カワハギ良型バラシまくって自滅

10月19日(日)、新山下の渡辺釣船店からカワハギに行ってきました。
先週に引き続き新山下から出船です。先週、船宿の殻付きアサリの質があまり良くなかったので、今回は前日に3kgほど家で剥いて持参しました。5時45分、船宿に到着。天気が良いので混みそうだな〜と思ってはいましたが、すでに10人程の先客がいらっしゃるので、とりあえず操舵室の横の右の胴の間に荷物を下ろしました。アサリを剥かないと出船まで暇を持て余します。しばし常連さんのアサリ剥きをお手伝いして暇を潰します。出船直前まで乗客は増え続けて、結局右舷15人、左舷もたぶん15人の30人程が集まり、お隣との間隔が1mあるかないかという混み具合になってしまいました、ありゃりゃ〜。お客さんのうち1/3くらいは渡辺釣船店からの渡船で黒鯛をやっている方々です。黒鯛もそろそろシーズンオフなので、シーズンインのカワハギにどっと流れ込んだ模様です。「最悪だな〜、釣りになんね〜よ」と船長。これ以上増えたら嫌だからっていうことで、定刻より少し早い7時20分にフライングで出船となりました。

やや北風が強く飛沫をかぶるので、操舵室に入って雑談しながら竹岡沖を目指します。横浜から中の瀬あたりまで、この時期には珍しく、自然現象とは思えないほど酷い濁り潮になっています。何かあったのでしょうか?北風の影響か少しチャプチャプした海でしたが、海堡を過ぎると次第に穏やかに。航程順調に8時15分、竹岡沖に到着、「はいどーぞ〜」のアナウンスで第1投です。水深17m、北の弱風、晴れ、潮色はこちらも茶系の濁り、流れはほとんど無し。今日は小潮の最終日、一日中流れないかもしれませんし、潮色も悪いので開始早々苦戦が予想されます。


私の右も左も7人づつ、私はちょうど真ん中、潮が動かないので思ったほどお祭りは多くありません。

最初の30分はベラとトラギスだけ。しかし、アタリも無く餌を取られることもしばしば、カワハギの気配を感じますが、なかなかアタリが出せません。ようやくシグナルを捕らえたのは8時50分、ラインを縦に張った状態から明確なアタリで20cm級の初物。今のところラインを寝かすとほとんどアタリが出せません。テンション抜くと餌だけ取られてしまいますので、船下中心の叩き&聞き釣りを続けます。ところが縦の釣りでも連釣とはいかず、ペースに乗ることができません。満船&胴の間で釣りやすくはありませんが、潮が動かずオマツリがほとんど無いことだけが救いです。9時20分、2枚目。15cmくらいのコッパが上がります。続けて今度は良型をヒットさせるも巻上げ中にバラシ、何だかしっくり来ません。小型を上手く上げないと数は伸びませんが、食い込み悪く掛けるのが容易ではありません。このまま、コッパと外道のアタリに翻弄されてほとんど釣果に結び付かないまま、しばらく時間だけが経過します。

11時過ぎ、漁礁の真上に移動。釣った感触では所々2mくらいの段差があるのが分かりますが、実際はどうなっているのでしょうか?何となく箱形のコンクリートか何かが並んで入っているような感じがしますが・・・。移動後の第1投でタナを2.5mほど切って待っていると久々に本命のアタリ。これも小型で18cmクラスです。その後タナを上げるとキタマクラの猛攻、場所によってはベラの猛攻、これといったパターンもなく、なかなか本命のアタリが出ません。周りのお客さんは連釣こそありませんが、ポツリポツリ平均にアタリは出ているようです。ここまで比較的好調なのは左舷、そして大艫では順調に数が伸びているように見受けられます。潮色は茶色味が消えてだんだん緑系の薄濁りに変化してきました。状況好転のきっかけになってくれれば良いのですが。

朝の内は遠投這わせなども試してみたのですが、アタリが思ったように出せませんし、そのうち近隣の方々が投げ始めたので、敢えて船下の釣りを中心にリズムを組み立ててきました。それでもアタリが出ない時間帯は仕掛けを投げたりしてみますが、こと漁礁に関しては仕掛けを投げるのにかなりのリスクを伴います。お昼前、段差の下で大型をヒットさせましたが、少し巻いたところで根に引っ掛かり道糸からブレイク。そしてまたも段差の下で大型をヒット、これも根に擦った嫌な感触とともに幹糸からプッツン。ついてね〜、せっかく訪れた連続チャンスをものにできなかった悔しさと脱力感で、だんだん気持ちが切れかけてきます。周りでは29cm、28.5cmを始め27cm以上の大型が何枚も上がっていて、うらやましい限りです。結局、午前中は良型を3発バラして、12時の時点でたった3枚。この調子ではツ抜け危うし、この時期にこんな釣りになるとは・・・。


付近に見える巳之助丸、あっちの方が空いてて良かったかなぁ。

午後も漁礁の上での潮回りが続きます。移動直後にパタパタっと船中賑やかになりますが、後が続かないパターンが多く、乗り遅れるとアタリを出すのが難しくなります。潮が無いので船はあまり動きませんが、船長曰くこういう潮の時に無理やり船を引っ張ってもあまり食わないとのことで、微妙に前後にずらしたり、左右に振ったりと細かい操舵を行っているようです。潮色好転のせいか、幾分アタリの頻度が多くなってきた感じがします。周りも午前中よりペースが上がっているように見えます。私は中層での聞き釣りを交えながらコッパをポツリポツリ拾います。当たるときは漁礁の上部からさらに50cm〜1mタナを切って当たることもありますので、海底から都合2.5m〜3m上のタナになります。中層でカワハギが餌をくわえると何となくモタれるような前アタリが出るから面白いです。

1時過ぎ、大型の確立が高い時間帯があり、船中27〜29cmのカワハギが何枚か上がりました。しかし食い込みが悪いようで、大型を水面でボチャンというのが目撃しただけで3人、もったいないです。そういう自分も良型を2発連続で掛けるもこれまた全部バラシ。何やってんの!2枚とも完全に竿に乗ったと思い、巻き上げに入るや否やフッと外れてしまいました。今日はこれで良型のバラシを5回もやらかしました。「あと1時間くらいだから頑張ってね〜」という船長のアナウンスの直後、何とか25.5cmを取り込みますが、バラシた奴は引きがその比ではありませんでした。たぶん殆どが27cmから上だったと思います。ここまでバラすとそうそうチャンスなどありません。納竿直前に何とかコッパを1枚追加し、辛うじて一桁は脱出しましたが、そのまま定刻3時ジャスト、納竿となってしまいました。

今日の成績は10枚、竿頭は左舷大艫の方と、左舷ミヨシ2番の方が21枚づつ、全体では10枚前後の釣果が多かったようです。一日を通して左舷側が盛り上がっていたように思います。大型もどういうわけか左舷から数多く出てました。理由は分かりません。

聞いたところでは、漁礁が入っているのは一箇所ではないようで、他の船はあまりやらないらしいです。今日の感じでは小型も居ますが大型がけっこう付いています。上手くやれば記録魚が出そうな雰囲気もあり、活性が高いと2.5mくらいタナを切っても大型が食うみたいです。高さが2mくらいあり、仕掛けが根に対してどういう状態で入ってるか分からないのでコントロールが難しいのと、ボトムで大型を掛けたときに根ズレしてしまい、今日は何枚か取り逃してしまいました。範囲は広くないようですので、釣り座の左右前後でまったく条件が違ったりするかもしれません。大型が多い反面リスクも大きく、釣り方自体が難しいですが、普通の竹岡沖のイメージとはまったく異なった釣りができました。また機会があればタックルや仕掛けを少し考えて挑戦してみたいと思います。何れにせよ今日はチャンスを殆どものにできなかった悔しさが残る釣行となってしまいましたが、これまでやったことのない面白いカワハギ釣りが経験できた思います。


本日の釣果、カワハギ14〜25.5cm、10枚、カサゴ1尾。

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