カワハギ浅場で良型多く釣り味を楽しむ

10月12日(日)、新山下の渡辺釣船店からカワハギに行ってきました。
カワハギはいつも久比里から出船することが多いのですが、今日はサンスイの店員M君や知人らが渡辺釣船店から出撃するとのことで、私も仲間に入れてもらうことにしました。前日から予報が悪かったのですが、朝起きると外は凄い音を立てて雨が降り注いでいます。凄い雨だな〜、止むのかな〜と、ひとりなら気持ちが引け気味になるところですが、仲間がみんな来るので、荷物や衣類に雨対策を行って、いつもよりちょっと遅い5時15分頃家を出ました。

5時50分、船宿に到着。この頃にはだいぶ小降りになってきました、このまま落ち着いてくれれば良いのですが。雨にも関わらず船宿は多数のお客さんが集まり、皆さんあわただしく準備に動いています。船長に挨拶をして、船に乗り込むと左右艫に先客がいらっしゃるので、右のミヨシから3席確保します。先週のアサリを塩漬けにして持参しましたので、今日は殻付きを1kgだけ購入して剥くことにしました。ちなみに殻付きアサリは1kg500円で、いつもかなり小粒のアサリです。ただし、貝が薄く剥くときに割れやすいものが多いので注意が必要です。今日は左手の親指を切ってしまいました。(バンドエイドをくれた方ありがとうございます。)40分程で剥き終わり道具の準備に取り掛かります。雨なのでカーボンロッドを使おうか迷いましたが、小降りになったので竹竿を使用することにしました。右舷はミヨシから私、黒鯛落とし込みテスターのI田君、サンスイの店員M君、お鮨屋さんのI間さん、ベテランの方、大艫には常連のN田さんの6人、左舷は4人、計10人の釣り人が乗船し、定刻7時30分、宮地船長の操舵で出船です。


左:出船前の楽しい時間、右:日中は青空が広がり絶好の釣り日和に。

道中キャビンに入られる方が多かったのですが、小降りなので私とI田君は席に座ったまま、色々釣りの話などをしながら釣り場に向かいました。I田君はカワハギ連チャンで、昨日、私がワラサに乗った小網代の丸十丸から出船し、実は顔を合わせてはいたのですが、ワラサとカワハギで出船・帰港時間が2時間ずれていたので、あまり話ができませんでした。昨日は中良型中心に22枚となかなかの成績。私が製作した和竿がなかなか使えるとのことで嬉しい限りです。末永く使ってみてください。

航程55分、8時25分には竹岡沖に到着。早速船長から「はいどーぞー、水深13.5m」、さあ開始です。北の微風、小雨、ベタ凪、水色は極澄み。付近には久比里の3店、鴨居、浦安あたりの船も集まっています。1投目からアタリがあるも、これはキタマクラ、いきなりハリスを切られてしまいました。今日は大潮の最終日、午前中は下げ潮で底りが11時54分とのこと、速潮が懸念されますが今のところは艫方向にトロトロ程度に潮が効いています。最初はいくつかの釣り方を試して見ますが、仕掛けを立てるとキタマクラが凄いので、トラギス覚悟で仕掛けを寝かせ気味の釣り方をやってみます。早々に小型のアタリを捕らえ13cm程度のカワハギを1枚、居ることが分かりました。この時間、ミヨシは潮尻なので斜め左に遠投し、仕掛けを這わせると、ドン!という重たいアタリ、良型です。そのままゆっくり乗せて、ゴッ、ゴッ、ゴンゴンゴン!うまく針掛かりしたのは25cm級の良型。浅場でこのサイズの引き味はたまりませんね。何だか夏カワハギで満足に味わえなかったこの釣り味に興奮しちゃいます。

ガスが掛かっているので、久里浜の煙突も見えませんし、竹岡の海岸線もはっきり確認できません。今ひとつ方向感覚が無いのですが、多少風向きが変ってきたようで、だんだん右舷が潮先になる抱え込みの潮に変化していきます。遠投してもすぐに船下に入るので忙しいですが、この流れはアタリが出たときに仕掛けを止めやすいのでチャンスです。その後、9時30分までの1時間で2流し、この時点で5枚とまあまあと思いきや、その後が案の定のペースダウン。本命のアタリがなかなか出ません。たまに本命と思われるアタリが混ざりますが、食い込み浅く上手く掛けられません。先週、良型のすっぽ抜けなどがあり、今日は細かいのを数取るより良型を確実に取り込みたいので、意識してハリを大きめにしてみました。ハゲ針6号から開始し、小型のアタリが多い時間帯は5号に落としたりしてみましたが、目だった効果はありませんでした。たぶん釣り方の問題の方が大きいのでしょう。餌は先週の塩漬けをメインに使用しています。

11時くらいになると、空は完全に晴れて青空。海面は鏡のような凪。こんな凪は久しぶりだな〜。こんな海に居られるなんて幸せかも、なんて思えるくらいすばらしい陽気になり、着ている物をどんどん脱ぎ去り、ついに半袖のTシャツ1枚に。11時過ぎに速目だった潮がまたトロっとしてきて、船中アタリが活発になる時間帯があって、私も時合に乗り遅れず3枚追釣。物凄い乗り方で一瞬尺ハギが頭をよぎりましたが、途中で何だか引きが違うぞ〜、透き通った海中から金属的な光を放ち上がってきたのは、良型のサバフグ。そして根掛かりを外そうとしたら、ボワ〜ンと底を離れたのでゆっくり浮かせます。「タコだ!」、船長が横で玉網を持ってスタンバイ。無事取り込んだのは600g級のマダコ。良いお土産が釣れました。色々ご愛嬌も交えて和気あいあいの船上です。

なかなか数は伸びません。12時で8枚。昨日の竿頭が10枚だからまぁ良い方なのかな。今日は潮変りがはっきりしていて、この時間だんだん上げ潮が効いてきました。最初はちょっと二枚潮気味で仕掛けを寝かせるとアタリが取れない時間があり、餌だけ取られることが頻繁になってしまいましたが、しばらくすると上げの本潮が効いてきて、今度は払い出しの潮尻に。ちょっと流れが速く船の移動も大きいので、当たってから食い込ませるまで仕掛けをキープしておくのにテクニックが要りますが、1時頃から良型中心にポツポツ6枚追釣。本日最大の27cmも水面で船下に突っ込まれヒヤッとしましたが、無事キャッチ。2時過ぎ、風は南の弱風に。アタリが遠くなりますが2時30分、トラギスのアタリをかわしたと同時にヒットした22cm級を取り込んで15枚。納竿間際、良型をヒットさせるも道糸からブレイク、これは根に擦ったかと思いましたが、後で切断箇所を見ると、どうやらフグに道糸を噛まれていたようです。これで仕掛け一式をロストして、私は少しお先に納竿にしました。3時ジャスト「じゃあこれで上がりましょう。」アナウンスとともに終了、帰りは舳先で寝転がり爽やかな風を受けながら帰港です。


左:納竿のアナウンスで片付け中、右:帰宅後、美味そうにタコが茹で上がりました。

今日の成績は15枚、竿頭は右大艫の常連N田さんが24枚とのこと。細かいのを上手に掛けて数を伸ばしたようでした。さすがはベテランです。船上は店員M君が盛り上げ役となり、船長も操舵室からしっかり釣りをしてしかもよく釣る、楽しいカワハギ釣り、またお邪魔したいと思います。みなさんこのまま夜メバルに乗船されるようですが、私は連チャンで疲れましたのでお先に失礼しま〜す。


本日の釣果、カワハギ12〜27cm、15枚、マダコ1杯。小型のカワハギ5枚はお鮨屋さんの水槽に入れるとのことで差し上げました。

ホーム目次前のページ次のページ