪化。そのまま釣り場までやせ我慢するしかなくなりました。航程約30分で中の瀬(詳しい位置は分かりませんでした。ブイは越えましたが何番ブイか未確認。)に到着。船長はしばらく時間を掛けてより良い反応を探しながらポイント見極めているようです。この状況下、一発で決めたいところです。

8時頃、ようやくアンカーを打ち終わり釣り開始となりました。北東風9〜10m、波2〜3m、潮色は濁り。タナは1mくらいと指示が出ました。第1投、水深約18m、上げ潮が程好く効いており仕掛けがミヨシ方向に入ります。2投目でアタリが出ましたが、これはイシモチ。最初の30分、アジのアタリは2、3度ありましたが、フッキングに至らず。ウネリが高いので仕掛けの動きが大きくなってしまい、なかなか上手く食わせることができません。

8時半頃から周りでちらほらアジの姿が見え始めました。そろそろ食い気が出てきたかな?着底後1m巻き上げてコマセを鋭く2回ほど振り、さらに50〜60cmくらい穂先を上げてアタリを待つと待望の第1号のヒット。少し高めで食わせた方が掛かりが良いようです。上げると20cmくらいの幅広で背中の色が薄いマアジ、これぞ中の瀬の極上アジ。そしてさすがLT、20cmのアジでここまで引きが楽しめるとは。130号のビシに電動リールとは全然違います。魚が何倍も大きく感じます。開始30分、やっと今晩の刺身が見えてきました。よし、この調子でバンバン行こう、気合を入れ直します。その後、どんどんアタリが濃くなってきて、気が付けば入れ食い状態。タナが思ったように決まれば、ほぼ100%の確立でアタリが出ます。しかし、ウネリがあるため途中で外れてしまうのが増えてしまいます。私はいつもLTをやるときクッションゴムを使わないのですが、とにかく今日は魚が欲しいので途中で1mm×20cmのクッションゴムを装着。するとやっぱり違うものです。その後ほとんどバラシ無しで9時半までに27本。船長に向かってニヤニヤしながら1匹々々引きを楽しんで取り込みます。


さらに悪化する海、常連さんと若者は元気でした。

9時半を回ると食い方が少し怪しくなってきました。ゴールデンタイムは終わりかな?だんだんアタリの間が空き始めて、コマセだけ詰め替えることが多くなってしまいます。そして海もさらに悪くなる傾向にあります。タナがかなり取り辛くなってきました。急激なペースダウンで10時までに30本。その後、どんどん当たらなくなってしまい、タナやコマセの振り方、誘い方を色々試して見ますが、やることなすことノーシグナル。ウネリも酷く、流れも速め、自分が切ってるタナが訳分からなくなってきました。結局11時の納竿までに1本だけ追加し、31本で終了と相成りました。

私の隣の坊やは可哀そうに1回も仕掛けを落とすことができずに終わってしまいました。お父さんもダウンしながら辛そうな顔で釣りを続けていらっしゃいました。このような悪条件の海で子供が辛い思い出になってしまい、釣りが嫌にならなければいいなと思います。お父さんはちゃんと天気予報を読んで無理な釣行はせず、子供と楽しい一日を過ごせるように心掛けたいものですね。

帰路は操舵室の後ろに潜り込み、常連さんと色々お話ししながらの帰港となりました。今回は荒天を覚悟した釣行。結果的にはそこそこ釣ることができましたし、アジの引き味を存分に堪能することができ、この厳しい条件下では十分満足のできる釣りとなりました。次回はもう少し条件の良い日に挑戦してみたいと思います。電車での帰り道、予報通り雨が降り始めました。このまま台風通過まで止まないのかなぁ。


本日の釣果、アジ18cm〜21.5cm 31本(竿頭)、シロギス23cm、シログチ。

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